用語集(小説外)

Last-modified: 2025-10-15 (水) 19:54:55

ここではファンが使う用語やスレで使用されるワードなどを取り上げる。
本編での用語は用語集を参照。

A-Z

AV上映会

親睦の夜会にて偽ピナ断罪の際に公開された、偽ピナとロマノのふしだらな映像を複数で見ている状況のこと。
web版・書籍版ではエミならば偽ピナの尊厳にも配慮するだろうとレミリアが止めたことでふたりが半裸状態でキスをするシーンで止められているが、コミカライズ版ではとうとう不浄の穴を使うところまで公開されてしまった。

GL

女性同士の恋愛描写のあるジャンル、ガールズラブ(Girls Love)のこと。
悪役令嬢の中の人は一部の描写からGL要素が感じられるという指摘からこのタグが付けられているものの、基本的に登場人物は異性愛者でありそういう関係になった者はいない。
ただし特定の同性相手に大きく重たい感情を抱えているためそういう関係になりえるのではとする読者もいないではない。
本編中にはそういった要素は無いため、そういった話題は雑談スレではなく専用スレに移動、あるいは専用スレを立てて語ろう。

アンレミ

アンヘルとレミリアのカップリングのこと。
レミリアからアンヘルへの愛情が疑われることが多いが、アンヘルに好感情を抱いていることと子供たちの次に愛していることは紛れもない事実であり、作者のXでの発言や書籍版での書下ろし部分などでエミとアンリの次に愛情を抱いていることが明言されている。
作者は感想返しで「エミの『レミリア』に対して解釈完全一致の同担」としての信頼や親愛の感情と語っている。
「エミの父親として選んだということがレミリア最大の信頼で愛と呼べるのでは」という考察も存在する。
原作ゲームのオトキシではレミリアがアンヘルに取引を持ち掛けたことで共に星の乙女パーティに敵対していたり、番外編「悪役令嬢にならなかった○○」ではレミリアが転生したリリィがアンヘルに興味を持っている様子が描写されたりと、このふたりは切っても切れない縁があると思われる。

ウィルエミ

レミリア(エミ)とウィリアルドのカップリングのこと。
本編では偽ピナが引き起こした断罪劇によって婚約破棄となったが、偽ピナの現れなかった世界線である番外編「悪役令嬢にならなかった◯◯」では無事結婚まで至っている。
偽ピナが存在しても到達したかもしれない未来ということで惜しまれることが多い。

裏四馬鹿

レミリア(エミ)付きの護衛騎士であるロマノと侍女達のこと。ちなみに護衛はロマノ含め三人、侍女は二人なので裏四馬鹿だが人数は五人。
レミリア追放後は偽ピナの口利きで全員王宮勤めになっている。
グラウプナー公爵家に雇われた身にも関わらず、エミを裏切り偽ピナのでっち上げに積極的に協力したことからレミリアの復讐対象となっている。
四馬鹿と呼ばれるウィル達に多少の同情の余地があることに対し、エミへの身勝手な逆恨みから偽ピナの共犯となったためほぼ同情されることはない。
罪が重いのは言うまでもないが、作中は身分社会であるため主人への反逆は大変な重罪であり死罪になる可能性も大きい。

エミペディア

エミの記憶、特に前世由来の現代知識のこと。エミ+ウィキペディア。
レミリアはエミ本人が忘れて思い出せない記憶*1まで検索して閲覧できるのだが、前世のエミはよほど好奇心旺盛かつ深掘りするタイプだったのかその内容は極めて広範かつ多岐に渡るものとなっている。
その様がまるで百科事典のようだという事でこう呼称されるようになった。

エミリア

エミの人格が表に出ている状態のレミリアのこと。
ほぼ数話しか出ないものの、レミリアのもとからのスペックに加え現代知識やエミのたゆまぬ努力が加わった結果アグレシッブで完璧な淑女となった。
コミカライズではまごうことなき美少女となっており、美女タイプのレミリアと好対照をなしている。
リィナの介入がなかったルートでは物語を大団円に導いていた。
ちなみにエミを演じているレミリアはエミュリアと呼ばれる。

エルシル

エルハ―シャとシルベストのコンビ、あるいはカップリングのこと。
以前から王位継承権でウィルより下のエルハーシャに剣聖が仕えていたのは人柄に惚れ込んでいたからと予想はされていたが、番外編で二人の絆が描かれてからは人気の組み合わせとなった。
BLカップリングの意味合いが強いので基本的には第一王子主従と呼ばれることが多い。

顔芸

顔面や表情を活用して笑わせること。
コミカライズ版では印象に残る表情が多いが特にレミリアや偽ピナのものを指すことが多い。
美少女ながら醜悪な表情、時には笑いを誘うほどに崩れた顔も披露している。

