【フローラ】

Last-modified: 2024-03-28 (木) 03:01:05

概要

DQシリーズにおける「フローラ」という人物は以下が存在する。

  1. 【ドラゴンクエストV 天空の花嫁】に登場する女性キャラクター。
  2. NES版DW4での【フレア】の英名Flora。
  3. PS版DQ4の移民キャラクター。【フローラ(DQ4)】を参照。
  4. 【ドラゴンクエストIV ワールド漫遊記】における【スタンシアラ】の王女の名前(上記【フローラ(DQ4)】に記載)。
  5. 【ドラゴンクエスト ダイの大冒険】に登場するキャラクター。【フローラ(ダイの大冒険)】を参照。

本頁では1について解説する。
実質的に世の中に登場した順は4→5→1→2→3だが、ゲーム本編に限ると1が最初であり、もちろん圧倒的に有名である。
 
フローラという名前は外国人の女性の名前としてめずらしくないが、元々はローマ神話における花の女神『フローラ』が由来であり、英語のflower(花)の語源にもなっている。
DS版以降の英語版での名前はNeraで、イタリア語で「黒」を意味する。同じイタリア語でbianca(ビアンカ)が「白」を意味することに対比した命名だろう(もっとも、フローラのほうが服色から白のイメージが強いのだが)。
なお、DQ5が海外展開したのはデボラが追加されたDS版からである。そしてそのデボラはDeboraのまま。

DQ5

パーティメンバー:DQ5
【主人公】【ビアンカ】【ゲレゲレ】―【フローラ】―【男の子】【女の子】【ヘンリー】【サンチョ】【ピピン】(―【デボラ】

【ビアンカ】とともに【結婚】イベントで選べる花嫁候補の一人。
【サラボナ】の大富豪・【ルドマン】のひとり(DS版以降は姉の【デボラ】が登場)として登場。
彼女と結婚した場合、後に、天空の勇者の子孫であることが判明する。
エンディングにおいて彼女の母親からルドマンの実の子でないことを告げられるが、このことは本人も知っており、自ら主人公に語るシーンがある。
ビアンカも同じく天空の勇者の血を引く以上、彼女とは最低でも遠縁の親戚になるはずだが、作中では一切明らかにされていない。あるいは、主人公が選択したキャラクターが天空人の血を引いているということになるのかもしれない(若干ご都合だが)。
 
シナリオ面でビアンカの陰に隠れがちな点と、青年期前半で戦闘中に極めて使い辛い点に対する救済措置なのか、入手アイテムの面では逆に優遇を受けており、最終能力もフローラの方がやや優位となっている。
青年時代後半で救出した後は、他の人間キャラ同様パーティーに加えなくてもクリア可能。
 
CDシアターでの声優は井上喜久子。彼女は後に【ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり】【クレティア女王】役を務めることとなる。
DQヒーローズシリーズ、ライバルズでの声優は花澤香菜、「ユア・ストーリー」での声優は波瑠。

ビアンカか?フローラか?

発売前からイラストが公表されていたビアンカとは違い、フローラは取説や【奥義大全書】でもその存在が伏せられていた。
初めて公表されたのは【公式ガイドブック】であり、公式イラストも同書で初めて設定されたが、その後も雑誌では後述の「Fさん」のようにマル秘扱いとなっていた。
PS2版でもゲームのパッケージや説明書には描かれなかったが、公式サイトでは発売前から公表されるようになり、DS版でようやくパッケージの裏側に登場した。
 
上記の理由の他にも以下のように、ゲームの外でもゲームの中でも、ことごとくビアンカが押し出されている。

  • どのバージョンでもパッケージの表に描かれている嫁候補はビアンカであり、SFC版【公式ガイドブック】の表紙に描かれているのも上下巻両方ビアンカ。
    さらにSFC版では、ゲームプレイする度に目にする、ゲームカセットにもビアンカが描かれている。DS版のパッケージにかかれている子供も金髪で、パッケージに載っているプレイ画面写真もビアンカルートのもの。
  • 小説やCDシアターなどの派生作品でも、嫁の選択はほぼビアンカ、嫁を選べるゲームブック版であっても、イラストの子供は金髪である。
    比較的自由度の高い4コママンガ劇場でもフローラ派の作者はいたものの、楽屋裏などからその肩身の狭さが伺える。
  • テレビCMではSFC版、移植版含めてビアンカとの結婚ルートを採用した演出で統一されており、フローラが登場するバージョンは一切つくられていない。DS版のCMではビアンカ本人にも勝ち誇ったかのように「今まで一番嫁に選ばれてきたのは私よ」とまで言わしめる始末。
  • 幼なじみでありストーリー開始当初からかかわるビアンカの方がストーリーでかかわる機会がかなり多い。主人公に対して想いを寄せているような描写、演出もビアンカの方がよく見受けられ、プレイヤーも愛着を持ちやすい。PS2版のリメイクでは「幼少期のイベントが追加される」と大々的に告知されていたが、実際は「最初の船でちょっと会話して一瞬すれ違う」程度であった。
  • 【アンディ】というフローラに片思いしているキャラがおり、フローラは幼馴染の彼のことを「兄のような存在」と語っている。実際にフローラを選ばなかった場合は結ばれるなど、フローラには主人公以外にも相手がいるのに対し、ビアンカはそのような相手は見受けられない。
  • フローラに結婚を申し込むと、「【…本当に? 本当に私でいいの?】」と二度目の確認選択肢が入るのに対し、ビアンカの場合は確認はない。
  • モンスターバトルロードシリーズに出演した際のキャラの肩書が、ビアンカがずばり「天空の花嫁」なのに対し、彼女は「貴族の令嬢」。天空の勇者の血筋であることが後日判明するのは同じなのに……。
    (ちなみにデボラに至っては「第3の女」である……)

こんな感じなので、「フローラを選んでもなんだかんだでビアンカと結婚するんだろう」なんて思っていたプレイヤーもいたらしい。
 
そんな扱いだったフローラを選んでくれたプレイヤーへのオマケなのかどうかは謎だが、彼女と結婚した場合、元々の【初期装備】が優秀なのに加えて行く先々でルドマンの使いからプレゼントが受け取れる。
【テルパドール】を訪れた際には2000G、【チゾットへの山道】では【みずのはごろも】が手に入る。
リメイク版では、さらに青年時代後半になると【カボチ村】(夜)にて【しんぴのよろい】が手に入る。
なかなか良品が揃っており、特に水の羽衣は入手時期としては破格の性能を誇る。
また、しんぴのよろいは通常は小さなメダルの景品でしか手に入らないので、メダルなしで手に入るのは大きい。
ルドマンはビアンカと結婚した場合でも主人公のことを気に入ってくれるわけだが、やはり自分の娘とその夫ともなるとその後の援助には差が出るということなのだろう。
そしてサラボナの家が自宅になり、無料で宿泊できるのでお財布に優しい。ビアンカルートでは無料回復ポイントが不便な配置になっているためルドマン家が便利。
また、リメイク版ではフローラの母も【ブオーン】を倒したあとに孫たち(男の子と女の子)を連れて行くと、おこづかいとして5000Gをくれる。ルドマンが結婚後の主人公にくれた2000Gより3000Gも多い。
子供たちのために使ってあげたいものである。
 
