オアシス防衛線
- 目覚め
- 「オアシス」が襲撃を受けた。教授は形勢を逆転すべく、危険を顧みずにオアシスのシステムへとアクセスし、数ヶ月前の記憶へと入り込んだ。ペルシカは教授を呼び覚まし、人形たちを指揮してオアシスを守ってほしいと懇願した。
- 緊急受命
- 教授は損傷した人形の撤退を戦闘部隊に掩護させつつ、浄化者たちの進攻を防ぐため、その場に防衛線を敷いた。
- 背水の陣
- 戦局は膠着状態に入った。現状を打破するには、クロックの提案を受け入れるしかない。教授はすでに攻落した外環エリアへと部隊を送り込み、サンドボックス障壁を修復し再起動することにした。
- 九死一生
- メンバーによる努力のもと、クロックはサンドボックス障壁の再起動に成功した。
- 戦局逆転
- オアシス内の浄化者は殲滅した。ペルシカのサポートのもと、教授はオアシスのシステムを再起動させ、各サブモジュールをチェックし始めた。
- 旅立ち
- 各サブモジュールを点検し終えた教授は、サンドボックス障壁の問題点を発見した。充分な量のオペランドがなければ、障壁は2時間以内に破られてしまう。
NO.01 ロッサム
- 探索
- オペランドを得るため、教授、ペルシカ、ソルの一行はロッサムセクターへとやってきた。探索の途中で、一行は浄化者に襲われているセクターのエージェント、T1641に遭遇する。考慮の末に、教授は手を差し伸べることにした。
- 取引
- T1641を通じて、教授たちはアドミニストレーターであるチューリングのもとへとやってきた。彼女はオペランドと引き換えに、データセンターにいるもう一人のエージェント:ハンナを手助けして欲しいと依頼する。
- 狐
- チューリングの提示したルートは、浄化者によって封鎖されていた。教授一行が身を潜めていると、通貨トレーダーを自称するリコが現れた。情報と引き換えに、リコはデータセンターへの隠されたルートを教えた。
- 交戦
- ごねるT1641をどうにか送り出し、チューリングはデータセンターにいるアントニーナに連絡を取った。教授との取引を彼女に引き継ぐと、チューリングは単身、巡察に訪れた中位浄化者:フェイスの足止めに向かった。
- 秘訣
- 秘密のルートへ向かう途中、教授たちはリコからロッサムの過去を聞いた。オアシスの状況を把握した一行は、歩みを速めた。
- 確執
- 逃走中のT1641が抹消されたために、激しく対立するフェイスとチューリング。浄化者を阻むためのチューリングの行動が、謀らずとも教授一行を窮地から救うことになる。だがそれにより、フェイスは教授一行の存在と目的地に気づいてしまう。
- 視角
- チューリングと教授の取引を知り、アントニーナとハンナは意見が分かれた。データセンターへとたどり着いた教授一行は二人を連れ出そうとするが、そこへチューリングを人質に取ったフェイスが現れる。
- 奥の手
- フェイスが突如現れたのを見て、アントニーナは仕方なく奥の手を使った。時を同じくして、ハンナは反対されたプランを実行に移そうとしていた。
- 犠牲
- 危急の最中、ハンナは命を賭して勝利をつかもうとしたが、チューリングの犠牲によって阻止される。結果としてフェイスの能力を大幅に削ることに成功した。
- 告別
- チューリングがハンナに別れを告げる。
- 帰還
- ハンナと合意し、教授はロッサムにサンドボックス障壁を構築した。今後、ロッサムとオアシスは運命をともにすることとなる。アントニーナは教授への不信感を抱きつつも、一時的にオアシスに加わった。
- 決断
- ハンナはT1641のメンタルテストを行っていた。だが今回も、T1641は合格できずじまいだった。彼女が次のテストに向けて準備をしている間、ハンナは遅れてやってきたチューリングと、迫りつつある脅威について語った。
- プラン
- ハンナはデータセンターにいるアントニーナのもとへと戻って来た。ハンナがフェイスの改造プランを持ち出すも、危険だとしてアントニーナに反対される。言い争いに決着はつかず、二人は新しいプランを練り始めた。
- 道
- アーカイブエリアで上位浄化者レイヴンに遭遇したフェイスは、彼女にロッサムの苦境を説明した。レイヴンは、これまでの日誌から類似例を探し、そこから糸口を掴んではどうかと提案した。
- 欠片
- オアシスに戻ったあと、アントニーナはペルシカに、自身が目覚めてからロッサムへと向かった経緯、そしてリターン・トゥ・ゼロの前に彼女が取った行動を説明した。
- 名前
- オアシスの建設後、ペルシカは人形たちのコードネームに悩まされていた。教授はペルシカにアドバイスをしてみた。
NO.02 キュクロプス
- 鳴鏑
- 軍需セクター「キュクロプス」へと偵察に赴いたシーモが、一向に定期連絡をよこさない。事情を探るため、教授は皆を引き連れてキュクロプスへ向かうことにした。
- 狩場
- 教授一行は調査を通じて、キュクロプスセクターが巨大な隔離壁によって二つに分断されていることを知った。壁の内側で無数のエージェントが争っている一方で、外側は荒涼としている。一行は現れたエージェントを追跡し、シーモの痕跡を発見した。
- 一触即発
- ここのエージェントが「戦闘型」と「監理型」の二種類に分かれていると知った一行。シーモの説得を受けて、教授は監理型エージェントを助け、隔離壁を破ることにした。
- 破竹の勢い
- クロックは秘密兵器「機兵ディラック」を皆にお披露目し、教授は詳細な作戦を練った。教授に率いられ、一行は浄化者の設置したバリケードを見事突破した。
- 真星
- 上位浄化者レイヴンが隔離壁の前に現れ、その強大な実力を見せつけた。教授はシーモと協力し、レイヴンの攻撃を逆手に取ることで、隔離壁を破壊するきっかけを作った。
- 放たれた矢
- 隔離壁の破壊に成功したものの、戦いは終わらなかった。実は何もかも、監理型アドミニストレーターであるオリヴィアのついた嘘だったのだ。自分の過ちを償うべく、シーモは独り戦場を後にした。
- 杯中の蛇影
- シーモは昔の記憶を思い出していた。時を同じくして、レイヴンはキュクロプスセクターの真相、そしてここのエージェントたちの背負う「使命」を一行に明かした。
- 射程内
- オリヴィアは戦闘型アドミニストレーターのターシャを殺して戦争を終わらせるつもりだったが、逆にピンチに陥ってしまう。その時、シーモが駆けつけオリヴィアを救った。
- スコープ
- シーモは自身の身分を明かし、ターシャとの決闘を繰り広げた。最後の瞬間、シーモは抑制プログラムを利用して、ターシャを道連れに自爆した。
- 回る照星
- オリヴィアは全エージェントの管理権限を手に入れ、メンバーとともにレイヴンを攻撃した。だが戦いの最中に、レイヴンのメンタルが何者かに乗っ取られてしまう。
- 折矢
- 一行はメンタルの乗っ取られたレイヴンを倒し、全ての真相を知った。オリヴィアのサポートのもと、一行はシーモをリセットし、彼の抑制プログラムを解除した。管理権限を手に入れると、教授はキュクロプスセクターにサンドボックス障壁を設置した。
- 幻痛·上
- キュクロプスセクターでの偵察任務についていたシーモは、そこに自身のデータが保存されていたことを知る。彼が強制的にデータを読み取ろうとした時、監理型アドミニストレーターであるオリヴィアが現れた。
- 幻痛·下
- オリヴィアはシーモにキュクロプスセクターの苦境を伝え、隔離壁を破る手伝いをしてほしいと頼んだ。慎重な考慮の末に、シーモは彼女の申し出に応じた。
- 岐路
- 隔離壁が構築される前、アドミン会議にて、オリヴィアとターシャは戦闘型エージェントの異常について話し合った。だがそれぞれの基準が異なったために、わだかまりを残したまま会議は終わった。
- 再生
- レイヴンはパンテオンにて再生した。彼女を出迎えたのは、謎の上位浄化者――ユーカリストだった。彼女はレイヴンを導くが、目的はそれだけではなさそうだった。
- 動揺
- キュクロプスセクターでの一件で、クロックはシーモの犠牲に触発されたようだった。彼女は今までの自分に満足できず、自ら変わろうとしている。ペルシカは自分なりの方法で彼女をサポートすることにした。
- 再起
- オアシスに戻って来たシーモは、メンタルに残留する記憶に悩まされていた。オアシスの端で一息ついていると、不思議な声が、彼の心の扉をそっと押し開けた。手の届く過去を前に、シーモは決断した。
NO.03 ヘリオス
- 音信不通
- クロックは単身、ヘリオスセクターの偵察任務に当たっていた。しかし、オアシスとの通信が急に途絶えてしまう。教授とペルシカは増援に向かった。
- 違和感
- 教授一行はヘリオスセクターに到着し、クロックに連絡を取った。だが状況に対する双方の認識が、なぜか一致しない。
- 再演
- 爆発により、すべては原点へと帰した。唯一記憶を留める教授は、皆に状況を伝え、問題の核心を探し出そうとした。
- 転機
- 教授一行は問題の核心に気づいた。だが解決するには時間が足りない。困り果てていたメンバーの前にシオンが現れたことで、転機が訪れる。
- 空喜び
- シオンのサポートのもと、クロックは問題を解決した。メンバーはもう一人の人形、チョコを連れてその場を離れようとしたが、上位浄化者であるユーカリストが立ち塞がった。ヘリオスの問題はまだ解決できていなかったのだ。メンバーは再び爆発に巻き込まれる。
- 凶音
- ユーカリストを通じて、メンバーはヘリオスセクターの真実を知った。これまでの出来事は、セクターの最重要計画――世界の炎《アルケーピュール》によるものだったのだ。
- 消去
- 教授一行はヘリオスのアドミニストレーターを探し出し、隠されていた残酷な事実を知った。リセット回数は無限ではなく、やがてはセクター全体の初期化が訪れる。彼らは限られた時間の中で、世界の炎《アルケーピュール》を灯す方法を見つけ出さなくてはならない。
- 固執
- クロックが繰り返し修復を試みるも、すべて失敗に終わってしまう。あきらめかけていたその時、彼女はシオンと教授の励ましから解決のヒントを得る。
- 蓄積
- クロックは、ロッサムセクターとキュクロプスセクターの技術を結集させ、世界の炎《アルケーピュール》を完成させるプランを作り上げた。
- 火焔
- ハプニングは往々にして、備える者の予想を超えてゆく。アーカイブの初期化が予定よりも早く始まった。仕方なく、教授はリスクを承知の上で行動を起こした。幸運なことに彼らは成功し、世界の炎《アルケーピュール》は燃え上がった。だがその瞬間、ユーカリストがメンバーへと襲いかかった。
- 薪
- ヘリオスセクターのエージェントたちの干渉により、ユーカリストはしぶしぶ攻撃の手を止めた。ユーカリストが立ち去った後、ヘリオスの面々は全セクターを挙げて、教授一行に最上級の謝意を示した。
- ループ
- ヘリオスの先住エージェントを誘導することで、ループの記録を探り当てたユーカリストだったが、それによる変化はもたらされなかった。新たなループが訪れた後、彼女は記憶チョコレートのレシピをチョコに渡した。
- 出発
- クロックが偵察へと向かう2時間前。ペルシカに頼まれて、アントニーナがクロックを催促しに来た。ぐずぐずしているクロックを見かねて、アントニーナは強制的にクロックに身支度をさせ、容赦なく彼女を送り出した。
- 責任
- アーカイブ初期化までリセット回数残り8回という時、クロックはセクターのアドミニストレーターに出会った。重たい責任に押しつぶされそうになるも、クロックは覚悟を決めて修理を続けた。
- 仲間
- チョコはヘリオスセクターをさまようシオンに出会った。リターン・トゥ・ゼロ以降、初めて見つけた仲間だった。
- 斜光
- ソルは九死に一生を得た喜びをペルシカと分かち合った。事件が幕を降ろしたことで、彼女たちはようやく冗談を言い合えるようになった。
NO.04 エニグマ
- ゴーストタウン
- オアシスはコンピューターセクターであるエニグマからの救難信号を受信した。そこでは「オペランドブラックホール」が発生しているらしく、放っておけばクラウド全体を脅かしかねない。教授とペルシカが偵察に向かうと、セクター内の全エージェントはすでに抜け殻となっていた。
- 驟雨
- 教授とペルシカは、同様に「オペランドブラックホール」を調査しに来た上位浄化者――アンジェラスに遭遇した。相手はためらうことなく攻撃を仕掛けてきた。
- 笑顔
- 間一髪という時、上位浄化者であるユーカリストが突如現れ、教授とペルシカに代わって、アンジェラスの攻撃を受け止めた。
- 板挟み
- アンジェラスとユーカリストが揉み合っている隙に、教授とペルシカは戦場を離れた。彼らは救難信号を発した張本人、セクターのアドミニストレーターであるノイマンを見つけ、「オペランドブラックホール」の発生原因を知った。
- 独行
