GalnetNews3305年5月

Last-modified: 2019-07-13 (土) 10:44:57

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3305年5月31日- 船泥棒事件は未だ未解決

 Vega星系のFort Dixonから停泊中の船を盗んだとされる技術者のGan Romeroに対する捜査が正式に中断されることになりました。

 セキュリティ主任のMisaki Sander氏の声明です。

 「Romeroの夢日記の残滓を別にすれば、我々には何の手がかりもなく、捜査は万策尽きました。盗まれた船を追跡する試みもお手上げです。新しい証拠が発見されるまで、我々は残念ながらこれ以上の努力を続けることができません。」

 盗まれた船の所有者であるCMDR Bjorn Lennoxさんのコメントです。

 「もちろん自分のDiamondback Explorerを失ったことは不幸なことですし、おまけに自分の損失を埋め合わせるためにステーションの保険会社とも戦わなければいけません。今でも自分のなかでは自分の船が盗まれた理由を考えてしまいます。あれは探査用に組まれていて長距離ジャンプが可能なものでした。聞くところによるとあの男は本当に遠いどこかに行こうとしていたようですし…」

 「Romeroは妄想に取り憑かれていると皆さんは言いますが、本当に?まあ、彼は大半の人たちが理解できない場所に招かれたというだけなのかもしれませんね。私たちがそれを知ることはないような気がします。」

3305年5月30日- Zende Partnersが勝利宣言

 Segnen Exchangeが拡張しようとするのにZende Partnersが抵抗する形で起きたSynuefe EN-H d11-96星系での衝突が終わりを迎えました。

 Zende PartnersのCEOであるFreya Taineが以下のように宣言しました。

 「銀河系コミュニティの協力をもって、我が社は競合が扇動した猛攻を耐え抜きました。Zende Partnersは星系内の二つのアウトポストを掌握し、Zende星系からのメガシップによる毎週のフェリー事業を継続していきます。」

 「また、最近手に入ったガーディアンマテリアルを用いて新しいAdvanced Multi-cannonの製造をThe Prospectで開始したことを誇りをもってご報告します。」

 落ち着いた様子で、Cedrik Stoneも以下のような声明を発しています。

 「Segnen ExchangeはSynuefe EN-H d11-96星系から撤退し、既存事業に資源を集中することを決定しました。この後退により我々の研究開発スケジュールは影響を受けるでしょうが、この経験から学び、企業として成長し続けます。」

 Zende Partnersの支援者はThe Prospectで、Segnen Exchangeの場合はIndigo Dockで報酬を受け取ることができます。

3305年5月26日- Week in Review

26 MAY 3305
Here are this week’s main stories.

Conflict has broken out in the Synuefe EN-H d11-96 system following a series of attacks against convoys transporting Guardian commodities. Zende Partners, who recently established a research operation in the system aided by a megaship transport service, have claimed the violence was organised by Segnen Exchange. Both corporations have called on the galactic community to support their respective security campaigns.

In related news, the prior appeal by Zende Partners to install a technology broker at The Prospect in Synuefe EN-H d11-96 was successful. Guardian modules are now available for purchase at the outpost.

Prime Minister Edmund Mahon has called on President Gibson Kincaid to step down pending an official inquiry. Mahon has claimed that Kincaid’s unauthorised command of the Alliance’s Zaonce fleet, combined with recent claims of illegal campaign funding, is sufficient to suspend the presidency. Kincaid has dismissed the demands as unconstitutional.

And finally, commentators have linked ship thief Gan Romero’s dream journal with the statements given by Jasmina Halsey following the disappearance of Starship One. The Rewired network claimed these ‘bodiless voices’ had disregarded the relative standing of these two individuals, and questioned how many others had experienced similar calls.

And those are the main stories this week.

3305年5月25日- 船舶盗難犯、Halsey元大統領の見たビジョンと関係が?!