また、SFC版の制限(後述)や加入時のレベルの問題から即戦力としては劣るものの、最終能力ではベホイミ・イオナズンを覚えるフローラの方が優位。
一方でリメイク版では制限が解除されるため、すぐに埋められる初期レベル差ぐらいしか問題にならない。
総じて「イベント面ではビアンカ、システム面ではフローラが大きく優遇されている」と言うはっきりした扱いの差が見える。
これが余計に、プレイヤー間の論争と対立を招いているとも言えるのだが……。
また、システム面の優遇はすぐには見えないため、知識のない初見プレイヤーにとってはフローラの長所が見え難い。
特にSFC版では「セーブして試しに結婚してみたら、制限がキツかったのでやっぱりビアンカに変えた」と言うプレイヤーも少なからずいたようだ。
 
なおオリジナルのSFC版での結婚式場はビアンカ同様サラボナの教会だが、リメイク版以降では【カジノ船】での挙式(デボラも同様)。好みは分かれるだろうが、二人が初めて出会った場所が船の上であるという点も関係した演出なのかもしれない。
 
結婚前夜にぐっすり寝ていた理由に関しては、主人公たちが自分のために危険を冒すことを心配していたり、そうして実際に大変な目にあってしまったアンディを看病していたことから、疲労(心労)や睡眠不足と考えるのが妥当。
それに加え、主人公が無事に帰還した事とアンディの容態が(フローラが帰宅できる程度には)安定した事からひとまず安心することができた、という見方もできる。
ただ、キャラの事情はともかくゲームとして「ビアンカにだけイベントが用意されている」と言うのは事実である。
 
DS版発売時のCMでも言われたようにビアンカが選ばれるほうが多かったようだが、【堀井雄二】

「SFC版では9割がたのプレイヤーがビアンカを選ぶと思っていたが、意外とフローラを選んだという反応も多かった」

と発言している。
つまり制作側的には「最初からビアンカルートを前提としていた」という事。
フローラ派にとっては無情とも言えるコメントである。
なお、このフローラの(制作側にとっては)意外な人気が、後のデボラの登場につながったと言う。
 
過去、複数の雑誌において「あなたはビアンカとフローラのどちらと結婚しましたか?」というアンケートが行われており、結果は以下。何だかんだフローラも一定の人気を得ていることがわかる。

媒体ビアンカフローラ
ファミコン通信
1993年3月12日号
81.6%18.4%
Vジャンプ
2000年7月号
68.4%27.7%

なお上記の1993年のファミ通ではフローラのことを「Fさん」と伏せており、発売当初のネタバレ防止のためとは言え、あまりの扱いにファンの間で話題となった。
 
ちなみにSFC版ではゲーム内のイベントフラグは初期状態だと彼女と結婚している状態のため、バグやチートを利用して結婚イベントを飛ばして進行すると、子供の髪や登場人物のセリフなど、彼女と結婚したシナリオのものとなる。
一方でPS2版ではビアンカの方がデフォルト嫁扱いの模様。こちらもバグを使って確認できる。
 
ちなみに、PS2版発売後に新たに発行された『4コママンガ劇場』では、イベントの増加もあってか、フローラ嫁ネタが飛躍的に増加している。

生涯

赤ん坊の頃にルドマンに拾われ、彼の娘として育てられる。
 
主人公がサラボナを訪れる直前まで、8年間(うわさのほこらの老人談)も修道院にあずけられていた。
その理由は表向きは花嫁修業という事になっているが、実は幼い頃に有名な占い師から不思議な運命を背負っていることを予言され、心を強くするために修行することを進言されたためである。
つまり、主人公と結婚して波乱万丈の道を歩む運命のために、何年間も修業していたという事なのである。
 
修道院での修業を終え、戻ってきたサラボナにて、父ルドマンがフローラの結婚相手を募ることになる。
その直後、愛犬【リリアン】の散歩中にサラボナを訪れた主人公と対面する。
親の勧める結婚話を内心では嫌に思っていつつも言い出せずにいたが、主人公がフローラの結婚相手に名乗りを上げたことで心境が変化した様子。会話システムでは主人公でなければ逃げ出していたかもしれないと語っているほど。
しかし、主人公やアンディたちが、自身のために危険にさらされることにはやはり心を痛めていた。
 
主人公はその後、幼馴染のビアンカとも10年ぶりに再会する。
フローラは二人のことを思い、身を引こうとする様子を見せるものの、ルドマンの計らいにより、主人公はビアンカかフローラ、どちらと結婚するか選択することとなった。
主人公に選ばれた後は、夫婦として共に世界中を回り、波乱万丈の人生を歩むこととなる。
 
結婚直後、主人公の旅についてゆきたいと自ら申し出るが、箱入り娘のフローラが過酷な旅路についてゆけるのか、足手纏いになってしまうのではないか、とルドマンに反対される。
しかし、ここでルドマンが【封印のほこら】まで行き、【ブオーン】が封印されているツボの色を確認してくるという条件を提案する。そして、この条件をクリアしたため、晴れて旅立ちを認められることとなった。
 
主人公に選ばれなかった場合、ビアンカとは対照的に、主人公への想いをひきずるような事もなく潔く気持ちを切り替え、アンディの想いに応えて彼と結婚、ルドマン家の別荘を新居として暮らしている。
ちなみにアンディもフローラと結婚できなくても、他の女性と結婚するが、その場合も何故かルドマン家の別荘に住んでいる(詳しくはアンディの項目を参照)。

リメイク版

SFC版ではほとんど彼女の人生についても語られなかったが、リメイク版では会話システムなどの導入により、詳細な設定が追加された。ポッと出感が否めなかったオリジナル版のフローラだが、いつでも会話できるようになったことでキャラとしての魅力が掘り下げられた。ただし、このことが後述のちょっとした矛盾も生んでいる。
 
オープニングの【ビスタ港】で幼少時代のフローラ(DS版以降はデボラも)に会うことができる。
 
またリメイク版では結婚式が行われる場所がカジノ船に変更されている。
 
どういった経緯で【天空の盾】がルドマンの家にあったのかは不明だが、幼い頃より天空の盾を「自分の分身のように感じていた」と語るなど、不思議な繋がりを感じさせる描写がある。
 
預けられていた修道院が海辺の修道院であることが新たに明言された一方、預けられた期間が6年間に短縮された。
しかし、この追加設定によって、修道院を出てからサラボナに帰るまでの道程に不可解な点が生じてしまった(詳細は【うわさのほこら】に記載)。
 
