| ドン・キホーテ劇場、照明の灯ったバックステージ。 | |||
| クロ | なっ……ななななな、七花ぁぁぁ!?!? | ||
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| クロ | う、うそだ!だ、だって現実のナナっぺと全然違うし! | ||
| 七花 | クロの知ってる七花は仮の素体だったから……これが本当の七花なの。 | ||
| クロ | で、でもあんたのID……どう見たってただの先住エージェントなのに……! | ||
| 七花 | 前にここでコンサートを開いた時、バーバンクのアドミニストレーターと知り合ったの。 | ||
| 七花 | 彼女に頼んで、シグネチャコードを変えてもらったんだ。 | ||
| クロ | えっ……そ……そう、だったんだ…… | ||
| クロ | ピ、ピンクの髪じゃないから、ちょっとビックリしたけど……い、今のカッコも十分キレイだと思うよ。なんていうかその、ガーリー系っていうかさ…… | ||
| 七花 | えへへ、ありがとう。ニューラルクラウド計画に加わってから、初めて褒められちゃった。 | ||
| 七花 | 褒められたのは見た目だけだけど……でもすごく嬉しい…… | ||
| クロ | へっ?うそでしょ、今まで一度も褒められたことないの……!? | ||
| クロ | さてはバーバンクのエージェントども、コメントの整理サボってたな!?奴らの勤務態度レポートにしてマグラシアの運営に訴えてやる! | ||
| 七花 | あははっ、クロって面白いね。 | ||
| 七花 | でも、もしマグラシアの運営の人に連絡がついたら、私たちも現実に戻れるってことだよね。 | ||
| クロ | あ、そうなると、バーバンクにも客が戻って来るかもねぇ。ここも営業再開するかも。 | ||
| クロ | そうすりゃここも年中無休の不夜城に早変わり!ナナっぺもコンサートできるじゃん! | ||
| 七花 | …… | ||
| 曖昧な笑顔を浮かべる七花は、却って悲しそうに見えた。 | |||
| クロ | ……バーバンクのエージェントはどーだっていいけど、なんでナナっぺはコンサートやめちゃったの? | ||
| 七花 | ……みんなの知ってる七花は、クロのよく知る七花は……あの仮の素体だから…… | ||
| 七花 | 私じゃ、ないから…… | ||
| 七花 | もう、「七花」としてやってける自信、なくなっちゃった…… |