 ステーションのハンガーから船を盗んだのは夢のせいだったとされる技術者のGan Romero氏、彼の噂の真相を探ります。

 フリーランスのFlint 'Firemaker' Lafosse記者は、Rewired紙上でこのような分析をしました:

 「Romero氏の夢日記はJasmina Halsey元連邦大統領が3年前のStarship One事件の後から見始めたという”ビジョン”にそっくりなのです。油塗れのいち技術者が話していたのが、Halsey元大統領の言う所の”銀河を見守るもの”と同じだったとでもいうのでしょうか」

 「もちろん偶然の可能性はあります。もしかしたら新手の精神疾病かもしれない。しかしどうも、Halsey元大統領もRomero氏も同じ実体の無い何らかの知的生命体にテレパシーでコンタクトを取られていたとも思えるのです」

 「もしそうなら、その知的生命体が連邦大統領とコンタクトをとりたがるというのはまだわかります。でもステーションの技術者というのは?何がRomero氏をそう特別にするのか?もし彼が言うことが真実なら、一体これまでに何人もの普通の人々がこれまでにこの”形なき声”に話しかけられてきたのでしょう?」

3305年5月24日- Mahon首相、Kincaid大統領の退陣を要求

 Edmund Mahon同盟首相は同じく同盟の大統領、Kincaid氏の退陣を公式に要請しました。

 同盟評議会(Assembly)にてMahon首相は下記の発表をしました:

 「Kincaid大統領のZaonce艦隊指揮権の掌握、また不正選挙資金の疑惑と、これらは大統領の任を解くに十分値すると思われます」

 「Kincaid氏は現在Yamamoto提督率いる艦隊に大統領使節団とともに保護されている状態です。この独善的な行いは直ちに中止されるべきであり、Kincaid氏は捜査に協力的な姿勢を見せなければより深刻な事態に直面することになります」

 Kincaid大統領はZaonce星系にある自宅より下記の声明を発表しました:

 「これらの謂れのない言いがかりこそが、同盟により指導力のあるリーダーが必要な証である。Assemblyが件の私の違法行為とやらの動かぬ証拠を見つけない限り、私が大統領の座から追い出されないということは憲法が保障しているのだ」

3305年5月23日- CGニュース:ガーディアン宙域で企業が衝突

 Zende Partnersによるガーディアン物資の調達が成功裏に終わったことから、The Prospectにてテックブローカーが開業し、ガーディアンモジュールが利用可能になりました。この計画の裏でSynuefe EN-H d11-96星系では著しい治安の悪化が認められましたが、いずれにせよ現在ではガーディアン技術研究の最前線として確立しています。

 Zende PartnersのCEO、Freya Taineが以下のように発表しました。

 「当社がZendeとガーディアン宙域を結びメガシップ輸送サービスを開始した直後から、私たちの輸送船団がたびたび攻撃を受けています。この取り組みに対する目に余る妨害行為が、Segnen Exchange社によるものであることを示唆する証拠を私たちは得ています」

 「私は銀河コミュニティ全体から、Zende Partnersがこの脅威の排除にあたる援助にをいただきたく思います。このSegnen Exchangeによる混乱が解決され次第、私たちは"Advanced Multi-cannon"の生産を進めることができるでしょう」

 Segnen ExchangeのCEO、Cedrik Stoneはこの非難声明に対して以下のような声明文を出しました。

 「Zende PartnersはどうやらSynuefe EN-H d11-96星系でガーディアン物資を一元管理しようとしているようですが、これが各地での暴力的抵抗を生んでる原因ではないでしょうか?いずれにせよ、当社は適切なレベルで脅威に対して自衛しているだけです」

 「平和を再構築し、我々のガーディアンと人類の技術の融合に関する研究を護るために、我々は独立系パイロットたちに星系内のSegnen Exchange社船舶への支援を求めます。星系内での永続的なプレゼンスの確保は、当社の"Advanced Dumbfire Launcher"の開発をスケジュール通りに完了させることに繋がります」

 「我々が新たに建設したアウトポスト、Indigo Dockはこの取り組みにおける活動拠点として役立つでしょう」

 2つの組織はSynuefe EN-H d11-96星系で23日から29日の間に行われる計画を開始しました。

3305年5月19日- Week in Review

19 MAY 3305
Here are this week’s main stories.

President Gibson Kincaid has been named as commander-in-chief of the Alliance Defence Force in the Zaonce system. The announcement by Admiral Frederick Yamamoto, known to be a personal friend of Kincaid, was poorly received by the Council of Admirals who demanded that the decree be rescinded.

Zende Partners has called for increased deliveries of Guardian commodities in Synuefe EN-H d11-96. CEO Freya Taine revealed that the next step of their Guardian research initiative is the appointment of a technology broker. The galactic community has been invited to bring commodities from Guardian ruins to The Prospect.

In related news, Segnen Exchange has announced plans to install their own outpost in Synuefe EN-H d11-96. In a statement, the company revealed they seek to take advantage of the increased Guardian commodity trade in the system.