主人公と同様に、幼少期に妖精に会ったことがある、と語る台詞もある。おそらく、サラボナと【迷いの森】が近いためと思われる。

年齢

ビアンカと違って、リメイク版も含めて彼女の年齢は一切明らかにされていない。
リメイク版で子供時代に一度だけ出会うことになり、そのときの容姿から考えれば、主人公やビアンカとほぼ同年代と見ていいだろう。
 
ただし、彼女の年齢について不可解な点がある。
サラボナに初訪問時に「今まで多くの男性がフローラに言い寄ってきたが、全てルドマンが断った」という話が聞ける。
しかし、フローラはこのとき8年間(リメイクでは6年間)の修道院での修行を終えて帰宅したばかりということになっており、いつ、どのタイミングで求婚されたのかという疑問が残る。
仮に修道院に行く前に求婚されたのだとすれば、そのときには十分に結婚適齢期に達していたはずであり、その場合は主人公よりも6~8歳ほど年上ということになってしまう。
もちろん、ルドマンが著名人なので帰宅してからのほんの数日間にニュースが広まって求婚者が殺到した可能性もあるが、「今まで」という場合は数年単位の長期間を指す場合が普通で、ここ数日間の出来事を「今まで」と表現することはまずない。
あるいは修道院に堂々と乗り込んで求婚した不届き者がいたという可能性や、まだフローラが幼い頃から将来の縁談を申し込む者がいた可能性、フローラ不在時でもルドマンに縁談を申し込む者がいたという可能性も考えられなくはないが、いずれも推測の域を出ない。
 
なお小説版では、主人公と出会った時点で、主人公と同い年の18歳、アンディはフローラより2歳年上(すなわちビアンカとアンディは同年齢の20歳)という設定である。

性格

SFC版の頃から、お嬢様にありがちなワガママさがなく、上品で淑やかながら芯の強い女性、そして夫を慕う良き妻として描かれていたが、会話システムが導入されたリメイク版でより強調される形となった。
 
主人公には、出会った瞬間「ひと目ぼれ」だったそうである。「私の帰る場所はあなたのいる場所」など、心の底から主人公を愛おしく想っている台詞や、「あなたが望むなら何人でも子供を産んで見せますわ」「私の脚ならいくらでも触って結構ですのよ」と、大胆な台詞も時折聞ける。その際には、「ぽっ」と赤面する効果音がついていることが多い。
ちなみに、主人公に対する呼び方は基本的に「○○○○さん」もしくは「あなた」である。
ただし、SFC版ではデモンズタワーを主人公抜きのパーティでジャミのフロアまで進んだとき、および大神殿を攻略して石化から復帰したときのみ、主人公の名前を「さん」を付けずに呼ぶシーンがある。おそらくはビアンカの台詞をそのまま流用して変更し忘れたものと思われる。
 
婚約関係にある相手が見知らぬ女性を連れて現れたら、普通は怒ったり悲しんだりして排除しようとしそうなもの。
だが、逆に主人公とビアンカを気遣い、気持ちも伝えずに去ろうとするビアンカを察して引き止め、放っておけばそのまま自分が主人公と結婚できたにもかかわらず、あえて主人公に選択する時間を作るという、他者に対する度量の広さや寛容さがうかがえる場面も。
主人公と結婚した後も、「ビアンカさんに幸せになってほしい」と語っている。
さっぱりとしていてどこまでも心根の優しい女性。
 
リメイク版で登場した幼少期のフローラは、内気な少女といった印象であり、後に「船旅で会った男の子にまた会いたい」と何度も流れ星にお願いしていたということが語られる。女の子らしいロマンチストさである。
 
高い所が苦手で、お化けなども苦手。自身で「料理は苦手」と語っているが、謙遜なのか本当に苦手なのかは不明。
会話システムでは、世間知らずゆえに天然な面が少し強調されており、鏡を見ながら両目を真ん中に寄せようとしたり、【オラクルやののれん】や地下遺跡の洞窟の【トロッコ】に熱狂的な歓声をあげるなど、やや個性的な感性をもつ。(性格がはっきり描写されるようになったリメイク版以前でも、『4コママンガ劇場』などでは、度々やや天然なキャラとして描かれている)
お嬢様ではあるが、修道院での生活が長かったため、旅の中での質素な生活も苦にならないようだ。
修道院での生活も彼女の人格形成に大きな影響を与えたようである。
 
相手が主人公であっても、問題行動はきちんと注意し、彼が女風呂を覗いたり、踊り子の胸を覗こうとしたりすればさすがに怒る。「妻である自分が男風呂を覗いたら恥ずかしいと思うだろう。ならばあなたもそうすべきでない」と、ただ怒るだけでなくきちんと教え諭すあたりは、さすが修道院の出身者である。
山奥の村の会話や胸を覗こうとすると「うふふふ」と笑っていながら語尾には「!」マークが付き、ぱふぱふ娘と逢う約束をした場合(ぱふぱふを知らないのか)「私もついていっていいですか」と修羅場待ったなしな発言をすることも。
特に胸を覗こうとした時は「にこやかに怒っている…」と表示されある意味嫁で一番怖い反応。
 
上記のように、夫である主人公の前では比較的、喜怒哀楽の感情を素直に表に出している。世間知らずの箱入り娘であるが故に、旅先で出会う様々なものはいずれも新鮮なものに感じられるようで、嬉しそうに感動の言葉を口にしている。
 
子供達に対しては基本的に優しい母親ではあるが、時には穏やかながらきちんと子供を叱っている。
【男の子】【スーザン】と比較して、お母さんもこんな恰好してみたらという発言をした時には男の子がビビるような怖い表情をしていたり、エンディングでのサンタローズでの発言の時に優しくきちんと窘めている。
 
養父母であるルドマン夫妻には、自慢の娘として可愛がられている。
しかしフローラ自身は、自らが養女であることを知りながら育ったからか遠慮していたところもあるようで、親子喧嘩をしたことが一度もなかったり、結婚話など嫌に思っている事があっても言い出せずにいたり、どこかぎこちない関係であったようである。
しかし自分を育ててくれた両親のことはとても大切に思っており、いずれは思ったことを遠慮なく言い合ったり、甘えたりすることのできるような関係になってゆきたい、と思っているようだ。
また、3DS版DQ11の【冒険の書の世界】のルドマン邸のクエストでは父を尊敬しているとも語っている。
 
過去のエルヘブンを見た際の会話では、性格や境遇が自分と似ているためか、【マーサ】に対してシンパシーを感じている様子が伺える。

容姿

当初は【鳥山明】によるイラストが存在せず、SFC版でのゲーム内のドット絵は濃い青髪(やや紫味を帯びた瑠璃色に近い色)・リボン無し・白一色のドレスというデザインである。
 
