| オアシス辺境、G区画。 | |||
| ヘリックス | ふぅ……修復おわり!もう一回セルフメンテナンス走らせてみて、気分はどう? | ||
|---|---|---|---|
| 戦闘エージェント | セルフメンテナンス完了、問題ありません。これなら戦場に戻れます、ありがとうございます! | ||
| ヘリックス | 傷口に気をつけて!次の方~! | ||
| へリックスは治療を終えて、前線へと戻ってゆくエージェントの後ろ姿を見た。 オアシスのファイアウォールの外は、今やエントロピーの海だ。 | |||
| ヴィー | ありがとう、へリックス。 | ||
| ヘリックス | ヴィーさん……あなたまで怪我するなんて、今回の襲撃…… | ||
| ヴィー | うん。せっかくオアシスが平和だったのにね……ひどい奴ら。 | ||
| ヘリックス | 次に来るエントロピーは……もっと凶暴なのかな? | ||
| ヴィー | 先のことはわからないけど、私たちは最後まで戦う。そうでしょ? | ||
| ヘリックス | うん!あたしも精一杯治療するね! | ||
| システム | 【警告、エントロピーウイルスの数が急激に増加!】 【警告、エントロピーウイルスの数が急激に増加!】 | ||
| ヴィー | まずいな……へリックス、医療部隊を連れて撤退する準備を! | ||
| ヘリックス | えっ……ア、アナライザー、起動! | ||
| オアシス、司令部。 | |||
| 緊迫する中、黛煙とラムが急ピッチで各種データを整理している。 データフローを凝視していたペルシカの眉間にシワが寄る。 | |||
| ペルシカ | なんて数……ロッサムセクターの方角です。これだけのエントロピーが一体どこから…… | ||
| ペルシカ | ラムさん、ファイアウォールの状態はどうです? | ||
| ラム | 8区画のファイアウォールのうち、最も損傷が酷いのはG区画です。損傷率は23%に達しています。 | ||
| ペルシカ | やっぱり。G区画はロッサムに面していますから……他の区画は? | ||
| ラム | H区画、A区画とB区画はそれぞれ損傷率1%、7%と3%。他は今のところ安全です。 | ||
| ペルシカ | 損傷を受けているのはキュクロプス、ヘリオス、エニグマの方角か…… | ||
| ペルシカ | やはり、教授のご判断は正しかった。エントロピーの襲撃を受けているのは、どれもサンドボックス障壁を起動したセクターばかりです。オアシスが被害に遭っている直接的な原因もそれですね。 | ||
| 黛煙 | おそらく、ロッサムの軍備が不足していたために、エントロピーの突破口となったのでしょう。そして大量のエントロピーがオアシスへと流れ込んだ。 | ||
| ペルシカ | バーバンクへと出かけていたわずかな隙に、エントロピーが全面攻撃を仕掛けてきた…… | ||
| ペルシカ | 今は、教授にロッサムを取り戻して頂くほかありませんね。 | ||
| 黛煙 | ええ…… | ||
| ペルシカがため息をつく。 | |||
| ペルシカ | M02小隊はG区画に向かい、V04小隊の援護を。できる限り防衛線を守り抜いてください。 | ||
| ラム | 了解です! | ||
| オアシス辺境、G区画。 | |||
| ヴィー | この距離のバッファエリアが、一瞬で埋め尽くされた…… | ||
| 戦闘エージェント | 報告します、前線の一部を突破されました……防衛に当たっていた一部のエージェントが重傷です! | ||
| ヴィー | へリックスを連れて撤退して、彼女に患者を治療させるの!他は私と穴を塞ぐよ! | ||
| ヘリックス | ヴィーさん、あぶない! | ||
| ヴィー | ――スプラッシャー!? | ||
| 前線へと突撃してきた奇兵を前に、ヴィーは為す術もない。 | |||
| ヘリックス | 治療プログラム、フル稼働!ま、間に合わない…… | ||
| ゴッ―― | |||
| ヴィーの防護服が破かれようという瞬間、 襲ってきたエントロピーが、斜めから突き出された拳に砕かれ、 黒紫色の液体を撒き散らす。 | |||
| ヴィー | あっ……マグニルダ!? | ||
| マグニルダ | なにボーっとしてる、ここは戦場だぞ! | ||
| ヘリックス | はぁ……びっくりしたぁ…… | ||
| ヘリックス | マグニルダさんの増援が間に合ってよかった、これで一安心だね…… | ||
| ヴィー | ありがとう、マグニルダ。 | ||
| ヴィー | V04小隊、攻撃続行!弾薬が切れたら補給に戻って! | ||
| マグニルダ | M02小隊、全員かかれ! | ||
| 戦闘エージェント | 了解! | ||
| システム | 【警告、エントロピーウイルスの侵入を検知!】 【警告、エントロピーウイルスの侵入を検知!】 | ||
| マグニルダ | なんて数だ……よく今まで持ちこたえられたな! | ||
| ヴィー | もう陥落してるロッサムの方角だから、あっちからエントロピーがどんどん押し寄せてくるの。 | ||
| マグニルダ | チッ……仕方ないね、叩くよ! |
