GalnetNews3306年11月

Last-modified: 2021-03-16 (火) 00:44:36

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3306年11月30日- 地方治安部隊、懸賞金額値上げへ

 *パイロット連合より緊急速報*

 バウンティーハンター各位へ通告。各ターゲットの撃破成功報酬が増加。

 勢力や列強に属する各軍で予備兵員の再配置が進められていますが、この流れを受けた地方治安部隊は星系内の取締りに苦慮しているようです。海賊行為や凶悪犯罪の増加も相まって、大多数の星系で補助要員・船舶が求められています。

 そのため同盟、帝国、連邦や独立領域の如何を問わず、既知の犯罪者にかけられた懸賞金は今や増額傾向にあります。将来的に全てのスターポートのセキュリティオフィスや、Interstellar Factorサービスを提供しているその他領域で賃上げが行われるでしょう。

 この変化を受け、各賞金稼ぎグループや私設の法執行部隊ではメンバーへの注意喚起が行われました。悪名高きKazimir Clanから発せられたこのメッセージは典型的なものでしょう。

 「いいか、お前が指名手配船をスキャンしたとする。その時これまでと同じ額が表示されてもビビるンじゃねえぞ。サツの奴ら、大抵賃上げに対応したネットワーク更新を入れてねえンだ。大方ゴミ処理しきれず俺達みたいな連中に頼り切り、なンて思われたくねえンだろうさ。ひとたびカネの請求が認定されれば値上げも反映される。後はTransactionsパネルから自分で確認するンだな。」

 この不安定な時流の中、昨今の製品価格の劇的な変化と同様、懸賞金額も変動が予想されます。市場力が適正値を決定づけるまではこうした動きが続くでしょう。なおCombat bondは今のところ影響を受けていないようです。

3306年11月27日- 戦火の前触れ

 NMLAテロリストの活動とMarlinist難民危機により、帝国と連邦両者で軍事費が増額されているようです。

 Federal Times紙はZachary Hudson大統領の対応について報じました。

 「Neo-Marlinistの連邦スターポート爆破を受け、反発的な世論が醸成されつつある。この機運に乗り、Hudson大統領は連邦の強者として再起を果たした。スターシップ・ワン裁判によるネガティブなイメージを払拭し、政治力を回復させるための計算尽くの行動であったことは明らかだろう。」

 「難民に潜伏していたテロリストが数千人もの死に繋がったため、当のMarlinist難民を受け入れたFelicia Winters野党大統領は人気を落としつつある。しかし帝国を挑発すれば遥かに多くの死者が出るとする、議会穏健派の支持は得られているようだ。」

 Imperial Herald紙でも、帝国の反応やそれに伴う対応が特集されています。

 「Denton Patreus元老院議員が命じたのは主力艦建造だけではない。Aegisへの資金提供も打ち切られたのである。サーゴイド(Thargoid)の活動は減少、連邦やNMLAの引き起こす内的脅威に集中すべきというのが元老院の総意だ。」

 「列強間の協力体制は急速に終わりを見せ、瀬戸際政策の段階へと移行した。Neo-Marlinistsは革命的変化を要求しているが、彼らが意図した以上の影響を与えたかもしれない。そしてそれは現実となりつつある。」

3306年11月26日- 帝国と連邦、主力艦建造を加速

 *パイロット連合より緊急速報*

 新たな主力艦建造に用いる資材要請。連邦海軍、帝国海軍双方からの依頼。

 Zachary Hudson大統領が連邦海軍の予算増額、ファラガット級巡洋戦艦(Farragut-class Battle Cruiser)建造計画の前倒しを求め、議会を説得。力強い演説を行いました。

 「この不安定な時勢の中、連邦の防衛は我々の考慮すべき最優先事項である。あらゆる脅威から市民らを守る、その力を高める事が不可欠なのだ。」

 連邦海軍では新たな造船スケジュールを満たすため、緊急に追加資源を求めています。そのため、Parutis星系Schweickart CityへのBuilding fabricators、Microbial furnaces、Energy grid assembliesの納品が要請されたとの事です。