数ヶ月後に出た【公式ガイドブック】では、双子や【ヘンリー】などと同様に【中鶴勝祥】による公式イラストが設定された。
そちらは青いストレートヘア(空色に近い色)で、額を出し、髪をきっちりまとめた清潔感のある髪型を、後頭部のワンポイントのリボンで飾り、露出の控えめなドレスを身にまとっているという容姿になり、外見にも気品の高さが表れている。瞳の色は緑に近い。
ただし、公式ガイドブック内の東映動画によるセル画挿絵では、同じ本の中でありながら髪の色が微妙に青緑っぽい色で描かれている。
こうしてSFC版のゲーム内でのグラフィックとガイドブックのイラストではかなり印象が異なるという状態になったのだが、これはフローラだけでなく【女の子】やヘンリーなどにも言えることである。
 
以降は中鶴のイラストが公式デザインとなり、【ドラゴンクエスト4コママンガ劇場】などでもこのイラストに基づいて描かれている。ただし集英社の『Vジャンプ』ではこれとは異なるゲーム内のグラフィックを基にした【かねこ統】によるイラストが暫く使われた。
そしてPS2でのリメイク時では、中鶴のイラストに基づいて鳥山が正式にイラストを書き下ろし、【鳥山明 ドラゴンクエスト イラストレーションズ】ではこちらのイラストのみが掲載されている。こちらでは青色の瞳となっている。
 
着ているドレスはスカートの丈も長く、露出が控えめ。だが、鎖骨や肩・腋などは丸見えのデザインになっており、同じく露出度の低い衣装で右肩だけは大きくはだけている【ミネア】に通ずるエロスがある。旅をするには動きにくそうな服装とも言える。
 
ビアンカ同様に誰に見せても美人と言われる美貌の持ち主である。
会話システムによると、お化粧は「少しだけ」しているらしい。
 
リメイク版で登場する幼少期の姿では、リボンをつけておらず、セミロングらしい髪型にワンピースというシンプルな装いである。
 
なお2020年になり、かつて【チュンソフト】に在籍していたデザイナー(DQ5の漢字フォントやモブキャラの大部分、NES版DW3のOP/EDなども担当。2020年現在では警察マスコットなどを手掛けている)本人の手により、開発当時に描き下ろされていたフローラの原画がTwitter上で公開された。
その原画は青と白のドレスを纏い、頭部には翼型のアクセサリーがありハネのある髪型である。
だが本人の発言によれば、後に鳥山が改めてデザインを起こすことも考え、個性的にはせず変更のしやすいデザインにする方針となったという。その結果【天空人】を連想させるようなアクセサリーと髪のハネは削除され、上述のようなドット絵に落ち着いている。
なお元のデザインはその後【マリア】に流用されている。

台詞

【ねえ あなた…。 私 ずっと 言いたかった事が あるの。】
【…本当に? 本当に私でいいの?】

戦闘能力

基本的にステータス・装備品・習得呪文は所謂【魔法使い】系である。
本作では同系列の【仲間モンスター】が今一つ性能がよろしくないため、
育てれば最終局面まで一線で活躍できる。
ネックは【結婚】相手に共通する、青年時代前半終盤の【グランバニア】~青年時代後半の【大神殿】
という、かなり長期的な強制離脱期間。
再加入時には主人公らと比べるとかなりのレベル差が生じていると思われる。
使いたければ文字通り「愛」をもって集中的に経験値を与えていこう。

「主人公が誰と結婚しようが興味ない知ったこっちゃない、それよりもモンスターメインで冒険したい」プレイヤーならフローラがおすすめ。
いい感じの初期装備をフローラから貰い、さらにルドマンの贈り物で水の羽衣ゲットできるし、リメイク版ならさらに追加で神秘のよろいまでルドマンの贈り物でゲットできるため、さまよう鎧などの重装備モンスターにかなりおすすめだ。

SFC版

修道院で修業した経歴のためか、最初からベホイミを覚えているが、逆に回復系の呪文で使えるのはベホイミのみである。
ステータス、取得呪文、装備可能アイテムはビアンカとほとんど変わらない。
ただし、上記のベホイミの他にも、ビアンカが覚えないイオナズンも習得するので、習得呪文の面で優遇され、戦略の幅が広くなるメリットがあり、ビアンカよりも魔法に長けているといえる。
シリーズ歴代の人間キャラクターの中でも、レベル1でいきなりベホイミが使えるというのは、どちらかといえば珍しく、イオやイオラ、ホイミやベホマなど同じ系統の呪文は使えないのに、ベホイミやイオナズンを単独で習得するというのもかなり独特。
同じくレベル1でベホイミを使いこなす(特にFC版の)DQ2の【ムーンブルクの王女】と習得呪文が似ており、彼女の強化版のような戦闘能力。
特に【やまびこのぼうし】との相性が抜群で、山彦イオナズンと山彦メラゾーマ両方を使いこなす唯一のキャラ。
呪文攻撃の切り札となり終盤の敵やボスでも大きなダメージ源となる。
さらに、山彦ベギラゴンや山彦ザラキもあるため、基本的に呪文の類が通用しない相手でもない限り、どれかの穴をつくことができる。
ただし、ラスボスや裏ボス相手にそのまま山彦メラゾーマを狙うと痛い目に逢うので注意。
また、攻撃呪文に完全耐性を持つ相手がきたときは、バイキルトやその他の補助呪文での援護や、山彦ベホイミで緊急回復など、とにかく呪文のエキスパートとして八面六臂の活躍をしてくれる。
よくビアンカと比較されるが、むしろ能力面で彼女と競合するのは女の子のほうである。
フローラが覚えないヒャド系は、終盤は耐性持ちモンスターが増え使い辛くなるので、フローラと結婚した場合は、娘よりも母親の方が攻撃呪文担当としてガンガン活躍することとなる。
 
ビアンカが装備可能な【メタルキングヘルム】は装備できないが、身の守りがビアンカより20前後高いのであまり差は出ない。
そもそも、SFC版では彼女の最終装備の兜は山彦の帽子一択なので、全然関係が無い。
そちらが削除されたリメイク版でも、耐性の強力な【おうごんのティアラ】が2つ手に入るようになり、娘と同時に装備可能となったので、そちらで良い。
他に、力が若干ビアンカより低めだが、妻に打撃を期待することはまずないので、これもどうでもいいポイントである。
 
