GalnetNews3307年3月

Last-modified: 2021-04-09 (金) 23:55:39

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3307年3月31日- 失踪ACTエージェントの乗艦、墜落状態で発見

 *パイロット連合より速報*

 対NMLA任務で消息を絶ったNiamh Seutonia警部の船発見。全乗員の死亡を確認。

 独立系パイロットによる広範な捜索が行われた結果、第一発見者であるCMDR: TheRealFlameによりTrianguli sector GW-W B1-0星系でValkyrie号の残骸が見つかりました。船は兵器の攻撃を受けて墜落、衝撃で全乗員が死亡していたことがわかっています。

 ACT合同指揮官である、Tanya Ramirez上級捜査官からメディア声明が出されています。

 「Valkyrieの捜索に尽力して下さったパイロットの皆さんには我々一同、恩義を感じております。ACTの導き手が一人、彼女の勇敢なチームと共に亡くなってしまった。我々にとっては大きな痛手となりました。」

 「ですがSeutonia警部は船が破壊される直前、任務記録の保全処理を行ってくれていました。彼女のお陰で重大な情報を回収することができたのです。」

 「NMLAスターポート爆破事件にはMudhrid星系のとあるNeo-Marlinist勢力が直接関与していた、それを示す証拠がありました。調査結果を帝国当局と共有し問題の勢力、Order of Mudhridを捜査中です。」

 Niamh Seutonia警部は3304年、テログループ"League of Reparation"を排除した三列強対策本部の一員として名を挙げた人物でした。帝国国家保安局(Imperial Internal Security Service)は彼女に対し、Achenar勲十字章(the Achenar Service Cross)の没後追贈を行うとしています。

3307年3月30日- 連邦議会、緊急監視権を承認

 Jerome Archer副大統領から、連邦における今後のテロ攻撃を防ぐ目的があるとして新たな公共監視法の提案が行われ、議会の通過に成功した模様です。

 この国内テロ対策法(the Domestic Counter-Terrorism Act)は議会で議論された後、多数の賛成を得て承認されました。これは民間活動の監視や個人の通信を傍受することに関する、既存のあらゆる法律にとって代わる緊急立法であると考えられます。

 新法の多くを起草した張本人でもある、Archer副大統領から発表が行われました。

 「本法により、政府は連邦社会に潜むテロリストの手先やシンパの積極的な捜査が可能となった。我々は二度と、これほど多くの家族や友人たちが奪われるような事態を許しはしない。」

 Felicia Winters野党大統領からこのような返答がなされています。

 「‘Nine Martyrs’事件のような出来事はもう誰も望んではいません。連邦全体での治安強化も不可欠でしょう。ですがこの法律は市民の自由を理不尽に侵害しています。官憲があらゆる市民の私生活に立入ることを許される、これではまるで独裁政権ではありませんか。」

 その後Archer副大統領は新法の実用化に向け、保安局長官らと既に協力していることに言及しました。連邦情報局前長官(former director of the Federal Intelligence Agency)でもある副大統領。彼が飛躍的な成果を挙げることが期待されます。

3307年3月29日- 帝国、テロ問題解決に向け高まる圧力

 スターポート爆破テロが今後も続くのではないかとの危惧から、帝国に対しNMLAの脅威に対処するよう内外から圧力がかけられています。

 ACTを通して情報共有がなされる一方、同盟・連邦は『テロリストの発端も目的も帝国にある』としており、帝国にNMLA撲滅に向けたさらなる努力を求めています。

 この新たな動きは主要メディアチャンネルでも取り上げられました。

 The Imperial Herald:「元老院では、皇帝陛下が幅広い選択肢を提示するよう指示された事をAnders Blaine宰相が報告。Neo-Marlinist過激派の政治的特徴をより理解するため、Lorcan Scordato議員は事実調査団としてMarlinist居留地の訪問を申し出ている。」

 Eye on Achenar:「Dawes Hubステーションの虐殺にはAchenar星系の全てが未だ衝撃を受けている。我々栄えある帝国の心臓と言える場所を悪意ある一撃が襲ったのだ。世論調査によると人殺しのMarlinistsには心優しき元老院議員ではなく、Majestic級の艦隊を送り込むべきと93%の正しき市民が答えている。」

 Vox Galactica:「ほとんどの帝国系都市や居留地で、未だ高い不安度が続いている。NMLAがどこにでも攻撃できると考えられていることから、帝国の強さから来ていた確固とした国民の信頼が揺るがされたためだ。Marlinismに対する意見は以前にも増して二極化しつつあり、『戦争屋』『内通者』などと非難し合う傾向が多くの家族や人間関係を分断している。」

3307年3月26日- Jasmina Halsey前大統領、連邦大使に就任

 Jasmina Halsey前連邦大統領が連邦外交部(Federal Diplomatic Corps)へ参加、大使として同盟を担当することがわかりました。

 Halsey前大統領は近年までMahon同盟首相の顧問を務めていましたが、Starship One裁判の際に証人として連邦への帰還を果たしました。銀河サミットにもFelicia Winters野党大統領の来賓として同行し、会談中止に伴い火星に退避しています。