 その数時間後。帝国元老院で同種の演説がDenton Patreus元老院議員によってなされました。

 「誇り高き帝国を腐敗させ打ち砕かんとする敵はそこかしこから現れ、今や内部からも出現している。今こそ我らの力を高め、その決意を示す時だ。」

 帝国海軍は新たなマジェスティック級インターディクター(Majestic-class Interdictor)及び、他軍用艦の建造を明らかにしています。それに伴い、Mandh星系Miyasaka Orbitalに船舶資材としてBuilding fabricators、Microbial furnaces、Energy grid assembliesの納品が要請されました。

3306年11月26日- 同盟、コールサック星雲に地盤確立

 *パイロット連合より緊急速報*

 同盟がコールサック星雲(Coalsack Nebula)に新たなスターポート開設。割高ではあるもののサーゴイド(thargoid)関連物資の提供も行っているとの事です。

 星雲に地盤を築く取組みの成功を受け、新スターポートの操業開始が伝えられました。

Betancourt Baseスターポート : Musca Dark Region PJ-P b6-1星系

Cole Pointスターポート : CoalSack Sector VU-0 B6-6星系

Hannu Arenaスターポート : Musca Dark Region IM-V C2-24星系

Bering Portスターポート : CoalSack Sector KN-S B4-9星系

 これらのスターポートは本地域のさらなる探査活動に向けた拠点として運用されます。既にいくつかの企業が同盟と提携を行っており、商業・科学的に関心がもたれ得る地点を捜索中です。

 新たな研究基地の一つ、Betancourt Baseではサーゴイド関連物資の納品を求めています。宇宙生物学主任であるRodion Stathos博士から概要が説明されています。

 「サーゴイドは少なくとも200年前からコールサック星雲に存在しているようです。ですから彼らエイリアン種族を理解する機会も増えようというもの。製薬、生体工学系の会社から資金提供をいただいているため、サーゴイド関連資源やその他サーゴイド文明の産物に十分な対価をお支払いできると思いますよ。」

3306年11月24日- Core Dynamics、Lakon Spaceways買収に向け入札へ

 連邦の造船大手Core Dynamics社による、Lakon Spaceways社の完全所有を目的とした正式入札が行われました。

 Lakon社は数年前から同盟と事業提携しており、この発表は製造業界に波紋を呼んでいます。

 ニュースフィード"Sol Today"ではCore DynamicsのCEO、Jupiter Rochester氏の声明を特集しています。

 「Lakon Spacewaysはその実用性や、定評あるデザインで名を馳せてきました。Lakonの船はまさに天の川銀河の主力商品と言えます。ですから彼らがさらなる高みに辿り着き、これ以上の成功を収めるお手伝いをさせていただきたい。」

 「これは両社にとって有益な取り組みとなるでしょう。昨年子会社化したVodel社(※)と同様、Lakon社は弊社指導の下で優秀なエンジニアや生産設備を維持する事となります。」

 Lakon Spaceways社取締役会からの反応は未だありません。Alliance Chieftainやその姉妹艦へ多額の投資を行った結果、同社は経営難に陥っているのではないかと推測する業界専門家もいるようです。

 同盟総会では、列強間での企業合併の合法性について疑問の声が上がっています。ですが連邦商務省(Federal Commerce Authority)も市場平等独立委員会(Independent Commission for Market Equality)も、この提案を不承認とはしていないようです。

 

※個人用陸上車両製造で知られる。Scarabを代表とするSRVで有名。
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3306年11月23日- 市場不安定により商品価格変動

 *パイロット連合より緊急速報*

 取引相場で不安定な状況が続いており、鉱業部門を中心にいくつかの商品で大幅な価格変動が起こっています。

 これは一般的に起こり得る市場不安定に加え、ペイン石(painite)のような採鉱資源の在庫が前例が無いほどの水準となっているためです。かつて多くの星系で用いられていた金本位制同様、これらの資源も今や先行き不透明と言えるでしょう。

 金融専門家の間でもこの市場の動きは予測し得るものであり、当然の変化とする見方が多数のようです。帝国・連邦間の緊張の高まりが直接の原因と見る専門家もいるようですが、今回の動きが些細な出来事ですぐに市場価格も戻るとする意見は限られています。

 Orion Independent Universityの経済学部長、Ophelia Kaufmann教授はこのような見解を述べています。

 「政治的に不安定な時期に市場も不安定になる、そうした歴史的前例は確かに存在します。この動きの真の原因や短期的な見通しが何であれ、以前に比べて商品価値は市場影響力をずっと受けやすくなっていますね。」

