【住民】/“海神”カヴァンガ

Last-modified: 2023-10-30 (月) 03:39:01

アルファベット表記:“Sparking Storm”Kavanga
読み:“かいじん”かう゛ぁんが
人種:真竜類-上古竜
性別:オス
年齢:7000歳程度(大陸秘境開拓時代
立場:七竜
属性:秩序にして中庸
発案者:tocoma110
Tag: 住民 七竜 真竜類 上古竜 危険度等級EX 発案:tocoma110


「素直で、力強くて、懐があって……加減を知らなくて。
 海のような方よ、あの竜は」
~“南海の歌女王” シュンナ~

概要

現状の七竜では最も年若い個体とされる、長大な海竜。
龍の寝床?一帯に居を構え、そこに近づくものに警告と罰を与えることから、七竜の中でも特に守護活動が明確なことで知られる。
それ故に、『厳粛な嵐』『海の掟』などと堅苦しい渾名をつけられている。

 

詳細

基本的に生真面目で融通が利かない性格の持ち主。
先代?より受け継いだ使命に極めて忠実だが、過ぎるあまりにいっそ愚直とさえ言っていい。とにかく請け負った使命を果たすべく、彼は己の守護領域である龍の寝床に近づくものを決して許さない。

  • とはいえ、意図的に入り込んだのでもなければ積極的に殺害しようとはせず、警告の念話を使う。
    ただし、他種の事情をあまり踏まえずイメージのみを送り付けるため、パニックを招くこともしばしば。*1
    海流操作で領域外への移動を助けてくれることもあるが、あくまで竜の感覚での誘導のため、船が被る被害も大きくなりがち。

真面目な性分がすぎるせいで、空回った振る舞いをしてしまうこともそしばしば。
他の竜にからかわれることもあるが、同時にどこか天然なところもあり、あまりそういったことに気付かない。
また、使命に関すること以外にはかなり無頓着であり、それゆえに他種との関わりも決めて希薄。そのため、陸棲人類からは触らぬ神に祟りなしと恐れられている。


根っことのところは青臭い若造であり、先代への恩義と使命感に今なお燃えている。
故に、先代を侮辱するものはたとえ世界が滅びても、あるいは己の力量が劣っていようと、必ず殺しに行くほどの憎悪と執念を見せる。

  • また、決して弱者をいたぶることを好まず、世を乱すことにも加担しない。基本的には守護者であり平穏を愛する男である。
    ただ、短絡的な実力行使型というだけで。
     

外見

蓬色の鱗に覆われた長大な蛇のような竜。
一見すると大海蛇の類に見えなくも無いが、頭部は真竜然としたものであり一目で違うと知れる。中でも額から前方へ伸びる輝く一角が特徴。


端正な鱗が整然と並ぶ姿はある種の芸術的な荘厳さを持ち、見るものを圧倒する。また、蛇に近い姿の通り四肢は存在せず、代わりに背びれや尻尾の先に大きな鰭を備える。

  • 長大な体躯は実は真竜の中でもぶっちぎりの全長を誇り、その長さ何と驚きの1500m
    この長さは例外的存在である“可憐なる太母”を除けば真竜としては最大級、原生生物でも“帝”以外ではまず見られない。かの万蛇ですらここまでの個体は稀有。*2
    • また端正かつ鋭角な顔つきも、彼の印象を深める要因となっているだろう。

なお、真竜翼は限りなく魚のひれに近く、複数本のひれ棘の間に膜が張っているような形状をとっている。
巨体に反して非常に小さいものも、飛行に際しては十分な機能を果たす様子。


竜玉石は喉元に備わる。
青々と輝く様は海と雷鳴の支配者にふさわしい美しさである。
竜紋鱗は鋭角な鱗に見合う角張ったデザイン。
こちらはその能力よりも、気質を強く表していると言えるかもしれない。


全長:約1500m 胴回り:約45m 体重:40万t 翼長:片翼50m弱

 

