無彩色の狩人モンスター

Last-modified: 2023-02-25 (土) 14:32:39

この世界のモンスター

 『体の大きさ=魔素の量=強さ』という方程式を軸に強さの指標としています。しかし、戦略・戦術・頭数・条件・環境などによってその限りではありません。
 『カースト最上位種族:ドラゴン』としていますがドラゴン自体が希少な存在であり、他の上位種族(魔族のトップや伝説レベルの魔物)自体はドラゴンとほぼ遜色ない強さを示します。そもそも力がほぼ互角な野生の生物同士が闘うということ自体が稀であること等は自然界と同様で、そのように強力なモンスター同士が闘うこと自体がまずありえないこととしています。

 
強さランキング
絶対的地位祖竜(この地球を創造したもの。または、この地球そのもの)
特別枠想像者(『竜の卵外伝 想像者』より/作品未執筆)
最上位ドラゴン(作風によって竜や龍と呼称)
最上位級魔族の長。伝説の魔物。無彩色の狩人に登場する狼一族。四神。
↕の間勇者。海賊ハーラル・ホールファグレと仲間たち。
上位オオワシ。ヒグマ。オオヤマネコ。一部の魔族。エルフ。月の民
中位人。魔族
下位ゴブリンなど

狼の森に棲むモンスターや動物

灰色狼
狼の森 森の民の眷属ääni(アーニ)の子孫。森を守護する特別なグレーウルフ。その強さは成獣の群れであればドラゴンと同等かそれ以上の力を発揮することも。単体でも中~上位種モンスター級。
 5~10万年以上前からエルフの眷属として仕えていて、ノースマン人ともたびたび関わっている。「北国に灰色狼を従えるエルフあり」と世界的にも有名。
 分類上は動物だが、地域によりモンスター扱いを受けることも。そもそも人と馴染み易い性格(狼が子供を救った・狼の群れに助けられたという手の話が地域ごとに存在する。)なのだが、その大きさ故に勘違いされて迫害視されるためである。
 ウルフ系は地域により色も変わるが、狼の森では灰色しかいない。もっと寒い地域では真っ白い狼も出てきたりする。
 神そのものになった狼は、ミッドガルドではフェンリルと呼ばれる。これは単体でドラゴン級の強さを示す。
 作中に出てくる親狼(7~8m程度)はまだ完全な成獣とは言えず、完全体は15~20m以上になる。モンゴル語では、サーラル・チョノ(灰色の狼)
 現実に存在する狼科と違い、人間と同じく三原色を見分けることができる。
ハイランド牛
北西から出たとこの草原 朝露のついた草が好き。早朝~昼前まで姿を現して朝露のたっぷりついた草を食べまくり、午後になると角だけを残して体は地面に埋まって休む。これを掘り出すのは非常に困難。また、小麦色の毛並みが黄金の草原風景を作り出し、そのなかで見え難い角に引っかかって怪我を追うことも多いため他のモンスターは嫌がって近づかない
しかしながら出現時は食べることが何より優先され、完全に無防備になる。自分たちが灰色狼に襲われるより子孫を残すほうが多いため、数のバランスは崩れていない。
森の暴君ハイランド牛
北西から出たとこの草原 ハイランド牛の進化系列。いっぱい食べて大きくなった姿。その大きさは金冠ラージャンクラスで、10tのダンプカーほどもある。魔石はバスケットボール6個分はくだらない。たまたま狼の森に入り込んだ牛の一匹が森の豊かさとたまたま転がっていた魔石のせいで異常進化してしまった。
トロール
山なみ等 毛のないゴリラのような姿。筋力が高く近接戦闘は危険な相手。棍棒を振り回すくらいのことはするが、知能が皆無なので罠に嵌めやすい。
灰色狼と人間からの板ばさみにあい、おおよそ痩せこけて弱っている。そのうえ年々数も減らし、驚異ではなくなっている。
トロールウォリアー
山なみ等 トロールの進化系列。より力強く戦闘能力の増した上位版。人間と直接対峙するぶんにはまず負けるが、森や山での奇襲が厄介。被害が馬鹿にならないため、よく初級冒険者の討伐依頼になっている。