 「経済分野での将来の予測が困難なのは有名な話ですけれど、一部の低価値商品は価格が上昇する可能性がありますね。さらなる価格変動が巻き起こる事だけは確実ですが、それがどれほどの規模になるか。恐らく列強の不安定な状況がどう解決されるかによって大きく左右されるでしょう。」

3306年11月20日- NMLAテロ攻撃への列強の反応

 Neo-Marlinistsによる連邦スターポートへのテロ攻撃を受け、帝国・連邦間の関係が悪化しつつあります。

 Atropos星系Kepler Orbitalに拘束されていたメンバーを口封じすべくNMLAは同ステーションを爆破。連邦保安局(Federal Security Service)の尋問で何らかの事実が明らかになる前の事でした。

 Imogen Luciana帝国大使はこのような声明を出しています。

 「NMLAはLTT 1935内部の爆薬製造施設を明らかに有効活用しておりました。連邦が我々の捜査活動を妨害しなければ施設を閉鎖させ、テロ攻撃を防ぐ事もできたのですが。」

 「過激派の脅威を訴える我々の警告は無視された。連邦はそのツケを払っているという訳ですな。再三申し上げる、全てのMarlinistsを帝国に送還されたし。」

 Jordan Rochester連邦大使からの返答はありません。しかしこの顛末を受け、いくつかの帝国星系では連邦大使館が反Marlinistによる暴力的な抗議活動の対象となり、外交官らの命が危険にさらされたために閉鎖に追い込まれています。

 連邦議会ではBrad Mitchell副大統領が今回の攻撃について、Felicia Winters野党大統領を公然と非難しました。副大統領は、Winters氏がMarlinistsに避難所を提供した点を揶揄して『テロリストどもにウェルカムマットを敷いてやった』との非難的な発言も行っています。また他議員からも、Winters氏は連邦市民より帝国への支援を優先したとの主張がなされました。

 一連の流れによりWinters氏が最近得ていた政治基盤はいくらか失われたと言えましょう。しかしHudson大統領がスターシップ・ワン轟沈に関与していた疑惑は解消しておらず、Winters氏率いる自由党の人気は依然高いままです。

3306年11月19日- テロリスト、連邦スターポートを爆破

 *パイロット連合より緊急速報*

 Atropos星系Kepler Orbitalにて複数の爆発を確認。甚大な被害及び死者を出している模様。

 目撃者によると、スターポートには腐食様損傷の兆候がみてとれるとの事です。サーゴイドの苛性酵素を展開するこの特徴的な爆薬はエンジニアのLiz Ryder氏に設計されたもので、9月の帝国スターポート爆破事件で使用されたものの同類とみられています。

 NMLAから攻撃の犯行声明が出されました。NMLAのプロパガンダチャンネルは『the nine martyrs(9人の殉教者)』を称賛しており、連邦保安局(Federal Security Service)が最近逮捕したテロ容疑者について言及しています。また、『連邦が我々の大義を妨げるのならば、さらなる報復措置を行う』との警告も行っています。

 FSSでは拘束したNMLAメンバーをKepler Orbitalの保安設備に収容していた事を確認していますが、この爆発によって設備は完全に破壊された模様です。調査対象となっているこの準軍事テログループについて、囚人から情報が引き出されるのを防ぐ目的があったと考えられています。

 連邦当局からは緊急支援要請が各コミュニティに出されており、損傷したスターポートに取り残された生存者を救助、設備修復作業の援助を求めています。

3306年11月18日- マーリン主義難民内部にテロリスト発見

 連邦に到着したMarlinistの亡命希望者に審査が実施されていましたが、NMLAテログループのメンバーが数名発見されました。

 難民に潜むNeo-Marlinist過激派の摘発を目指し、Brad Mitchell副大統領みずから連邦保安局(Federal Security Service)の作戦を開始したとの事です。

 議会に対し、副大統領からこのレポートが提出されています。

 「標準IDスキャンによって数名の容疑者が浮上、FSS職員ではより精力的な審査と面接技術の導入を行った。これにより9名のNMLA活動メンバーが発見されている。」

 「更なる尋問のためテロリストは安全な施設へ移送されたのち、帝国当局に引き渡される予定である。自由党が連邦コミュニティに呼び込んだこの災厄に対し、保安局では引き続き警戒を行う。」