来歴

海洋種故にあまり陸棲人類種と関わることはないため、その来歴には謎が多い。
辛うじて、海歌いの民の伝承に残ることを信じれば、古くより“海皇”ガーナータ?に師事していた竜の一玉であり、ある時を境にその使命を引き継いだとされる。
そのため、彼はその使命を継承した年月から長らく、数千年の時をひたすらに一つの海域を守るためだけに費やしているという。

彼の使命と七竜との関係について

彼の守護対象は“封印の門”の守護
それは先代たる“海皇”が守り続けてきた異界へ続く扉であり、その先よりこの世界を狙う邪悪な力を押しとどめる要である。敬愛する先代が我が身を賭して作ったのみならず、世界そのものを守るための封印でもあるため、竜にとってはこれ以上ない守護対象と言える。そのため、彼は己の使命に強く傾倒しているのである。


同じ七竜に対しては、新参故にそれなりに敬意を持っているつもり。だが、相手によってその強さはまちまち。

  • 偉大なる竜王に対しては、先代よりその活躍を聞き及んでいるほか、彼自身幾度も世話になった経験から、強い信頼を置く。彼の頼みとあらば、使命の範囲外ギリギリまで助力する。
  • “可憐なる太母”“光の鍵”に対しても竜として敬意を表している。特に前者は海洋を巡ることが多いことから、彼に仕える若い真竜を助けによこすこともある。
  • 同年代の“夜明けの太陽”については、性格こそ大きく違うものも、同じ偉大な先代を持つ後継者という立場から、妙に通じ合うものがある。誤差に近い年月とはいえ、相手の方が年上のため、その点で後輩としての謙虚な振る舞いを心がけている。
  • 行動・性格に難のある“凶星”“妖賢”に対しては、実力は認めつつも反発を隠さない。特に、“妖賢”はその邪悪さに嫌悪感を示し、可能ならば排除したいとさえ考えている。
    “黒き嵐”“眩い霧”など、「悪しき竜」については侮蔑も嫌悪も隠さない。それこそ、使命がなければ討伐に向かっていたかもしれないほどに。

 

能力

長らく活動を続けているのみならず、己の領域で多数の交戦を繰り返していることからわかる通り、若輩ながら極めて経験豊富。
“黒き焔”“や凶星”のように巧みな戦闘技術ではないものも、直感的で野性的な戦い方に優れる。荒々しく洗練された彼の戦い方は雷や嵐、津波に例えられ、それらに勝るとも劣らぬ力を発揮する。

  • その一方、戦闘面以外ではあまり得意な分野は多くない。
    気候や海流の先読みなどはお手の物だが、知恵ものでもなければ社交的な強みも存在しない。彼はどこまでも愚直に竜という存在を突き詰めたような生き方をしており、その意味においては世間知らずの求道者に近い。
    故に、彼の力はブレずに真っ直ぐ相手に届くとも言える。

また海洋でしかみられないため誤解されやすいが、陸上でも活動出来るし、飛行も可能。

得意技能・必殺技など

  • “竜の息吹”
    彼の息吹は強烈な雷撃として顕現する。
    それもただの電撃としてではなく、強烈なを払う力として機能するとされる。そのため、“竜の息吹”に関していえば、実は“黒き焔”の次に強大な力を獲得している個体である。
  • 額の一角
    強力な干渉器官であると目され、天候を自在に操るという。
    この機能は精素制御?ではない全く別の原理によるものとされ、実際精素現象で起こるべき精光反応が一切見られない。
    彼はこの力を用いて周辺の海流を常に制御している。
  • 念話
    真竜類の中でもぶっちぎりで下手くそ。
    というより、他種言語の理解や解釈が面倒らしく、映像的なイメージと感情・概念をぶつ切りに、まとめて叩きつけるような形となる。そのため、意図を正確に理解してもらえないことが多い。
    こうした乱雑さは、彼の使命感の強さとそれ以外に対しての無頓着さを、端的に表すものである。

 

関連する人物

 

関連するもの

  • 【秘境】/龍の寝床?

 


相談コメント欄


*1 基本的に真竜類本来の念話情報量は、人類の処理出来るものの何倍もの密度があるため、脳にかかる負荷が著しい。
*2 ただし、休眠中の古代万蛇はこれを超える個体がいる可能性がある。また先代“海皇”は3000mを超えている。