:解析/エンチャント

警告：以下の文章はスポイラー、いわゆるネタバレです。
プレイの楽しみを損なう可能性があるので、一通りプレイしてからの閲覧を推奨します。
尚、ここで得た情報等をこの手の情報を扱っている場所以外で公言するのはマナーとしてお控え下さい。












以下の内容は、1.22（開発版）に基づく。

一般情報

エンチャントは効果の種類と効果値の２つの情報で定義される。
効果の種類に付加情報がある場合、識別番号 * 10000 + 付加情報と言う形で一つの変数に入る。
エンチャントの最大数は15。それ以上は付加に失敗する。

装備品の生成

1. 装備品の祝福処理
   1. 1/12の確率で祝福。
   2. 1/13の確率で呪い（祝福を上書き）。
      1. さらに、1/4の確率で堕落。
   3. 生成直後の初期装備(プレイヤー/NPC共に)/品質が6:特別の場合、上記祝福処理を初期化する。
2. 素材処理
   1. 素材未決定時は素材を決定する。
   2. 素材によるエンチャントを付加する。効果値は固定。「:解析/素材」を参照。
3. 固有エンチャント処理
   1. アイテム固有のエンチャントを付加。効果値は固定。
4. 品質：2:良質以下のアイテムなら処理終了。
5. 付加エンチャントの最大効果ランク決定
   1. ★(6:特別)なら4で固定。
   2. それ以外
      1. 最大効果ランク = rnd(limit(rnd(生成レベル / 10 + 3), 0, 4) + 1)
      2. 価格 = 価格 * 3
      3. 鑑定難度 = 50 + rnd( (品質-2)の絶対値 * 100 + 100)
         （limit(x, y, z)とは、x<yならｙ、x>zならz、それ以外ならxを返す関数。）
         （★の鑑定難度はほとんどが500。)
6. アイテムが杖の場合の処理。効果値ランダム、反転確率0%。
   1. 1/10の確率、魔法威力。
   2. 1/10の確率、魔力上昇。
   3. 1/10の確率、詠唱スキル。杖の処理終了。
   4. 1/10の確率、マナ上昇。杖の処理終了。
   5. 1/10の確率、魔力の限界。杖の処理終了。
7. アイテムが3:高品質の処理
   1. 1/2の確率でランダムエゴを付加。
      1. rnd(rnd(5) + 1) + 1個のランダムエンチャントが付加される。反転確率8%
      2. 名称は効果の質/数とは関係なくランダムに付けられる。
   2. それ以外は、固定エゴの付加を試みる。成功したら以下の処理を行う。
      1. 固定エゴを追加。「固定エゴ-付加」を参照。
      2. 1/2の確率、1個のランダムエンチャントを付加。反転確率20%
      3. 1/4の確率、1個のランダムエンチャントを付加。反転確率25%
8. アイテムが☆(4:奇跡、5:神器)の処理
   1. 銘柄を付加。
   2. 5:神器なら確実に、4:奇跡なら1/10の確率でランク99のエンチャントを付加。反転確率0%。
   3. 1/100の確率かつ、アイテムが武器（近接/遠隔）なら生きている武器化。
      1. 生きている武器フラグを立てる。
      2. Lv1を設定。
      3. 処理終了。
   4. 付加するエンチャント数の決定。
      1. 4:奇跡なら、rnd(rnd(rnd(10) + 1) + 3) + 3個
      2. 5:神器なら、rnd(rnd(rnd(10) + 1) + 3) + 6個
   5. エンチャント付加数が12個以上かつ、アイテムが武器（近接/遠隔）、1/10の確率でエターナルフォース化。
      1. エターナルフォースフラグを立てる。
      2. ランク99のランダムエンチャント付加。反転確率は0%。
      3. 武器を祝福状態へ。
   6. ランダムエンチャントを指定数付加する。
      1. 5:神器もしくはエターナルフォースは、ランダム効果値にそれぞれ+100のボーナス。
      2. 反転確率は、4:奇跡は20%、5:神器は10%、エターナルフォースは0%。
9. アイテムが★(6:特別)の処理
   1. rnd(3)個のランダムエンチャントを付加。反転確率10%。
10. 呪い/堕落の追加エンチャント処理
    1. 1個のランダムエンチャントを付加。
       1. 呪いは効果値が312～625(687)、堕落は375～750(825)。
          カッコ内はエヘカトルフィート有りの場合。反転確率0%。
    2. マイナスエンチャントを付加。
       1. 呪いは 1 + rnd(2)個、堕落は 2 + rnd(2)個。
       2. ランク/効果値処理
          3/9の確率、最大効果ランク2。効果値は通常の1.5倍。反転確率100%。
          2/9の確率、最大効果ランク1。効果値は通常の2.5倍。反転確率100%。
          4/9の確率、ランク-1。