 Vox Galactica紙ではMarlinistコミュニティリーダー、Jenna Fairfax博士の声明を特集しています。

 「私たちの内にNMLAが潜伏している事に恐怖しております。あのような殺人鬼たちは決してMarlinism原則の象徴などではありません。彼らの追放には喜んで協力しましょう。」

 関連ニュースをお伝えします。いくつかの連邦惑星では抗議の声が上がっており、全ての難民を帝国に送還しない限り犯罪、テロリズム、経済的損害は増え続けるばかりとの主張がなされています。この抗議活動自体に反対する声もあり、Marlinistsは民主的政府を信ずる同胞として歓迎すべきとする意見もあるようです。

3306年11月17日- コールサック星雲開拓計画、初期段階終了

 *パイロット連合より緊急速報*

 同盟の計画完了。コールサック星雲(Coalsack Nebula)における開拓準備及びサーゴイド戦力減に成功。

 トレーダーらが指定物資を輸送、これらの商品は本地域の新たな設備建設に用いられます。

 物資納品結果により、3306年11月26日に次の建造物が完成する予定です。

Betancourt Baseスターポート : Musca Dark Region PJ-P b6-1星系

  • 追加サービス:Interstellar factor、Human technology broker、Encoded material trader、多目的船の取り扱い範囲拡張

Cole Pointスターポート : CoalSack Sector VU-0 B6-6星系

  • 追加サービス:Interstellar factor、Raw material trader、Fleet carrier administration、多目的船及び採掘装備の取り扱い範囲拡張

Hannu Arenaスターポート : Musca Dark Region IM-V C2-24星系

  • 追加サービス:Interstellar factor、戦闘艦及び兵器取り扱い範囲拡張

Bering Portスターポート : CoalSack Sector KN-S B4-9星系

  • 追加サービス:Interstellar factor、Manufactured material trader、Outfitオプションの改良

 同盟防衛軍(Alliance Defence Force)のMorag Halloran准将から警備状況の進展について、最新情報が伝えられています。

 「サーゴイド船舶を星系から一掃する本計画は、独立系パイロットらの活躍によって飛躍的な成果を得られたと言えましょう。我々の輸送船団は星雲を比較的安全に航行できましたが、それはひとえに彼らの技術のおかげです。」

 同盟はいくつかの企業と提携してコールサック星雲の調査を進めており、商業的・科学的関心が持たれる地点の発見が待たれます。

3306年11月16日- 皇帝、Hadrian Duvalの処遇を決定

 Aisling Duval姫がいとこである"Imperator" Hadrian Augustus Duval氏を帝室へ受け入れるよう求めていた件ですが、この嘆願は拒否されるに至りました。

 Arissa Lavigny-Duval皇帝の裁断が下り、Anders Blaine宰相によって元老院に伝えられたとの事です。

 「畏れ多くも皇帝陛下はHadrianがDuvalの青き血を受け継ぐ者であるとお認めあそばされた。これに伴いHadrianとその従者が帝国に弓引いた、その過去の罪科には恩赦が与えられる。しかし王子の号、ひいては帝室における正式な地位を与うる事はかなわぬ。」

 Aisling Duval姫、Hadrian Duval氏両名からは失望が表明されましたが、この宣告を受け入れるとも述べられています。これにより元老院はNova Imperiumの違法組織認定を撤回し、見返りにArissa帝統治の受け入れと対NMLA作戦での貢献を求めるParesa条約(the Treaty of Paresa)に批准する事となりました。

 Imperial Herald紙の政治ジャーナリスト、Cassia Carvalho氏はこのようにコメントしています。

 「今回の驚くほど公平な判決は元老院からの圧力に屈したため、という見方が広くなされていますね。元老院はAisling姫への忠誠も厚い。3305年のNova Imperium粛清への償いという見方もあるようです。あるいは政治上の信用を回復させるためか。あの時は元老院議員も何名か処刑されましたから。」

 「何にしてもこれで帝国はNeo-Marlinistsの恐るべき脅威に対し団結した、というイメージ演出がなされました。しかしこうなってしまうとDuvalの若き二人組が同盟を組み、いずれは玉座を賭けて皇帝に挑むのではないかという憶測もありますね。」