ガブリアス

あにまん掲示板でのシルベストのあだ名。
ガブリアスはポケットモンスターシリーズに登場する高さ:1.9m、重さ:95.0kgで分類はマッハポケモン。
シルベストも身長190㎝で縮地を使えるタイプ(アンヘルが爆心地タイプ。該当の発言は削除済み)と言われたことが由来らしい。
ガブリアスは素早さを始めステータスが高く、一時は対戦環境トップとも言われる強さを持っていたことも関係しているだろう。

キモ邪神

スレ内では天界の主のこと。
浄化の女神レンゲに一方的な好意を押し付けて拒否されると監禁し、彼女を救出に来た神達を殺害するなどその行動はまさしく邪神。
コミカライズでは禍々しい外見とは裏腹な気持ちの悪い独白を延々と述べてレミリア様に切り捨てられたことでネタ扱いされ、この名前が付けられた。
余談ではあるがミュージカルのグッズで彼の者らしきものも見受けられる。
需要は不明ではあるものの、悪役のものも必要という考えや、悪役令嬢レミリアのグッズの少なさを嘆いていたエミの気持ちを汲んだという考察もある。

クリスフィ

クリムトとスフィアのカップリング。
web版・書籍版ではレミリアに思いを伝えられないアンヘルのヘタレっぷりにミザリーも加えた三人でクダを巻くなど意気投合、その後夜会の断罪が終わった後のダンスをきっかけに意識し始めた様子。
コミカライズ版では貿易に向いた魔界の品の査定に出向いたスフィアにクリムトが同行しており、その後トラブルを起こして体調不良を起こしたスフィアをクリムトが看病していたり、スフィアとシルベストが親しい様子をクリムトが気にしていたりと距離を縮めていく描写が増えている。
結婚はレミリアとアンヘルよりも後で、アンリが生まれる2年前にニコラスという息子を授かっている。

クソダサドレス

コミカライズ版24話でピナが纏ったドレスのこと。
見たものに悪い意味で印象を残すインパクトの強さで作品の内外で衝撃を与えた。
莫大な予算がかかり場をわきまえないピナらしいチョイスではあるものの、幼児向けであるという意見や要素要素は素晴らしいという意見、普通に良いという意見もあった。
いずれにせよ描写力の素晴らしさは衆目の一致するところであろう。
作画の白梅ナズナ先生のXにはドレスの没案が投稿されており、相当苦心した末のデザインであることが伺える。

原作

1.コミカライズ版に対して、主に小説家になろうに掲載されている小説のこと。web版とも。
書籍化されたものは書籍版と呼ばれている。

2.オトキシ本編のこと。ゲームを指す場合にもこの用語が使われる。
例)原作レミリアなど

コミカライズ

一迅社から発行された本作品のコミカライズのこと。全6巻。Pixivコミックにて最速公開されていた。
作画は白梅ナズナ先生。
「~断罪された転生者のため嘘つきヒロインに復讐いたします~」の副題が付くのはコミカライズ版のみ。
番外編の要素も拾いつつコミカライズオリジナルキャラクターの登場などアレンジした展開は評価が高い。
また大変インパクトのあるレミリアや偽ピナの顔芸も高評価されており、web広告で採用された顔芸を見て興味を持ったという読者も多い。

婚約破棄

婚約関係を一方的に無効化、破棄すること。
双方の合意の上で行われる解消とは異なり合意無き通告である。
悪役令嬢ものではお約束の展開で今作ではレミリア(エミ)がウィリアルドから反省が見られないとして婚約破棄を突き付けられた。
一方クロード、デイビッド、ステファンは比較的穏便な婚約解消である*2
余談ではあるが貴族の婚約とは基本的に家同士の契約であり、これを事前交渉すらせず突然一方的に破棄するというのは極めて危険な行為。
よほど相手に明らかな瑕疵があるならともかく、契約を軽んずる要注意人物とマークされたり相手側を軽んじ名誉を著しく傷つけたとして家同士の絶縁や怨恨、最悪武力衝突すら招きかねない。
その為作品外では公衆の面前での婚約破棄の政治影響(ほとんどが王族と有力貴族の娘であるため)がしばしば議論され、そのことを扱った作品も見られる。

書籍

一迅社から発行された本作品の書籍版のこと。全2巻。
挿絵は紫 真依先生。
web版で公開されている本編と番外編*3に加筆修正がされ、書き下ろしも追加されている。
偽ピナに行われている拷問の過激な描写は削られている。
2巻は書き下ろし部分が多く、本編では描写されなかったレミリアが各地で行った救済の旅の様子や存在に軽く触れるだけだった不老不死の錬金術師や花の都の夢魔も登場する。