エンチャント

リスト

付加

ここでは、ランダムで処理されるエンチャントLv/ID/効果値の処理内容と、
エンチャント追加処理内容について記載する。

ランダムエンチャントLv決定処理

rnd( limit(入力値, 0, 4) + 1)。

ランダムエンチャントID決定処理

エンチャントのランクを入力値に取る。

1. エンチャント用リストから、指定ランク以下かつ付加部位とマッチしたリストを作成。
   但し、指定ランクが0以上なら、-1ランクの有害なエンチャントは候補対象外。
2. rnd（作成リストの全付加確率合計)を求め、リストの付加確率とマッチング。そのエンチャントIDを返す。

ランダムエンチャント効果値決定処理

エゴ装備のみ入力値を取る。

• 通常時：rnd(rnd(500) + 1) + 1
• エヘカトルフィート有：rnd(rnd(550) + 1) + 1
• 数値が入力された場合のみ、さらに（指定値/100）倍する。

エンチャント追加処理

アイテムIndex/追加エンチャントID（候補）/追加エンチャント効果値/反転確率/
半減無効モード/参照モード/フィルタ無効モードを入力値に取る。

1. フィルタ無効以外はフィルタ処理
   1. エンチャント用リストと付加部位を比較。装着不能時は終了。
2. IDが20未満の場合、エンチャントIDを確定させる。
   1. ID決定
      1. 技能向上：rnd(40)+150
      2. 能力向上/能力維持：rnd(10)+10
      3. 耐性向上/追加ダメ：「:解析/属性」を参照。
      4. 発動：「発動効果-付加」を参照。
      5. 特殊弾：「特殊弾-付加」を参照。
   2. 能力向上/耐性向上/技能向上のみ反転する可能性有り。
      1. rnd(100)<反転確率を満たした場合、効果値を-2倍する。
3. 同一エンチャントを探索。
   1. 新規：開きスロット位置を確保。
   2. 既存：既存位置を確保し、指定効果値を半減。
      但し、半減無効モード時は半減しない。
4. エンチャントが全て埋まっている場合はNG終了。
5. 参照モード時は終了。
6. エンチャント追加
   1. 同一エンチャント存在時は現在値を上乗せ。
   2. エンチャントIDと効果値を登録。
7. 価格決定処理
   　価格 = 現在価格 * エンチャント別の価格/100。
8. 最後にエンチャントをソートする
   
   

• モード指定処理
  • 半減無効 - 素材/調合/生きている武器LvUp
  • 参照モード - 生きている武器のLvUp候補表示
  • フィルタ無効 - アイテム固有エンチャント

固定エゴ

リスト

付加

固定エゴ用リストより、ランクと付加部位にマッチしたリストを作成。
作成リストのIndexをランダム決定。エゴIDを確定する。
次に、名称とエゴ専用エンチャントを付加する。
効果値は、ランダム * (効果値倍率/100)。
但し、装着不能なエンチャントは付加されない（烈火の兜に火炎追加攻撃など）。