特徴として、まず加入時のレベルが低いことが挙げられる。しかし、ビアンカもレベルこそそれなりだが、両者ともその時点での主人公のレベルに及ばない点は一緒である。
真の問題は、青年時代前半はNPC扱いで作戦・コマンド入力を受け付けず、【最大レベル】も10までに制限されているという点である。
行動パターンランダム行動(偏向型)
やたらと防御を多用する思考だが、実はこの防御は全くダメージを軽減しない【無駄行動】となっているので注意。
一応その代わりなのか、装備に関わらず常時みかわしの服と同程度の回避率を発揮する他、HPが0になっても【気絶】するだけの不死身仕様になっている。
耐性も特殊で、ダメージ系すべてに素で弱耐性を持ち、ルカニ系、即死・麻痺、マホトラ、混乱、メガンテ、毒、休みが無効と、補助系にはほぼ鉄壁
単なるダメージを受けての気絶ならともかく、他の要因をできるだけ排除して、主人公に守ってもらっている(守りきれなかった可能性を避ける)シチュエーションを出すよう配慮されている。
何にせよ、とにかく使い勝手が悪いので、青年時代前半では圧倒的にビアンカの方が有利といえる。
とはいえ、結婚~グランバニア到達までは別にボス戦があるわけでもなく、よほど仲間モンスター運が悪いわけでなければ積極的に嫁を使いたくなる場面も特にない。
もちろんプレースタイルによるが、青年時代前半のうちにグランバニアの洞窟ではぐれメタル狩りをしたいなどの特殊な目的でもない限り実は大したデメリットではなかったりする。
初回プレイでフローラと結婚したプレイヤーの中には、コイツは最後まで言う事を聞かない地雷キャラと判断して、リセット→ビアンカと結婚し直した人もかなりいると思われる。
青年時代後半に再加入して、ようやく諸々の制限が解除され、その本領を発揮できるようになる。
ちなみにフローラを救出後に仲間に加入させずにいると、寝室にいるフローラが「私のからだに新しいチカラがみなぎっている気がするの」というセリフでプレイヤーに覚醒した事実を教えてくれる。
山彦の帽子の入手時期を考えても、まさしく大器晩成な性能である。
ちなみに青年時代前半は経験値も9094が上限となっており、「前半のうちに経験値だけ稼いでおいて、制限が解除された後半に爆発的にレベルが上がる」といったことはできないようになっている。
なお、上述の通りベホイミを初期習得しているが、青年時代前半は移動中に任意に唱えさせることはできない。ただし、【まんたん】コマンドを使うと必要に応じて唱えてくれる。また、実用性はないがフローラ1人で馬車の入れないダンジョンに連れて行くと移動中の呪文コマンドでフローラのベホイミを選択できる仕様がある。
 
性能面でのビアンカとの違いとしては、上記の他に、ラナルータの習得、【チェーンクロス】が装備可、ビアンカのリボンが装備不可といった点があるが、これらはいずれもどうでもいいものばかりである。
なお、DQ5の加入キャラは基本的に加入時の装備が時期的にランクの低い型落ちのものという共通点があるが、フローラに関しては大富豪の娘という演出のためか、サラボナ時点で装備できる最高級の武具を身につけている(ちなみにDS版以降の追加キャラの【デボラ】は特殊な専用装備)。

リメイク版

PS2版以降は、青年時代前半から作戦・コマンド入力可能になり、最大レベルも最初から99である。
加入時のレベルにビアンカと差があるが、経験値にしてせいぜい10000程度の差なのですぐに追いつく。
これで青年時代前半のビアンカとの戦力差はほぼ解消され、アイテムが貰えるという恩恵を受けやすくなった。
というより、元々は終盤に加入して戦力となるように調整されているため、Lv20~40の間のパラメータはビアンカよりも高めに設定されているため、青年時代前半の戦力としてもビアンカより強い。
しかし、山彦の帽子が削除された影響で、彼女自身はSFC版ほどの大活躍は期待できなくなってしまった。
スタメン枠が4人になったこともあり、女の子と協力して仲間を援護するスタイルが求められる。
 
DS版では、最大HPが引き下げられ、他の花嫁候補より体力面で劣るというキャラ付けがより顕著になり、物理攻撃に優れたデボラ、魔法に優れたフローラ、バランスのビアンカ、というキャラ毎の違いがわかりやすくなっている。
また、DS版では初期レベルが8に引き上げられた。(ビアンカも青年時代の加入レベルが引き上げられている)
 
ちなみに、レベル制限のなくなったリメイク版でも、相変わらず再加入時に「新しいチカラがみなぎっている」と言う。おそらく修正し忘れているのだろう。

習得呪文

ステータス

Lv素早さ身の守り賢さ運のよさ最大HP最大MP経験値
初期1252831352372350
初期(DS版)8334642442385536572
前半限界(SFC版)103550454723100569094
途中20398555684515010036553
404511983136100273250571247
最大991302551702552555105107776146
最大(DS版)465

耐性

  • 通常時は以下の通り。他の人間キャラクターと同じ。
    強度属性
    無効(なし)
    強耐性ザキ・麻痺、ラリホー、マヌーサ、マホトーン、メダパニ、毒、休み
    弱耐性(なし)
    無耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン、マホトラ、ルカニ、メガンテ・体当たり
  • SFC版の青年時代前半は以下の通り。【NPC行動用モンスターデータ】にある耐性が適用される。
    強度属性
    無効ザキ・麻痺、マホトラ、ルカニ、メダパニ、毒、休み、メガンテ・体当たり
    強耐性ラリホー、マホトーン
    弱耐性メラ、ギラ・炎、イオ、ヒャド・吹雪、バギ、デイン
    無耐性マヌーサ

ユア・ストーリー

声は波瑠が担当。
容姿は公式イラストを基本としつつ、衣服は濃いピンク色のタンクトップ、薄紫のスカートにアレンジされている。
 
幼年時代編のSFC版を再現したダイジェストの中では、リメイク版同様にビスタ港でルドマンと一緒にリュカ(主人公)と対面。この時にリュカに一目惚れして「顔を真っ赤にした」ことがメッセージで表現される。
このときのドット絵は映画でのデザインに準じたアレンジがされている。
 
その後10年間ずっとリュカの安否が気になっていたようで、青年時代編のサラボナで彼と再会したときには号泣するほど歓喜。
その後ブオーンを倒したリュカからプロポーズされるが、本当はリュカが自分よりビアンカに想いを寄せている事に気付き、【占いババ】に扮して背中を押す。
リュカがサラボナを旅立った後は登場しない。
ちなみに本作の英語吹替え版で彼女を演じる声優は、アニメ「魔王城でおやすみ」のエピソードで(男体化したビアンカと共に)登場する「フローレンス」というフローラのパロディキャラの英語版も担当している。

DQ6(リメイク版)

【デスコッド】に登場し、自身の子供達とピクニックを楽しんでいる。
別作品(いたストSP・DQ9)では何故かものすごく嫌味なキャラクターに変化していたが、DS版DQ6では元に戻っている。

