| 曲がサビパートに入った。夜空の下、激しい戦いを繰り広げる二人。 | |||
| クロ | 「嘘だろ、まだ七花が好きなヤツなんかいるの?こんなんゴミじゃん」 | ||
| クロ | 「死ね、ゴミはてめーだオガクズ。七花の良さがわからないとかマジで耳捨てたほうがいいぞ?キーチェンジ絶妙だし歌詞はわざとらしさゼロ。そこらのなんちゃって歌手とは次元がちげーんだよ」 | ||
| リヴェレンス | 「それだけではない、七花にはいくつもの長所がある」 | ||
| リヴェレンス | 「その歌声には浄化者を惹きつける何かがある。ステージの近くにいると、オペランドがろ過され補充されるのを感じる」 | ||
| クロ | ちょっと!なにそのベチョベチョしたチャーハンみたいなコメントは!?一目で浄化者だってバレてんじゃん!?マジメにやってよね! | ||
| リヴェレンス | はぁ?バレるわけねーだろ。 | ||
| クロ | バレバレだっつの!パイナップルの箱に紛れ込んだドリアンくらいバレバレだから!! | ||
| リヴェレンス | チッ、なんでテメェにそれがわかんだよ? | ||
| クロ | そんなこともわかんないの?マジで?しゃーない、教えてやる。 | ||
| クロ | コメントってのは主観的なモンなの!あの手この手で他人を引き入れようとする木偶の坊なんざ、浄化者くらいのもんだって! | ||
| リヴェレンス | …… | ||
| クロ | 歌は歌でしょ、聴いてて気分がよけりゃ良いんだよ。主観的な問題なの、わかる? | ||
| リヴェレンス | なんだそりゃ?じゃどーやって判断すりゃいいんだよ? | ||
| クロ | フィーリングだよ、フィーリング!信じる心が魔法を呼ぶの! | ||
| クロは片手でピースしてみせた。 | |||
| リヴェレンス | ……なるほど、何が間違ってたかわかったぜ。 | ||
| クロ | あ、わかった?わかったならさっさと続けな!速さが足りないんだよ速さが。 | ||
| リヴェレンスは浄化者のスクリーンを閉じて立ち上がった。 | |||
| クロ | ……なんでいきなり立つのさ? | ||
| リヴェレンス | お前のくだらん言葉の罠にハマるべきじゃなかったんだ。お前のルールを守る義理なんざ、そもそも俺にはないんだからな―― | ||
| リヴェレンス | お前を消して七花を残せば、バーバンクセクターは繁栄し続ける。 | ||
| クロ | ちょ、ちょちょちょ、ちょーっと待ったぁ!話し合えば…… | ||
| リヴェレンス | これでも……くらいやがれ!! | ||
| クロ | Fu**……う、嘘でしょ!?冗談やめてよね!? | ||
| 言葉に惑わされるのを防ぐためか、 リヴェレンスは黙ったままクロめがけて斧を振り回した。 | |||
| クロ | 配信ルーム召喚――あっ、しまった!ドローン、ナナっぺの撮影に行かせてんだった……やばいやばいやばい! | ||
| リヴェレンスによって、クロがクとロに分断されようという時―― | |||
| 彼女の足元が急に輝き出した。 | |||
| 七花の声 | クロを消させはしないよ。 | ||
| リヴェレンスが顔を上げると、巨大な七花の幻影が、 目の前へゆっくりと降りて来ていた。 | |||
| 輝く光の中にいるクロは、身体に暖かなオペランドが流れ込むのを感じた。 彼女はちっぽけなエージェントから、強大な戦士へと再び生まれ変わった。 | |||
| クロ | これ……スパチャのオペランド…… | ||
| 七花 | クロ、わかる?バーバンクセクターのみんなが、私たちを応援してるんだよ! | ||
| リヴェレンス | なんだと……!?ありえない!! | ||
| 七花 | 愛と平和の力に、不可能なんてない。 | ||
| クロ | 悔い改めよ、リヴェレンスッ!! |