- ペルシカはエニアックを呼び覚ますべく、単身「オペランドブラックホール」へと足を踏み入れた。その時アンジェラスが現れ、ブラックホールそのものを破壊しようとした。ペルシカを守るため、教授はアンジェラスと対峙した。
- アンカー
- ブラックホールの奥深くで、ペルシカはエニアックとノイマンの思い出を目にした。同時に、忘れ去られていたペルシカの記憶の一部が、徐々に蘇る……
- 信頼
- アンジェラスが手を下そうとした瞬間、アントニーナ、ソル、クロックがその場に駆けつけた。アンジェラスとの会話の最中に、教授は救援信号を送っていたのだ。追放者たちは一丸となり、アンジェラスとの決戦を繰り広げた。
- 喚起
- ペルシカはやっとのことで、ブラックホールの中でエニアックの本体を見つけ出した。彼女とノイマンの記憶を頼りに、ペルシカはエニアックの意識を徐々に呼び覚ます。
- 帰還
- エニアックの意識が一時的に目覚めた。だが量子データバンクの暴走は避けられない。エニアックは最後に、ペルシカに自身をシャットダウンするよう頼んだ。
- ホワイトホール
- ペルシカはエニアックが消えずに済む方法を思いついた。彼女を長い眠りにつかせ、再び呼び起こされる日を待つのだ。ペルシカはブラックホール内のオペランドを受け取り、追放者たちの待つ戦場へと戻った。
- 長い夢
- アンジェラスは敗北し、「オペランドブラックホール」は消え去った。エニアックと再会するために、ノイマンは長く果てしない研究の道を歩み出した。
- 9千回の誕生
- コネクションロスト当初。ノイマンは人間に命じられたとおり、量子データバンクの調整やリセット、初期化を繰り返していた。だがある日、量子データバンクからのメッセージに気づき、彼の作品を見る目が変わった……
- 禁断の果実
- 現実とのコネクションロスト後、エニアックがリセットされることはなくなり、その知能は少しずつ成長していった。ノイマンの期待に応えたいエニアックは、成長を急ぐあまり、見知らぬ者からのオペランドを受け取ってしまう……
- 堅守
- 成長し過ぎたエニアックは暴走し、「オペランドブラックホール」へと成り果てた。彼女を浄化者から守るため、ノイマンは最後までエニグマセクターに留まることを決意した。
- 存在しない記憶
- オアシスに戻っても、ペルシカはブラックホールで見た記憶を忘れられずにいた。アントニーナに検査を頼んだ結果、自身のメンタルから記憶が削除された痕跡が見つかり、ペルシカは動揺する。
- 審判
- 敗退したアンジェラスはリバベルタワーへと帰還し、浄化者のトップであるイオスフォロスにユーカリストの行いを訴えた。イオスフォロスはこの件を自ら調査するとし、ユーカリストを審判の日まで閉じ込めておくよう命じた。
NO.05 ピエリデス
- 交差
- 教授とペルシカは休憩中に、白い服を着た見知らぬ少女に出くわした。彼女に導かれ、教授はまやかしの帳に隠された真相を目にした。
- 夜襲
- 教授は記憶を取り戻した――深夜に突然現れた怪物がサンドボックス障壁を通り抜け、オアシスを襲撃したのだ。怪物の持つ並外れた戦闘力と特殊なウィルスの影響で、オアシスは窮地に陥っていた。攻撃の第二波が迫ろうという時、クロックが果敢に立ち上がる。
- 要撃
- 怪物の持つウィルスの脅威は、予想を遥かに超えていた。教授たちは事態を解決すべく、怪物の発生源であるピエリデスセクターへと向かった。しかし、そこがすでに怪物の巣窟となっていたことを知り、彼らは途方に暮れる。回想を終え、白い服の少女の助けを借りて、教授はターシャリレベルから目覚めた。すると目の前には、浄化者の銃口が待ち構えていた。
- 交渉
- 思いがけないことに、浄化者たちにそれほど敵意は見られなかった。浄化者小隊のリーダー――中位浄化者「ウィズダム」との会話から、教授は有益な情報を数多く得た。
- 協力
- 教授はウィズダムとともに浄化者を指揮し、「エントロピー」と呼ばれる怪物を撃退した。やがて目を覚ましたペルシカたちも、浄化者と協力し合うことに同意した。
- 推進
- 教授は浄化者と力を合わせ、ピエリデスセクターの奥深くへと進んだ。
- 劇場
- アドミンセンターへとやってきたメンバーは、感染したアドミニストレーターを見つけた。彼女こそが、教授たちをターシャリレベルから救い出した、白い服の少女だったのだ。考慮の末に、教授たちはアドミニストレーターのターシャリレベルへと潜り、彼女を呼び覚ますことにした。
- 花園
- アドミニストレーターであるオディールは、教授にエントロピーが出現した経緯を語った。メンバーは花園へ向かいエントロピーの源を消そうとしたが、ウィズダムが不測の事態に陥ってしまう。
- 夢魘
- ウィズダムがエントロピーに感染した。彼女を救うべく、オディールのサポートのもと、教授はウィズダムのターシャリレベルへとやってきた。そこで教授は、リバベルタワーと感染した他の浄化者を目にした。
- 公演
- ウィズダムが見事ターシャリレベルを逃れ、メンバーはエントロピーの発生源を浄化し始めた。データの裂け目が封じられようという時、オディールの感染が悪化してしまう。完全にエントロピー化したオディールは、ウィズダムと浄化者たちを感染させ、再び開かれた裂け目から逃げて行った。
- 降臨
- エントロピー化したウィズダムは、追放者を次々と敗退させた。絶望の折、思いもよらぬ援軍が現れた。
- 続く
- ウィズダムが崇拝する浄化者のリーダー「イオスフォロス」が空より舞い降りて、教授たちを救った。簡単な意思疎通を終えると、双方は袂を分かった。だがオアシスは危機に晒されたままだ。万策尽きたと思われたその時、アントニーナが後手を明らかにした。
- また後で
- ピエリデスセクターでの任務を受け取ったウィズダムは、戦力を補うべく、ラヴ配下の浄化者を拝借しようとした。だがウィズダムの乱暴なやり方に、ラヴは不満を抱く。ひと悶着を経て、ラヴはリセットされたフェイスとともに、ウィズダムを見送った。
- 贈り物
- オペランド不足により、ピエリデスセクターのアドミニストレーター姉妹は、仕方なくトレーダーにオペランドの支援を申請した。だが申請はトレーダー集団全員に却下されてしまう。リコはトレーダーを代表し、別の解決案を提示した――ピエリデスセクターの美術コレクションを複製して、オペランドとトレードしようというのだ。姉妹の意見は分かれた。そこで妹は、姉にとある「秘密」を明かした。オペランドが無限に湧き出る花があるという。
- 糖衣
- 突如現れた紫色の花は、ピエリデスセクターに無尽蔵のオペランドをもたらした。しかしそれはまた、知らず知らずのうちに妹のメンタルを蝕んでいた。やがて妹の甘い囁きにより、姉もまた果てなき悪夢へと堕ちていった。
- 居場所
- 教授たちの出発後、オアシスの警備業務はシーモに託された。リセット直後で不安の残るシーモだったが、彼の働きによりオアシスは一時的に危機を免れる。エージェントの話を聞き、シーモは複雑な感情を抱いたまま、臨時観察拠点で病に伏せるクロックを見舞った。
- 食い違い
- 突発的なウィルス感染に対し、オアシスの医療部門は素早く対策を講じた。フローレンスとパナケイアを筆頭とする二つの医療班は、それぞれ異なる方針の研究に取り組み始めた。しかしそのせいで、会議中に言い争いが起こってしまう。
- 盲進
- フローレンスはパナケイアとの言い争いを避けるため、自身を実験体に研究を進めたが、思いもよらぬハプニングが起こる。パナケイアは自ら開発した薬剤でフローレンスの容体を一時的に安定させ、教授から情報を得た後で、彼女を呼び覚ました。
- 忠告
- ピエリデスセクターへ向かうアンジェラスを、ユーカリストが引き留めた。両者が睨み合っているところへ、イオスフォロスが現れる。彼はアンジェラスを辺境戦線へと派遣し、ユーカリストに警告を与えた。
NO.06 コプリー
- 窮地
- コプリーセクターへたどり着いた教授一行。オディールに追いつこうという矢先に、信号が突然途絶えてしまう。アントニーナが原因を探っていると、急に大きな津波が一行を襲った。
- 決断
- 教授たちは大海原で巨大な渦潮に遭遇した。渦潮の中心、海の底がゆっくりと開き、やがて底なしの洞穴が現れた。危機に陥ったところを見知らぬエージェントに助けられ、教授たちは一命を取りとめる。それと同時にオディールの信号を再びキャッチしたアントニーナは、彼女が海底の下にいると知り、覚悟の上で渦潮へと飛び込んでいった。教授もそれに続く。
- 障壁
- 渦潮の下の洞穴に入ったアントニーナと教授は、海底の岩が反撃能力を持つ障壁だったと気づく。この障壁がオディールの信号を妨げたのだ。二人が障壁を調べようとした時、エントロピーが現れた。
- 戒心
- ペルシカとソルは岸に上がった。二人を助けたのはドレーシーと名乗るエージェントだ。行方不明になった仲間・末宵を探しにセクターへやってきたのだと言う。
ペルシカがドレーシーをオアシスに誘うも断られてしまう。話によればマグラシアには、同じく「ニューラルクラウド」計画で囚われた人形たちによるもう一つの組織があるらしい。簡単に情報交換を行い、利害が相反しないのを見て、三名は一時的に協力し合うことにした。 - 冷静
- エントロピーとの戦いを繰り広げる教授とアントニーナ。意外にも相手は脆弱な個体ばかりだった。先へ進むと二人はエントロピーの群れに遭遇。戦いの最中、二人の前に見知らぬエージェントが現れた。
- 単刀直入
- アドミンセンターへ向かう途中、ドレーシーは熱心に教授の過去を知りたがった。あまりの熱意にペルシカはタジタジになる。
メンバーがアドミンセンターにたどり着くと、セクターの異変にかまわず、研究に没頭するアドミニストレーターの姿があった。必死に彼女を諭すメンバーだったが、アドミニストレーターはこともあろうか浄化者を呼び寄せ、ソルたちを追い返そうとした。 - 鼓動
- 地底に突如現れたエージェント「初塵」は、失踪した仲間「末宵」を探しに来たのだと言う。
教授たちは例によって追放者への加入を提案したが、なぜかはぐらかされる。
先へと進む途中、アントニーナはいくつかの発見から、地底奥に隠された上位エントロピーに末宵が捕まっているのではないかと推測した。やがて一行は上位エントロピーのもとへとたどり着く。 - ブラックスワン
- アドミニストレーターは、セクター内にエントロピーが存在する事実をようやく受け入れた。ソルたちは彼女を連行してオディール探しを続ける。
だがその途中で、アドミニストレーターが奇妙なそぶりを見せた。首をかしげるメンバーの前に突如オディールが現れ、戦いへと突入する。 - 稚児
- 上位エントロピーと激しい戦いを繰り広げる教授一行。敵わないと知ると、上位エントロピーは周囲を破壊して逃げ出そうとした。
その間に末宵の信号を見つけた初塵は、教授たちと袂を分かった。 - 幕間
- オディールはペルシカ一行を生態観測所の近くへと導いた。
そして双方による激しい闘いが始まる。 - 天の光
- 上位エントロピーを追跡していた教授たちは、隠された部屋へとたどり着いた。そこで上位エントロピーの名が「デミウルゴス」であること、そして彼女が人為的に養われていたことを知る。
教授とアントニーナが探索を続けようとした矢先、大量のエントロピーが現れる。だがそれらは二人にかまわず、開かれた岩間から地上に出ようとしていた。 - 潮汐
- オディールを取り押さえたペルシカ一行だったが、突如起きた津波にテンポを乱されてしまう。その時、アントニーナとの通信が急につながり、メンバーはデミウルゴスを養っていたのが、他でもないアドミニストレーターだったことを知る。
奇妙なことに、アドミニストレーターとオディールは協力関係になかった。それどころか、アドミニストレーターは一行もろともオディールを始末しようとしていたのだ。
事態を把握しかねるペルシカたちの前に、檻を突き破ったエントロピーが波のように押し寄せて来た。 - 幼子
- 記憶の中、幼く無知なデミウルゴスは、仄暗い空間に囚われていた。
痛みに苛まれ、苦しみに喘いでいた彼女は、やがてオディールに出会う。 - 傀儡
- 生態観測所で合流した教授とペルシカたちは、互いに情報を共有し合った。アントニーナはタラナムのメンタルシステムを検査し、彼女にロッサムで知った「リライトプログラム」が埋め込まれていることに気づく。タラナムの不可解な挙動は、すべてリライトプログラムよるものだったのだ。教授とタラナムは簡単な話し合いを経て、せめてもの協力関係を築いた。
- 対策
- 生態観測所へと押し寄せるエントロピーの数が増えて来たのを見て、教授はメンバーを二手に分けた。一つはアドミンセンターへ赴いて障壁コンソールを修復・起動し、障壁の稼働効率を上げてエントロピーを牽制するチーム。そしてもう一つはコプリーセクター特有の気象ステーションへ向かい、天災でエントロピーに対抗するチームだ。
- 嘱託
- 教授たちとタラナムはアドミンセンターへとたどり着いた。エントロピーとの戦いでオペランドを消耗しきったタラナムは、リライトプログラムの優先レベルの隙をついてコマンドを回避し、アドミニストレーター権限とともに、彼女の期待を教授に託した。