 記者会見の場でHalsey大使はこのように述べています。

 「銀河サミットに出席したことで私自身、自分の居場所が政治の場である事を再認識しました。私が成すべき新たな仕事は、連邦への奉仕を続ける一方で同盟での経験を生かすこと、願わくば同盟・連邦両者間に強い結び付きを築くことであります。」

 これを受け、同盟外交関係局(Alliance Office of Diplomatic Relations)のElijah Beck長官からメッセージが送られました。

 「Jasmina氏の冷静な助言は数多くの一触即発の政局を解決してきました。彼女のような優秀な外交官にとって理想的な役職であると考えておりますし、私自身また共に働けることを嬉しく感じております。」

 関連ニュースをお伝えします。連邦外交部は再配置のため、Jordan Rochester大使に帰国指示を出したことを明らかにしました。帝国と連邦がお互いの宙域に開いていたはずの大使館は、3306年の11月以来ほとんどが閉鎖されている状況にあります。

3307年3月25日- エージェント失踪、ACTから捜索依頼

 *パイロット連合より速報*

 ACT実働部隊員がNMLA支援元の特定任務中に失踪、捜索支援要請を受信。

 行方不明となったのは対NMLA情報機関の合同指揮官の一人でもある、帝国国家保安局(Imperial Internal Security Service)のNiamh Seutonia警部です。警部はスターポート爆破事件‘Nine Martyrs’の分析により、得られた手がかりを追跡していました。

 同じくACT合同指揮官である、Tanya Ramirez上級捜査官からこのような声明が出されました。

 「Seutonia警部と彼女のチームは、Valkyrieと名付けられたAnaconda級船舶に搭乗していました。機密保持のため任務の詳細についてお伝えできる内容はそう多くないのですが、彼女はNMLAに供給を行っていた可能性がある小派閥(Minor Faction)を捜査していたのです。」

 「船は3月24日にMudhrid星系を出航し、Marlinist居留地に向かっていたことがわかっています。ACTに出向していたMarlinist警察隊(Marlinist Constabulary)のMilo Castile警部が合流地点の手配を行っていましたが、彼女は現れませんでした。ですからValkyrie号はその間のどこかで失踪したと考えております。」

 「一帯におられる全てのCMDRにお願い申し上げます。Seutonia警部の船の捜索に参加していただきたい。乗員が無事で発見され、加えて言うならNMLA打倒の助けになる情報を手に入れていること。我々はそれを切に願っております。」

3307年3月25日- スターポート爆破の生存者に医薬品届けられる

 *パイロット連合より速報*

 Safeguard Interstellarが医療品の受取に成功。物資はNMLAのテロ攻撃で負傷した市民に使用される見込み。

 同盟・帝国・連邦各地で9つのスターポートが爆破され、多数の負傷者が出ていました。爆薬にはサーゴイド由来酵素が含まれていたため、苛性熱傷に苦しむ被害者も確認されています。

 同団体CEO、Noel Beaumont氏から発表がありました。

 「Basic medicines及びAdvanced medicinesを配送して下さった、パイロットの皆さんには大変感謝しております。物資は関連星系に直接輸送されており、これで数十万の民間の方々の苦しみも和らげることができると考えております。」

 Safeguard Interstellarでは、物資集積地として使用された3星系で提携勢力からの報酬支払い開始を確認したとのことです。

 He Bo星系Krylov RingのPerez Ring Brewery、Cemiess星系Mackenzie RelayのLavigny's Legion、Duamta星系Davis TerminalのDuamta Gold Creative Corpといった各勢力からの報酬受取が可能となっています。

 この2週間というもの、Achenar、Alioth、Eotienses、Gateway、Kamadhenu、Lave、Nanomam、Rhea、Sol各星系の被災ステーションに救難活動が集中しています。パイロット連合(Pilots Federation)メンバーによる献身的な支援を受け、全生存者の消息を確認。修理も大部分が完了したとの事です。

3307年3月24日- 新たな連邦副大統領選出

 Zachary Hudson大統領より、故Brad Mitchell氏の後任としてJerome Archer連邦副大統領の就任が発表されました。

 Archer氏はこれまで安全保障長官(Secretary of Security)を担当。連邦議会議員となる前は連邦情報局長官(director of the Federal Intelligence Agency)を務めるなど、法執行機関での長いキャリアを持った人物です。

 Brad Mitchell前連邦副大統領は、NMLAがSol星系のLi Qing Jaoステーションを爆破した際に殉職しています。当時スターポートでは会議が行われており、この攻撃で会議に出席していた連邦内閣の閣僚数名や、多数の政府関係者が亡くなりました。

 Archer副大統領は議会演説でこのように述べています。

 「この責任ある要職において、私の最初の仕事は連邦全体の治安強化を行う事である。このような非道な行いが二度と起こらぬよう、我ら連邦の社会構造に警戒網を作り上げる事を誓う。」

 議会期間を通し、Hudson大統領からは亡くなった他の閣僚の新人事も発表されました。またACTや連邦海軍による対テロ作戦に向けた、予算増の承認にも成功しています。