And finally, a dream journal maintained by Gan Romero has been discovered by investigators. Romero, the technician responsible for stealing a docked craft from the Vega system, recorded a number of entries prior to the theft suggesting that vivid dream delusions may have played a role.

And those are the main stories this week.

3305年5月18日- Kincaid大統領がZaonce艦隊の司令官に

 Gibson Kincaid大統領が同盟防衛軍のZaonce星系艦隊司令官に任命されました。

 Vanya Driscoll記者がAlliance Tribuneで経緯を報じています。

 「Frederick Yamamoto提督はZaonce艦隊が今後大統領から直接指揮を受けることを発表しました。これまでの防衛軍の指揮系統に間接的に亀裂が入ったことになります。」

 「この動きは目下、違法選挙資金疑惑のかけられているKincaid大統領による意図的な力の誇示と広汎に受け止められています。Yamamoto提督はKincaidのZaonce星系の統治者時代からの個人的友人として知られています。」

 「同盟提督会議はYamamotoにこの命令を無効にするよう要求しました。Rachel Ziegler提督はこの決定が“反乱すれすれの政治的スタンドプレー”だと非難しています。」

 Kincaid大統領はこの任に就くことを承諾しましたが、Zaonceに駐留する帝国同盟艦隊へ何らかの命令を下したことは今のところありません。

3305年5月17日- 宇宙船窃盗犯のログが見つかる

 ステーションのハンガーから船を盗んだとされているGan Romero容疑者の日誌が発見されました。

 セキュリティ主任のMisaki Sanders氏がFort Dixonステーションにおいて下記の発表をしました:

 「我々はRomero容疑者のバックグラウンドを洗い、動機や犯行の手口を詳しく捜査中です。今の所、唯一の手がかりは彼がハイジャックの直前に削除した、暗号化された音声ログファイルのみです」

 「我々の解読班は、これらのファイルの断片を復元しました。どうやら夢日記の一種のようです。この中で、容疑者は『宇宙の何処か…暗闇ではなく、天国のような輝き…』と、誰か『肉体を持つものからは聞こえ得ない声』に呼ばれているということを繰り返し述べていました」

 「医学捜査班はRomero容疑者の犯行前に見せたとされる錯乱気味の行動やこれらのログを鑑みるに、解離性障害を患わっていたのではないかとの見解を述べています。もしそれが本当であるならば、Romero容疑者は心神喪失状態で犯行に至った恐れがあります。現在の所、我々の捜査はこれ以上有益な情報を得られずにいます」

3305年5月16日- CGニュース:Zende Partnersがガーディアン物資を募集

 Zende Partnersは最近設立されたガーディアン-人類技術研究の中心地であるSynuefe EN-H d11-96へのガーディアン物資の流入を増やすよう求めました。

 CEOのFreya Taine氏は次のような声明を発しています。

 「わが社はガーディアン宙域に科学研究用基地を建設し、The Prospectと名付けました。これはZende星系からの我が社のメガシップによる輸送サービスの終着駅でもあります。The Prospectでテクノロジーブローカーに開業してもらうためのライセンスの取得が次のステップになります。」

 「その準備として、近隣の古代遺跡からガーディアン物資を収集し前哨基地へ運んでいただくことを銀河系コミュニティにお願いしています。これによって既にあるガーディアン-人類技術製品の供給が可能になり、同時にこの滅亡した文明のさらなる研究を加速することができるでしょう。」

 輸送はSynuefe EN-H d11-96星系のThe Prospectに行われる必要があります。

 この計画は3305年5月16日に始まり、1週間にわたって実行されます。 最終目標が計画より早く達成された場合、計画は直ちに終了します。

3305年5月15日-Segnen Exchange、基地設営を発表

 Segnen ExchangeからSynuefe EN-H d11-96星系に前哨基地を設営する計画が発表されました。

 同社CEO、Cedrik Stoneは次の声明を発表しています。

 「寛大にもZende PartnersがGuardianスペースへのフェリーサービスを始められた訳ですから、弊社も現地活動パイロットの増加を支援する必要があると感じましてね。弊社、Segnen Exchangeには周辺領域を訪れるパイロットの方々に様々なサービスを提供する準備がございます。」

 「まもなくSynuefe EN-H d11-96星系には多くの遺物が持ち込まれる事でしょう。これらはGuardianと人類のハイブリッドテクノロジーを研究する上で素晴らしい発見をもたらしてくれると考えております。何せ弊社はこうしたイノベーション最前線の活動で実績を挙げ続けておりますので。」

 同星系にはZende Partnersが基地"The Prospect"の設営を終えたばかりであり、直後に発表されたこの声明はビジネスアナリストらに複雑に受け止められています。これにより両者が直接対立に向かうと述べる専門家がいる一方、両者は一連の研究競争によって切磋琢磨し人々の利益に繋がると考える者もいるようです。

3305年5月12日-Week in Review

Here are this week’s main stories.