3306年11月12日- 同盟、コールサック星雲開拓計画発動

 *パイロット連合より緊急速報*

 物資集積及び対エイリアン(anti-xeno)支援要請。本件はコールサック星雲(Coalsack Nebula)における同盟の探査計画始動に伴うもの。

 同盟はコールサック星雲に新たなアウトポストを建設する計画を打ち出しています。これらの基地では商業・科学的活動が行われ、新たなメタアロイ(Meta-alloys)供給源やその他関心を持たれうる箇所の特定にも用いられます。

 この計画は200年前の惑星調査チームによる調査結果に基づいており、Chukchan星系に流れ着いた放棄メガシップの発見が発端となっています。

 Power generators、Robotics、Structural regulators、Building fabricatorsの輸送及び、Musca Dark Region PJ-P b6-1星系に停泊しているメガシップ"Spirit of Nysa"への納品が要請されました。供給された物資量によってはアウトポストがスターポートへとアップグレードされ、提供サービスの幅が広がるとの事です。

 同盟防衛軍(Alliance Defence Force)のMorag Halloran准将から安全保障の用意について発表がありました。

 「コールサック星雲内部には多数のサーゴイドの存在が予想されます。したがって将来的な探査活動への脅威を減じるため、今すぐ作戦を実行に移す戦略的必要性があると我々は判断しました。」

 「同盟への貢献を望む独立系パイロット及び対エイリアン部隊の諸君は、Coalsack Sector KN-S b4-9、Coalsack Sector VU-O b6-6、Musca Dark //Region IM-V c2-24、Musca Dark Region PJ-P b6-1の各星系に注力していただきたい。ひいてはそれが新たな基地建設への助けになるでしょう。」

3306年11月12日- 連邦星系、帝国の侵攻を防ぐ

 *パイロット連合より緊急速報*

 LTT 1935星系における現地帝国軍と連邦軍との戦いは、連邦の支配維持成功という結果となったようです。

 LTT 1935 Confederacyに属するErnest Harris大佐から声明が出されています。

 「LTT 1935は連邦領の一端であり、我々は星系を掌握しようとする帝国の企みからこの地を守ってきた。帝国の尋問を受けなければならない屈辱から市民は救われたのだ。」

 「我らの自由を後押ししてくれた連邦の予備部隊や独立系パイロットの方々に感謝をこめて。Wof Portでぜひ報酬を受け取ってほしい。」

 L.Y.S Corp属、Axel Cyprian大佐からもメッセージが発せられています。

 「NMLAテロリストとの戦いにおける深刻な後退だ。連邦は奴らテロリストの保護を熱望しているようですらある。このような状況ではあるが、帝国のために戦場を駆けた全ての勇敢なパイロット達に十分な報酬を用意した。我々の強き意志のために。」

3306年11月10日- Hadrian Duval、帝国との関係修復を切望

 "Imperator" Hadrian Augustus Duval氏が暗殺未遂事件の負傷から回復、Nova Imperiumの新たな方針を示したとの事です。

 NMLA暗殺者のほぼ致命的と思われる襲撃を受けたImperatorは、Aisling Duval姫から先進医療措置の提供を受けていました。一連の騒動を受けて論争が巻き起こっていましたが、さらにこの論争を受けたAisling姫からメディアに対しコメントが出されています。

 「この国難の時、わたくしたちはこれまで以上に団結を求められています。わたくしのいとこである、Hadrianの皇族としての立場を否定すべきでもありません。彼をHadrian王子として皇室に受け入れられるよう、何とぞ陛下の御英断を求めますわ。」

 Hadrian Duval氏からは、Dyson Cityよりこのようなメッセージが放送されました。

 「目的のない人生には意味などないものです、しかしDuvalの人間は常にある一点を目的としてきました。即ち帝国を守る事。Aisling姫には命を救われた恩義があります。皇族としての出自、そしてそれに伴う権利と責任。そうしたものを認めていただけるよう努めて努力いたします。Duval家伝来の生き方を守る、その手伝いをさせていただきたい。」

 「しかし我々の多くは3305年のNova Imperium支持者の非道な粛清と、そして現在のマーリン主義者排斥に不穏な類似を感じてもいます。元老院の方々にはこのような過ちを繰り返さぬように申し上げたい。そしてNMLAは我々共通の敵であり、団結して立ち向かわなければならない事も。」

