| Nullエリアの某所では、黒紫色のエントロピーの海が蠢いている。 海の端からにわかに差し昇った白い光が、闇の一部を拭い、道を切り開いてゆく。 | |||
| 無数の視線が一斉に白い光へと注がれる。 それと同時に、彼らの見た映像が指揮者へと送られてきた。 | |||
| オディール | 当の主役は姿を隠したまま、騎士を代役に寄越したの? | ||
| オディール | ふふふ……選ばれし勇者とはいえ、こんな手段を使われては軽蔑せざるを得ないわ。それとも、これがあなたが主役たる所以なのかしら? | ||
| オディール | 困ったわ……こうなったら、騎士の鮮血を用いて、彼を戒めるしかなさそうね。「一人の勇者たれ」と。 | ||
| 時を同じくして、フェイスは下位浄化者を引き連れ、 エントロピーを薙ぎ払いながら、黒紫色の海の中を進んでいた。 それも教授との通信を密かに繋げたまま。 | |||
| フェイス | {教授}教授、捜索結果に基づけば、オディールはこの付近で間違いない。 | ||
| フェイス | 周囲のエリアはすでに浄化し終えた、敵の注意はこちらに向いている。今のうちにオディールの居場所を突き止めろ。見つけ次第、我もそちらに合流する。 | ||
| {教授} | フェイス、大量のエントロピーがこちらに近づいてる。 戦闘エージェントたちでは太刀打ちできない。 | ||
| フェイス | 承知した、部隊を向かわせる。潜入は任せたぞ。 |