発動効果

リスト

付加

発動用リストから、付加部位とマッチしたリストを作成。
rnd(作成リストの全付加確率合計)を求め、リストの付加確率とマッチング。そのエンチャントIDを付加する。

発動

攻撃が命中した時、発動率%の確率でスペルパワー = 効果値の効果が発動する。

特殊弾

リスト

付加

特殊弾用リストから、ランダムに１つを選ぶ。
最大装弾数は、limit(効果値, 0, 500) * 追加装弾数 / 500 + 最低装弾数。

生きている武器

付加

※乱数シードが固定（銘柄/Lv)のため、いつでも結果が同じになる。

1. 乱数（銘柄）により吸血表示を行う。判定条件は「Lvが4+rnd(12)以上」。
   なお、Lv15以上で必ず吸血が付く。
2. 3回ループ
   1. 乱数（銘柄+武器Lv*10+ループ回数）により、エンチャント種類/効果値を決定。ランクは0～4（ランダム）。
      エヘカトルフィートはここの効果値決定処理に関係。
   2. エンチャント追加関数を「参照モード、反転確率0%」で起動して、具体的な種類/効果を確定する。
      （ここでは参照するだけで追加はしない。）
   3. 次の場合は処理をスキップ。エンチャント選択肢に表示されない。
      1. 追加関数の結果がNG
      2. エンチャントが魔法威力かつ、1/3の確率。
3. エンチャント候補とボーナス+1を表示。
4. レベルアップ。選択されたエンチャントを追加。この時、追加関数は「半減無効」で起動。
   半減はエンチャント候補決定時にすでに行われている。
5. 乱数（銘柄）による吸血処理。追加関数により吸血と効果値50を追加。
   また、追加できなかった場合は15番目のエンチャントを削除する。(1.03はこの処理が無い)
6. Lv+1, Exp=0。最後に乱数初期化。
    

• 追加関数による重複エンチャント処理について
  • 1.03：（現在値） + 現在値 + 選択効果値/2 (小数点以下切捨て)
  • 1.14：（現在値） + 選択効果値/2 (小数点以下切捨て)
  • 吸血はVerによらず、50→25→25→･･･と2回目以降は半減。

エンチャント付加の順番について

本項の内容は、1.16rfix2bに基づく。

1. 調査環境は、Elona 1.16rfix2b/XP SP3(32bit)/うさみみハリケーン 0.09に基づく。
   このため、PC環境や逆アセ結果、通常プレイによる調査結果と異なる可能性がある。
   なお、手動による調査結果です。漏れ等があるかもしれません・・・
2. エンチャント付加には順番が存在する。以下のリストの上から、識別子の降順に順番が決まる。
   例：
   1. 追加ダメージ系と技能向上系の場合、追加ダメージ系が上位に記述される。
   2. 火炎耐性と混沌耐性の場合、混沌耐性の方が上位に記述される。
   3. エンチャントが全て埋まっている場合、もっとも下位のエンチャントが破壊される。
   4. 生き血はその他の最下位グループ、素材槌の最下位は主能力向上系グループである。
      このため、Lv.16以上の生き血回避は、耐性系以上のグループを残すのが現実的。
      ちなみに、硝子/エーテル/水晶/霊布/ルビナス/宵晒/ミカ/真珠/チタン/アダマンタイト/ゴールデンが主能力向上用の素材槌である。
       

エンチャントリスト

リンク切れしてたら再Uploadお願いします。

• 1.03用リスト（エヘカトルフィート有のみ）※リンク切れ
• 1.16rfix2b用リスト
  • 1.16rfix2b用リストの「生きている遠距離武器フィートあり.txt」は暗黒耐性エンチャの効果値を2倍して参照する必要あり。
• 1.22用リスト（エヘカトルフィート有のみ）

その他

強度表示について

JP動作の場合次の計算が行われる。小数点以下切捨て。

• 強度の計算
  • 1:能力
    • 効果値/50 (57000:食べ物)
    • 効果値/50 + 1 (その他)
  • 2:耐性 - 効果値/100
  • 3:技能 - (効果値/50 + 1) / 5
  • 6:維持 - 効果値/50 (57000:食べ物)
  • 7:追加ダメージ - 効果値/100
  • 8:発動 - 効果値/50
  • 29:マップ速度向上 - 効果値/100
  • 0:その他カテゴリ - 効果値/50
    (該当ID : 21,34,36,38,39,40,43,44,45,46,47,50,51,52,53,54,57,58,61)
• 強度表示
  • 計算値分の*を表示。最小１個。最大5個。
  • 計算値が5より大きい場合は、+を表示。
• その他
  • 9:矢弾の場合、効果値/1000が最大装填数として表示される。

黒猫の祝福エンチャント

• 条件
  1. まだエヘカトルの祝福を受けていない
  2. 対象アイテムが装備品
  3. 品質が3:高品質以上
  4. 1/3の確率
• 付加
  • ランクが0～4（ランダム）のランダムエンチャントを付加
    • 付加されるエンチャントID/効果値は、生きている武器と同ランク。
    • 装着不能なエンチャントは付加されない。
    • エヘカトルフィートの影響を受ける。
  • エヘカトルの祝福済みフラグを立てる