ノースマン王国
ハーラル・ホールファグレ王の支配する王国。政治形態は『徳治主義』があてはまる。
首都である王都はクラウス・ノミによって管理・運営・統治され、ノースマンの領土全域を含めて実質的な支配者はクラウスである。このことに関してハーラル王も全てクラウスに任せていることを公言しており、ノースマンはクラウスの国として国民自身も認識している。(株主と会長みたいな関係)。しかし「クラウスを王様にすると束縛されて面倒なことになる」と言って正式に戴冠させてはいない。
- 人口:~10万人未満
王都 1~2万人:成人者3000人、妻子供7000人、その他未成年者2000~8000人
タルヴェラ 4~5万人:成人者1万人、妻子供3万人、その他未成年者1万人
クリの村 60人:成人者30人、妻・未成年者26人、子供4人
ケスクス村50人:成人者40人、妻子供10人
他の町村も割合は王都と似たようなもので1000~5000人規模となっている。(予定)
産業
- オリーブ(ミッドガルド西部地域で栽培)
- 石鹸(加工・製造は王都東のサボン村)
- ライ麦(主要農産物)
- 小麦(クリの村でのみ栽培→農家の半分が小麦に切り替え)
- 根菜(ジャガイモ、ニンジン、タマネギ)
- 山菜(きのこ類、木の実、チャイブほか)が山や森のみならず道端でも採れる
- 海産物。サーモン、貝類、海藻類。北の海で獲れる。(種類はとても少なく、フィンランドで獲れる程度のものと設定)
- オークハム(モンスター:オークから作ったハム)
- 鹿、猪、リスコ(恐竜型モンスター)などの狩猟によって獲れる肉類(保存のための薫製も盛ん)
- 畜産(チーズ、バター、ミルク)、乳牛ではなくヤギやラマ系の予定
- 鶏卵もあるが高級品。かつ品種改良がイマイチで数が取れない
- 岩塩(タルヴェラ産)
- 鉱石(タルヴェラ奥の鉱山から採掘)
- 鉄、石炭、金、銀、銅、亜鉛、鉛、ニッケル。
- 宝石類(タルヴェラダンジョン)
- 冒険業(モンスターや動物の革)
- 魔法製品(魔法傘サテーンヴァルヨ、魔術回路を利用した魔道具類、)
産業革命後
- 自転車
輸入品
布製品(綿、麻、シルク)→西の国
陶磁器→ミッドガルド
砂糖(氷砂糖のような大粒の結晶タイプ)→南の国
法律など
139話現在、作中ではほぼ語られていないが司法はクラウスが握っている。また、ノースマンの主だったルールはマッツ・ナサニエル・クリが生前に残したもの。以下、主だったものを挙げる。
- 『銀河英雄伝説』より、劣悪遺伝子排除法
- 移民受入れ禁止(しかし冒険者/旅行者は別枠)。追い出すことが出来ない場合、殲滅する。
- 闇社会に対する制裁の徹底ぶり
- 公式に認められた以外の、風俗・ギャンブル・その他退廃的な娯楽の禁止
- 奴隷制度アリ
- 成人認可制度(ハーラル王ないしクラウスに認められた者しか成人になれない)
- 殺しの罪は、ゴミ投棄や盗みより軽い
これら法律が正常に機能する理由として、国民数が10万人に満たないというのがある。(現状、まだ国民数をハッキリと設定していないが王都人口1万人~3万人程度とする予定)
冒険者は、フリーターまたは成人で無い者(「未成年者」と表記)という扱いであり、土地の購入ができない・結婚できず親権を持てないなどがある。(子供が産まれた場合、一切の支援は無い。また“親権者”を有しない子供は死刑となる)
功績を認められた者は成人として迎えられ、その扱いは他の成人と一切変わらない。
言葉としての冒険者には二通りあり、一方は上記のような未成年者といった意味あい、もう一方はモンスター討伐などによって生計を立てる者という意味がある。後者は成人でもなっている者が居る。
建築技術関係
- 草木灰
アルカリ質を含む。畑の肥料やセメントにもなる - 屋根材
水を吸う草を使うバージョンと、撥水性の高い草を使うバージョンの2種類がある。最初は後者がクリの村で主に使われるものと描写していた。 - 水を吸う草
名称未確定のため現状は「水を吸う草」で統一。同じ意味合いのものをフィンランド語に置き換える予定。
海藻の化石。草そのままの形をしておりフニャフニャと柔らかい。タルヴェラでゴミのように取れる吸湿剤。
水分を好み、油分を嫌う。粘土などに混ぜると珪藻土マットのように水分を吸い込むものになったり、オイルと混ぜると水を弾きながらも湿気を取り除くものになる。
発明品
- タサパイノカクシプオラー
タサパイノ、tasapaino、バランス。カクシプオラー、Kaksi pyörää、二つ車輪=二輪。
いわゆるストライダー。平衡二輪車といった意味合いから名付けた。
- 脱穀機
木製。足で漕いで使用する。
- ポンプ原形
足漕ぎ式のポンプ。
人の寿命
- 250年
- 条件、生活スタイル、魔力供給量によってさらに増加。500年ほど生きることもできる。
- 見た目と年齢
- 0~10歳 やや成長が遅い。10歳でも5歳ほど
- 10~15歳 成長期。一気に大きくなっていく
- 15~30歳 15で中卒~高卒くらいの大きさ、さらにゆるやかに成長していく
- 30~100歳は20代の感覚
- 100~200歳で30代
- 200~300歳で40代
- 晩年
- 寿命の10年前から見た目60代以上と急激に老けて行く。
- その途中で延命行動があった場合でも見た目はそのまま
- 成人年齢60~100歳頃
