| 展示会場。 | |||
| 秋 | くぁ……ふ。展示会場を検めるというのも、くたびれるな…… | ||
|---|---|---|---|
| 秋 | 俺の造りからして、そもそもが情報収集に向いていないのだろう。 | ||
| デュパン | 会場の検査は完了した。特に問題は見られないな、先ほどの応急処置については? | ||
| 秋 | まかせておけ。命令を執行するだけなら、楽なものだ。 | ||
| 秋 | 戻ったら、牛タン丼をたらふく食べてやらねば…… | ||
| デュパン | 君の食べ物に対する執念には敬服するよ…… | ||
| ロボットA | 【(〝▼皿▼) ホーコク!ケンサカンリョー!イジョーナシヤデ!】 | ||
| 秋 | ん?お前は、咲耶のロボットではないか。 | ||
| ロボットC | 【︿( ̄︶ ̄)︿ サクヤ、サクヤ!サクヤハンガ、ワタシラ、オトモダチニカシタンドスエ!】 | ||
| ロボットC | 【ヾ(°∀°ゞ) オンナジモデル!オンナジキノー!イケテハルワァ~!】 | ||
| デュパン | 主催側は、このロボットたちがお気に召したようだな。 | ||
| 秋 | 相も変わらず騒がしいが、仕事は確かだということか。 | ||
| デュパン | 高所にセキュリティ装置を設置するのにはリスクを伴う。おそらく、このロボットたちが作業の大部分を担っているのだろう。 | ||
| ロボットC | 【(~ ̄▽ ̄)~ スヴァローグジューコー、ヒンシツホショーシマッセー!】 | ||
| ロボットB | 【(´ ▽ `)ノ ミテミテ!オタカラ、オタカラ!イジョーナシデゴンス!】 | ||
| 広々とした展示会場、その明々とした照明の下に、 数珠丸恒次の置かれた台が設置されている。 | |||
| 会場内には、警戒と装飾を兼ね備えた垂れ幕が整然とかけられており、 その他の各種装飾とも相まって、宝刀の存在感が一段と引き立てられている。 垂れ幕の背後に控えるのは、キャスターと鎖、 そしてフェンス構造を携えた幾層ものセキュリティ装置だ。 | |||
| デュパン | さしあたって、これ以上の手がかりはなさそうだ。会場も安全そのものだが、相手がルブランとなると…… | ||
| デュパン | いや……やはりここは、以前の案件を改めて研究してから結論を下すべきだな。 | ||
| 秋 | もう十分だろう……少しは休んだらどうだ? | ||
| 秋 | 探偵ってのは、どいつもこいつも忙しないのか?それとも、お前だけか? | ||
| デュパン | 誰しもそうだ。 | ||
| 秋 | ほう、そうか……てっきり、怪盗の手の内はとっくに調べ尽くしていたと思ったが。 | ||
| デュパン | 観察で得た情報だけでは不十分だ。まずは戻って、今ある情報と作戦プランを整理しておこう。 | ||
| デュパン | 夜が深まれば、頭脳もより明晰になるかもしれない。 | ||
| 秋 | へいへい、っと――あふ。あぁ~、丸一日働いてくたびれた。ひとっ風呂浴びて、ゆっくり寝るとするか。 | ||
| 秋 | お前もほどほどにしておけよ。減り張りは大事だぞ、減り張りは! | ||
| 秋 | 考えがまとまらん時は、アツ~い風呂でのんびりするに限る。ひょっとしたら、何か思いつくかもしれんしな。ま、騙されたと思って試してみろ。 | ||
| デュパン | ルブランの手がかりは何一つ掴めていない、のんびりするにも…… | ||
| 秋 | そう案ずるな、なるようになるさ!責任感があるのは立派だが、人事を尽くした後は、天命を待つほかあるまい。 | ||
| 秋 | 責任を放棄しろと言っているわけではない。だが、手は尽くしたのだろう?それ以上思い煩ってどうなる? | ||
| 秋 | どうせ考えたって何も出てこないのだ。今日のところは、観念したらどうだ? | ||
| デュパン | ……実に君らしい考え方だな。いいだろう、邸宅に戻るとしよう。 |