A megaship service offering transport to Guardian space has been established by Zende Partners. The service will ferry pilots and ships between Zende and Synuefe EN-H d11-96, with the latter system selected as the termination point by the galactic community.

President Gibson Kincaid has denied claims of illegal funding during his presidential campaign last year, accusing Councillor Elijah Beck of seeking revenge for defeat in those elections. Kincaid also suggested that the assassination of rival presidential candidate Fazia Silva had benefited Beck’s campaign.

In other news, the wife of ship thief Gan Romero has given an interview to Vox Galactica. Lara Romero stated that she had no idea why her husband would steal a docked craft. She also indicated that Gan’s sleep had been disturbed by vivid dreams prior to the theft.

And those are the main stories this week.

3305年5月11日-深まる船泥棒の謎

 宇宙船技術者のGan RomeroによってVega星系に停泊していた船舶が盗難された事件ですが、単独で事に当たり逃げおおせてみせた容疑者への謎は深まるばかりです。

 Vox Galactica紙のインタビューに対し、容疑者の妻であるLaraさんが応じています。

 「Ganがなぜ船を盗んだのか、どうやってそんな事ができたのか何もわかりません。夫はそんな衝動的な人じゃないんです。盗んだ船でどうこう、なんて野心家でもない。彼はいつも堅実な人だった、だから私も結婚を決められたんです。こんな事になるなんて信じられない…。」

 「不審な点がなかったか、ですか?そうですね…Ganは何か悩んでたみたいです。最近はずっと上の空だったように思えますから。何かを見るでもなく、空を見つめていたり…何かひどい夢を見たとかで飛び起きることもありました。けどその夢については話してくれなかった。」

 「子ども達もおとうさんはいつ帰ってくるの、ってそればかりで。Fort Dixonのセキュリティーサービスが全部解決してくれて、Ganを連れ帰ってくれる事だけを望んでます。」

3305年5月10日-Kincaid大統領、汚職疑惑を否定

 Gibson Kincaid同盟大統領は、不正選挙資金に関する疑惑を正式に否定するコメントを出し、公式な調査も受け入れない姿勢でいる模様です。

 Alliance Tribune紙上にて大統領は下記の発表をしました:

 「この疑惑は私の評判を地に落とそうとする姑息な手段でしかない。Elijah Beck審議官は去年の選挙の結果を根に持ち、私を陥れるためにでっち上げたのだ」

 「もしAssembly(同盟評議会)がそんなに陰謀が大好きなら、Fazia Silva元候補の暗殺事件について掘り返してみたらどうだ。Beck氏がFazia女史の死後、急激に支持率を上げたあたり、どうも怪しいと思わんのかね」

 Zaonce銀行もまた調査に非協力的な姿勢を見せました。スポークスマンは、銀行が供与した政治資金は真っ当なガイドラインによるものであることを再度強調し、Beck審議官の提出した証拠はその拠出元が明らかにならない限り有効ではないとしています。

3305年5月9日-Zende Partnersのフェリーサービス開始

 メガシップによる、ZendeからGuardianスペースへのフェリーサービスが稼働を始めています。

 Zende PartnersのCEO、Freya Taine氏から次の発表が行われました。

 「各方面からの提案を受け、弊社では本フェリーサービスの終点となるSynuefe EN-H d11-96星系への基地設営を行いました。これに加え、弊社の保有するメガシップ、Sadler’s SongとThe Conduitの2隻が毎週規定ポイントへの船旅を提供いたします。」

 「これは私どもの推し進める計画の第一歩であり、Guardian遺構付近での活動を活性化するでしょう。さらにGuardianテクノロジーをベースにした先進的な軍事モジュールの設計も完了しており、じきに本モジュールの製造が開始される予定です。」

 この発表に対してテクノロジー業界からも反応がありました。軍事用品メーカーであり、Zende社のライバルでもあるSegnen ExchangeのCEO、Cedrik Stone氏から声明が出されています。

 「Zende Partnersにおかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げる。Guardianと人類のハイブリッドテクノロジー研究ではすばらしい成果を挙げておられるようですな。しかしMs. Taineは一帯に存在するGuardianの遺物を御社の独占物件か何かと勘違いしておられるのではないか。Guardianの遺物をZende Partnersが取り扱うことで、きちんとすべての人が恩恵を受けられることを願っておりますよ。失礼、既にこの分野で実績のある弊社ですからつい老婆心で。」

3305年5月5日-Week in Review

Here are this week’s main stories.