王都ノースマン周辺のモンスター

リスコ
南の草原 グラスランドリザードとも。草原トカゲ。ヴェロキラプトルやランポス的な姿。8頭以上で群れを形成して襲い掛かる、肉食恐竜の一種。最高速70~80km/hと足が速く、狡猾さもあるため人間が狩るには苦労する。罠にはめたり、嫌いな臭いのするものを撒いて対処する。
大リスコ
南の草原 草原トカゲのリーダー各。ティラノくらい大きくて凶暴。身体の大きさからくる魔素量の関係でさらにステータスが底上げされる
ゴア・アンゴラ
ノースマン周辺 全身けむくじゃらのウサギ・アンゴラがモンスター化したもの。人に飼われていて草食系であるためほぼ動物といってもいいが、れっきとしたモンスターである。毛が洋服やベッドに使われるが、毛が抜けやすいので不人気。
オーク族
ピフラ周辺 醜い顔の魔物と呼ばれるが、種族を辿ると猪とエルフの亜人。雑食だが草をよく食べる草食系。もちろん肉も好き。食べる量はとても多い。
大きな群れを形成し、密集して暮らし、わずかながら道具も作って操る。文明を持った亜人型モンスターの代表。人間の言葉を介し、言葉によるコミュケーションも取っているが、ネアンデルタール人のように母音の発音が苦手。
闘争欲と食欲に旺盛で、誇りある決闘を生涯の楽しみにしている。食事を持っていくと、生か死か、または降参するまでの条件をつけた試合をさせてくれる。腕の立つ冒険者は、たびたび訪れて彼らと決闘してオークの引き締まった肉体と魔石を貰っている。
サハギン
ノースマン沿岸~海中 サーモンがモンスター化した魚人種(亜人ではない)。30~80頭といった大きな群れで暮らし、リーダー格は沿岸部を砂浜に変えて棲み処とし日干しを行うのが日課。文明を持った種族である。
 両手足が生えていて、自身の痺れ毒を付与した銛を持って攻撃する。尾っぽや背びれに強い痺れ毒がある。口から水鉄砲を吐き出すなど、遠近共に強力な攻撃方法を持つ厄介な相手。
 縄張りを侵すと怒るが、義理堅い武闘派であり、1対1の決闘を申し込むと引き受ける場面も。
ベルーガ
ノースマン沖 シロイルカ。出産シーズンでは湾、河口、浅い入り江にも出没する。社会性の高い生物であり、15-200頭の群れで生活する。サハギンを餌にする
 人間への攻撃性は皆無。“白い見た目から、海上の氷と間違えて上陸した”といった冒険家の物語もある。

西の森

レッサータラテクト
蜘蛛なろう作品『蜘蛛ですが、何か?』からパクッた。蜘蛛のモンスター。糸は裁縫に使われる
ポイズンタラテクト
毒蜘蛛レッサータラテクトの亜種進化。即効性の神経毒をもち、軽いしびれを誘発する毒ガスも放つ
ノースサーペント
白蛇冬の時期は真っ白い。夏ごろになると脱皮して色を変える。白い蛇は幸運の象徴とも言われる
雑食動物
シーカ
猪の魔物化フィンランド語でsikaは猪の意味。鹿じゃないんかいっ!てツッコマれたいから採用
鹿
鹿草食動物
ペウロヤ
鹿の魔物化フィンランド語で鹿の意味。トナカイとかヘラジカとか色々あるけど、山奥じゃないし鹿にしようってことで決まり
トロール
ゴリラの魔物化フィンランドではカバの妖精のはずなのに、ここではゴリラ的な人畜有害種
サハギン
半漁人海辺のほうに棲んでいる。たまに森に来て木の実を食べる。日干しするのが趣味
オオワシ
オオワシ夏の時期のみ養育のために現れる。上位クラスの強力なモンスターではあるが、人間からすると地上に落ちれば捕まえやすい相手。
コトカ
オオワシの魔物夏の時期のみ。kotkaはフィンランド語でワシの意味。魔物化するとさらに大きく凶暴になる
アイスゴーレム
氷岩の魔物雪のある時期のみ。生物のようでいて無機物。雪の混じった岩が魔物化したもの