3307年3月23日- Marlinist、テロ組織との関わりを否定

 Marlinist議会(the Marlinist Parliament)が準軍事組織NMLAのメンバーを支援、あるいは匿っているとの疑念が広がっており、議会はこれに反論を行っています。

 メディアの報じる憶測に煽られ、多くの政治・軍事指導者からMarlinist居留地を占領、あるいは破壊しテロ攻撃に報復すべきとの提案が出されているようです。しかし彼らがNMLAと直接関係している証拠がないのも事実でしょう。

 Jenna Fairfax主席大臣からVox Galactica紙に対し、このような声明が発せられました。

 「かのスターポート攻撃事件は銀河の他地域同様、私たちにとっても疎ましく恐怖を覚えるものでした。Neo-Marlinist Liberation Armyは、真のMarlinismとは無関係かつ歪み切った信条に従っているのです。」

 「私たちはMarlinist警察隊(Marlinist Constabulary)のMilo Castile警部率いる、独自の情報チームをACTに派遣いたしました。NMLAのテロ活動を終わらせるためには、私たち皆の協力が不可欠なのです。」

 同Marlinist議会のAaron Whyte議員からもコメントがあります。

 「悪役を求めたくなるのが人情ではあるが、Neo-Marlinist事件には政治的背景がある事も忘れてはならない。帝国は何世紀にも渡ってあらゆる共和主義運動を弾圧し、今回の‘Nine Martyrs’事件で亡くなった方々よりはるかに多くの人々を投獄し、処刑してきたのだ。」

3307年3月22日- ACT、NMLA捜査を開始

 NMLAに対抗するため三列強が結成した対テロ合同組織(ACT: Affiliated Counter-Terrorism unit)が捜査を開始しました。

 本組織は同盟国際警察機構(Alliance Interpol)、帝国国家保安局(Imperial Internal Security Service)、連邦情報局(Federal Intelligence Agency)と緊密な連携を取り、テロリストによる9カ所のスターポート攻撃データを照合しています。

 ACT合同指揮官の一人である、Niamh Seutonia警部からメディア発表が行われています。

 「標的となったステーションの初期鑑識結果によると、これまでより小型化された爆弾の使用が考えられ、さらにこれは現場で組み立てられた可能性があります。憂慮されるのはNMLAの新世代兵器は持ち運びや隠蔽が容易である点です。」

 「良いニュースもあります。報告書を検討した結果、非常に有望な手掛かりが見つかりました。この件については私自身がチームを構築し、追跡にあたる予定です。我々一同、早期の状況打開を期待しております。」

 Mara Klatt警部補からも簡潔な経過報告がなされました。

 「仮説では、NMLAは連係攻撃を実施する上で検出不可能な星間通信システムを使用している。我々が解読するまでではあるが、同様の秘匿通信ネットワークがLeague of Reparationでも使用されていた。しかし今回使用されたものは以前と比べ、明らかな高度化がみられる。現在地元治安部隊と連携し、仮説の裏付けを行っている。」

3307年3月19日- 銀河ミステリー:The NMLA

 渦中のNeo-Marlinist Liberation Armyについて、私立探偵であるErik Gunnarson氏とFrancesca Wolfe氏が再考察を行っています。

 Gunnarson氏:「私達は普段政治的な案件には関わらないのですが、史上最大のテロ攻撃を無視することはできません。」

 「MarlinismはもともとAchenar共和国(the Republic of Achenar)の初代指導者、Marlin Duvalにちなんで名付けられた民主主義運動です。NMLAはそのMarlinismの過激な一分派にあたります。支持者であるMarlinistですが、平和的な抗議活動を行う形式が殆どでしょう。ですがNeo-Marlinistは帝室を永久的に排除する方針で政府転覆を望んでいるという訳です。」

 「どうやってNMLAがちっぽけなトラブルメーカーから銀河を股に掛けるほどのテロリストに変貌したのか、それは誰にもわかりません。昨年9月からスターポート爆破事件がどこからともなく起こり始め、NMLAの暗殺者もHarold Duval王子を含む帝国の大物たちを多数殺害しています。」

 「帝国を敵視する勢力が彼らに資金援助を行っていると考えられてきましたが、いまやNMLAは同盟や連邦を帝国と同等の標的とみなしているようです。三列強全ての首都星系への攻撃は、そうした姿勢を示す極めて象徴的なジェスチャーだったといえましょう。そしてそれは不可能なはずでした。一体どうやってセキュリティをかいくぐり、発覚せず爆薬を設置したのか。いったい彼らは何者なのか?」

 「私達Wallglassの人間ですら手掛かりはつかめていません。しかし今後も調査をやめることはないでしょう。」

 Wolfe氏:「私の調査にも関わらず……ええ、いくらかは無許可で進めたんですけども……LTT 1935にあるといわれていたNMLAの爆弾製造施設、その痕跡は何も見つかりませんでした。ですがもともとはあったはずなのです。実際に帝国が施設の人間を確保しているんですから。」

