| 激しい爆発、眩い光、そして強烈な耳鳴り。頭の中がガンガンする。 どれだけ経っただろうか、あたりがようやく静かになった。 | |||
| ソル | ゲホゲホ……ゲホッ、ゲホゲホッ…… | ||
| ソル | み、みんな……大丈夫?……視覚モジュールがダメになったみたい…… | ||
| クロック | あ、あたしも…… | ||
| ハンナ | みなさん、落ちついてください!数秒で回復しますから! | ||
| {教授} | ハンナの言う通りにしよう。 | ||
| とっさに目を閉じた私ですら、腫れた眼球が燃えるように痛む。 | |||
| 数秒後、光は徐々に消え、私たちの視界に再び大地が映った。 | |||
| ソル | ……な…… | ||
| 数秒前はエントロピーで埋め尽くされていたはずの地面が、 いまやNullエリア本来の空虚な地貌に戻っていた。 エントロピー液すら見当たらない。 | |||
| 目の届く範囲内のエントロピーが、綺麗さっぱり消失していた。 やや遠くで弱々しく蠢いていた個体も、ゆっくりとエントロピー液に融けてゆく。 | |||
| ソル | こ、これが……「一撃」? | ||
| ハンナ | ええ、それも威力はたったの10%。 | ||
| クロック | かっこいい…… | ||
| ソルは大興奮した様子で私の手を握った。 クロックは恍惚とした表情で遠くを眺めている。 | |||
| ハンナ | キュクロプスセクターの軍需技術を導入し、それを基礎に、私独自の方法でオペランドを圧縮したんです。いくつもの改良を重ねて、私たちはマグラシアに唯一無二の武器を造り上げました。 | ||
| ハンナ | どうです?ご期待には添えられましたか? | ||
| (選択) | 1.さすがはハンナ、天才だ。 | A | |
| 2.この戦闘力、キュクロプスと比べても遜色ないよ。 | B | ||
| A | ハンナ | ふふ……ありがとうございます、教授。 | C |
| B | ハンナ | ……ええ、まぁ。主に私のアイディアによるものですけど。 | C |
| C | {教授} | あはは。ロッサムにこれだけの軍事設備があると、盟友としても心強いよ。 | |
| アントニーナ | 気取っちゃって、まぁ…… | ||
| 負傷者の状況を確認しているアントニーナが、一言漏らした。 | |||
| {教授} | 理由のない信頼は信頼と呼べないからな。 このほうが対等な協力関係を築けると思っただけだよ…… どちらかが気兼ねを感じるような関係じゃなく。 | ||
| {教授} | だけど、ここまで威力が絶大だとは、正直思ってなかった。 | ||
| ハンナ | 私はただ、アドミニストレーターとしての責務を果たしたまでです。 | ||
| アントニーナ | どこぞの人間と似て世渡り上手なのはかまいませんが、退路を断つのは真似せずとも結構。 | ||
| ハンナ | 教授のおっしゃるように、他に選択肢はなかったんです。先ほどの一撃で「高密度オペランドレールガン」のエネルギーは尽きてしまいました。 | ||
| ハンナ | 即ち、ロッサムは戦闘能力のほとんどを失ったことになります。アドミンセンターの障壁が突破されるのも時間の問題です。 | ||
| ハンナ | 速やかな支援を要請します、教授。 | ||
| {教授} | 了解した。その砲台があれば、ロッサムは安泰だな。 | ||
| ソル | そうそう!オアシスのオペランドさえ渡せれば、そのなんちゃらガンで敵を一掃できるわけだしね! | ||
| クロック | ぐふ、ぐふふふ……高密度オペランドレールガン、はやく見てみたいなぁ…… | ||
| ソルとクロックはレールガンの威力に興奮して、居ても立ってもいられない様子だ。 戦闘エージェントたちの士気もずいぶんと回復してきている。 | |||
| アントニーナ | ……隊員の応急処置はしておきました。中には戦闘能力を失った者もいますが、移動するぶんには問題なさそうです。 | ||
| アントニーナ | 今回も、長い旅になりそうですね…… | ||
| クロック | いこう、きょうじゅ。ロッサムはすぐそこだよ。 | ||
| {教授} | 出発しよう。 | ||
| 傷ついたエージェントが互いに支え合い、 無傷のエージェントは周囲で部隊の安全を守る。 | |||
| 私たちは隊列を整え、大砲によって切り開かれた道を進んだ。 | |||
| ロッサムセクターの外壁は、すでに目の前へと近づいていた。 | |||
| >> Critical Cascade // TO BE CONTINUED . . . |