そのほか

火蝙蝠
こうもり炉に混ぜる火力アップ剤
スッデンコレント
とんぼ蜻蛉のモンスター。斧作りに混ぜた材料
氷竜
こおりりゅう鱗は氷のように冷たいまま。これを討伐できるのはハーラル王の乗る船のみ
イク・トゥルソ
巨人フィンランドの海の怪物と戦争の最高神。霜の巨人
リントヴルム
蛇型ドラゴン大蛇または有翼の蛇、蛇型ドラゴン。白いリントヴルムを見た者には幸運が訪れるとも。
アスピドケロン
亀島海亀や魚のような姿をした島のように大きい怪物。魚を集める甘い匂いを吐き、背中に木々を生やし、浮島のように移動する。「蛇亀」の意
グレンデル
沼の巨人強靭で硬い体の食人巨人。湖または沼の底に棲み、より強大な母を持つ。
クラーケン
いか海の怪物。姿は不明だが、巨大な蛸や烏賊のような頭足類に似る姿が多い。「捻じ曲がったもの」「極北のもの」の意

ゾンビ化について

  • 人間・生物・モンスター問わず、死後に放置したままでいると主に心臓の魔石が不浄となり、生前の本能・意思・強い希望の通りにだけ動くゾンビとなる。
    • 人であれば大抵は性欲・食欲、動物ならば食欲、モンスターであれば魔力を求める。
  • 結果的に魔石か魔力を欲しがる行動を起こし、どんな相手だろうと考え無しに突っ込んでいく。
  • 人のゾンビ自体は脆く弱いうえに、本体の魔石から魔力がなくなると行動できなくなり、完全に停止して死んでしまう。
    • その弱さは、13~14歳の人間の子供であれば一方的に倒せるレベル
 

ゾンビ化までのプロセス

  • 生物が死ぬ
  • 心臓に付いている魔石が時間と共に腐敗(生肉が腐るようなもの)
  • 不浄の魔力が元々の死体を取り込む
  • 行動可能な状態であれば動き出す(体の欠損があると動けないまま。いずれ死ぬ)
    • 各部位に魔力が強く残っていればそこだけ動くこともある。(手腕だけでも動く)

性質を利用して人為的にゾンビを生み出すこともでき、条件を揃えればゾンビ化までの時間を1分単位ほどまで管理することもできる。

 

魂の交霊・サモナーの召還・呪術・死者蘇生とは全くの別物であり、ゾンビは「動かなくなった死体に不浄の魔力を付与する」ことで産まれる生物。
そもそも死体ではあるけど、ゾンビは『ゾンビ化した生き物』という扱いとなる。このため殺すことができる。)

西の国にいるモンスター

  • ウミドラゴン
    毛が短く真っ白い。人を乗せられるが比較的小さなドラゴンで、海の近くでないと生息できない。沿岸警備のために西の国が所有している。速力はそれほどでもないが機動力に優れ、船の監視に役立つ。
  • 運搬ドラゴン
    毛は薄め、光に当たると微妙に緑かがっている白いドラゴン。強い膂力と浮力をもち、内陸で荷物を運搬するために利用されている。超距離を飛ぶことはできず、鈍重で速度はなく、他に技能を持たないため野生では脅威とは言い難い。

ドンの都

  • ゴーレム
    5cmほどから10mになるものまで大きさも様々。一般的には70cm~220cmほどが生息し、ドンの都をあてもなく練り歩いている。ズリズリと岩の擦れる音がする以外に害はなく、ぶつかったり叩いたりしても砕けてなくなるだけ。小さいものはもっぱら子供や酔っぱらいの破壊対象となっている。程よい大きさのものは座って移動するのに便利で、大型になると荷物運びにも使える。
  • 大地の精霊王
    ゴーレムたちの親玉。ドンの都周辺の土神。ある儀式を行うと現れ、それに参加した勇者に知恵を授けるという。普段はゴーレム山の頂上で眠っていて、ドンの都を見守るように佇んでいる。大地が大きく揺れることを好む。