 「帝国は認めないでしょうけどね。だって『Serene Harbourなどという場所は存在しない』でしょう?それで、私もR CrA Sector AF-A d42 3b現地に行って自分で見てきたんです。わびしいところでした。希望が打ち砕かれるような、そんな場所です。にも関わらず、Theta Groupとして分類されていたNMLAの囚人たちは逃げおおせてみせた。帝国諜報部の二重スパイとおぼしき人物の手を借りて。」

 「純粋に怖いですよね。NMLAは既知領域の中で最も謎に包まれている治安組織の内に入り込んでみせたんですから、そうなるとどこにでもいる可能性があります。もう私たちの誰も安全ではないのです。」

3307年3月18日- スターポート爆破の被害者支援に向け医療品要請

 *パイロット連合より速報*

 先日発生したNMLAテロ攻撃の被災者救護のため、Safeguard Interstellarから医薬品配送要請。

 先週発生した同盟・帝国・連邦スターポート爆破事件を受け、人道支援団体であるSafeguard Interstellarが救援活動の調整に乗り出しています。同団体CEO、Noel Beaumont氏から発表がありました。

 「被災ステーションから避難した何十万もの民間の方々が、未だ緊急治療を必要としています。爆発物に搭載されていた腐食性酵素のため、多くの方が重度の苛性熱傷に苦しんでいるのです。我々としても既に近隣星系物資の大半を使い果たしてしまった状態です。」

 「消耗している医療サービスの強化を目指し、Basic medicines及びAdvanced medicinesの配送を求めるものであります。これらを集積地となる以下3カ所のステーションに届けていただきたいのです。集積地はHe Bo星系Krylov Ring、Cemiess星系Mackenzie Relay、Duamta星系Davis Terminalとなっております。」

 Safeguard Interstellarでは輸送パイロットへの報酬提供と各列強への医薬品分配のため、Perez Ring Brewery、Lavigny's LegionやDuamta Gold Creative Corpといった三カ所の地元勢力と提携を行っています。

 Achenar、Alioth、Eotienses、Gateway、Kamadhenu、Lave、Nanomam、Rhea星系の各損傷ステーションに修復資材を直接配送する事でさらなる支援活動を行う事も可能です。Sol星系のLi Qing Jaoステーションは被災の激甚状態が続いており、依然市民の避難活動を要しています。

3307年3月17日- 対NMLA情報機関設立

 準軍事組織NMLAの捜査及び排除のため、同盟・帝国・連邦は中央機関を設置しました。

 これは先日の銀河サミットで締結されたCornelius-Lasky協定(Cornelius-Lasky Convention)に基づく、新たな対テロ合同組織(ACT: Affiliated Counter-Terrorism unit)です。

 本協定は、民間人に対する大規模脅威が発生した際の列強間での情報共有を定めています。今回のスターポート爆破事件は死者数が50万を超える惨事となり、協定の対象となりました。

 ACTの合同指揮を担当するのは3304年のLeague of Reparation事件を解決に導いた、あの三列強合同対策本部のベテランたちであります。以下に改めてご紹介しましょう。帝国国家保安局(Imperial Internal Security Service)からNiamh Seutonia警部、同盟国際警察機構(Alliance Interpol)のMara Klatt警部補、連邦情報局(Federal Intelligence Agency)よりTanya Ramirez上級捜査官の三名です。

 簡潔ではありますがSeutonia警部から声明が発表されました。

 「本ACTはNMLAを司法の下に引き出す事を目的とした独立組織となります。同盟・帝国・連邦治安部隊や各所からのリソースをお借りする形となるでしょう。」

 「ですが我々は今後さらに多くの専任スタッフが必要になると予測しています。そこでパイロット連合(Pilots Federation)に連絡を取り、必要に応じ情報収集を目的として独立系パイロットを招集する許可をいただきました。」

 Achenar、Alioth、Eotienses、Gateway、Kamadhenu、Lave、Nanomam、Rhea、Sol各星系では被災ステーションに未だ民間人が取り残されており、パイロットらに移送活動が求められています。

 

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3307年3月15日- ‘Nine Martyrs’攻撃に対する列強の反応

 同盟・帝国・連邦の9つのスターポートがNMLAに同時爆破された事件を受け、政治的不和が高まりつつあります。

 標的となったのはAchenar、Alioth、Eotienses、Gateway、Kamadhenu、Lave、Nanomam、Rhea、そしてSol星系のステーションでした。この攻撃はNMLAのプロパガンダで『Nine Martyrs(9人の殉教者)』と呼ばれており、昨年11月のKepler Orbitalへの攻撃に関連する言葉とみられます。

 三列強は事態を重要かつ緊急を要するととらえているようです。サミットで確立されたばかりの通信プロトコルを用い、各国安全保障部門の責任者によるトップ会談が進行しています。

 しかし主要メディアからは、各国内部の政治的緊張も伝えられています。

 The Imperial Herald: 「Patreus元老院議員は既知のMarlinist全てをNMLA内通者とし、直ちに逮捕する事を提案した。このため、議員はBlaine宰相に直接叱責を受けたようだ。『陛下は君の無遠慮な方策が逆効果だったと見ておられる。もっと創造的な解法を望まれておるのだ。』」