 元老院議員の多くは、ネオ・マーリン主義者の脅威に注力するためにも帝国は過去の分断を修復すべきとするこの主張に同意していますが、先帝Hengistの私生児の血筋が王位継承者となる点に懸念を示す声もあります。皇帝Arissa Lavigny-Duvalからの回答は未だ行われていません。

3306年11月9日-“幽霊船”が同盟に資源をもたらす

 200年前の遺棄メガシップが発見された件について続報です。コールサック星雲(Coalsack Nebula)に手付かずのMeta-Alloys資源が存在することがわかりました。

 3111年に発進したAdamastor号(The Adamastor)は自動操縦でコールサック星雲からChukchan星系に帰還しており、乗組員の痕跡も見つかっていません。独立系パイロットの活躍により、同星雲ではサーゴイド・フジツボ定植地(Thargoid barnacle sites)が発見されています。

 同盟総会はMeta-alloys資源の新たな供給源確保を最優先目標とし、星雲を徹底調査すべく遠征計画を発表しました。計画のプレスリリースは以下の通りです。

 「魔女の頭星雲(Witch Head Nebula)における昨今のサーゴイド活動や過剰開発を省みても、この新たな発見は好機と言えましょう。コールサック星雲は商業的、科学的に興味深い場所を特定する計画の中心となるのです。万全を期し、我々同盟はSirius Atmosphericsを含む複数の企業とも新たなパートナーシップ契約を締結いたしました。」

 「Adamastor号の謎が完全に解決される事はないのかもしれません。ですがAdamastor号の遺した遺産が、同盟の人々にとって良いものとなるよう願っております。」

 声明の中で言及された企業提携は業界でも波紋を呼んでおり、数か月前には既に契約が結ばれていたとの憶測もあります。3307年は同盟では選挙が実施される年であり、政治評論家によると経済安定の確保がEdmund Mahon首相にとって圧力になると指摘されているようです。

3306年11月6日- テロ拡大、高まる列強摩擦

 ネオ・マーリン主義過激派のテロ攻撃は今も続いており、対する帝国と連邦はマーリン主義難民の処遇を巡って衝突したままです。

 Imperial Herald紙では帝国内でのテロについて、最新情報を特集しています。

 「NMLAはこの3週間で、実に50回に渡る爆弾テロの実行を主張しています。殆どは地方官庁や治安部隊を標的としたもので、そのために数百名が命を落としました。テロ組織の放った暗殺部隊の手によってDuval家と関わりのある著名人も何名か亡くなっており、これには今上陛下の御親戚であらせられたCesare Lavigny男爵も含まれています。」

 「IISS上位部はこのテログループが準軍事組織として十分組織化されていた上、装備も充実している事について準備不足であった点を認めています。マーリン主義者の大規模逮捕は以前から共和主義イデオロギーに同調していた多くの人々を実際の過激な行動に駆り立てたのではないか、そう主張する批評家もいるほどです。」

 一方Federal Times紙からは、列強間の緊張に注目する記事が発行されています。

 「各外交チャンネルは閉ざされ、LTT 1935での対立が全面戦争にまで発展する可能性も決して無いとは言えない状況です。亡命してきた何百万ものマーリン主義難民らの思想は連邦の民主主義原則に沿うものであり、その圧力も無視できないものとなっています。」

 「Hudson大統領は議会での求心力低下に苦しんでおり、Felicia Winters野党大統領が主導権を握っているように思われるとの声も多く聞かれるようになりました。彼女の人道的努力が多くの難民の命を救ったのはまぎれもない事実でしょう。しかし帝国からの追放者である彼らをそのまま連邦社会に受け入れるのか、その点に関しては疑問が残ります。」

3306年11月5日- 連邦軍・帝国軍間で戦闘勃発

 *パイロット連合より緊急速報*

 LTT 1935星系で実施された帝国の対テロ作戦が、連邦の武力抵抗を誘発。

 帝国保安庁(Imperial Internal Security Service)が実施していたテロ捜査が、中立宙域にある連邦支配星系LTT 1935へのIISSエージェント投入に繋がっているのは周知の事実でしょう。ところがエージェントらを支援するために軍艦まで駆り出した事で、連邦軍との戦闘が起こる結果となりました。