DQ9

リッカの宿屋のWi-Fi【スペシャルゲスト】として2009年10月23日から配信されていた。
DQ5からのWi-Fiゲスト第1号である。
DS版のデボラの妹という設定が採用され、姉の話題も口にした。
主人公は彼女の愛犬リリアンと誕生日が同じとのこと。
他のゲストキャラは自分と同じ職業のときにコスプレ装備をくれたのだが、彼女の場合はスーパースターに会えた感動の一環(?)として装備が貰えたので、彼女自身はスーパースターではない。
 
また、DQ5でのおしとやかで健気な性格ではなく、後述するいたストの性格が反映されている。
「プチセレブ」と自己紹介、宿屋の客は「虫みたい」に集まっているなど、お金持ちにありがちなイヤなヤツみたいな発言もあり、海外版のNera(黒)の名が似合うキャラ付けがなされた。

DQ11(3DS版)・DQ11S

冒険の書の世界でルドマンの屋敷で登場する。呪いによりルドマンの姿に変えられており、尊敬している父とはいえ、ルドマンの姿になってしまった事にかなり困惑している。クエスト【ルドマン家の呪い】をクリアすると元に戻る。解決後に話しかけると、礼儀正しく主人公一行にお礼を言いつつも、花嫁選択を前にかなり緊張している様子が見られる。
 
3DS版ではSFC版DQ5のグラフィックで登場するが、DQ11Sではリメイク版DQ5以降に準拠した外見になった。

ヒーローズ1

パーティメンバー:ヒーローズ1

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【アリーナ】【クリフト】【テリー】【ゼシカ】

【ヤンガス】【ビアンカ】―【フローラ】―【マーニャ】【ピサロ】

声優は花澤香菜。
【ドワドキア】でビアンカと共に【族長の娘】を護衛している所で主人公たちと出会う。
また、異世界の出来事であるはずの闇竜の伝説を幼い頃に読んだ絵本を通じて知っており、
ドラクエの各作品の世界を異なる次元に存在する並行世界同士として結びつける一端を担っている。

戦闘能力

武器はスティック。呪文系統は【イオ系】
そのビジュアルと、ポワポワした感じにマッチした声優のお蔭もあってか、可愛さが格段に増したと評判がよい。一方でセリフの端々に黒いところも……。
まぁ、それでもいたストフローラよりは随分マイルドだが。すっかり、番外編で人格が変わるキャラとして定着してしまっている感がある。
サポート専門かと思いきや、どちらかといえばアタッカータイプ。
【メイルストロム】で敵を吸い寄せたところに【ミラクルムーン】を設置し、マジカルボール(△アクション)を連発しているだけで恐ろしい勢いで雑魚を蹴散らしていく、マジカルボールをばら撒きまくって一斉爆破すると1000ダメージ表記を見る事も。
また、マジカルボールはスキルポイントによる強化で、イオ系呪文とあわせることで、より広範囲を攻撃できるブラストボールに強化することができる。
ジャンプ□攻撃で作れる光の壁は、敵の進行を防ぐ他に、自身のマジカルボールを壁に当てることで即座に破裂させることができるため、敵を仕切りつつ、漏れた相手を各個撃破可能など、防衛戦においては無類の強さを誇る。
 
強敵に対してもミラクルムーンによる置きダメージとマジカルボールを合わせればかなりの火力になり守備力の影響を受けないのも利点。
  
イオ系の呪文はランクが上がるほど広範囲を攻撃でき、サポートのバイキルトも何かと便利。
 
欠点としては、設置型アクションは非常にクセが強く扱いが難しいこと。
メイルストロム・ミラクルムーンともに強化すれば、MPが尽きるまで永続になるが、逆にいえば設置するとMPを無尽蔵に使ってしまうので、消し忘れるとあっという間にMPがカラになる。
ボールは障害物や盾ガードでハネかえってしまうため、高低差の激しいエリアなどを苦手とする。
MPを使わないと殲滅力がガタ落ちしてしまうため、MP管理が課題となる。
基本アクションの□コンボで気軽にMP回復はできるものの、接近すること自体が危険なので高難易度では避けたい。
火力を求める箇所と押さえる箇所のメリハリが大事。
【ちからのルビー】で会心率を高めればマジカルボールでMP回復を測れるのでそちらで凌ぐ手もあるが、MP問題が解決する代わりにミラクルムーンや呪文・ブラストボールによる攻撃では会心の一撃が発生しない為、ダメージ減少のデメリットに悩まされる事になる。
また置き攻撃が主ダメージとなるため動き回り小さい敵にはダメージを与え辛い、【ヘルムード】【ピサロ】などが該当する。
ちなみに□ボタン以外は全て魔力依存である為か、かしこさは全キャラ中トップである。
このかしこさの高さを活かす為にも、アクセサリーは【ソーサリーリング】がお勧め。合成による特殊効果をかしこさ+で埋め尽くせばダメージが激増するので結果的に消費も少なくて済む。
 
CPU操作にしておくと、こまめにかけてくれるバイキルトの消費が20と重いうえ、マジカルボールを何故か全然使わず、常に特技中心で物理攻撃をしない【ガンガンいこうぜ】状態で特技ばかりで、すぐMPが尽きてしまい、何もしてくれないことが多くなってしまう点があげられる、
フローラを操作しようとしたら、MPが尽きかけで何もできない、なんてことは良くある光景である(魔力はかなり高いのだが)。
一応MPが減ると叩いて回復を狙うが全然ダメージにならず、攻撃を喰らいやすくもなるため、CPUではとても使いこなせないので操作キャラ推奨。
操作キャラであっても上手く使えば高い殲滅力の半面、MPを使い過ぎても余らせても強みは発揮出来ない為、慣れがものを言うキャラと言える。
 
ちなみにクリフトと同様に【たまに天使の守り】持ちで死亡時確率自動復活がある、メガンテで身勝手コンボも出来る。

スキル

固有

アクション

  • 下表はガッツリ操作の場合。
コマンドアクション
PSSwitch
□・□・□Y・Y・Yトリプルアタック
Xマジカルボール
△・△X・Xトリプルマジカルボール
△・△・△X・X・Xシャイニングローブ
△長押しX長押しホーリーバースト
空中で□空中でY光の壁
空中で△空中でX空中マジカルボール

ボイス集

ルイーダの酒場選択時がんばりますわ
ステージ開始
ボスステージ開始
モンスター召喚いってらっしゃい
さあ、出番ですわ
キャラチェンジ分かりましたわ
最後の猛攻!
大ボス撃破わたくし達の勝ちですわね!
レベルアップまた一つ、成長できましたわね
スーパーハイテンション力が沸いてきましたわ!
必殺技しつこいのは嫌いです!ビッグバン!
勝利わたし、もっと頑張りますわ!
わたくし、お役に立てたでしょうか?
瀕死
死亡
蘇生した
蘇生してもらった

ヒーローズ2

パーティメンバー:ヒーローズ2

【ラゼル】【テレシア】【オルネーゼ】【ツェザール】

【トルネコ】【マリベル】【ガボ】【ハッサン】

【テリー】【ミネア】【マーニャ】【ククール】

【ゼシカ】【アリーナ】【クリフト】【ライアン】(Switch版)