真ピナIFルート

原作番外編「悪役令嬢にならなかった◯◯」での、リィナが現れなかったIFの世界のこと。
本編との相違点として
・リィナが現れなかったことでエミとウィル達の関係は良好のまま、エミもピナと親友となっている
・冤罪をかけられることも断罪劇も起こらないのでエミの魂が眠りにつくこともなく、本物のレミリアが表に出ることもない
・世界平和を成し遂げた後にエミはウィルと結婚しリリィという娘をひとり産んでいる
・魔国とは友好的な同盟国でありウィルとアンヘルも友人関係を築いている
などが挙げられる。
エミはレミリアが転生した存在がリリィだと考えており、このことからリリィルートと呼ばれることもある。

性癖

その人の生まれついてのくせ、ならわし、偏りのこと。本来性的嗜好やフェティシズムとは別の言葉だが誤用されることが多い。
スレで出てくる場合はまきぶろ先生の性癖を指す場合がほとんど。
小説家になろうの自己紹介欄に「ツンデレ、嫉妬、当て付けなど自業自得の理由で失恋して後悔して泣く美形が性癖」と書いてあるだけでなく、作品の後書きやXのツイートなどでも度々似たような事を公言している。
たまにスレ内で出てくる「ウィル達は課金アイテムによって偽ピナの洗脳下にあるのでは?」という疑問・擁護に対して「洗脳では性癖である自業自得にならないので洗脳効果はあり得ない」と反証に使用されることが多い。

世界救済RTA

レミリア様が成し遂げた偉業。
RTAとはReal Time Attack(リアルタイムアタック)の略でゲームのプレイスタイルのひとつ。
詳細な説明は省くが、簡単に言えば決められたスタート地点からゴール地点にどれだけ早く到達したかのタイムを競うものである。
有り余る公式チートスペックとエミのオトキシ知識を惜しみなく使い世界救済のために爆速で攻略を進めるレミリアの行動が、バグなどを駆使して一秒でもタイムを縮めるRTA走者*4のようだと表現した言葉。
爆速で各地の救済に赴いたのは少しでも早くエミのレミリアの冤罪を晴らすため、偽ピナが討伐の旅に出ても功績を立てられないよう先回りするためというちゃんとした意図もある。
とはいえ無理な強行軍ではなく、安全マージンは十分に確保していたらしい。
騒動が大きくなる前だったので早く片付いた場合もあれば、逆に最速過ぎて問題が表面化していないため一手間かけられた場合も。
ちなみにリィナが現れずエミリアと真ピナがタッグを組むIFルート(通称リリィルート)でもこれに近い状態になるらしい。

ソフィア

あにまん掲示板などで言及されている場合、ほぼスフィアのことを指す。
要するに誤字。
ソフィアは一般的に現実でも創作でも利用されるのに対して、スフィアは名前としての使用度がソフィアに比べると低いせいだと思われる。
他にもデイビット(正:デイビッド)、エンハーシャ(正:エルハーシャ)、シルベルト(正:シルベスト)辺りは間違われがち。
適宜脳内で修正して読もう。

デビスフィ

デイビッドとスフィアのカップリングのこと。
ふたりは婚約関係にあったためこちらも公式カップリングといえるがお互いに恋愛感情は無い政略的な婚約だった。
原作ゲームではデイビッドは攻略対象なのでヒロインとの結婚イベントが用意されており、本編ではデイビッド(と実家)に愛想が尽きたスフィアが貴族籍を抜けることで無理矢理婚約を解消している。
そのため成立するのはおそらく両者が生存し婚約解消の理由が無い真ピナifルートだけかと思われる。
本編で成立したクリスフィのファンも多いがこちらも一定の人気がある。

天使

神の使いのこと。
比喩的表現として心の清らかな人物や優しい人物の例えとして使われることもあり、主にエミのことを指す。
エミちゃんまじ天使など。

転生

いわゆる輪廻転生のことを指す。死んで別の人物に生まれ変わった人を転生者と呼び、作中ではエミとリィナが相当する。
正確には他の人物に乗り移っているのでジャンル的には「憑依」とするのが正しい。
なお二人とも中の人がいることに気づいていない。
正確に生まれ変わった人物としては真ピナとエミの二人。

転売ヤー

多数の商品を買い占め、価格を吊り上げ販売する者を指すネットスラング。
生活必需品、希少品、人気の高いグッズ、観劇チケットなどがターゲットになりやすく、チケットに関しては禁止する法律が施行されるほど現実では問題となっている。
あの優しいエミをして「転売ヤーは滅びるべき。異論はない」と言う程憎んでいたことからレミリアにとっても無事この世界でも存在させてはならないものとなった。