 The Federal Times: 「Hudson大統領は議会を開く際、故Brad Mitchell副大統領や殉職した閣僚たちを称えて1分の黙祷を捧げた。そして彼らの死を招いたとして、Winters野党大統領を直接非難したのだ。『自身の美徳を示すため、偽装難民に援助プログラムを提供してみせた。テロリストを招き入れたのは、貴方だ!』」

 The Alliance Tribune: 「総会はMahon首相がNMLAへの団結を呼びかけた点を大々的に評価、Sirius条約(Sirius Treaty)についても批准には至らなかったにも関わらず首相の尽力を称賛した。しかし『銀河サミットへの参加費は何百万もの人命だった』とするKaine議員の視点にも支持が集まっている。」

 

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3307年3月12日- スターポート爆破、連邦副大統領も犠牲に

 先日地球軌道上スターポートで起こったテロ攻撃により、Brad Mitchell副大統領をはじめ連邦政府閣僚の多くが死亡した模様です。

 NMLAは当時政府会議が行われていたLi Qing Jaoステーションに苛性酵素爆弾を設置。数万人が犠牲となり、その中に副大統領や閣僚陣が含まれていたことがわかっています。この他にも三列強全てに渡り、八つのスターポートが同時爆破されました。

 事件の際、銀河サミットに出席していたZachary Hudson大統領から次の声明が発表されています。

 「このような非道な行いは宣戦布告に他ならず、我々は然るべき対応に出ると言わせていただく。だが今はわが親友、Brad Mitchellや連邦の英雄達の死を悼もう。彼らの後任についてはすぐに直接指名を行う。」

 連邦は、秘密監獄からNeo-Marlinist爆弾製作者の逃亡を許した帝国の責任を直接非難しました。対する帝国元老院は‘Serene Harbour’は存在せず、これは連邦の偽報作戦の一環であるとしています。

 そしてMarlinism支持者もまた世論の批判を浴びることとなりました。Marlinist ColoniesはNMLAを支持しておらず、今回のテロとも無関係である点を繰り返し強調しています。

 Achenar、Alioth、Eotienses、Gateway、Kamadhenu、Lave、Nanomam、Rhea、Sol各星系で救助・修復活動が行われており、独立系パイロットに支援が求められているとの事です。

3307年3月11日- NMLAが列強攻撃、銀河サミットは中止

 Sirius星系で行われていた会談ですが、同盟・帝国・連邦の九つのスターポートで起こったテロ爆破事件を受け、予定より早く終了されました。

 Sirius Corporationによると、会議が行われていたPatterson Enterpriseが次の標的になる懸念があったために中止を決定したとの事です。Sirius条約の締結を含め予定は全て中止となり、厳重な警備が行われる中で代表団は各々の母星系へと帰還していきました。

 Sirius星系への一時入場許可は1週間有効となります。帝国提携のもと行われていたバウンティーハント及び交易事業に貢献したパイロットに対し、Spirit of Laelapsで報酬の支払いが行われています。Core Dynamics、Gutamaya、Lakon Spacewaysが実施していた全船10%割引措置も、もう1週間続くとの事です。

 NMLAことNeo-Marlinist Liberation Armyは、列強首都Achenar、Alioth、Solを含む九つの星系で起こった同時多発テロの実行を主張しています。

 NMLAのプロパガンダチャンネルでは次のメッセージが放送されました。

 「私に最早名前はない。家族も。未来もない。全て帝国に奪われた。今の私に残されているのは帝国の拷問室で私の制服にプリントされていた、非人間的な番号だけだ。今、私は完全にTheta Sevenなのだ。」

 「同盟と連邦の支配者たちは、自身がDuval王朝の帝国主義を支持していると曝け出した。我々の理想を千年も押し潰してきた奴らをな。銀河の人々よ。あなた方はこの状況を変えることができる。君らに9人の殉教者(Nine Martyrs)を与えよう。彼らを使い、支配を取り戻し、そして再び力を手にするのだ。」

 メディアのニュース配信ではこの攻撃の意義と影響について詳しく述べています。NMLA活動家は帝国の迫害から逃れ、同盟や連邦に亡命したMarlinist難民に紛れていたのではないかと推測されているようです。

 Marlinist議会は『Neo-Marlinist過激派との関わりは一切ない』と公表しており、事件を受け治安・救急サービスに協力するとしています。

3307年3月11日- テロリスト、9つのスターポートを爆破

 *パイロット連合より速報*

 同盟・帝国・連邦各地のスターポートで爆発。NMLAの組織的な攻撃とみられる。

 Achenar、Alioth、Sol。三列強の首都星系全てがテロリストの標的となり、他にも六つの高人口星系が狙われました。犠牲者の正確な数は不明ですが数十万人が死亡、さらに多くの負傷者が出ています。