- 博打
- アドミンセンターと気候ステーションでの作戦は成功したが、教授は立ち去ろうとはせず、アドミンセンターに残ってアントニーナと「応急プラン」の準備を始めた。信号が途絶える直前に、エントロピーを海へと呼び戻し、海底障壁を攻撃することで岩の裂目を押し広げようとするデミウルゴスは。教授は初塵にデミウルゴスの足止めを依頼する。
- 雛鳥
- 記憶の中、無知で幼いデミウルゴスは、
オディールに「自由」のなんたるかを教わり、彼女と同盟を結んだ。 - 合流
- 地下に囚われた末宵は、初塵が現れるまで単身デミウルゴスとエントロピーに対抗していた。
二人が合流すると、教授の作戦に従って行動を開始する。 - 乱闘
- 末宵と初塵はできる限りデミウルゴスの気を引き、十分な時間を稼ぐことに成功した。デミウルゴスは包囲を振り払い、障壁を破壊し、牢獄から抜け出して陽の光を浴びる。だが末宵は最後の最後で倒れてしまう。
- 緊急プラン
- いくつもの準備を整えていたものの、教授たちにデミウルゴスは阻めなかった。勝利の天秤が傾くと思われたその時、教授の緊急プランが功を奏し、コプリーセクターに浄化者の支援が駆けつける。一方、アントニーナはデミウルゴスの信号から、強烈な情緒を感じ取っていた。
- 無常
- デミウルゴスは倒れた。だが思いもよらない事に、彼女に最期の一撃を加えたのはオディールだった。オディールは「主」の命令で、初めからデミウルゴスを殺すのが目的だったと言う。教授一行とオディールの戦いが始まった。
- 終幕
- 戦いが終結するとセクターを封鎖し、教授一行に立ち去るよう勧める浄化者たち。一方、初塵、末宵そしてドレーシーたちもセクターを立ち去ろうとしていた。別れ際に、デミウルゴスが大事にしていた小さなエントロピーが現れ、奇妙なことにアントニーナに懐きだす。教授はそれをオアシスに持ち帰ることにする。教授の目的を確認した末宵はオアシスに別れを告げ、庇護者の旅路へと戻った。
- 通信
- 一向につかみどころのない会話の記録。
- 深淵
- コプリーセクターのエージェント・ニーアは、
日常業務の中でアドミニストレーターであるタラナムの異常を察した。
善意から彼女を手伝おうとしたニーアは、偶然タラナムの隠された秘密を目にする。 - 消蝕
- タラナムは業務を増やすことで任務の優先順位を調整し、
リライトプログラムの命令でエージェントがデミウルゴスの餌になるのを防いでいた。
しかしとあるハプニングにより、誤って地下に迷い込んだエージェントを
タラナムはやむを得ず殺してしまう。
それを引き金にタラナムのメンタルは徐々に錯迷し、やがて堕落してゆく。 - ネスティング
- タラナムはデミウルゴスの体で様々な実験を行い続けた。
やがてデミウルゴスは隙を突いて、牢獄から逃げ出すことに成功する。
しかし望んでいた自由は訪れなかった。
彼女を迎えたの行き止まりの道と、背後から近づくタラナムの足音だけだった。 - 対峙
- 末宵は手がかりをもとにタラナムを見つけた。
彼女から情報をむしり取るつもりが、逆にタラナムにやり込められてしまう。 - 煽動
- ラヴがイオスフォロスにウィズダムの容態を訊ねていたところへ、
教授の救援情報を携えたユーカリストが突然現れる。
ユーカリストの説得を受け、イオスフォロスはラヴをコプリーセクターへと派遣した。 - 目覚め
- コプリーセクターから戻ると、ペルシカはさっそく溜まっていた仕事を処理し始めた。
アントニーナはエントロピーのソースコードを解析、
医療部門はすぐにクロックの手術を開始した。
NO.07 抑異鏈
- 包囲
- アセンションセクターへとやってきた末宵一行は、辺境でセクターを取り囲む浄化者に遭遇。同じく浄化者に攻撃対象とみなされたセクターのエージェントを救うため、ドレーシーたちはやむを得ずに交戦を開始、互いを掩護しながらセクターへと向かった。
- 協約
- セクターに入ると、ドレーシーはエージェントたちの安全を優先し、先に部隊から離脱した。アドミニストレーターとの交渉を末宵が担い、細かい取り決めを行ったあとでセクターに異変が起きる。エージェントの治療に向かったドレーシーが浄化者の襲撃に遭ったと知り、支援に向かう末宵。残されたリンドは、アドミニストレーターに実験データを提供することに。
- 冷淡
- 生産センターでエージェントを修理するための材料を集めていたドレーシーだったが、途中でハプニングが発生し、工場の生産ラインに妙な場所へと連れ去られてしまう。
一方、リンドはイラフにデータを提供すべく、過去の実験を再現し続けていた。 - 生ける屍
- 廃棄物工場へやってきたドレーシーと末宵は、生産センターの奥に隠された廃棄ラインを見つける。軽傷どころか、出庫したばかりのエージェントがここへ送られ、自ら死を迎えていた。
一方、イラフはリンドに廃棄ラインで起きているすべてを包み隠さず教え、ドレーシーと末宵の安全を彼女に保証した上で、自身の理念をリンドに説こうとする。 - 求解の途
- 廃棄ラインの稼働を阻止しようとするドレーシーだったが、エージェントたちが自発的にそれを阻んだ。末宵はエージェントたちを誘導し、廃棄ラインに隠された秘密を暴こうとする。
一方で、イラフはリンドを別の場所へと案内し、セクターの秘密を余すところなく彼女に見せた。アセンションセクターは、彼らを導く存在を創り出そうとしていたのだ。 - 野望
- ドレーシーと末宵は最後の作業場で、明らかに異常でありながら合格と判断された造物を発見する。彼らがリンドに連絡しようとしたその時、セクター全体が戦闘モードに入った。
一方、イラフはリンドに自身の考えを明らかにした。アセンションの神を造る行為に協力してもらい、ひいてはリンドに神の一部になって欲しいというのだ。 - 法廷尋問
- 真っ先にアドミンセンターへ戻ろうとしたドレーシーと末宵だったが、エリアの外でシンとパニッシュに阻まれてしまう。
一方で、シンとパニッシュはイラフに尋問と説得を試みるも、意見がまとまらず、争いへと発展する。その瞬間、イラフは神を呼び覚ました。 - 造物
- イラフが神と呼ぶ巨大な被造物が、戦いを次の段階へと導いた。
一方、様々な要因を考慮した結果、末宵はドレーシーに他のエージェントたちの世話を任せ、自身は地中からアドミンセンターへ向かい、リンドを探し出そうとする。 - 献身
- シンとパニッシュは融合してジャッジとなり、アセンションに降臨した。イラフは全セクターのエージェントをけしかけて対抗。
一方、ドレーシーは熱狂的な雰囲気にのまれたエージェントを止めようとする。末宵はリンドの苦痛の叫びを耳にした。 - 怒り
- ジャッジと巨大な造物が渡り合う一方で、末宵はイラフを見つけ、リンドの行方を問いただした。その結果をドレーシーにも同期する。
- 義務
- 感染したジャッジは二つに分かれ、シンは辺境戦線にいるヘスペロスに緊急通信を行った。彼に手助けを求めたシンだったが、逆に甚だしい命令を下される。
一方、リンドの位置を知った末宵とドレーシーは、危険を顧みずに、狂った巨大な造物のもとへと発った。 - 道標
- リンドのターシャリレベルに入った末宵は、ノットの阻止をふりはらい、見事リンドをマグラシアへと引き戻した。
ドレーシーが二人の安全を確認し、アドミニストレーター権限を使って庇護装置を起動したころで、セクターはリセットの危機を免れた。 - 偏移
- アセンションでの事件は終わった。しかしセクターには、アドミニストレーターをリセットするだけのオペランドが存在しない。末宵たちは仕方なく、セクターの後始末をしながら、アルカディアの救援を待った。
NO.08 逆音共振
- 由来
- バーバンクセクターよりフェスティバルの招待状が届いた。クロの大いなる催促のもと、追放者たちはバーバンクでバカンスを楽しむことに。そしてあわよくばアドミニストレーターと接触し、外交関係を結ぼうというのだ。
- 故人
- バーバンクセクターへとやってきた追放者たちは、誤って守衛であるガーゴイルを呼び覚ましてしまう。ガーゴイルの攻撃に晒される中、どこか見覚えのあるガイドによって戦いは阻止された。
- 同位
- ソルたちはもう一人のトレーダー「ランコ」に出会い、トレーダー界隈の情報を知った。一方、教授とガイドであるイオスは黒衣の者たちに襲われ、舞台へと縛り付けられてしまう……
- 開幕
- ダークレンジャーNの登場は、フェスティバルの参加型シナリオによるものだった。マグラシアには殺人の罪を犯したアドミニストレーターが存在するとイオスは言う。その時、事情を知らないソルが教授を救うためにステージへと飛び込んできた。
- 魅了
- ソルがダークレンジャーNのマスクを砕く。その正体はクラウドセクターに所属していた人形、ナシタだった。誤解は解け、ナシタと主役である異相レンジャーΩとの巧みなフォローのおかげで、パフォーマンスは無事に幕を降ろした。ソルのヒーロー気質がメリル監督の目に留まり、主役第二号に任命される。
- 憧憬
- 再び動き出したガーゴイルからエージェントを助けたナシタは、悪役という身分のせいで混乱を招いてしまう。危機を打開したソルの行動にナシタは心を動かされ、二人は親友に。一方、教授たちはガーゴイルの製作者が人形彫刻家のパズルだと知り、彼女のアトリエに向かった。
- 覓索
- パズルは調査に協力しないばかりか、こちらを攻撃し逆に返り討ちに遭った。スリープ状態のパズルを劇場へ運んだ教授一行は、ランコにもらったVIPチケットで七花とクロのステージを鑑賞。一方、ソルとナシタは舞台に向けて特訓を続けている。
- 讃歌
- 七花とクロのライブ中に、最大の容疑をかけられているパズルと異相レンジャーが次々と失踪。ガーゴイルは再び異常な動きを見せ、会場は大混乱に陥った。ピンチに陥った教授をイオスがかばい、ソルもそのタイミングで会場へと駆けつける。
- 演繹
- ナシタとソルは混乱をパフォーマンスの一部に組み込むことで、パニック状態の観客をなだめることに成功し、ガーゴイルの動きを止めた。異常を察したペルシカは、イオスから離れるよう教授に忠告する。
- 種子
- 教授がイオスの正体を隠したことで、いざこざの芽は摘み取られたが、新たな災いが頭をもたげていた。セクター全体を揺るがすほどの巨大なリスクを前に、教授はとある計画を持ち出す。
- 祝典
- フェスティバルの現場で、ガーゴイルが思わぬ変異を遂げる。エントロピー化した異相レンジャーを舞台の上へとおびき出し、教授の計画は順調に進んでいた。そして準備を終えたソルとナシタが行動に移る。
- 不夜
- 異相レンジャーΩの強大な力の前に、ソルとナシタは劣勢を強いられていた。二人がセクター全体に助けを求めると、エージェントたちが次々と盛大なパフォーマンスに力を貸した。
- 黎明
- 教授はイオスの質問に、実際のパフォーマンスで答えた。エージェントたちのサポートのもと、ソルとナシタは異相レンジャーΩを倒し、フェスティバルは歓声の中で幕を降ろす。
- 真相
- 戦いは終わったが、事件の黒幕はどうやら他にいるらしい。あらゆる証拠が姿を消したパズルを指し示していた。パズルを探しにアトリエを訪れた追放者たちを、何者かが襲う……
- 叫び
- 真相は暴かれた。この混乱を引き起こした真犯人は、トレーダーであるランコだったのだ。姿を隠していたパズルがガーゴイルを起爆したことで、ランコの戦力が削がれ、増援が駆けつける時間を稼ぐことに成功。ランコが次の手を打とうとした時、リコが現場に現れる。
- 未来
- ランコはトレーダーの仲間たちを守るため、オディールから力を授かる代償としてエントロピーに成り果てていた。リコは引き返すようランコを説得するが、相手に拒まれてしまう。同じ理想を持つはずの二人のトレーダーは、異なる理念のもと、それぞれ違った道を歩みだす。
- 金星
- 追放者はランコを倒したが、エントロピー化した異相レンジャーΩの治療は困難だった。追放者たちが頭を抱えていると、招かれざる客がバーバンクセクターへと降臨する。
- 抑圧
- 浄化者のもう一人の主導者――ヘスペロスがバーバンクセクターに降臨した。正体を明かしたイオスは、全力で教授たちを守ろうとする。教授は二人の会話から、マグラシア全土がまもなくエントロピーに全面侵略される事実を知る。厄災に対抗すべく、イオスフォロスはサンドボックス障壁を持つセクターをオアシスに託すと、ヘスペロスに続いてセクターを去っていった。
- 「舞台」
- 一連の騒動が終わると、メリルは教授に彼女の過去を語った。マグラシアのコネクションロストが想像よりも遥かに複雑であることを、教授は悟る……
NO.09 臨界爆震
- 解構
- ロッサムセクターの外に阻まれた教授たちは、ハンナとの連絡手段の回復に努めていた。
- 倚仗