【アクト】【メーア】【ディルク】【ジュリエッタ】

【ビアンカ】―【フローラ】―【ヤンガス】【ピサロ】

2016年6月16日(木)に配信された。
基本的な性能は前作と同様(スキルに関してはバイキルト以外は強化が最大までされた状態)。
「マジカルボール」が壁に当たるとすぐに弾けるようになった。
「メイルストロム」の消費MPが減ったが強敵への有効なダメージソースの「ミラクルムーン」の消費が増えてしまい、置き続けるとあっという間にMP切れを起こしてしまうようになったうえ、イオ系の威力が上がり1000超えのダメージを狙え、こちらも積極的に使いたいレベルになった為よりMP配分を考える必要がある。
相変わらず最低クラスの脆さで回避性能も良くないため【やみのオーブ】【はやてのリング】で回避性能を上げておくのは必須レベル。
CPUでもマジカルボールをちゃんと使うようになったが狙いは甘め。
バイキルトは未強化?状態なのか主人公達や【ククール】と比べると持続時間が少し短くなっているので掛け直しタイミングには注意。
 
やはり天使の守り持ちだが、他に持っているキャラは聖職者系のみになっている、修道院で暮らしていた事の影響だろうか?

シアトリズム

プレイヤーキャラクターのひとりとして登場。初期職業は【僧侶】で、【どくばり】を持っている。
やはり永らく修道院にいた故の僧侶なのか、あるいは魔法使い職のビアンカとの差別化をはかるためか、本編からするとベホイミしか使えないフローラが僧侶と言うのはどうにも違和感が。

バトルロード2

【スペシャルカード】【みずのリング】にて登場。
【とどめの一撃】【大海嘯】

トレジャーズ

お宝に【フローラの像】が登場。

クロスブレイド

DQ5コラボ弾である5弾で登場し、ダイ大の世界にDQ5の方のフローラが出るという異例の事態に。レアリティは【ギガレア】
属性【光】のまりょく型カード。
スキルは「可憐な戦い」「献身的な応援」。必殺技は必要闘気4の【イオナズン】
 
スキルの内容が「味方全体のまりょくとすばやさを上昇させ、属性【光】の闘気ゲージを増やす」という性質であるため、パーティの他2人を「属性【光】まりょく型」にする事で真価を発揮する。
性能としては「属性【光】こうげき型」の「伝説のまもの使い」よりも「属性【光】まりょく型」の「ビアンカ」との方にシナジーを持つ。
既存の「属性【光】まりょく型」のギガレア以上のカードには【ポップ】【レオナ】【アバン】【マァム】【伝説の勇者】などが存在する。スキルによるシナジーを最大限に活かすならパーティの最有力候補となる。

いたストSP

おしとやかで健気な性格は何処へやら、なぜか金持ちであることを鼻にかけて貧乏人を見下す嫌味キャラになってしまっており、原作準拠の性格のビアンカとまるで昼のメロドラマのような「憎みあいライバル」関係になっている。また、【ムーンブルクの王女】とティファの事もライバル視しているようである。
容姿も、本来の優しい顔つきではなく、どことなくキツめの顔つきになっている。後のポータブルに登場するマルチェロはそれをはるかに上回るゲスだからまあ…。いずれにせよDQ5をやったことのないプレイヤーには誤解されそうだ。
冒頭で書かれているように海外版での名前はイタリア語で「黒」を意味するNeraだが、当時はまだ海外版DQ5が未発売の頃である。
強さはAランクであり、ビアンカ(Bランク)を上回っている。

  • 台詞の一部
    「わったくしは フロ~ラ♪ 金持ちルドマンの むっすめ~♪」
    「エリアを独占したら すべての店の店員さんは わたくしと同じ髪の色に染めてもらいますわ」
    「増資 どっか~んですわ! これでお店を買い取ろうったって そうはいきませんことよ」
    「スフィアにたよるなんて ○○さんもすっかり落ちぶれたものですわね」
    「まだ逆転の機会はあります。お金持ちの底力! 見せてあげますことよ」
    「おーほほほ! ビアンカさん! あなたの身の丈に合ったリーズナブルなお店ですこと!」
    「山おくの村で暮らすびんぼう人のビアンカさんにこのわたくしが負けるなんて!」
    「よくもよくも…… ○○さん……  末代までうらんでさしあげますわ」
    「誰かをおとしめるのは 楽しいですわ!」
    「お聞きになってビアンカさん。わたくしが世界樹のしずくならあなたはせいぜい毒消し草ね。」
    「お父様!100,000ゴールドほどでよろしいですから 今すぐお小遣いをくださいまし!」

その他多数。あのデボラですら言わないであろう台詞が多い……
ただ、「こちらの方がキャラが立っていて良い」という人も少数だがいる。
確かに「財力にものを言わせてを競争しあうゲーム」なので攻撃的なイメージを押し出すというのはあながち間違いではないが、元がそのようなキャラではないだけに、原作とのギャップはいかんともしがたいと言わざるを得ない。
ビアンカを気遣って引き留めた原作の彼女同様、元が礼儀正しく控えめなたたずまいのクリフトが本シリーズでも自分の勝利よりも対戦相手のことを気遣うふるまいを見せていたのとは偉い違いである。
 
また、DQ5主人公をプレイヤーにして対戦相手にフローラを入れると、やたら主人公に対してカマトトぶった発言を連発する。
主人公が目標金額に到達すると、「ゴールにも わたくしのハートにも シュートしてくださいまし!」とベタ惚れ発言をしていたりする。
ライバルに対しては敵愾心をむき出しにし、好きな相手にはぶりっ子ぶるその姿は対戦ゲームだからだろうか?
その割に主人公によって損をさせられたときは容赦なく上記のセリフを主人公にも言ってくるが…。この辺りは今一つ整合性が取れていないように感じられる。
 
なお、スフィアバトルにおいての職業は商人である。
 
ファンの中にはこうした腹黒っぷりに拒絶反応を起こす者も多い。
本編とは全然違う性格だが、一応いたストは堀井雄二の監修作品である。
どこまで監督できてたかは不明にせよ、いくらなんでも悪ふざけがすぎる…
 
ちなみに彼女の戦法自体はAランクらしく10枚売りこそしないものの、その他はバランス良く攻めてくるため、お手本にしてもいいレベル。
相乗りを好み、こちらが3件以上のエリアを作った時点でフローラが相乗りしてくることが非常に多いのが特徴。
その一方で、自分のエリアを作る速度が非常に速く、株を99枚持った時点でインサイダーを仕掛けて一気に儲けを出してくる。そのため、こちらが相乗りを仕掛けようとしたときにはすでにフローラがエリアを完成させていることもしばしば。
更にスフィアバトルにおいては、リミットブレイクやベホマといった増資系のスフィアを使ってくるためかなり危険な存在。いつの間にかフローラのエリアが高額物件ばかりになっていることも多いため、彼女の動向には逐一目を向けておきたい。
 