 以下9カ所の生存者救助・修復作業を支援するため、独立系パイロットに非常呼集がかけられています。

Dawes Hub - Achenar星系

Donaldson - Alioth星系

Dublin Citadel - Gateway星系

Hahn Gateway - Nanomam星系

Ito Orbital - Rhea星系

Lave Station - Lave星系

Li Qing Jao - Sol星系

Parkinson Dock - Eotienses星系

Shajn Market - Kamadhenu星系

 各ステーションにおける爆発の被害状況は、NMLAが以前にも使用した腐食性酵素兵器と一致しています。そのため、サーゴイドの襲撃対策として設計された自動システムが起動した模様です。

 事件を受け、同盟防衛軍・連邦海軍・帝国海軍は厳戒態勢を敷いています。主要人類圏全体で軍事組織、治安部隊がさらなる攻撃に備える事態となりました。

 同盟・帝国・連邦首脳陣が緊急対応を行う間、銀河サミットは一時中断されています。Sirius星系では全面ロックダウンが発動され、予定されていたバウンティーハント及び交易事業は中止となりました。

3307年3月10日- 銀河ミステリー:Adamastor

 民間調査機関Wallglass Investigations AgencyのErik Gunnarson氏とFrancesca Wolfe氏は、メガシップAdamastorの過去について調べています。

 Gunnarson氏:「Wolfeと私がこのプロジェクトを始めたとき、この事件を最初に調べなければいけないことは判っていました。私たちは、Wallglass Archiveを作ったBenjamin Chesterの仕事を引き継ぎました。彼は何年も前に隠居しましたが、間近に幽霊船が現れたことによって、好奇心が蘇ったのです。

 「Adamastorは、200年前に行方不明になり、Chukchan星系に自動操縦で漂着した船です。今でも漂着した場所にあり、Alliance Salvage Guildがその船内を調べています。Chesterは、船の所有者で、極秘扱いになっているAzimuth Biochemicalsという会社を調査しました。彼らが何を探していたのかは分かりませんが、記録に残る最古のThargoidとの遭遇にあってしまいます。」

 「私はAdamastorにはHesperusという姉妹船がいて、3113年に…どこかに…派遣されたということを突き止めました。どちらの船も戻りませんでしたが、Adamastorの身に何があったかは分かっています。もちろんWolfeは彼女自身の目でそれを確かめに行きました。」

 Wolfe氏:「Musca Dark Region PJ-P b6-1は、最近とても忙しい星系になっていますが、Carver博士の調査チームが派遣されたときは、未探査でした。調査基地を調べながら、2世紀前のログを聞いたときは、ゾッとしました…幽霊船に乗っていた死者の声です。」

 「爆風の痕跡がありましたが、私は十分な数の戦場を見てきたので、銃撃戦の痕跡は見分けがつきます。Azimuthの傭兵たちが相手にしていたのはThargoidだけではなかったようです。彼らは明らかにレーザーライフルで撃ち返してくる相手と交戦していました。」

 「Gunnarsonの調べでは、Azimuthはライバル会社のPharmasapienに呑み込まれることになったようです。彼らはAdamastorに潜入し、乗っ取ろうとしたのでしょうか。それともCarver博士が捕らえたものが、みなの気を狂わせたのでしょうか。」

 「これは古い事件を調査する私たちから見ても、コールドケースです。しかしいつの日か、さらに好奇心をくすぐる手がかりが見つかるかもしれません。そのために私たちは仕事を続けているのです。」

3307年3月9日- 銀河サミット、サーゴイド紛争について議論

 Sirius星系の外交会談で、サーゴイド(Thargoid)種の脅威に対する今後の解決策が議論されています。

 Vox GalacticaのConrad Sterling政治特派員がお伝えします。

 「毎度のことではあるが、サーゴイドを扱う議題は意見が割れる。同盟代表はエイリアンを万人の危機と表現しているが、帝国と連邦はより中立的な見解を示している。」

 「Aegisへの支援強化を求めるAlba Tesreau教授の嘆願は好評だったものの、追加資金供与の正当性を得るには対エイリアン(Anti-Xeno)研究のさらなる飛躍的進展が必要というのが多くの代表の主張であった。このためAegisはGuardianの新たな研究に着手する予定であり、古代種たちの優れた技術の発見が期待される。」

 「Mahon首相の提案した対サーゴイド戦略連携案はSirius条約(the Sirius Treaty)として知られており、現在細部の検討が進められている。支持者らは本案を最近合意されたCornelius-Lasky協定(Cornelius-Lasky Convention)の論理的進展とみているようだ。」

 「Archon Delaineが調印に同意した時は少々混乱が起こった。Marlinist Coloniesや他の独立組織も同様の宣言で一致しており、続く帝国や連邦に圧力をかけている。」

