L.A.D.事件 謎影解析 STAGE 4 認知慣性-1

Last-modified: 2026-02-12 (木) 19:47:07

ルブランおおっ……秋のやつ、なかなかやるな……!
デュパン気をつけろ、相手は銃を持ってる!
ラチェット全員そこを動くなッ!!
誰が貴様に口を開けと言った?
デュパン秋――受け取れ!
 それは、瞬く一筋の刀光。
 デュパンが秋の刀を投げて寄越す。秋の視線が即座にそれを捉えた。
デュパンの掛け声を耳にして、ラチェットが振り向いた時には、
刀はすでに秋の手の中にあった。
ルブランそいつをぶら下げていたのは、この時のためか……
ラチェット!貴様だけは許さんッ!!
ラチェットな――
この刃を、とくと味わえ!!
 疾風のごとく、咆哮のごとく、敵の銃口へと初めの一閃が振り下ろされる。
 
警官なるほど、事情はわかりました。他に補足は?
デュパン捜査に必要とあらば、いつでも連絡してくれたまえ。
ルブランいやぁ、お見事、お見事。
ルブラン人形の制限を一部外したか……ラチェットも、人形をここまで信頼する主(あるじ)がいるなどとは、思いもしなかっただろう。
当然だ!まぁ、制御だのプログラムだのに関しては、俺はさっぱりだがな。
爺さんが告げなかったということは、さほど重要でもないのだろう。
ルブランデュパンよ、これもすべて君の計算通りというわけか?恐ろしい奴だ。
デュパンあらん限りの可能性を考慮したまでだ。たとえこれが成功せずとも、まだ切り札は残っている。
デュパンだが、今の私にとっては……
 デュパンは倉庫の窓から空を仰ぎ見た。
陽の光が、狭い裏通りに新たな朝をもたらしている。
二日目が訪れたのだ。
デュパンもう朝か……間に合いそうもないな。
間に合わない?なにがだ?
……しまった!数珠丸恒次!
ルブランほう、思い出せるとは意外だな。
咲耶……?
デュパンあれはルブランだ。
ル、ルブランだと!?
ま、待ってくれ。なぜ咲耶がルブランなのだ?い、一体どういう……?数珠丸恒次は安全なのか!?
 秋の怒涛の質問を待たずして、咲耶の素体がぐらりと揺れた。
ルブランむぅ、そろそろ目を覚ます頃合いか……いいだろう。お嬢さん、素体は君に返そう。
ルブランベスト……タイミング、だ……
 少女が着物の裾を持ち上げて、ぎこちなくお辞儀をしたかと思うと、
今度は扉にもたれかかるようにして、ゆっくりとその場に座り込み、
「咲耶」は目を閉じた。
咲耶?……ではなく、ルブランだったな。今度は一体どうしたのだ?
デュパン心配無用、咲耶さんなら無事だ。ルブランによる素体の制御が解かれたのだろう。
デュパンどうやら、ルブランが先に動いたようだな……おそらく、本人はすでに展示会場へと紛れ込んでいる。
まずいぞ……何がなんだかわからんが、どう考えても明らかにまずい!
デュパン今から駆けつけても無駄だ、用意周到なルブランに敵うはずもない。だが、それでも……
善は急げだ!兎にも角にも、試さずしてどうする!
デュパン秋……確かにな、諦めるにはまだ早い。すぐに出発しよう!
ボディガード若旦那!ご無事でしたか!
ちょうどいい所に来た!咲耶を頼む!爺さんに、大事な要件があると伝えてくれ!