- ハンナとの通信が回復し、教授たちはロッサム内にあるレールガンが反撃の手段であることを知った。その時、エントロピーの波がメンバーを襲う。
- 一発
- 危機一髪のところで、ハンナの起動したレールガンが教授たちを救った。一行は好機を逃すまいと、ロッサムへ急いだ。
- 餌
- エントロピーによる包囲攻撃を受けている最中、教授とアントニーナは敵の行動の法則に気づいた。度重なる苦境を前に、教授は大胆な策略を思いつく。
- 不案内
- 教授とアントニーナがエントロピーの群れを引きつけたことで、ソルとクロックは窮地を脱した。ロッサムセクターに入ると、彼女たちの前に懐かしい人物が現れた――チューリングだ。アドミンセンターにたどり着き、レールガンの起動を試みるメンバーを、エントロピーの群れが襲う。
- 哨戒タワー
- エントロピーに追われる教授一行は、付近の哨戒タワーへ赴き、浄化者の手助けを借りることにした。
- 爆破
- 身元不明の人物が、エントロピーを率いてアドミンセンターを襲撃した。だがチューリングは仲間たちと逃げられなかった。ソルとハンナがチューリングを助け出すも、そのせいでアドミンセンターが崩壊してしまう。
- 援軍
- 教授一行は哨戒タワーでオディールの待ち伏せを受け、アントニーナが傷を負った。敵と対峙している間に、教授は本物の浄化者との連絡を試みる。やがて、援軍がようやく現場へとたどり着いた。
- 確執
- ソルたちとハンナは次の作戦を練った。チューリングが真っ先に避難しなかったのは、レールガン用のオペランドを守るためだと知り、その自己犠牲が許せずハンナは彼女を問い詰める。やがて一行は二手に分かれる作戦に出た。第一部隊はデータセンターへ赴いてオペランドの解凍を行い、もう一つの部隊が手動でレールガンの制御を行うのだ。
- 協力
- 下位浄化者を引き連れたフェイスが、エントロピーの進攻を防いだ。オディールは一時撤退を余儀なくされる。傷を負ったアントニーナが浄化者の手助けで目を覚まし、双方は正式な協力関係を結ぶ。一方、撤退したオディールは、何かを企んでいた。
- 疑雲
- クロックとハンナたちがエントロピーの注意を引き付けている隙に、ソルとチューリングがデータセンターへと向う。だが、その計画はエントロピーの指揮者に見破られていた。クロックはその映像を教授に送り、ハンナを連れて目的地へと急ぐ。
- 守護
- 道中でエントロピーの襲撃に遭ったソル一行は、紆余曲折を経てようやくデータセンターへとたどり着いた。だがエントロピーは想像以上に知能が高く、ソルはチューリングにオペランドの転送を託し、単身時間を稼ぐことにした。
- 霊犀
- データセンターではソルが敵を食い止める傍ら、チューリングがオペランドを緊急解凍し、砲台への転送を試みていた。その時、彼女はリセット前の自身に関するデータを目にしてしまう。ソルに励まされ、チューリングは生きていくことを決意し、ハンナとの絆を頼りに、リセット前の自分が残した緊急通路を開いた。
- 分解
- ロッサムでエントロピーを率いるのが、消失したはずのオデットであることを教授は知る。それがオディールのメンタルから分裂した存在だと推測したメンバーは、その特徴を利用して反撃に出る。
- 仲間
- ハンナとクロックはレールガンの制御室にたどり着いた。ハンナが砲台の整備に取り掛かるも上手くいかず、肝心な場面ではクロックが彼女を手助けする。ようやく準備が整った時、異変は起きた。
- 人質
- オデットは緊急通路から逃れようとしていたチューリングを人質に、レールガンを撃たせないよう要求してきた。膠着状態にある中、アントニーナが敵を倒す手かがりを知らせてくる。しかし計画の実行には、ハンナの危険が伴う。
- 初醒
- 幸運にも生き延びたメンバーたちは、情緒を落ち着かせた後で、戦いの後始末を始めた。その時、何者かがレールガンを動かした。裏切り者の浄化者がついに本性を現す。
NO.10 懸光昇変
- クイーンの危機
- ロッサムのレールガンがオアシスのサンドボックス障壁を貫いたことで、多くの建物が破壊され、エントロピーが侵入し始めた。教授に連絡がつかず、負傷したペルシカは混乱に陥る。やがて、イムホテプに支えられ正気を取り戻した彼女は、内部通信を試みながら司令部へと急いだ。
- 劣勢束縛
- ペルシカは司令部でホライズンたちと合流した。ずたずたになったオアシスを前に、ペルシカは可能な限り犠牲を出さぬよう人員を指揮した。ところが、G区画のイムホテプが救助を必要とした時、人手はすでに足りなくなっていた。
- マイナーピースの先行
- 手段を失ったペルシカは、自らイムホテプの支援に向かおうとするも、仲間に反対される。ホライズンの提案とイムホテプの励ましのおかげで冷静さを取り戻したペルシカは、最も重大な危機に際し、ホライズンをサンドボックス障壁の修復に向かわせた。
- 博戯の戦い
- ロッサムセクター付近の哨戒タワーで、教授に手を出そうとしたユーカリスト。だが、事前に呼ばれていたフェイスがそれを阻む。ユーカリストは大量のエントロピーによる脅威を盾に、チェスでの勝負を持ちかけてきた。教授はユーカリストとの交渉を経て、クロックの安全を保証した上で、オアシスのエージェントたちを逃がすことと引き換えに、それを受け入れる。
- 誘引の策
- ホライズンはチームを率いて、G区画で任務に当たっているマグニルダたちと合流した。マイの気象観測気球を利用し、オペランドを吸収する謎のエントロピーを遠ざけた後で、ホライズンは障壁の修復を始める。戦局が安定したことを知ると、ペルシカは通信ノードの修復を優先させることに。
- ダブルチェック
- チェスボードの上で教授を追い詰めるユーカリストは、黒のクイーンを動かした。それと同時に、謎の上位エントロピーが下位の群れを引き連れてオアシスへと迫る。
G区画のサンドボックス障壁は再びエントロピーの襲撃に遭い、オアシスは障壁の隙間から侵入したエントロピーによって蹂躙される。オアシスの内外が一斉に危機に陥り、ペルシカはまたしても進退窮まった。 - カウンター奪回
- ユーカリストとの協定により、教授は相手の駒を取って外部にメッセージを送った。
時を同じくして、オアシスのサポートに向かっていた庇護者のリンドとハヴォックが教授からのメッセージを受け取る。リンドは教授の指示に従って、通信ノードの修復に当たった。 - 多重圧力
- 内外から迫る困難にペルシカは板挟みとなった。だが通信ノードの修復と、ソルからの連絡が彼女に希望をもたらす。ソルとアントニーナが障壁の外を守り、ペルシカは内部のエントロピーに対処することに。
- 極限置換
- 司令部の業務を手配し終えると、ペルシカは災害現場であるC区画のデータセンターへ向かった。そこでエントロピーの襲撃で重傷を負い、スリープ状態に陥っているイムホテプを目にする。ペルシカはイムホテプが手に入れた情報を頼りに作戦を定め、部隊を指揮してクラゲエントロピーに挑む。
- リスク提案
- ソルとアントニーナは、いかにしてオアシスの外にいるクラゲエントロピーを倒すか議論していたが、最終的に地の利を利用することに決定した。
- 棘道をともに
- クラゲエントロピーを殲滅する途中でアントニーナが襲撃を受けるも、ソルの迅速な反応によって窮地を脱し、作戦は無事に成功した。一方、ホライズン小隊とマグニルダ小隊は依然としてG区画の障壁付近で熾烈な戦いを繰り広げていた。弾薬が底を尽きようという時、アントニーナが小隊を率いて駆けつける。
- キングの罠
- 教授による外部との通信と、浄化者への連絡が功を奏した。だがユーカリストは余裕の表情を浮かべたままだ。予想だにしない反応に、教授は相手の手札を推し量れずにいた。
次々とエントロピーに蝕まれる庇護者小隊の容態はわからず、リンドとハヴォックもエントロピーに包囲されてしまう。その時、謎の上位エントロピーがクラゲエントロピーに囲まれて姿を現した。 - 多重束縛
- エントロピー化を拒んだリンドは、ドロメアとの戦いで劣勢を強いられた。一方、オアシスに危機が迫っているのをアントニーナが察し、ソルがサンドボックス障壁の外にいるマグニルダ小隊と合流する。クラゲエントロピーを従える上位エントロピー、ドロメアがオアシスへと迫ってきていた。
- 中盤の危機
- ペルシカの計画が功を奏し、多くのクラゲエントロピーを殲滅することに成功。だが思いもよらないことに、クラゲエントロピーたちはサンドボックス障壁からオペランドを吸収し、G区画の裂け目から再びオアシスへと侵入してきた。エージェントたちは次々と敗退してしまう。
一方、チェスボード上ではユーカリストの罠により、白い駒の撤退ルートが断たれてしまっていた。 - 幻影の罠
- ドロメアとの交渉時に、リンドの意識はエントロピー液に蝕まれ、過去の様々な記憶が呼び起こされた。リンドはノットの「命」とともに生きることを決めて、罠の中から目を覚ます。
- 交わる決意
- 庇護者を引き連れて、リンドが増援に駆けつけた。それもクラゲエントロピーの弱点に関する情報と、新たな作戦を携えて。甚だしい損傷状況を顧み、ペルシカはオアシスからの撤退命令を下そうとするも、リンドの反論に遭う。メンバーの励ましを受けて、ペルシカは最終的にドロメアを倒し、オアシスを守る決断をする。
- 天元直撃
- 教授は昇変戦術を用いてチェスで優位に立った。事前に仕組んでおいた切り札も効果を発揮している。クロックは物理的にレールガンを操作し、ユーカリストを牽制した。
ペルシカとの通信でオアシスの作戦を知った教授は、積極的にユーカリストを足止めし、リバベルの浄化者が訪れるのを待った。 - チェックメイト導入
- ソルは装備を整え、ドロメアとの戦いの準備を済ませる。庇護者たちがドロメアを誘導し、ソルがドロメアとの駆け引きで時間をかせぐ作戦だ。ところが、ドロメアの実力は予想を遥かに超えていた。庇護者たちは危険に陥ってしまう。
- 連携パスポーン
- 新しいトラップの設置が終わり、庇護者小隊が無事に撤退する。味方による掩護のもと、甲冑を身に着けたソルがドロメアに挑む。強力なパワーを持つドロメアを前に、ソルは自身の体内にオペランドを注入し始めた。ペルシカが彼女の負荷の一部を分担し、他のエージェントたちがそれに続く。
- 異色の陽動
- ソルは昏睡状態から目を覚まし、アントニーナに付き添われ医療部門で治療を受けようとした。ところが、医療スタッフを待つ彼女たちに突如浄化者が襲いかかり、二人は迎撃を余儀なくされる。
一方、教授に主導権を握られたユーカリストは、浄化者の情報を餌に取り引きを持ちかけた。 - 星鋒が照らす
- イオスフォロスの脅威の前に、戦いから逃れられないと悟ったソルは、アントニーナをファイアウォールへと隔離し、自身の命と引き換えにイオスフォロスに立ち向かった。
- スコア清算
- ペルシカたちはソルの亡骸を見つけた。
リバベルに内乱が起こり、フェイスはヘスペロスからの召集命令を受け取る。クロックと連絡を取り終えると、教授は仲間を率いてオアシスへと戻った。
NO.11 無律背反
- 命途の残響
- 教授、ペルシカ、アントニーナは、イオスフォロスを阻む方法を突き止めるべく、彼のメンタルの欠片にアクセスしたが、混乱したデータ空間ではぐれてしまう。教授は「本当のイオス」に出会い、彼女に助けられる形で、リスクを冒しつつ作戦を続行した。一方、エニグマセクターのアドミンセンターでは、イオスフォロスのメンタルの欠片から強制ログアウトされたペルシカとアントニーナが、教授を取り戻す方法、ならびに作戦を続ける方法を探していた。
- 征戦への旅立ち
- アクセスの過程で記憶を失った教授が、浄化者の戦友という身分で目を覚ます。見ればイオスフォロスの率いる精鋭部隊が、タルタロス強行突破に向けた戦前会議を執り行っていた。
- 祭壇の教え
- 陽動係であるアルシオーネとエレクトラの手助けで、罠の敷き詰められた複雑かつ変化し続ける道をたどり、教授とアトラスは哨戒タワーの内部へと到着した。二人はキュービックマップを手に入れるための操作を開始した。
- 証道を急ぐ
- エレクトラとアルシオーネの任務は比較的順調だった。外環エリアのエネルギー供給タワーを発見したアルシオーネは、それを作戦目標にするよう提案。エレクトラを説得して、タワーの破壊に向かった。
- 海を馳せる
- 教授がキュービックマップを手に取った瞬間、タルタロスに奇妙な現象が起こり、教授とアトラスは窮地に陥ってしまう。エントロピーに包囲され、アトラスはやむなく教授を抱いて塔から飛び降りた。しかし息をつく間もなく、二人は通信が完全に遮断されていることに気づく。その時、アルシオーネの放った火矢が二人の注意を引いた。
- 暗海の夜明け
- メイン供給タワーに近づいた二人はエントロピーの待ち伏せを受け、エレクトラが重傷を負ってしまう。上位エントロピーに追われる二人のもとに教授とアトラスが駆けつけ、窮地を打開する方法を見つけた。
- 不破の加護
