| ハンナ | この先に……オデットとチューリングがいるんですね…… | ||
|---|---|---|---|
| 一行の目の前にあるのは、エントロピーで構成された黒紫色の壁だ。 積み重なったエントロピーが蠢きながら、あらゆるものの侵入を拒んでいる。 | |||
| ソル | ヒューッ、こりゃまた厳重な守りだな。さすがに強行突破は無理か。 | ||
| ハンナは大きく深呼吸をすると、勇気を出してソルを見上げた。 | |||
| ハンナ | 私に考えがあります……手伝って頂けますか、ソルさん? | ||
| ソルが頷いた。 | |||
| ハンナは通信機を取り出すと、本来はソルのものである通信コードに連絡する。 | |||
| ハンナ | こちらはロッサムのアドミニストレーター、ハンナ。この背景が見えるよね? | ||
| ハンナ | あなたと話をしにきたの、オデット。あなたには、私を招き入れる勇気がある? | ||
| ふいに、エントロピーの壁が蠢くのをやめたかと思うと、今度は激しく波打ち始めた。 | |||
| 災厄の壁が中心部から崩れてゆき、小さなハンナの前に、一本の道がくっきりと現れた。 |