The Distant Worlds II expedition has reached Beagle Point, its final destination. Thousands of independent pilots have travelled over 73,000 light years in the past three months, with the establishment of Explorer’s Anchorage among their many achievements.

President Kincaid has been accused of receiving illegal campaign funding from a senior figure at the Bank of Zaonce. Following a vote at the Alliance Assembly, Prime Minister Mahon authorised an official inquiry to establish the truth of these allegations. Kincaid is yet to provide an official response.

In other news, the thief of a ship stolen from a starport hangar in the Vega system has been named as Gan Romero. Security reports indicate Romero has no prior criminal record and is believed to have acted alone. The search for his motive and current location continues.

And those are the main stories this week.

3305年5月4日-Kincaid大統領、違法資金疑惑

 Gibson Kincaid同盟大統領が、Zaonce銀行から不正に選挙資金の提供を受けていた疑いが持たれています。

 Elijah Beck審議官はAlliance Assembly(同盟評議会)の特別査問会において証拠を提示し、以下のように述べました。

 「3304年の9月、Kincaid大統領が再選を果たす前、選挙期間中に申請されていない数十億クレジットに登る資金が提供されていたことが判明しました。ここに、これらの資金供与はZaonce銀行の上層部から内密に行われていた事を示すデータがあります」

 「残念ながら、現在進行中の捜査に影響を及ぼす可能性があるためにこのデータの提供元を明かす事は出来ません。しかし、私はAssemblyに対し選挙法への抵触の真偽を確かめるための正式な調査を要請しました」

 Beck審議官の要求は過半数の支持を得て可決され、Edmund Mahon首相の認可を受けて正式に調査が始まる予定です。

 今の所Kincaid大統領からの正式なコメントは得られておりません。

3305年5月3日-特定された船泥棒

 Vega星系でドッキングした状態のDiamondback Explorerを盗んだ犯人が特定されました。

 Fort Dixonの警備担当責任者のMisaki Sandersがメディアの取材に応えました。

 「我々はCMDR Bjorn Lennoxさんの船が宇宙船技術師により盗まれたことを特定しました。共犯者によるバックアップなどもない、単独犯による犯行です。」

 「技師であるGan Romeroは、過去11年に渡りFort Dixonのハンガーサービス班の一員として働いてきました。家族は妻と3人の子供。ステーション内で安定した生活を営んでおり、犯罪歴も確認されませんでした。」

 「仕事上、Romeroはランディングパッドへのアクセス権を与えられていたものの、それだけでは彼が船のセキュリティプロトコルをバイパスしたり許可なく発艦させた技能が説明しきれません。また、彼の動機も目的地も未だ不明です。」

 「私達の捜査範囲は広がりつつあります。できるだけ早くそれらを明らかにできればと思っております。」

3305年5月2日-Distant Worlds遠征隊、Beagle Pointに到着!

 遠征隊『Distant Worlds II』が、銀河の彼方にある最終目的地『Beagle Point』に到達しました。

 科学特派員のLeon Banerjee氏がVox Galactica誌に寄せた報告をお伝えします。

 「3305年1月13日。何千人もの独立系パイロットらからなるDistant Worlds探査艦隊がPallaeni星系より飛び立った。それから3か月、73,000光年を超える旅の果てにBeagle Pointへ船が到着し始めたのだ。」

 「今回の遠征の功績として、科学研究ステーション『Explorer’s Anchorage』の建造などが挙げられる。これは現在、銀河の中心部に向かう旅人達が立ち寄る場としてだけでなく、超大質量ブラックホールとして知られるSagittarius A*の詳細観測を容易なものとしている。」

 「Distant Worlds IIが終わりに近付くにつれ、参加者たちは帰路に思いを馳せ、未探査領域を通るコアシステムへのルート計画を立てることだろう。」