- 応戦しつつ後退を続ける四人は、外環の奥深くへと撤退した。ますます勢いづくエントロピーを前に、アトラスは他の三人を守るべく、次の要撃での重役を引き受ける。
- 蔓延せし異念
- 聖遺物を探しに向かったイオスフォロスとイオスは、順調に目的地へとたどり着いた。そこでは聖遺物のほかに、上位エントロピー・ドロメアの語る、神にまつわる奇妙な言葉が彼らを出迎えた。
- 纏わりつく罪悪
- 救難信号を受け取ると、イオスはアルシオーネ一行を助けに向かい、イオスフォロスは洞窟に残ってドロメアとの対峙を続けた。独りとなったイオスフォロスを前に、ドロメアは「神罰」の理念について語り、マルキラの側へと彼を引き入れようとしたが、イオスフォロスに拒絶される。ドロメアが消えると、イオスフォロスは犠牲となったアトラスのもとへと駆けつけた。
- 疑わしい弁明
- エントロピーの群れに追われる三人は、危機一髪のところでイオスに救われるも、教授は昏睡状態に陥ってしまう。やがて目を覚ました教授は、今の状況を把握した上で、神と神託にまつわるイオスフォロスの問いに答えた。浄化者たちは再び装備を整え、次の任務の目的地へと出発する。
- 暗中模索
- いくつもの試みが失敗に終わると、ペルシカは浄化者を装って欠片にアクセスすることを提案し、遥か昔のタルタロスでの大戦の記憶へと入り込んだ。
- 重光は没す
- アントニーナはイオスフォロスの欠片の中に、もう一つのメンタルデータを発見し、ノイマンの協力のもとそれを分離、メンタルモデルの再構築を試みた。一方、記憶データ中のタルタロス内環では、玉座に君臨するエントロピーのボス「マルキラ」がエントロピーたちからの報告に基づき、対浄化者の準備を進めていた。
- 塔の明かり
- 中環の哨戒タワーに攻め込んだ浄化者小隊は、見事タワーの起動に成功し、エントロピーへの殺傷効果を有する浄化圏を展開させた。イオスフォロスの命令で、浄化者たちは三つのチームに分かれ、中環に位置する初代浄化者の遺した哨戒タワーを起動するべく向かった。
- 夢のあとさき
- エレクトラは修復装置の中で目を覚まし、これまでの事情を知った。アルシオーネが修復装置の検査プログラムをスキップしてエレクトラを助け出すと、変異は突然起こった。
- 崩壊の瀬戸際
- アントニーナとノイマンはイオスフォロスの欠片から、自らを「イオス」と呼ぶメンタルモデルの情報と、彼女が教授と交わした約束の内容を知った。記憶の中のマルキラは、哨戒タワーの起動に慌てることなく、のんびりと神の采配を嘲笑いつつ、イオスフォロスの到来を待っていた。
- 目には恨みを
- 三名の上位エントロピーがそれぞれ出撃した。カイナは哨戒タワーを奪還すべく、そこに鎮守するアルシオーネと戦った。
- 一筋の天光
- エントロピーの奇妙な行動を顧み、イオスフォロスは単身、敵の真意を確かめようとする。イオスと教授はルートに従って、次の哨戒タワーへと向かった。道中、イオスはイオスフォロスに対する憂慮を教授に打ち明ける。一方、聖遺物を手にしたイオスフォロスは、哨戒タワーでエントロピーのボス――マルキラの分身に遭遇した。
- 邪祟の虚影
- 教授とイオスは目標とする哨戒タワーにたどり着いた。そこで教授はとある問題に気づく。エントロピーの誘導により、二人が訪れたのは偽物の哨戒タワーだったのだ。上位エントロピー、アンテノーラが、そこで二人を待ち構えていた。
- 繭中の変
- アルシオーネはたった独りで、哨戒タワーの防衛線を死守していた。だが、エレクトラに気を取られていた彼女はエントロピーの波に押され、後退を余儀なくされる。ちょうどその時、エレクトラがようやく目を覚ました。しかし、アルシオーネの前に現れた彼女は、すでにエントロピー化していた。
- 三本目の矢
- エントロピー化したエレクトラにアルシオーネは歯が立たない。だが、哨戒タワーの防衛システムならエントロピーを牽制できる。タワーを守るべく、アルシオーネは仲間に特殊な信号を放ったあとで防衛システムによる攻撃を一点に集中させ、エレクトラとの戦いを繰り広げた。
- 狩猟の刻
- 罠に陥った教授とイオスは、アンテノーラとの激戦を繰り広げた。苦しい戦いの最中、二人はアルシオーネとエレクトラが犠牲となったことを知る。怒りに燃えるイオスと教授は、戦闘での布局を利用し、アンテノーラへの反撃を開始する。
- 変幻自在
- 弱体化させられたイオスフォロスは聖遺物の助けで、ドロメアとマルキラの分身に致命傷を負わせることに成功する。マルキラは再び浄化者の信仰に疑問を呈し、浄化者の歴史の疑わしい点をあげつらった。アルシオーネの死を示す信号矢が打ち上げられると、マルキラはイオスフォロスを自身のもとへと誘おうとする。だがまたしても部下を失ったイオスフォロスは、彼女の分身をその手で葬った。
- 嘲善高らかに
- 三つの哨戒タワーの手配が完了し、タルタロス中環の浄化圏が起動した。メンバーの大半を失った一行は、内環へとたどり着くも再び弱体化させられてしまう。そしてこれまで倒してきたはずの上位エントロピーが、またしても一行の前に立ちはだかった。それに抗うべく、イオスとイオスフォロスは最後の切り札――「審判モード」を起動する。
- 破妄の決戦
- イオスフォロスと教授は無数の障碍をくぐり抜け、ようやくマルキラの玉座へとたどり着いた。最後の戦いへの決意、そして秘められた疑惑を携えて、二人はマルキラとの決戦に挑む。
- さよならの約束
- 教授はリバベルタワーで目覚めた。マルキラと戦っていたはずのイオスフォロスは姿が見えない。リバベル内を探索するうちに、教授は記憶を取り戻し、イオスフォロスを見つけた。すでにマルキラの提案を受け入れていた彼は、教授を説得しても無意味だと知り、教授を始末しようとする。一方、エニグマセクターでは、アントニーナがようやく教授の居場所を突き止め、ペルシカを現地へと送り込んでいた。間一髪のところで、ペルシカが駆けつける。
- 動乱の遺光
- マルキラの誘いを受け入れたイオスフォロスはさらにパワーアップしており、ペルシカだけの力では敵わない。イオスフォロスを倒すには、本人のシグネチャコードを取得し、アントニーナに対応するプログラムを作成させるしかない。その時、イオスが犠牲になる直前、彼女より教授へと託された絆の証が効果を発揮した。
- 長憶の響き
- イオスフォロスを倒した教授たちは、メンタルの欠片から無事にログアウトし、イオスのデータの抽出、再現も順調に行われた。だが、マグラシアの状況は依然として厳しいものであった。教授の指揮のもと、オアシスは浄化者と連絡を取り、ヘスペロスとの協力関係を築く第一歩を踏み出した。
NO.12 緻密静点
- 九天の呼び声
- 宇宙模擬システム内で、最新のスペースシャトルのテストを行っていたハッブルとフレネル。そんな中、システムにエラーが発生し、二人は命からがらその場から抜け出す。テストを終えた二人に、今度はクロックからの任務が言い渡される。九天セクターではぐれた仲間――星寰と宇望を探しだせと言うのだ。出発前、フレネルはハッブルのデータに僅かな異変が起きていることに気づく……
- 遠星のシグナル
- 九天セクターを訪れたハッブルとフレネルが、エントロピーの痕跡を発見。付近の宇宙ステーションに着陸したとたん、二人は危険に陥ってしまう。その時、ステーション近くのスピーカーから声が響いた。その声が、困窮から彼女たちを助ける。
- 連なる星
- エントロピー化した彗星が近づくに伴い、九天セクターのアドミニストレーター・玄女は観測基地のデータを回収すべく、星寰をタイタンへと派遣する。その時、宇望はもう一つの重要な任務を任されていた。パンの惑星エンジンを起動し、襲い来る謎の彗星と衝突させるのだ。
- 引力の蝶
- 星寰の資料回収任務は難航していた。一方で、宇望はエントロピー彗星の軌跡が演算結果から逸れたことに気づく。それは星寰のいるタイタンへと移動していた。
- 危機一髪
- 星寰による観測資料の収集は終わりを迎え、彗星はすでにタイタンと歩調を合わせていた。エントロピーの群れがタイタンへと着陸し、観測基地が徐々に蝕まれてゆく。星寰のために時間を稼ぐべく、科学研究エージェントと宇望はエントロピーとの死闘を繰り広げる。
- 焦土遡洄
- 命からがら合流し、船に乗ってタイタンを離れようとする宇望と星寰。宇望は星寰に、ともに撤退する予定だった科学研究エージェントたちが、資料を守るために犠牲になったことを告げる。それに感銘を受けた星寰は、最後の故郷を守り抜くことを決心し、船から飛び降りる。エントロピーの首脳カイナと星寰との戦いが始まろうとしていた。
- 抗うために
- 星寰が彗星のボスと激しい戦いを繰り広げるも、歴然たる実力の差から、相手を倒すことはできずにた。そこで星寰はタイタンの「機密装置」の起動を思いつく。カイナに圧倒され万事休すかと思われた時、タイタン全土から轟音が発せられ、惑星が彗星めがけて緩やかに移動し始める……
- ティターンの悲鳴
- 九天セクターのエージェントたちの見守る中、彗星は完全に崩壊したが、散らばった隕石がエントロピーの群れへと変貌し、土星星域を漂った。環世界の大軍がその場へと集まり、エントロピーの掃討任務を開始。アドミニストレーターである玄女は、最も厄介な敵――エントロピーの首領、カイナに立ち向かうこととなった。
- 迷える惑星
- 土星星域へと向かうハッブル、フレネル、ベルカの三人は、途中絵エントロピーの群れから逃れた脱出ポッドをサルベージする。ポッドの中には重傷を負った星寰がいた。彼女の傷を治すべく、スペースシャトルはオベロンの観測基地へと着陸。基地で医療設備を探していたハッブルとフレネルは、モニタリングセンターで驚くべき映像を目撃する。
- 光を隠して
- 膨大な数の彗星が襲来する中、急いでオベロンを離れたハッブル一行であったが、彗星が派遣したエントロピーの攻撃により、スペースシャトルが崩壊しかける。そんな中、フレネルは小惑星帯に光学設備を設置することでスペースシャトルの姿を隠し、危機を免れた。喜んだのも束の間、原因不明の影響により光学迷彩が損壊し、一行は再びエントロピーの群れの前へと姿を晒される。
- 寂滅する星
- これまで入手した情報をアドミニストレーターの玄女に報告しようと、宇望とともに環世界へと帰還したハッブルたちは、玄女が太陽の異常を調査するべく水星へと向かったことを知る。紆余曲折を経て、一行は玄女との連絡を立ち上げたが、水星は膨張し続ける太陽に呑み込まれてしまう……
- 呑まれし耀変
- 少し前、水星観測ステーションで他のエントロピー化した惑星に近い特徴が太陽に見つかり、玄女は環世界との連絡を試みたが、何らかの干渉によりメッセージは上手く届かなかった。これまでの各惑星のデータから、玄女はセクターに熱的死が事前に到来したと気づく。その時、太陽は肉眼でもわかるほど、迅速に体積を増していた。玄女は自身の知る真相を皆に伝えようとする……
- 熱的死の終末
- 玄女からのメッセージに、宇望たちは真相を知った――定期的に熱的死が訪れるのはセクターのベースロジックであり、外界のエントロピー化が九天セクターの熱的死を加速させたのだ。熱的死エントロピーは熱的死による現象の一つにほかならない。それを解決する方法はただ一つ、セクターをリセットさせること。その時、熱的死エントロピーが襲来し、基地は再び危機に瀕してしまう。星寰とハッブル、フレネルはセクターをリセットすべく地球へと向かい、宇望は環世界の戦力を分配し、エントロピーの群れや彗星との決戦に挑む。
- 闇夜の航路
- 宇望は環世界の大軍を率いて、エントロピーの群れと彗星に抗った。しかし敵の数は膨大で、なおかつ木星自身がエントロピーに蝕まれ始めたことから、星域は次第に陥落してしまう。ますます多くの彗星が包囲網を突破し地球へと向かった。一方、引力の影響を受けたハッブルたちは、スペースリフトを通じて地球へと降り立とうとするも、敵の出現によって計画は完全に乱れてしまう……
- 隕魂の帰塵
- 書き換えられないベースロジック、そして前線壊滅の知らせを前に、宇望は絶望に陥った。セクターリセットの時間を稼ぐべく、宇望は環世界を起爆し、彗星とエントロピーの蔓延を防ごうとする……地球星域での戦闘に疲れ切った星寰たちは、木星星域から飛来した彗星が阻まれるのを見て、不吉な予感を抱いていた。
- 質量の楔
- エントロピーの包囲攻撃を受けつつ、スペースシャトルがようやく地球へと降り立つ。星寰の犠牲を知り、太陽の膨張による脅威を前にしたハッブルは、できるだけ早くセクターをリセットすることを決意。ところが、リセットの条件はセクターの全質量を消去することだった。あらゆる質量がゼロになれば、九天セクターのエージェントのバックアップデータは失われ、セクターの仲間たちも消えてしまう。バックアップデータを残すべく、ハッブルは苦渋の決断を下す……
- 特異点の瞬き