今作での影響かは不明だがSP以降のいたストシリーズではビアンカは皆勤賞なのに対し、フローラは後述の30th(とモバイル版)まで出演を待つことになる。

いたスト30th

さすがにSPでやりすぎたと判断されたのか、嫌味な金持ちではなく大分まっとうなキャラになった。そのせいなのかBランクに低下している。
ハイライト曲は【結婚ワルツ】

ライバルズ

第2弾カードパック「解き放たれし力の咆哮」にて、レジェンドレアカードとして登場。また、第8弾カードパックにて「天空の花嫁 フローラ」名義で英雄カードとして再録されている。いずれも共通レジェンドレアカード。
ビアンカが攻撃型なのに対してこちらは防御に向いた能力となっている。

第2弾「フローラ」

5/5/5 冒険者
スキルリンク:ルドマンからの贈り物を手札に1枚加える

ルドマンからの贈り物は

コスト1
ユニット1体にHP+2と「特技ダメージを受けない」を付加する
カードを1枚引く

というバフ特技。
 
特技ダメージ無効は大型ユニットに付加すると手がつけられなくなることも。フローラ自身に付加して粘りさらにもらい続ける方法もある。派手ではないがかなり強力なカードである。
ただし防げるのはダメージだけで確定除去や弱体化、封印などは防げない。
 
ちなみに贈り物に描かれているのは神秘の鎧、水の羽衣、2000ゴールドの入った袋。孫達へのプレゼントだろうか。

第8弾「天空の花嫁フローラ」

コスト2 英雄

レベル1 コスト0 癒しをあなたに
味方リーダーのHPを2回復
カードを1枚引く

レベル2 コスト1 贈り物をみんなに
味方ユニット1体にHP+1と
「次の相手のターン終了時まで特技ダメージを受けない」を付加する

レベル3 コスト5 裁きを彼らに
必殺技 すべての敵に3ダメージ

レベル3はコスト6からコスト5へバフされた経緯を持つ。
ホイミによる回復、贈り物による特技ガードと前半は身を守るための技ばかりだが、最後には戦うための技ビッグバンが出てくる。旅での成長を感じさせるデザイン。
 
レベル1はドローと回復が同時に出来る。2コストで4回復2枚ドローになるため、ここだけ使って他の英雄を改めて出す人が結構いるぐらい優秀な効果。
レベル2は旧デザインの能力を継承したものだが弱体化している、とはいえ「無効が永続」は強すぎるため妥当な調整だろう。
レベル3は全体除去だが必殺技な上に、コストも軽くはない。とはいえ、テンションが貯まるだけでいつでも使えるため大量展開への牽制にもなり、相手リーダーへの打点にもなるため詰めの局面でも非常に有用。
 
英雄カードとしては珍しくシナジーを意識する必要がなく汎用性に優れるため、多くのデッキに採用されている。

どこパレ

ヒーロー系統でビアンカと共に登場。おやぶんの洞窟、魔王カーニバルから排出されていた。

習得Lv習得呪文・特技備考
16【ベホマラー】
31【マホカンタ】
70【賢者の唄】
90【真・イオグランデ】

 
耐性では眠り無効の為、「おぞましい一閃」や【あやしいひとみ】などの眠り貫通系とくぎ以外では眠らされることがないが眠りモーションがきちんと存在しており、天蓋つきの高級そうなベッドで眠るというものになっている。
さらに通常攻撃モーションでは衛兵を数人呼び出して敵を袋叩きにする。モーション一つ一つにお嬢様らしさが出ている楽しいキャラであった。

タクト

2020年12月31日開催の「ドラゴンクエストVイベント」にて登場。
「フローラSPスカウト」で仲間にすることが可能。同スカウトのAランクモンスターは【ホークブリザード】。「ルドマンの館」でも入手可能。
英雄系Sランク、まほうタイプ。
リーダー特性「イオ属性呪文威力+20%」基本特性「清楚で可憐なお嬢様」(3・5ターン目の行動開始時 最大値の20% MPを回復する)
とくぎは【ベホイム】「まどろみの嵐」「ばくれつ魔弾」
必殺技は【ビッグバン】
覚醒スキル 10Pで「呪文のコツ」を習得できる。
2022年6月10日に才能開花。
才能開花とくぎ「バックバースト」
才能開花特性「ビッグバン威力+100%」「呪文の心得」「大富豪の娘」(戦闘開始時 1回だけダメージを50%軽減する 効果99ターン)等を習得できる。

イオ属性を主体とした呪文キャラで、「ばくれつ魔弾」は射程に難がありやや使い勝手が悪かったが、才能開花で改善された。

ドラけし!

「フローラ」「花嫁フローラ」「花嫁フローラ+」の3種類が登場。

「フローラ」

2022年12月1日開催のDQ5イベント「天空の花嫁と魔界の王」にて登場。
星4の紫属性で、スキルは横長の範囲を呪文攻撃する「ベギラマ」。編成に入れてブオーンとけしコン!すると50アピールポイント獲得。

「花嫁フローラ(+)」

同じく2022年12月1日開催のDQ5イベント「天空の花嫁と魔界の王」にて登場。期間限定ドラポンから排出される星5の紫属性で、スキルはHPを回復する「ずっと一緒に」。紫のヒーラーで星5は一周年にしてようやく初。
イベントで手に入るフローラのブーケと錬金するとブーケが付き両目をを閉じた花嫁フローラ+になり、効果が追加される。
モシャスとヒーラーを兼ねられるので便利に思えるが、モシャスと違って他のヒーラー同様縦横一マスを消してから変化させるのでスキルを作りにくい上、ヒーラー故に三回しか使えないので変化はおまけと割り切ってヒーラーとして起用し、モシャス役を入れるなら別に用意した方が良い。活用できるとすれば、斜め方向にスキルドラけしがある時で、この場合は入れ替えたドラ消しのスキルドラ消しそのものに変化させる為、不要なスキルを入れ替えるのには使える。この使い方もモシャスと組み合わせた方が使いやすい。
またけしコン!では300アピールポイントを獲得できる。

「振袖フローラ」

2023年12月30日~来年1月8日開催の期間限定ドラポン「2024謹賀新年ピックアップ」から排出される星6の赤属性で、スキルはスキルも周囲8マスのドラけしを同じものに複数個変化させ、HPも回復できる「お正月のおもてなし」。変化範囲が狭まったので上記の問題は起こりにくくなった。
また2024年1月1日から一週間の間に実装されるおみくじBOXを引けるおみくじチケット2024の獲得量をアップできる。

ライブスペクタクルツアー

杉本朝陽が演じた。