 LTT 1935 Confederacyに属するErnest Harris大佐から布告が出されています。

 「かのマーリン主義者の受難のように、我々の市民たちを帝国に支配させ、あまつさえ逮捕させるような事は断じてあってはならない。我々にはこのような侵略的な戦術から連邦の領土を守る権利がある!」

 L.Y.S Corp属、Axel Cyprian大佐からも反応がありました。

 「IISSの活躍により、ネオ・マーリン主義者はLTT 1935内に爆弾製造用の秘匿施設を保有している事が確認されている。将来起こり得る非道な行いを未然に防ぐため、なんとしてもこの星系を掌握しNMLAの武器供給源を断ち切らなければならない!」

 LTT 1935 Confederacyは帝国の侵略からLTT 1935を守るとして、独立系パイロットらに支援を求めています。

 一方L.Y.S Corpでも星系奪取のため、支援要員を募集しているとの事です。

3306年11月3日- NMLA支援の責は連邦に?

 テログループNMLAが連邦の内部要因から支援を受けている可能性があるとする、新たな証拠を帝国が公表したとの事です。

 帝国保安庁(The Imperial Internal Security Service)の報告書には次のように記されています。

 「エンジニアであるLiz Ryder氏から提供された情報により、同氏の設計図を用いた爆薬の組み立て作業が行われたと考えられる放棄作業施設が発見された。サーゴイド由来の苛性酵素の痕跡も検出されており、スターポート爆破事件で使用されたものとの一致が確認されている。」

 「貨物コンテナ上のマイクロサインによると大量の機材は中立宙域上の連邦星系から輸送されており、同星系にNMLAの第二の爆薬製造施設が存在すると考えられる。これを裏付けるため、IISSエージェントが目下調査中である。」

 この疑惑に対し、Jordan Rochester連邦大使から反論がなされています。

 「帝国育ちの過激派の責任を我々に?笑えない提案ですね。マーリン主義者への迫害と同様に、帝国自身の問題を解決できない言い訳を我々に求めているだけではないですか。」

 反論を受け、Imogen Luciana帝国大使からも次のコメントが出されました。

 「NMLAが連邦の支援を受け、帝国の不安定化と共和主義的プロパガンダの拡大を目指しているという噂は以前からありましたがね。もし事実なら深刻な結果を覚悟しておくことですな。」

 関連ニュースをお伝えします。マーリン主義難民の流入を受け、いくつかの連邦星系では対処に苦慮しているようです。Thetis、LTT 1935、HIP 36081では物資が不足しており、民衆の不服従や食料不足、伝染病が報告されています。

3306年11月2日- Hadrian Duval、Aisling姫の介入により回復へ

 NMLAテロリストの襲撃により重体であった"Imperator" Hadrian Augustus Duval氏に対し、Aisling Duval姫から救命措置が提供されました。

 Aisling姫を乗せたMajestic級Interdictor、INV Achenar's Courage(INV:Imperial Navy Vessel)がParesa星系に寄港、同地をさらなる暗殺計画から保護する見通しです。

 Hadrian Duval氏は自身の護衛であるPraetorian Guardや帝国軍兵士に守られる中、同船舶の医療区画に搬送。Vitadyneナノ医薬品を含む高度な治療を受け、危篤状態を脱したとの事です。

 この異例とも言える介入行為には、元老院議員や一般市民たちからも批判と称賛、両方の声が聞かれます。Nova Imperiumはその孤立主義に基づく反乱教唆のために、違法組織とされてきました。そしてリーダーであるHadrianも、帝室の一員とは認められていませんでした。こうした状況にも関わらず3305年、AislingとHadrianの間では不可侵条約が締結されています。

 Imperial Herald紙の取材に対し、大胆にもAisling姫は次のように応じました。

 「わたくしはつい最近、あの過激派のために家族の一人を失っています。ですからもう誰も失いたくないのです。政治に関係なくHadrianはわたくしのいとこですし、加えて言うなら未だ存命のDuvalはもはや少なく、貴重な存在なのです。」

 Nova Imperiumの警備責任者、Leo Magnus法務官もこう述べています。

 「我々の処置でも閣下は快癒したと確信しているが、Aisling殿下のお力添えには感謝している。NMLAがなぜあれほど閣下に接近できたのかはまだわかっていないが、私の方でも調査を進めている最中だ。」