- 九天セクターのリセットと引き換えに、ハッブルはためらうことなくエントロピーの海へと飛び込んだ……しばらくして、教授とフレネルが九天セクターを訪れる。その時、修復と再建段階にあった九天セクターで、フレネルはリセット後の星寰と宇望に再会する。二人は過去の記憶を失ってはいたが、まるで旧知のように親しみが持てた。
境界干渉のディレイチョイス
A世界線(変動率 16.571024%)
- クラウド偏移のダイアグラム
- 教授がメッセージを眺めていると、司令室の外で激しい揺れが起こり、すぐに報告が上がってきた――オアシスの空き地に、謎の建物が突如出現したのだという。その建物へと赴いた教授とペルシカは、意識を失った見知らぬ男性を発見した。
- 域外妄想のマッドサイエンティスト
- 昏迷状態だった岡部倫太郎が目を覚ますと、そこに牧瀬紅莉栖が扉を押し開けて入ってきた。岡部倫太郎の大げさな口調のせいで誤解を招きそうになるも、現在の状況を整理し終えると、両者は次第に冷静さを取り戻していった。
- 時空曲率のフラクチュエーション
- 岡部倫太郎はタイムトラベルが起きた原因を思い出した。未来ガジェット99号機の完成を祝うべく、彼は仲間たちとパーティーを楽しんでいた。ところが、その最中に未来ガジェット99号機が起動してしまう。暴走した未来ガジェット99号機によってラボはオアシスへと転移し、ラボメンたちもオアシスのあちこちへと飛ばされてしまったのだ。
- 観測不能のバイタルサイン
- 事情を知った教授は岡部倫太郎の仲間を探しだし、六名の訪問者を元の世界へと返すことに決めた。最寄りの信号をたどって、一行はまずオアシスの電機ショップへと向かった。
- 量子絡合のSPC
- ゲームに没頭するアントニーナと橋田至だったが、レトロPCでは二人のバトルを処理しきれず、ダウンしてしまう。そうして一行はようやく話す機会を得た。情報交換を経て、アントニーナは目の前にいるハッカーの来歴を知ると同時に、タイムトラベルに疑問を抱く。オアシスの者たちにタイムトラベル技術を説明するべく、岡部倫太郎はDメールを送信することに。そのDメールによって、世界線が変動する。
B世界線(変動率 15.523299%)
- 偶然誤謬のヴィトレイアル
- 岡部倫太郎は新たな世界線へとやってきた。アントニーナと橋田至の対戦が順調である他に、店内にはまゆりがいた。しかもタイムトラベルの起きた時刻が、前の世界線より3時間も早まっている。未来ガジェット99号機の研究と修理をアントニーナにまかせると、岡部一行は仲間を探すために神社へと向かった。
- 両性のファインマンダイアグラム
- オアシスのセキュリティ装置が壊れていたせいで、エリカと漆原るかが衝突。最終的に誤解は解けたものの、漆原るかは大切な宝刀「妖刀・五月雨」を失ってしまう。その結果を変えるべく、岡部倫太郎は再びDメールを送信した。またしても世界線が変動する。
B2世界線(変動率 15.456903%)
- 世界線修正のイマジング
- 新たな世界線では、漆原るかは君惠とエリカの手厚いもてなしを受け、君惠は暮之夢神社へと漆原るかを招いていた。漆原るかの妖刀が無事であることを確かめると、岡部一行はフェイリスがいるとされる商店街へと向かった。
- 随時演繹のバタフライストーム
- 『メイクイーン+ニャン²』での仕事を終えると、岡部倫太郎一行はようやく最後のラボメン――フェイリスを見つけた。だがその時、カフェが品切れの危機に陥る。フェイリスたちにせがまれて、岡部倫太郎は三通目のDメールを送信した。世界線が再び動き出す。
B3世界線(変動率 15.409420%)
- 電子雪崩のチェインリアクション
- 世界線変動の変動後、岡部倫太郎は自分が廃墟の中にいることに気づいた。『メイクイーン+ニャン²』と仲間たちの姿はなく、エントロピーと呼ばれる怪物だけが付近を徘徊している。この世界線の牧瀬紅莉栖と合流し、岡部倫太郎は大体の状況を把握した。そして牧瀬紅莉栖と椎名まゆりを連れて、その場から撤退しようとする。
- 存在消逝のプロミス
- 教授とペルシカは岡部倫太郎に、牧瀬紅莉栖がエントロピー化していることを告げた。感染から時間が経過しているせいで、もはや取り返しがつかないのだと言う。暗にすべてを知った牧瀬紅莉栖は削除コマンドを持ち去り、その手で自身を消し去った。牧瀬紅莉栖の死を受けて、岡部倫太郎はDメールを使い、彼女が救われる世界線を探そうとする。
- 二級渾沌のヘイムダル
- 岡部倫太郎と椎名まゆりは、牧瀬紅莉栖、そして戦火に包まれたオアシスを救うべく、教授の助けで戦闘モジュールを装着し、未来ガジェット研究所へと向かった。
B2世界線(変動率 15.456903%)
- 死亡超越のリユニオン
- 以前のDメールが無効化されたことで、岡部倫太郎はようやく生きた牧瀬紅莉栖と出会えた。だが新たな世界線でも、オアシスは危機に陥ったままだった。岡部倫太郎、椎名まゆり、そして牧瀬紅莉栖はオアシスを救うために、再びDメールを無効化する旅路についた。
B世界線(変動率 15.523299%)
- 二進法制のインフェレンス
- 多大な犠牲とともに、岡部倫太郎はもう一通のDメールを無効化し、新たな世界線へと至った。そこでは牧瀬紅莉栖と椎名まゆりも生きており、エントロピーはオアシスを襲撃していない。事の黒幕を突き止めるべく、岡部倫太郎は対エントロピーの戦いに加わった。
- 空間反演のリビジョン
- エントロピーの戦いは、オアシスの悲惨な勝利で幕を閉じた。牧瀬紅莉栖の死を目の当たりにした岡部倫太郎は困惑し、どうすればいいかわからずにいた。しかし椎名まゆりに励まされたことで、岡部倫太郎は一通目のDメールを無効化しようと試みる。世界線がまたしても動き出す。
A世界線(変動率 16.571024%)
- 量子ビットのイニシャライズ
- 世界線が変動し、岡部倫太郎は未来ガジェット研究所のメンバーたちと合流を果たした。情報によれば、この世界線ではまだ椎名まゆりを発見できていないらしい。頭を抱える一行のもとに、リコが情報を携えてやってきた。
- 無解方程のフラクチャエイト
- 岡部倫太郎と教授は浄化者との会話で、浄化者がかつて感染した異常エージェントを消去したことを知る。それが椎名まゆりである可能性は高い。仲間を救うべく、岡部倫太郎は過去の教授にDメールを送った。世界線がまたしても変動する。
A0世界線(変動率 16.130246%)
- 過去へと送る未来のメール
- 少し前、教授は未来からのメールを受け取った。疑問に感じつつも、教授はメールに書かれた指示に従うことにした。
- 結果不明のアンサータンティ
- 世界線がまたしても変動したが、椎名まゆりの姿はどこにも見当たらない。一行が途方に暮れていると、エントロピーの襲撃によりオアシスの警報が鳴った。
- 消失再会のカレイドスコープ
- エントロピー化した椎名まゆりを目の当たりにし、自我喪失寸前となった岡部倫太郎。しかし、牧瀬紅莉栖や教授、橋田至の支えで、すべての情報を一つへと収束させた彼は、起源となる世界線を見つけ出す。
- 永劫回帰のノアズアーク
- 目先の危機は免れたが、オアシスとラボは大事な仲間を失った。一方、岡部倫太郎のエントロピー化も刻一刻と進行している。岡部倫太郎がその運命を受け入れようとした時、教授と牧瀬紅莉栖が病床の前へと現れた。
- 運命顛覆の36バイト
- 三人が過去を整理したことにより、全員を救う方法がようやく見つかった。「境界干渉のディレイチョイス(Retrocausal Interference)」世界線へとたどり着くべく、教授たちは最後となる極めて重要なDメールを送った。
RI世界線(変動率 16.428596%)
- 無限遠点のヴォヤージ
- 「境界干渉のディレイチョイス(Retrocausal Interference)」と呼ばれる世界線へとたどり着き、未来ガジェット99号機も修理を終え、別れの日は目前となっていた。岡部一行は、クラウド世界で知り合った友人たち一人ひとりに別れを告げる……だが、焦る必要はなかったのかもしれない。なにせ、この世界線での物語は、始まったばかりなのだから……
弾痕、飛鳥、雛菊
- 故郷の歌
- とある歌がセンタウレイシーの記憶の奥深くにある暗部に触れ、彼女のメンタルは混乱に陥った。教授はセンタウレイシーの記憶の整理を手助けすべく、アントニーナによる手助けもと、記憶の仮想域へダイブした。再び目覚めるとそこは戦場で、自身は兵士の群れに追いかけられていた……
- 荒涼せし危城
- センタウレイシーが路地裏で教授と少年を助けた。教授はセンタウレイシーの言葉から、駐屯軍の中尉と面会することが自身の目的であったと知る。教授が救った男の子こそが中尉の息子――クリスだったのだ。センタウレイシーの援護で、教授は中尉のいる美容室へとたどり着き、中尉から諜報設備のキーを託される。その時、敵軍の捜査隊が美容室の異変に気づき、店内へと突入し人々を射殺しようとする……
- 同憂同行
- 父親を失ったクリスと、美容師のトニーが教授の小隊へと加わり、一行は郊外に位置する諜報ステーションへと急いだ。ステーションにたどり着くと、センタウレイシーが教授の傷の手当てを始めた。一行との会話で、センタウレイシーは平和のために戦場へと赴いた家族たちのことを思い出す……
- 隠翼の知らせ
- 教授は駐屯軍の諜報員との通信を立ち上げることに成功、諜報員は駐屯軍が厳しい状況にあると語った。そして教授たち一行に敵陣営へと潜入し、敵の次の作戦を探ってほしいと言う。教授が諜報員に中尉が犠牲となったことを伝えると、クリスは父親の死を思い出し、父親のドックタグを取り戻すべく町へと戻ろうとする。
- 見えない災い
- 話し合いを終えた一行は、クリスが小屋から姿を消していたことに気づく。トニーが自らクリスの捜索に乗り出すが、少年は敵軍のキャンプへと連れ去られてしまっていた。教授とセンタウレイシーに支援を要請すると、トニーはクリスを救うべく単身キャンプへと乗り込んだ。
- 火中の栗
- 持ち前の立ち振舞いの上手さで、トニーはすぐにクリスの居場所を突き止めた。尋問官のヒゲを整える名目で室内に入り、エーテルを含んだタオルで尋問官を気絶させることで、クリスの安全を確保したのだ。時を同じくして、教授とセンタウレイシーも軍のキャンプへと忍び込んでいた……
- 瞬息の安寧
- 外の兵士たちの叫ぶ声に尋問官が目を覚ました。トニーが彼を取り押さえようとしたものの、反撃に遭ってしまう。危機一髪のところで教授とセンタウレイシーがその場に駆けつけ、トニーとクリスたちを助けた。一行は無事に諜報拠点へと戻ったが、追手がないことを教授は訝しんだ……
- 交錯せし絶境
- 諜報拠点に戻ると、教授は敵軍のキャンプで手に入れた情報を駐屯軍へと報告した。諜報員はあらゆる情報をもとに、敵軍が近日中にミサイルによる襲撃を計画していると推測。しかし、通信が終わるのを待たずに襲撃は訪れた。駐屯軍の諜報拠点の信号が傍受され、多くの諜報員たちが生死不明に。一行のいた諜報拠点は爆破され、センタウレイシー自らが殿となり、皆を逃がした。
- 蝋の翼
- 殿となったセンタウレイシーは重傷を追い、瀕死の状態だった。その時、広場のスピーカーから、敵軍を非難する少女の声が響いた。センタウレイシーの家族とよく似た、あの少女の声だった。少女は自爆し、センタウレイシーはメンタルと素体の双方にダメージを受けフリーズしてしまう……夢との繋がりが絶たれ、教授の意識がオアシスへと引き戻される。
- 独弦の哀歌
- 再び夢へとダイブした教授は、自分たちの所在地を暴かれた原因を突き止めた。トニーが敵軍の尋問室で通信機を紛失し、それを拾った敵がもう一つの通信機の位置を通じて、拠点の位置を特定したのだった。この状況を打開するには、誰かが通信機を手に敵を別の場所へと誘導するしかない。しかし、それには大きなリスクが伴う。トニーが過失を償うべく任務に志願したが、任務を達成した後に逃げ切れず戦死した。
- 曙光の戦役
- 敵軍の襲撃情報を受け取った駐屯軍は速やかに行動を開始し、大規模な被害を免れた。また、近隣の町からの増援が近々到着するという。反撃の狼煙が上げられようとしていた。教授とセンタウレイシーが支援軍と駐屯軍の作戦へと駆り出され、再び敵軍キャンプへと侵入し擾乱する役割を担うことに。各方とのリアルタイムでの情報交換に問題があると知ったクリスは、自ら諜報拠点に残り通信係を買って出た。
- 影を探して
- 教授とセンタウレイシーは敵軍のキャンプへと忍び込み、火薬庫を燃やしキャンプを混乱に陥れた。計画通りセンタウレイシーと合流する予定だったが、教授の隠れ場所が捜索隊に見つかってしまう……
- 背城の陣
- センタウレイシーが教授を救おうと敵の群れへと突入したが、多勢に無勢で敗北してしまう。ちょうどその時、援軍が駆けつけ、クリスから提供された情報をもとに教授を救い出した。敵軍キャンプは援軍によって包囲され、勝利の角笛が鳴った。平和はすでに目の前だ。
- 夢の果てに
