臨界爆震 STAGE 21 岐路-12

Last-modified: 2025-02-05 (水) 01:59:11

オディールようこそ、最後の舞台へ。
ハンナ……それが本当の姿なんだ。
オディール意外?
ハンナべつに……妹にそっくりだと思って。
オディール……
 オディールは一瞬呆然とするも、すぐに笑顔に戻った。
オディールあなたみたいな頑固者にも、心揺さぶる言葉が紡げたのね。
ハンナ事実を言ったまでだよ。それがロッサムの美徳なの。
 ハンナがオディールに向き直る。
ハンナターシャリレベルでは、意志の強さがすべてを決める。最初に姿を現さなかったのは、私の力を見計らってたからでしょ?
ハンナ外じゃあなたは私の何倍も強い。だけどここでは、そうとは限らない。違う?
オディール素晴らしい推測ね。だけど、私の目的はあなたを殺すことじゃない。
ハンナだったら、この茶番はなに?単なるお膳立て?
オディール音響、美術、照明、そして役者。舞台を構成する要素はどれ一つとして欠かせない。ただそれだけよ。
オディール残念だわ。もしチューリングがここにいたら、デュエットで競演できたのに。
ハンナ一生残念がってな、チューリングを巻き込ませはしない。
オディールいやだわ、ほんの少し嘆いただけじゃない。
 その時、暗闇からオデットが姿を現した。
先ほどまでボンヤリとしていた表情が、今ではわずかに生気を取り戻している。
オデットお姉さま……
オディールいらっしゃい、オデット。こちらのお嬢さんと、一曲踊りましょうか。
オディールもしかしたら……これが「カーテンコール」になるかもしれないわ。