 「もし批准されれば、Sirius条約は本会議最大の成果となるだろう。しかし実現には膨大な資金が必要だ。決断は今週中に下ることが予想される。」

3307年3月8日- Archon Delaineの宣言

 現在行われている銀河サミットでは悪名高き海賊のボス、Archon Delaineが自らを国家勢力の正当な指導者として認めるよう要求しています。

 日程の合間を縫い、彼には大会議場での演説機会が与えられました。

 「あなた方の多くはこの私を複数星系に跨る正当な統治者ではなく、単なる犯罪者として見ている。そのような事は今すぐ終わらせなければならない!Kumoの国を作り上げた私の努力は敬意を払われて然るべきだ。統治権を宣言し、政治の舞台で正当な地位を得る。私はそのためにここへきたのだ。」

 この要求は代表の多くに即却下されました。Aisling Duval姫が蛮族が貴族の真似事かしらと切り捨てる一方、Winters野党大統領は一味が権力を得るためにどれほど血を流してきたのかを問うています。Archon Delaineの回答はこうです。

 「なら問うが、あなた方は皆無垢なのか。あらゆる文明は野蛮から始まり、暴力の脅しで以て権力を維持している。あなた方の誰もそれを否定できないはずだ。我らは皆、骨の冠を頂いているのだから。」

 Kumo Crewの縄張りを新たな国民国家として認めるのか、それとも犯罪組織としてただ再区分するだけなのか、激しい議論が繰り広げられました。Sirius星系で確認されている大量の犯罪者船舶に、Delaine海賊船団のものがある疑いもあります。

 連邦及び帝国代表団はArchon Delaineの随行員を排除するよう提案していますが、Sirius Corporationの返答は彼らには全面外交特権が与えられている事を再確認するに留まっています。

3307年3月5日- Jupiter Rochesterに終身刑判決

 元Core Dynamics CEOであったJupiter Rochester氏が連邦に対する複数の罪で略式判決を受けました。

 連邦司法省(Federal Justice Department)からはこのような声明が出されています。

 「Jupiter Rochester事件の犯行事実はもはや自明である。Starship One爆破及びJupiter Division騒動の首謀。これらを踏まえ背信、大量殺人、その他多くの罪で有罪とする。同氏は最高警備刑務所の独房で終身刑を受けることとなる。」

 これに対し、連邦検事局(Federal Attorney’s Office)のMilandu Okoro氏から驚きの声が上がっています。

 「Rochester氏とVincent元帥の陰謀の全貌が解明されていない事を踏まえると、司法省がこのような一大事件を起訴しないのは極めて異例です。残念ながら我々が申し入れた全面捜査の開示請求は棄却されました。」

 Isolde Rochester野党副大統領からも、長男の違法な秘密活動に一族は関与していないことが改めて表明されています。

 Core Dynamicsでも、Jupiter Divisionとして分離した複数部門の再建が進められています。Owen McKenna新CEOは社内からRochester支持者を一掃すると宣言しました。

 HIP 54530星系に支持基盤を作るというRochesterの野望は失敗に終わりましたが、連邦を直接企業統治下に置く彼のマニフェストは一部地域で称賛とともに受け入れられつつあるようです。商業ネットワークや市民活動による企業主義運動が徐々に人心を掴みつつあります。

3307年3月4日- Sirius星系の防衛・配送依頼

 *パイロット連合より速報*

 銀河サミット支援のため、帝国がSirius Corporationにバウンティーハント及び交易事業を提供。

 外交会談は二週目に入り、引き続きSirius星系Patterson Enterpriseに列強や独立星系リーダーたちが集結しています。

 Sirius CorporationのLi Yong-RuiCEOから告知が行われました。

 「この一週間想定にないほどの船影が現れましたが、これに対応しさらなる安全保障措置をとって下さった連邦に感謝を申し上げます。無政府主義の過激派、政敵、日和見的犯罪者などが会談を妨げるべく姿を現したようですが、全て阻止されました。平和維持活動に貢献して下さったパイロットの皆様、Spirit of Laelapsで報酬をお受け取り下さい。」

 「次週は帝国と協力し、治安維持活動として再度全指名手配船の懸賞金を発行いたします。また、予備物資に用いるAnimal meat、Coffee、Fish、Fruit and vegetables、WineをSpirit of Laelapsに配送していただければ、帝国から十分な額が支払われるとの事でございます。」

 Sirius星系への一時・恒久入星許可のいずれもFleet Carrierには適用されない事をご留意ください。本合同事業は一週間実施されます。銀河サミット最終週はSirius Corporationと同盟の提携が行われる予定です。

 関連ニュースをお伝えします。Core Dynamics、Gutamaya、Lakon Spacewaysの三社はこの歴史的機会を記念し、全船を10%引きで提供しているとの事です。

3307年3月4日- Archon Delaine、銀河サミットに乱入

 海賊軍閥の主・Archon Delaineが外交会談に突如姿を現し、政治代表として会合への参加を要求した模様です。

 Delaineといえば数十の星系を掌握する悪名高き犯罪組織'Kumo Crew'のボスであります。彼らがPatterson Enterpriseステーションに到着したことで、当初代表警備チームの多くが避難体制に移りました。

 ですがSirius Corporation代表は落ち着くように求め、このように言い渡したのです。

 「Archon Delaine氏の出席を認め、随行の方々にも全面外交特権を適用するものとします。他の皆様同様、当方の規範や作法を遵守されることを期待いたします。」