童貞厨

X(旧Twitter)にて作者が明かした偽ピナの性癖。正確には「童貞性を求めるタイプ」。
女性に対して免疫が低い男性を好むようで、コミカライズでのステファンへの扱いが雑な理由として考察されている*5
更に偽ピナは婚約者から奪う寝取り趣味とお気に入り以外はそばに侍らせないが一度でも手元に置いた男は決して手放さないという厄介さまで持ち合わせている。

トロピカル不貞

コミカライズ26話にて大写しにされた偽ピナとロマノの不義密通シーンのこと。
ガウンを肌蹴たロマノと寄り添い寝そべる薄着の偽ピナの頭には何故かハイビスカス、シーツにも花びらが散らされ枕元には南国フルーツとドリンクが置いてあるという浮かれ切った光景。
あまりに破廉恥な映像に、夜会は阿鼻叫喚となった。

偽ピナ

ピナ・ブランシュに元日本人のリィナが憑依して肉体の主導権を握っている状態を指す。
本物のピナは善良で初心な性格の持ち主だがリィナは醜悪で奔放な性格であり、リィナが自分の肉体を使って悪行を繰り返す様子にピナは苦しめられていた。
本作の悪役であるリィナ状態のピナを本物と同じ名前で呼ぶのはあまりにも本物に気の毒ということでリィナが憑依している状態を偽と付けて区別されている。
対義語:真ピナ 類義語:エミリア

腹上死

S〇X中突然に死亡する状態を示した言葉。
国王の恥ずかしい死を迎えるという作者からのコメントへの考察としてしばしば雑談スレでは上がっているが、実際のところは不明。

神を祀る小規模な置物を指す。
祠を壊して怪異が出るというネタは定期的に流行している。
迫害されたエミの魂が眠りにつき、肉体の主導権を取り戻したレミリアによる苛烈な復讐劇が行われた本作はそのテンプレを彷彿とさせる展開だったためしばしば言及される。

モブオジ

モブのおじさんのこと。
だがこの用語が使われる場合は成人向けゲームなどで出てくる、ヒロインを性的に襲おうとする欲望に忠実すぎるモブキャラクターのことを指す。
本スレではあまりにも節操なくいい男、特にアンヘルに執着するピナの例えとして用いられることがある。
・類語/竿役

女神

女性の神のこと。本編ではレンゲが該当する。
比喩的表現として美しさや母性、突出した才やカリスマ性を持つ女性の例えとして使われることもあり、スレなどではエミやレミリアの振る舞いを指すことが多い。
本編でもエミがレミリアをそのように評している。

四英雄

原作のオトキシルートを描いた番外編「救世の騎士達」、あるいはリィナが介入しなかった世界を描いた番外編「悪役令嬢にならなかった◯◯」で星の乙女と共に世界を平和に導いたウィル、クロード、デイビッド、ステファンを指す言葉。
後述の四馬鹿から派生した。
オトキシルートではラスボスとして世界に災厄を振り撒きながらも愛を求めていたレミリアの墓前でどうすれば救えたのかを苦悩し続けている。
真ピナルートではエミリアも加わったことで原作では死亡していたクリムトなども救済し、生まれた我が子を溺愛する親ばかと化したウィルが描かれている。
いずれも中の人本編と真逆といえるほど真っ当で素晴らしい成長を遂げており、失われた輝かしい未来を惜しまれている。

四馬鹿

ウィル、クロード、デイビッド、ステファンの四人をまとめて指す。
偽ピナの課金アイテムによって惑わされていた被害者の側面もあるとはいえ、課金アイテムは使用者への好感度を上昇させるだけでその他の人間に影響は無く、洗脳の類の効果は無い。
偽ピナも直接エミを迫害してほしいと指示や誘導をしたわけでもなく、むしろ自分を被害者の立ち位置にするために表面上はエミリアとは仲良くしたいとアピールしていた。
彼ら自身の意思でエミリアを迫害した上に反省もなく、エミリアに無関係な部分でも言動に問題点が多い為にこう呼ばれるようになってしまった。
あにまん掲示板のスレにて頻出する為記載するが、ストレートな蔑称であり人によっては不快に感じるため使用には要注意。

悪い顔

レミリアが何か作戦を立てるときに浮かべるいかにも悪女な表情。
大体この表情の時は善行をしているためシュールな笑いに感じる読者も多いとか。


*1 忘却の多くは記憶そのものが消えたのではなく、思い出す為の経路が途切れた事が原因とされている
*2 ただしスフィアは貴族籍から抜けて婚約を成立不能にするという裏技のような手段によるもの
*3 収録されているのは「はじまりの村の創立記念祭の成り立ち」まで
*4 タイムを縮めることからRTAをするプレイヤーは走者と呼ばれている
*5 ステファンは音楽家の集まるサロンにて未亡人など女性へのあしらい方を知っていた