L.A.D.事件 謎影解析 STAGE 4 認知慣性-2

Last-modified: 2026-02-12 (木) 19:47:40

 慌ただしい足音が街中にこだまする。
二人は道を急ぎつつ、情報交換を行った。
……なるほどな、ようやく理解できたぞ。
恩に着るぞ、デュパン!あやうく妙な場所で眠りこけていたところだ。
デュパン礼を言う必要はない。私を足止めするのが目的とはいえ、ルブランは初めから踏んでいたはずだ。私ならば、この難題を解決できると。
デュパンあの怪盗は救いようもなく愚劣だが、極悪非道というわけでもない。
デュパン結果として、私は君をルブランとの勝負に巻き込んでしまった。謝るべきは私の方だ。
わかったわかった、うじうじするのはそこまでだ。着いたぞ!
お前の話を聞くと、この会場の警備がすこぶる厳重に思えてくるな。
ルブランの奴は、一体どうやって数珠丸恒次を盗むつもりなのだ?よもや、白昼堂々と奪う気か?
デュパン正直に言えば、私にもわからない。
ほう、なかなか骨がありそうだ!俺も捜査に加わることができたら、あるいは……
うむ……とにかく中に入るぞ!
 
 会場内では、展示会の準備が着々と行われている。
垂れ幕と照明に囲まれた展示台は、すべて正常であるかのように思われた。
 数珠丸恒次は、会場内に静かに陳列されている。
セキュリティ装置の庇護のもと、なんら異常は見られない。
妙だな……奴はまだ来てないのか?
デュパンあれだけの準備を整えて、ルブランがただで済ませるはずがない。
デュパンまずはセキュリティ設備、それと出入り口の確認を……
ロボットB【(o゚▽゚)o ケンサ!ケンサ!ハジメルドー!】
ロボットC【(o゚▽゚)o コッチハ、モンダイアリマヘン!】
ロボットA【(〝▼皿▼) コッチモ、モンダイナシヤ!】
ロボットB【(o゚▽゚)o オイラモ、モンダイナ――】
 ところが、ロボットたちの報告に伴い、安定していたはずのセキュリティ装置から、
耳をつんざくようなノイズが鳴った。
ロボットB【( 」゚Д゚)」< ンゴゴゴゴーー!?コ、コワレタ!コワレタンゴ!?】
ロボットC【( 」゚Д゚)」< ギャアアアアア!!ヒ、ヒッカッカッタ!オ、オチテキマッセーー!!】
 目の前の出来事が、緻密な計算に基づいた人為的なものであるのは明らかだった。
無数の鎖とキャスターが絡まりあい、垂れ幕の制御装置に繋がれた縄もろとも、
それぞれ異なる方向へと引っ張られてゆく――
 垂れ幕が次々と落下するにつれ、展示台のフレームを支える鎖が重みに耐えきれず、
引きちぎられそうになる。
デュパン危ない!
俺がやる!
 すると、秋のたくましい素体が、真っ先にその本領を発揮した。
彼は瞬時に鎖へと飛びかかると、切れた鎖の両端をむんずとつかんだ。
こいつは俺の専門だ……ここはまかせろ!
このたぐいの装置の詳細なら、俺のデータベースにある!デュパン、お前はお前にできることをしろ!
ルブランまさにベストタッグだな、正義の使者どもよ。
デュパンルブラン!
 ほんの一瞬、怪盗の姿が垂れ幕の合間を掠めていった。
庭を散歩するかのような佇まいが、瞬く間に消失する。
 一歩、二歩……人影が、展示されている宝刀へと近づいてゆく。
デュパンさせるか!!
ロボットA【(〃>皿<) オタカラ、マモラナ!オタカラ、マモルデー!】
ロボットC【( 」゚Д゚)」< アクトウ、ツカマエマッセ!アシノズボン、ヒッパリオシ!】
ロボットB【( 」゚Д゚)」< アクトウ、クルマエニ!オタカラ、コッチニハコベ!】
ルブランチッ……こしゃくなチビどもが。
デュパン(待て、なにかおかしい……これは、一体なんだ?)
ルブランほう。余所見か?面白い、何が君をそうさせる?
ルブラン相手に無礼だとは思わんか、名探偵?
あと少しだ……すぐにこいつを直してみせる!