- 出産適齢期60~160歳
- 女性の生理は素数年周期で起こる。(詳細未定。7年に一度等)
人の特徴
- 肉体
まず、見た目や構造はどことなく似てはいるものの、我々の住む世界とは異なる体組織・形態をもつ。とくに男女の性生活は大きく異なってくる。 - 男性(さほど変わらない)
- 筋肉質で骨張っており、基礎魔力値が女性と比べて多い傾向。そのかわり微細なコントロールが苦手
- 睾丸に多量の魔力とタンパク質を備えている。
- 女性(異なる点が多い)
- 皮下脂肪が厚く全体的にふくよか。きめ細かい肌質をもつ。
- 色識別能力が高く、それと似た特質をもつ属性魔素コントロールが得意。
- 性器において(男性と同じような)絶頂がある。これにより肉欲が露出しやすく、女性から肉体関係を求める傾向も強い。
- 男性が女性の肢体を見て欲情・発情するように、女性も男性の肢体を見て同じく思うことがある。それによる接触行動(ボディタッチ、セクハラ)も起こしうる。
- 詳細未定。生理はあるが毎月のように起こらず、素数年毎に起こる。もしくは魔術や魔道具を用いるなどしないと妊娠しない。つまるところ妊娠し辛いため、膣内射精は頻繁に行われるどころか、女性にとってそれは魔力補給になる。
- 性癖はそれぞれある。世界一般的には一対一で愛し合うことが理とされている。レイプ・逆レイプは犯罪となるし、SM・近親相姦など忌避されている行為はある。(文化による違いはある)
- 性器への愛撫、絡みつく抱擁、舌を絡めたキスといったことがこの世界でも一般的な性行動。
- 恋愛観
- ほとんどは肉欲から始まるが、一途なタイプが多い。対になって永久に寄り添うものが一般的。
- 付き合う=結婚する、くらいの感覚があるのと、先の肉欲も強いことから一度付き合い始めると関係はかなり深くなりやすい。
- 男性側は多重婚、愛人作りもあるものの、あくまで第一の妻が最初にあり、愛人らは次の女という形。
- 女性側も不倫や愛人作りをしたり、ショタコンもある話ながら、完全に旦那の側を離れるというのはよほどのこと。
- 男女共にお互いを性的対象として見るため、セクハラという概念がかなり薄い。(親しくないのに触られるのは嫌がる)
- これらのことから、性産業が盛んではなく重要視されていない。(男女共に援助交際はするので、少年少女が自分を売ったり一晩いくらで買われることはあるが、虐待レベルのことをしない限り犯罪とはされていない。ラブホのような施設はたくさんある)
船の概要
- 戦艦シュテルテベーカー
ハーラル王の最新戦艦。親衛隊が乗る
60m、縦横比1:4、13~17ノット - 戦艦カトリーヌ
ギュミルオルグの船
45m、縦横比1:4、10~15ノット - 一般輸送船
20~60m、縦横比1:3~1:4、15ノット前後 - アーペリの小エビちゃん
13m、縦横比1:4、20~30ノット - アーペリの高速輸送船
90m、縦横比1:6、20~30ノット - メレン・クニンガタール
111m、縦横比1:5、平均20ノット。最高速33ノットを記録
速度
▼王都~タルヴェラ間 90km
ヨーロッパの広大な土地なんだからもっと遠くてもいいなァとは思ったんですが、中世ヨーロッパでの国民同士の強い繋がりを考えるとこのくらいが限度かなと思いました。
▼荷馬車の速度 10~15km/h
馬が速く進んでも6時間。休憩を挟むし、丘も越えるので普段は8時間ほどかかります。
▼狼の速度
ジョギングペースで70~90km/h
狼の森を行くときは120~160km/h
現状彼ら親狼の大きさで最高速160~180km/h
ウィートたちによる風魔法支援で200km/h以上
ハウキ、ナルット級の小狼はそれらの70~80%くらいとしています。
セイジ、ハクジなど子狼は、現実の狼と同程度です(最高速80km/hくらい)
なお親狼もまだ成長途中であり、灰色狼の完全成体となって、風魔法の支援込み最高時速300km/hを超えます。
さらに、月の巫女による一時的なステータスブーストで速くなれます。今回はまだわずかにブースト分が残っていますが、兼ねこの程度の速度を基準としています。
行きは平均150km/h計算で35分59秒。
帰りは平均90km/hでちょうど1時間で帰還、という計算です。
王都の施設
- ベー地区、図書館。
学校と併設され、学術書・魔法書が保管・管理されている施設のことだ。国民であれば好きな時に利用できる。
- ベー地区、城壁側。レンタヴァ・レヘマ
飛んでる豚という意味のフィンランドに実在するお店。どうやらアメリカ圏でも存在するらしく、「飛んでる豚=ありえないこと」という意味らしい。
宗教
ノースマンは一般的に無宗教。自然への感謝・調和といった考えはあるが、宗教のように戒律などがあるわけではない。
どちらかといえば嫌われ者や異常者という見方をされ、不審な行動があった際は通報→事実確認→討伐といった対処もされる。
この世界には“神”と等しいといえる力を持つ生物がいて、それらは人間からは嫌われている。
長寿ゆえに天才肌な指導者が出てきたときの統治期間も長く、「モンスター」という必要悪のおかげで全員がまとまりやすい環境になっている。(同時に、弱い部族はすぐに消えてしまう)
宗教は、魔法術の真理を突き詰めようとする集団が信仰していることがほとんどで、異常さに満ちた行為が目立つ。