 改めて保証が行われた形ですが、大使数名による抗議の退場を止めることはできませんでした。Sirius星系にこれ以上の海賊が遊弋する事態を防ぐため、Sirius CorporationはDelaineと取引したのだと非難する者もあったようです。

 このDelaine到着の衝撃は主要ニュースフィードでも取り上げられています。

 The Imperial Herald: 「Patreus元老院議員は『尊敬すべき政治家達と並んで海賊如き人間の屑が闊歩している、ひどく不快な光景だ』として公に不満を表明した。しかしBlaine宰相は厳重な監視のもとでではあるが、Delaineが会談で演説を行うことに賛成のようだ。」

 The Federal Times: 「Hudson氏もWinters氏もこのDelaineの登場に言及していない。しかし連邦代表団の警備主任は『一歩間違えば彼らの外交特権に大穴が開くことになる。』と話している。」

 The Alliance Tribune: 「Mahon首相の提案したAegis付託権限の大幅拡大案から注目を逸らされてしまったという点で、決して歓迎すべき出来事とは言えない。Sirius条約(The Sirius Treaty)により列強・企業・独立星系は一丸となり、サーゴイド(Thargoid)に対抗できるようになるだろう。……Mahon氏が首脳仲間たちを説得できればだが。」

3307年3月3日- 列強、銀河サミットに進展あり

 Sirius星系で行われている外交会談で、同盟・帝国・連邦首脳陣は一連の小規模条約を合意しました。

 Vox Galactica紙では、Conrad Sterling政治特派員のこのようなレポートを特集しています。

 「白熱した議論が続く日々であったが会議室の熱もようやく下がったようで、三列強間で多くの協定が正式締結された。そしてBlaine帝国宰相、Hudson連邦大統領、Mahon同盟首相らにより直接批准されたのである。」

 「そうした条約の中で最も重要視されるのは、二人の主要提案者にちなんで名づけられたCornelius-Lasky協定(the Cornelius-Lasky Convention)だろう。これは環境的・医学的・宇宙生物的なものを含む一般市民へのあらゆる大規模脅威について、同盟・帝国・連邦間の情報共有を求めるものだ。」

 「軍事制限や国境管理といった他の議題については進展が遅れつつある。多くの独立星系大使からサーゴイド(Thargoid)問題、特にAegisが果たす防衛任務についての議論を優先するよう求める声があがってもいる。」

 「会議室の外側では、Fairfax主席大臣がAisling Duval姫の亡き父を称えるささやかな式典に姫を招待するといった光景が見られた。そして大臣はHarold王子の死を正式に謝罪、テロリストの行動を非難している。対する姫はこれを優雅に受け入れてみせた。これがうわべだけのものなのか、それとも帝国・Marlinist和解の第一歩なのか。それは時間が教えてくれることだろう。」

3307年3月1日- 政治摩擦によりサミット難航

 現在行われている外交会談で、長期に渡って燻る政治問題を巡って衝突が起こっており、一部参加者は会合を放棄すると脅迫に出ています。

 主なニュースフィードを通じ、Sirius星系Patterson Enterpriseから各ジャーナリストの考察が伝えられました。

 The Imperial Herald: 「Marlinismを弾圧する事でテロを助長したのは帝国自身だ、とするMarlinist代表団・Whyte大臣の主張はある程度予想通りであった。しかしDuval姫の氷のような反論を誰も予測しておらず、会議室は息をのむような衝撃に包まれた。」

 Sol Today: 「連邦はいわゆる『戦争狂い』だ、などと女々しく泣き言を言うPatreusであったがHudson大統領はたやすくこれを論破。大統領の前では大げさな悪童程度のものであろう。」

 Eye on Achenar: 「Patreus元老院議員にとって、愚鈍にして悪辣なかの大統領など相手にならなかった。典型的な『連邦土人(※Fedneck)』の傲慢さを糾弾し、喝采を浴びた。」

 The Alliance Tribune: 「昨今のサーゴイド侵攻はコールサック星雲(Coalsack Nebula)のテラフォーミング計画によるもの、とKaine同盟議員から主張が行われ、会談の司会者は明らかに困惑していた。衝撃的なことに、出席者の何名かはこれは同盟内部の問題であるとして議論を却下した。」

 The Federal Times: 「Blaine帝国宰相は人道支援共同出資に非協力的な姿勢を見せ続けた。そして滅多にないことだが、Felicia Winters野党大統領の雷が落ちた。『皇帝の傀儡だとしても少しは歩み寄る姿勢を見せたらどうなんですか』」

 The Sovereign: 「Mahon同盟首相は同盟に加入する益を誇張してみせたが、独立星系代表の何名かはその不可解な官僚制に不満を持っていたようだ。同盟に参加するより、宣戦布告する方が損害は少ないだろうとまで言われる始末である。」

 Sirius Corporation代表は銀河サミットは「順調に進んでいる」としています。

 

※訳者注:恐らくRedneck(白人、特にアメリカ南部人を差す蔑称)の変形。