| ハンナ | ……緊急出口にエントロピーの群れが集まってる。 | ||
|---|---|---|---|
| ハンナ | やっぱり……チューリングを捕まえたっきり、ここから動いてない。 | ||
| クロック | ハンナ。チューリングの居場所はわかる? | ||
| ハンナ | ……駄目です、信号探知が遮断されてます。敵の分布すらわかりません。 | ||
| クロック | マジか……他に抜け道とかは? | ||
| ハンナ | 正面ゲートを除けば、今、外からアクセスできるのは緊急通路だけです。 | ||
| ハンナ | それに、目的はオデット本人に接触することです。無闇に戦って、チューリングを危険に晒すわけには…… | ||
| 戦闘エージェント | ハンナさん!トゥイナーの群れがこちらに接近中! | ||
| ハンナ | しまった……! | ||
| ハンナが後ずさった瞬間、トゥイナーに紛れ込んでいたグルームラーカーが、 彼女めがけて急接近してきた。 | |||
| ハンナ | あっ―― | ||
| ?? | 危ない! | ||
| オレンジ色の影が飛び出してきて、眼の前でグルームラーカーが真っ二つになった。 今や傷だらけとなったその人物は、体のあちこちが紫色に変色し、 立っているのもやっとのようだ。 | |||
| ?? | がはっ……き、気をつけて。 時々、強力なエントロピーが混じって…… | ||
| 戦闘エージェント | あれは…… | ||
| クロック | ……ソル!! | ||
| ソル | あはは……また声が聞けてよかったよ、クロック…… | ||
| クロック | よかった……生きてた…… | ||
| ソル | チューリングのおかげさ……データセンターのマッピングプログラムを送ってくれたんだ。エントロピーの分布がわかったおかげで、中から逃げることができた。 | ||
| ソルは剣をしまおうとしたが、とっさによろめいてしまう。 ハンナがすぐに彼女を支える。 | |||
| ソル | ヘンだな、妙にフラフラして……立ってられないんだ。 | ||
| ハンナ | なんて酷い傷…… | ||
| 戦闘エージェントたちがソルに応急処置を施す。 | |||
| ハンナ | 対エントロピーの免疫プログラムが、完全に失効しています。私がオペランドで修復を……この傷、すべてオデットが? | ||
| ソル | ううん、全部がそうじゃない。あのオディールに似たエントロピー、せっかく閉じ込めたのに、急に消えちゃったんだ…… | ||
| ソル | データセンターの中もめちゃくちゃだし、去り際にあたしの通信機まで奪っていきやがった。 | ||
| ソル | あんたたちの声が聞こえた時、夢でも見たのかと思ったよ。 | ||
| ソル | そういえば、なんでハンナがここに?レールガンはいいの? | ||
| ハンナ | それは、その…… | ||
| ソル | あぁ~、話が面倒ならいいや。わかってる、チューリングを助けに来たんだろ? | ||
| ハンナ | ……お見通しでしたか…… | ||
| ソル | 予想はしてたよ、どうりであたしを追ってこないと思った。マッピングシステムがあれば、中の様子がわかる。 | ||
| ソル | あたしについてきて、チューリングを助けるよ! |