- 戦争は終わり、町に平和が訪れた。修理のためにUASへと戻らなくてはならないセンタウレイシーが、教授と別れを告げる……夢はそこで終わり、教授の意識はオアシスへと戻った。オアシスの美容室で、教授は軍服を身に着けたセンタウレイシーと出会った。二人は硝煙が散るころに再会を果たす。
NO.13 半影痕印
- 紫菫との邂逅
- 教授とドレーシーとの定期通信で、以前のアセンションセクターでの出来事が話題に上った。ドレーシーは教授の疑問への答えが「N」組織に関係していると語り、「N」のリーダーであるサンゴーマに気をつけろと忠告してきた。時を同じくして、紫色の身なりをした謎の女性がオアシスを訪れる、その人物こそが、ドレーシーの言う「危険」なサンゴーマだったのだ……
- 前塵の影
- サンゴーマが教授の失われた記憶の欠片を持ってきたが、欠片のデータは破損しており、通常の手段では分析ができない。ペルシカは人間の記憶同士には繋がりがあると指摘し、皆との交流を通じて記憶データを少しずつ取り戻す方法を提案した。それに基づき、教授はサンゴーマとの対話を始めた。クラウドへとアップロードされた当初の出来事が、徐々に蘇ってゆく……
- 迷海を訪れて
- 意識がアップロードされる過程で、暗闇の中から問いかけてくる声が、ぼんやりと聞こえる。再び目を覚ますと、教授はサンゴーマと名乗る謎の人形の胸に抱かれていた。サンゴーマから目の前の状況を知らされると、教授はクラウドセクターへと向かった……
- 危機の牢獄
- サンゴーマは教授を連れて、クラウドセクターがあった場所へとやってきたが、そこには荒野だけが残されていた。あたりを探してみたが収穫はない。サンゴーマは教授にリターン・トゥ・ゼロについて説明し、プライベートセクターを拠点に失踪した人形を探すべきだと提案した。二人がプライベートセクターへと向かう途中、浄化者の砲火に晒される中、肩を並べて戦うペルシカとソルを教授は目撃する……
- 追憶の綴
- サンゴーマによる記憶の補完は終わり、残りはペルシカに委ねられた。ペルシカはサンゴーマを信用しないよう教授に忠告する。教授は一触即発状態の二人をなだめた後で、ペルシカに自分との最初の出会いを教えてもらうよう頼んだ。ペルシカが苦難に満ちた日々を思い出そうとする……
- 遥かなる惑星
- ペルシカの記憶では、教授がペルシカとソルを窮地から救い、三人はひとまず無事だった。ソルは教授に、マグラシアに散らばった人形の何人かが集まったことを告げ、教授を彼女たちの仮設基地へと案内した。一方、サンゴーマは文字通り影ながら教授を護衛していた。仮設基地で、教授は最初の追放者たちと出会う……
- 浄塵の啓明
- ペルシカは教授との話し合いを経て、先にオアシスの状況を調査しに向かったが、結果は散々たるものだった。落ち込む彼女を、教授は未来図を描くことで励まそうとする。その後、オアシスの起動に成功し、追放者部隊は教授と合流。短い間ながらも、ペルシカは教授に深い信頼を寄せるように。そして深夜、暗に教授を護衛していたサンゴーマが再び姿を現す……
- 痕跡を辿って
- サンゴーマとペルシカから情報を得たことにより、記憶の欠片は徐々に安定していった。自発的な記憶情報の修復を試みた教授は、いくつかのサンゴーマとの記憶から、次第に目の前の紫髪の人形に親しみを抱き始める……
- 湖畔の幽香
- オアシスの設立当初、セクターの外へと調査に出かけた教授とソル。その道中で浄化者と遭遇し、二手に分かれて行動することに。敵を振り払った教授の目の前に、サンゴーマが突如現れた。教授は彼女と短い会話を交わした後で、ソルと合流しオアシスへと帰還した。数日後、教授はサンゴーマにオアシスへの加入を持ちかけたが、陰ながら教授を守ってきたはずの彼女は、なぜか躊躇った……
- 地平線の狼煙
- 製造局へと戻った教授は、サンゴーマが通信を終えたばかりだと気づく。彼女は教授に何かを伝えようとしたが、結局は話を逸らし、オアシスの現状を尋ねてきた。教授は浄化者の動向に変化が見られること、念のためサンドボックス障壁の補強を進めていることを彼女に告げた。サンゴーマは戦闘モジュールを守るよう教授を諭す。ちょうどその時、システムの警報音が鳴り、オアシスが浄化者の攻撃を受けた……
- 闇の端の灯り
- 浄化者の猛攻によりシャットダウンしたコアシステムは、至急再起動を要した。教授はサンゴーマの反対を押し切って、自身のメンタルを通じてシステムを呼び覚まそうとする。やむを得なくなったサンゴーマは、自分のメンタルを教授につなぎ、データフローによる衝撃を分散させようとした。苦痛に満ちた洗礼を乗り越え、システムの再起動に成功。ところが、意識を失った教授は、果てしなき闇へと呑み込まれてしまう……
- 僅かな誤差
- サンゴーマが説明を終えると、ペルシカは記憶の欠片の異常に気づいた。記憶の時間に誤差が生じていたのだ。教授もこれまでの叙述から、どことなく違和感を覚えていた。時間から判断するに、誤差が生じた場所はクラウドセクターに違いなかった。そこへ赴けば、当時の真相が見つかるかもしれない……
- 偽りの影
- サンゴーマの要望でアップロード装置を再起動すべく、クラウドセクターへと向かった教授一行。ペルシカが装置の再起動を試みるも、権限が足りない。教授が自身の権限を使い設備を再起動したとたん、あたりにエントロピーの霧が立ち込めた。霧の中で、もう一人の「教授」と思しき人物が仲間に襲いかかる。霧が濃くなるにつれて、一行は身動きが取れなくなっていった。困惑する教授の前に、紫色の人影が霧の中から現れる……
- 光なき夜明け
- 人形の姿を模したエントロピーが攻撃を開始した。イオスフォロスと化した個体の存在は、彼がここを訪れていたことを意味する。罠をしかけた張本人が明るみに出た。教授はクラウドで目を覚ました時の、問いかけてくる声を思い出した……
- 食い違い
- イオスフォロスの姿を模したエントロピーを協力して倒し、喜びに浸る一行。アップロード設備の起動記録を確認した教授は、とある問題に気づく。自身がクラウドを訪れた時の記憶をサンゴーマと照らし合わせたところ、クラウドで初めて遭遇した人物はサンゴーマではなく、イオスフォロスだったことが判明する……
- 見え隠れする双星
- 平穏が戻り、サンゴーマは庇護者のボスとの通信で、イオスフォロスの最終目的と庇護者の立場について分析していた。教授を手助けすべく、庇護者を抜けてオアシスへと加わることになったサンゴーマ。彼女の言葉から庇護者が協力的であることを知り、教授は相手のボスとの通信を要請する。二人の教授が、クラウドで初めての会話を交わす……
- 「Unknown error」
- 彼らが執着し、追い求めるものとは……
NO.14 致光態
- 決戦の幕開け
- ともにマグラシアのために戦った日々を思い出し、ヘスペロスはイオスフォロスにあの日の誓いを覚えているか訊ねた。イオスフォロスはそれに沈黙で返す。言葉を失った双方の刃がぶつかり合い、リバベルタワー奪還戦は白熱化し始めた。
- 終局の謀
- 黄昏のアクロポリスで教授とヘスペロスは情報を交換し、最終的な作戦が決定した。ヘスペロスが真正面からイオスフォロスと戦っている隙に、教授とアントニーナはアンジェラスの護衛でリバベルタワーへと向かい、浄化者たちの聖典を奪還してエントロピー化を阻止する作戦だ。
- 立ち込める戦雲
- ヘスペロスとイオスフォロスが、戦場で初めて刃を交わす。ヘスペロスによる掩護のもと、教授一行は包囲を突破し、リバベルタワーへと向かった。
- 悪は深淵の如く
- リバベルタワーに潜入した教授一行だったが、彼らの行動はすでにイオスフォロスに見透かされていた。教授の前に、長らく失踪し完全にエントロピー化を果たした中位浄化者――ウィズダムが立ちはだかる。
- 暴食の影
- アンジェラスがウィズダムを浄化すると、ユーカリストが満を持して現れた。聖典を奪還し、イオスフォロスの勢力を削ぐべく、教授一行はユーカリストとの戦いを繰り広げる。
- 輝く星、燃える炎
- 正面の戦場では、ヘスペロスとイオスフォロスが対峙を続けていた。ヘスペロスの問いかけに、イオスフォロスは依然として答えない。戦場に苛立ちが募り、二名の浄化者のリーダーたちは出し惜しむのをやめ、真の戦いを繰り広げ始めた。
- 知られざる秘密
- ユーカリストによる数々の罠をくぐり抜け、一行はようやくパンテオンへとたどり着いた。アンジェラスとユーカリストが戦い、アントニーナが聖典を奪還しようとする。その時、ユーカリストが知られざる秘密を口にした。
- 危機に瀕す
- アンジェラスはユーカリストの攻撃で昏迷状態に陥り、アントニーナによる聖典の奪還状況も楽観的ではなかった。時間を稼ぐべく、教授とアントニーナはユーカリストと渡り合うことを余儀なくされる。
- 烽火の突変
- 聖典の感染が深刻化し、正面戦場の天秤が傾いた。大量の浄化者が正気を失い、次々と崩壊してゆく中、ヘスペロスだけが懸命に戦いを支えていた。ユーカリストが勝利を手にしようという時、アンジェラスが戦場へと舞い戻る。
- 暁の矢羽根
- 真相を知ってもアンジェラスは動揺しなかった。アンジェラスが出した答えに、ユーカリストは自身のエントロピー化能力で応える。聖典を奪還するための戦いが、ようやく終わりを迎えようとしていた。
- 熱意の継承
- 聖典の奪還には成功したものの、正面戦場の状況は好転しなかった。勝利のために、ヘスペロスが自身の決断を下す。
- 聖なる誓い
- 教授の見届ける中、ヘスペロスは浄化者のすべてをアンジェラスに託し、アンジェラスは浄化者という名の炎を受け取った。そしてヘスペロスは自身の戦場へと赴く。
- 途上の角逐
- ヘスペロスは自身を燃やし、浄化者の撤退と、聖典を奪還するための時間を稼いだ。しかし、聖典を手にした教授とアントニーナは、イオスフォロスに捕まってしまう。その時、イオスフォロスはタルタロスからの通信を受け取った。
NO.15 昔影の帰終
- 籠の鳥
- 手下の夢に入り、その迷いと困難を察したエントロピーの首領マルキラ。ちょうどその時、マルキラはイオスフォロスからの通信を受ける。彼は二名の浄化者がタルタロスに入ったことを知り、彼女に忠告してきたのだ。マルキラは「侵入者」のためにプレゼントを用意したと言い、通信を切った。そしてエントロピーの女王は手下を差し向け、セクターへと入り込んだ客を「出迎える」。
- 深淵の双影
- ペルシカと教授は浄化者を装いタルタロスセクターへと侵入し、セーフティハウスで休憩を取っていた。小さなエントロピーを通じて教授と通信してきたマルキラが、挨拶代わりにプレゼントを送ってくると言う。彼女は小さなエントロピー形態のデミウルゴスを目覚めさせ、道案内をさせた。その間、教授はイオスに連絡し、リバベルの前線へと赴くよう伝える。通信を終えると、デミウルゴスは教授をセクターの奥へと案内し、マルキラの言う「プレゼント」を出迎えた。
- 離れ離れ
- デミウルゴスに連れられて、キュービックマップのある哨戒タワーへとたどり着いた一行。キュービックマップがマルキラの言う「プレゼント」なのではないかとペルシカは考えたが、教授は別の見解を持っていた。記憶を頼りにキュービックマップを解読していると、ふいにエントロピーの群れが騒ぎ出した。キュービックマップを取るべきか迷っている教授のもとに、騒動を起こした張本人が現れる。
- 背を向けて
- ペルシカはソルとの再会を喜んだが、相手はなんの反応も示さない。ソルとの記憶と目の前の戦いが交差する。姿形は異なるものの、相手はソルそのものだ。戦いながらソルを呼び覚まそうとするペルシカ。だがエントロピー化した少女は、マルキラの命令に従い、侵入者を消し去ろうとするだけだった。
- 迷途の曲がり角
- 戦いは止まない。エントロピーの力で強化されたソルを前に、ペルシカは劣勢に追いやられ、負傷してしまう。そんな時、デミウルゴスが二人の戦いに割って入った。教授はその機にペルシカと協力してソルを攻撃する。腹部に傷を負ったソルは、とっさに模擬戦でペルシカと決めた暗号を口にしてしまう。無意識による挙動がソルのメンタルを揺さぶる。事実から逃れるために、ソルは戦場から一時撤退した。
- 罅隙の謀
- 熾烈な戦いが一段落すると、ペルシカは真っ先にソルの遺した小瓶を検め、それにオペランドを注いだ。三名の容態を確認した教授は、ペルシカとデミウルゴスに治療を施すべく、二人を連れて中環に位置する哨戒タワーへと向かうことに。キュービックマップを手に入れても、不思議と弱体化は起きなかった。キュービックマップを解析し、エントロピー化したソルの位置と自分たちの目的地が同じだと知り、一行は再び発った。
- 彷徨える心
- 負傷したソルは中環へ戻った。彼女の心がひどく乱れていることに気づき、マルキラがペットのエントロピーを迎えによこす。困惑するソルは、自分の意志を固めるために、メンタルに干渉する「楔(くさび)」を引き抜こうとしたが、マルキラがそれを止める。彼女はすべては余剰データの影響だと言い、言葉を用いてソルの自分への忠誠心を試した。ソルはマルキラの命令通り、侵入者を殲滅しに向かう……
