臨界爆震 STAGE 19 蔵鋒-1

Last-modified: 2025-02-05 (水) 01:35:32

 Nullエリアの某所では、黒紫色のエントロピーの海が蠢いている。
海の端からにわかに差し昇った白い光が、闇の一部を拭い、道を切り開いてゆく。
 無数の視線が一斉に白い光へと注がれる。
それと同時に、彼らの見た映像が指揮者へと送られてきた。
オディール当の主役は姿を隠したまま、騎士を代役に寄越したの?
オディールふふふ……選ばれし勇者とはいえ、こんな手段を使われては軽蔑せざるを得ないわ。それとも、これがあなたが主役たる所以なのかしら?
オディール困ったわ……こうなったら、騎士の鮮血を用いて、彼を戒めるしかなさそうね。「一人の勇者たれ」と。
 時を同じくして、フェイスは下位浄化者を引き連れ、
エントロピーを薙ぎ払いながら、黒紫色の海の中を進んでいた。
それも教授との通信を密かに繋げたまま。
フェイス{教授}教授、捜索結果に基づけば、オディールはこの付近で間違いない。
フェイス周囲のエリアはすでに浄化し終えた、敵の注意はこちらに向いている。今のうちにオディールの居場所を突き止めろ。見つけ次第、我もそちらに合流する。
{教授}フェイス、大量のエントロピーがこちらに近づいてる。
戦闘エージェントたちでは太刀打ちできない。
フェイス承知した、部隊を向かわせる。潜入は任せたぞ。