臨界爆震 STAGE 20 切り札-3

Last-modified: 2025-02-05 (水) 01:43:27

ハンナこの先に……オデットとチューリングがいるんですね……
 一行の目の前にあるのは、エントロピーで構成された黒紫色の壁だ。
積み重なったエントロピーが蠢きながら、あらゆるものの侵入を拒んでいる。
ソルヒューッ、こりゃまた厳重な守りだな。さすがに強行突破は無理か。
 ハンナは大きく深呼吸をすると、勇気を出してソルを見上げた。
ハンナ私に考えがあります……手伝って頂けますか、ソルさん?
 ソルが頷いた。
 ハンナは通信機を取り出すと、本来はソルのものである通信コードに連絡する。
ハンナこちらはロッサムのアドミニストレーター、ハンナ。この背景が見えるよね?
ハンナあなたと話をしにきたの、オデット。あなたには、私を招き入れる勇気がある?
 ふいに、エントロピーの壁が蠢くのをやめたかと思うと、今度は激しく波打ち始めた。
 災厄の壁が中心部から崩れてゆき、小さなハンナの前に、一本の道がくっきりと現れた。