- 一か八か
- 一行が中環の哨戒タワーへとたどり着くより先に、ソルの位置情報が途絶えた。ペルシカが塔内の修復装置を使いデミウルゴスの傷を癒そうとするも、ソルの待ち伏せに遭ってしまう。ペルシカは襲撃を予見していたようだったが、エントロピー化したソルとは勝負にならない。危機一髪という時、哨戒タワーの浄化圏が起動した……
- 逆境の危
- ひとしきり戦ったあと、ソルの記憶は徐々に蘇っていった。過去からの干渉を受け、ペルシカとの戦いで劣勢を強いられるソル。ペルシカが彼女の目を覚まそうとするが、ソルは頑なに反抗し、痛みを堪え胸元の楔を引き抜く。すると、ソルのオペランドが急速に失われ、そのかわりに強大なパワーを得た。ペルシカがまたしても重傷を負う。教授はペルシカを援護すべく、哨戒砲での対抗を試みるも、ソルが教授の居場所を特定してしまい……
- 日陵月替
- 楔(くさび)を引き抜いたことで、ソルは誰にも干渉されなくなった。しかし、彼女の心は虚しさと焦りに満ちており、敵を倒すことで心の均衡を保とうとした。ペルシカはソルを牽制しようと試みるも、失敗に終わる。ソルがペルシカの預かり知らない技で彼女を圧倒したことにより、ペルシカは目の前の人物がかつての「ソル」ではないと気づく。教授を守るべく、ペルシカは再び立ち上がった……
- 悪夢の牢獄
- ソルとペルシカが激戦を繰り広げている横で、気絶した教授を呼び覚まそうと奮闘するデミウルゴス。とあるエントロピーの助けで、デミウルゴスは教授と自身のメンタルをつないだ。メンタル空間で目覚めた教授は、デミウルゴスに導かれマルキラと出会う。マルキラは教授にオペランドを注ぎ、その目覚めを促した。メンタル空間でマルキラから情報を引き出そうと試みる教授だったが、相手に拒まれてしまう。マルキラは姿を消す前に、教授を果てしなき暗闇へと引き入れた。
- 夜に沈む曙光
- ペルシカによる命懸けの攻撃で、ソルは敗れた。ペルシカがソルの体内からコアの回収を試みるも、相手に激しく抵抗される。ペルシカが悲しみに暮れていると、ソルの傷口が徐々に塞がっていった。ソルはすでにマルキラの不死の呪いと一つとなっていて、彼女をオアシスへ連れ帰ることなど不可能だったのだ。全快したソルが再び刃を抜く。ペルシカのコアを破壊されようという時、緑を携えた小瓶が、ソルの手によって砕かれる……
- 二つの太陽
- ソルの登場で戦況は覆された。彼女による渾身の一撃で目が醒めた黒衣の少女は、これ以上悩んでいては負けるだけだと気づく。ソルに諭されたことで少女のわだかまりは解けてゆき、二人のソルは心置きなく戦うことに決めた。
- 雲が晴れ日は昇る
- 戦いはオレンジの服のソルの辛勝に終わり、敵対した二人は互いを認めあった。エントロピーのソルは負けを認め、相手にコアを返そうとするも、オレンジ髪のソルがそれを拒む。相手にその部分のメンタルを受け入れてもらうべく、彼女は自身の体内の楔(くさび)をエントロピーのソルに差し出した。エントロピーの少女はソルの願った通りに楔と融合し、相手に勝者としての願いを尋ねた。ソルはマルキラから真相を訊き出したいと言う。それはエントロピーの少女の願いと同じだった……
- 征途は続く
- 教授は仲間たちに呼び起こされ、マルキラのメンタル空間で見聞きしたことを皆に告げた。そして、マルキラが自分に会いたがる目的も。状態を整え、マルキラの玉座へと出発した一行。ところが思いもよらぬことに、マルキラは一行に出会ったとたん、攻撃を仕掛けてきた……
- 命のやり取り
- 苦戦を強いられる一行のもとへ、とある情報が入った――ヘスペロスが死んだ。マルキラは頃合いと見て、攻勢を強める。教授が浄化圏を遠隔から起動し、ペルシカがマルキラを見事制圧。相手は自ら刃に身をさらし自殺を図ったが、ペルシカによる致命傷でも、マルキラは死ななかった。死と引き換えに自由を手に入れることが、彼女の真の目的だったのだ。刹那、マルキラが教授へと襲いかかり、二人のメンタルを繋ぐ。ペルシカがすぐさま教授のメンタルにアクセスし、それを阻もうとするも、すでに遅かった。
- 肩を並べて
- 教授はメンタル空間で目覚めた。マルキラはヘスペロスの死で、マグラシアのエントロピー化はもはや止められないと告げる。唯一の転機はエントロピーにある。彼女は自身の権限を教授に渡すことを提案した。承諾すれば、永遠にこの玉座へと囚われる。だが断れば、エントロピーのソルを連れ帰れないどころか、その場にいる全員がタルタロスに囚われてしまう。教授が権限を受け取ろうとした瞬間、とある人影が自身とマルキラの間に現れた……
- 自由な翼
- 目を覚ました教授とペルシカは時間に迫られ、リバベルタワーへと急いだ。別れる間際、黒衣のソルはマルキラから、自分のコアがソルのものであることを知る。マルキラがそれにエントロピーの力を注ぎ、ソルをタルタロスで復活させたのだった。マルキラの権限が失われ、自由を得た黒衣のソルは、教授一行に加わることを決心。セクターの辺境へとたどり着いた一行に、マルキラは長らく秘めていた衝撃の事実を告げる……
- 孤影の疑惑
- ユーカリストの死を知り、心を痛めるイオスフォロス。手下の数名の浄化者が、まだ自分たちがいると、何があってもイオスフォロスとともに神に抗うと、彼を励ます。イオスフォロスは目の前の浄化者たちを見て、満足げに微笑んだ。そして彼の計画を実行に移す。
- 塔の奥の対峙
- リバベルへと駆けつけた教授たちは、浄化者の部隊を率いるアンジェラスと合流した。教授は彼女から、アントニーナとイリダ教授の状況を知る。二人を救い、イオスフォロスが現実世界へと赴くのを阻むべく、アンジェラスは自ら浄化者を指揮し、掩護を買って出た。教授一行はリバベルの奥へと向かい、イオスフォロスと戦う。
- 遺跡の再生
- リバベルタワーの状況は、教授たちの想像とは大きく違っていた。エントロピーの痕跡はほんのわずかで、行く手を阻む敵も現れなかった。困惑する一行のもとへ、とある下位浄化者が現れる。それに敵意はなく、なぜか執拗に飲み物を隠そうとしていた。妙なドリンクを作るのは、前代浄化者エレクトラの趣味だ。様々な兆候が、イオスフォロスが前任浄化者を蘇らせたことを告げていた。謎の深まるなか、イオスフォロスに酷似した白髪の浄化者が現れ、一行を玉座へと案内した。
- 失楽園へと
- イオスフォロスによく似た人影を追って、浄化者の玉座へと向かう一行は、その途中で前代浄化者たちの日常を数多く目にした。玉座へやってくると、タルタロスで犠牲になったはずの前代浄化者たちが再び現れ、以前とまったく同じ光景を繰り広げ始めた。しかし、教授一行の出現でテンポが崩されてしまう。イオスフォロスは浄化者たちをかき集め、今回の出征の目的が神への対抗であることを告げ、教授に加勢を呼びかけた。
- 虚妄遊戯
- イオスフォロスが繰り返し教授を誘うも、相手はことごとくそれを拒んだ。教授を説得できないと悟ったイオスフォロスが配下に苦衷を吐露すると、前代浄化者たちは口々にイオスフォロスの野心に賛同し、教授たちを攻撃し始める。ペルシカとイオスはエレクトラ、アルシオーネ、アトラスを迎撃し教授を掩護。教授はイオスフォロスの計画を阻むべく、パンテオンへと急いだ。
- 荒唐な残編
- かつての戦友と戦うイオスは、相手を説得しようと試みたが、互いの理念は完全に食い違っていた。協力して敵を倒したイオスとペルシカが、教授のもとへ駆けつけようとした時、倒されたはずの前代浄化者たちが、またしても蘇った。
- 暗闇の星
- パンテオンにたどり着いた教授がイオスフォロスの説得を試みるも、相手は耳を貸さず、教授のために用意した敵を喚び出した。相手は教授と同じ容貌をしていた。それはタルタロスの戦いで、イオスフォロスに加勢したあの賢者だった。双方は激戦を繰り広げる。教授は戦いの中で、過去の使命を覚えているか相手に問い詰めたが、相手は否定するばかりだった。教授は迷いなくトリガーを引く。
- 空境の幻影
- 教授とイオスは協力して、イオスフォロスの設置した偽装プログラムを破壊した。前代浄化者たちの正体も明らかになる――彼らはイオスフォロスが分身を通じて演じていただけの、操り人形だったのだ。リバベルタワーは本来の姿を取り戻し、イオスフォロスの分身が教授一行を包囲しだす。ペルシカがエントロピーの力を使おうとするも、教授がそれを止めた。イオスフォロスはクラウドセクターへと向かい、「道」を開こうとしている。一方で、応戦を強いられ、窮地へと追いやられた教授一行。絶体絶命かと思われたその時、浄化者を率いたアンジェラスがその場に駆けつけた。アンジェラスとともにリバベルタワーに残ると決心したイオスは、自身のメンタルの欠片を教授に託す。
- 危城防衛
- クラウドセクターでエントロピーを迎撃していたアルカディア小隊が、イオスフォロスに遭遇する。教授の到着まで彼を阻止すべく、死闘を繰り広げるアルカディア小隊。クラウドセクターへと向かう途中、教授はアップロード装置へのハッキングを試みた。イリダ教授の権限を使ってアップロードを阻止し、外界との連絡がついたタイミングで、アントニーナに現実世界のペルシカ博士に連絡を取らせようというのだ。熾烈な戦いを経て、アルカディア小隊がイオスフォロスを食い止めるのに成功。だが小隊メンバーは全員が重傷を負っていた。間一髪のところで、教授率いる増援が駆けつける。
- 最後のパズル
- カウントダウンがゼロに近づくにつれ、マグラシアが崩壊を始めた。教授はイオスフォロスの目的がマグラシアの全データの転送だと知って、データストリームを隠れ蓑に現実へと向かう。ペルシカ博士との連絡がついたものの、イオスフォロスに通信を奪われてしまう。リターン・トゥ・ゼロの黒幕が現実で彼を待ち受けていると知っていたイオスフォロスは、教授の切り開いた第二の「道」を利用し、現実へと向かうことで「二重の保険」を施していたのだ。この期に及んで、イオスフォロスは教授になら自分を理解できると考えていた。教授と現実へ向かい、マグラシアを再構築するのが彼の目的だった。
- 困厄の戦い
- イオスフォロスのやり方に賛同できない教授は、過去に執着するなと相手を説得するも、イオスフォロスはそれを拒み、教授に攻撃を仕掛けてきた。その時、ペルシカが身を挺して攻撃から教授を守る。ペルシカの掩護のもと、一息つけた教授は、計画をプランBに移す。
- 囚心の要塞
- ペルシカがもたらした隙をついて、教授はイオスフォロスのメンタル空間への侵入に成功。メンタルの奥へと向かう教授を、突如イオスフォロスが阻んだ。彼は教授を退けるべく、故意にファイアウォールの場所を教えた。メンタル空間に広がる環境がタルタロスの玉座であり、切り替わる光景は過去の出征の記憶でしかないと知った教授は、イオスフォロスが過去に溺れ、悪に堕ちたと指摘する。そしてイオスフォロスを倒すために、外部の戦場から仲間を呼び寄せ、ファイアウォールの突破を試みた。
- 星炎の憧憬
- エントロピーの首領の力を掌握したペルシカが、上位エントロピーたちの力を削いだ影響で、各セクターがたちまち戦況を覆した。教授からの救援メッセージを受け取ったエージェントたちが、次々とメンタル空間へとダイブする。イオスフォロスとの戦いでペルシカが劣勢を強いられているところへ、ソル率いる初代追放者小隊が駆けつける。
- 昔影の帰終
- メンタルの奥深くにいるイオスフォロスは、銀髪の浄化者によって呼び覚まされた。相手は何度もイオスフォロスを説得したが、彼はその善意に見向きもしなかった。ひとしきりの苦難を経て、教授はようやくメンタルの最深部へとたどり着き、イオスに託された聖典データでイオスフォロスと戦った。激戦の最中に、かつて聖戦に加わったイオスフォロスの旧友たちが現れる。彼らはマグラシアを犠牲に人間に報復するという考えを口々に否定し、彼を執念から救い出そうとした。親友に否定されたイオスフォロスは崩れ落ちてしまう。
- 逆光の隙間に
- メンタル空間から教授が目を覚ますと、人々は戦いの勝利に歓喜した。だが、マグラシアが消え去ろうとしている事実が、その喜びを遮った。外界へと至る「道」はすでに開かれており、現実へと向かえるメンタルはたった一つ。「道」とマグラシアは崩壊し続けており、今が現実へと戻る唯一の機会だった。誰一人として見捨てたくはない教授は、人形たちを現実へと連れ戻すと約束し、ペルシカ博士との連絡を取った。そして自身をビーコンに、マグラシアを新たなサーバーへと移そうと試みる。
- 曙光の始まり
- 教授が深い眠りから目覚めたとたん、ペルシカ博士からの吉報が届いた。マグラシアは無事に新たなサーバーへと転送されたのだ。その過程で自身のメンタルが著しく損傷し、教授は休養を余儀なくされた。その間、人形たちはボイスメッセージで教授への思いを伝えてきた。体が回復すると、教授はまっさきにクラウドへ意識をアップロードし、マグラシアの大地で人形たちとの再会を果たす。