| ロボットB | 【(o゚▽゚)o オ、オイラ、テニイレタ!オタカラ、テニイレタデヤンス!】 | ||
|---|---|---|---|
| ロボットA | 【(〃>皿<) ヨッシャ、ウケトッタデ!オタカラ、ダレニモワタサヘン!】 | ||
| ロボットC | 【( 」゚Д゚)」< オタカラ、トリカコムドスエ!ダレモ、チカヅカントイテ!】 | ||
| デュパン | ……よし。 | ||
| ルブラン | チッ。あれだけ手間をかけたというのに、結局、君は阻めなかったか…… | ||
| デュパン | その手間というのは……何重ものセキュリティ装置を徹底的に破壊するためか? | ||
| デュパン | 今となっては、形勢逆転だな。 | ||
| ルブラン | ――もう私を捕まえるのか? むやみに工程を省くのは、いかがなものか。 | ||
| 怪盗はパチンと指を鳴らし、背後へと下がった。 そして、いくつもの防衛線を軽々と飛び越え、 あっという間に会場のエントランス付近へとたどり着く。 | |||
| 展示台の周囲に飾られていた幕は次々と垂れ下がり、視界を遮る無数の壁と化していた。 | |||
| 秋 | むっ、逃げる気か!?警備、デュパンの言う通りにルブランを捕まえろ! | ||
| デュパン | 君たちはエントランスを、残りの者は私に続け! | ||
| ボディガード | 了解! | ||
| ルブラン | ――さぁ、新たなゲームの始まりだ。 | ||
| デュパン | (……やはり妙だ) | ||
| 秋 | 畜生……素手で直すのがこうも厄介だとは……! | ||
| 秋 | デュパン、そっちはどうだ……デュパン? | ||
| デュパン | (事があまりにも順調すぎる、この違和感は一体……) | ||
| ロボットA | 【(〃>皿<) オタカラ、ハコブ!オタカラ、ウツス!】 | ||
| デュパン | (警備システム、ロボット、どれも稼働は正常だ) (それなのに、この胸騒ぎはなんだ?) | ||
| ルブラン | 追ってこないのか?デュパンよ、君も変わったな。 | ||
| デュパン | (――いや……思い詰めるのは良くない……) | ||
| デュパン | (冷静に、落ち着いて考えるのだ。奴を捕らえるはずが、逆に囚われてしまっては無意味だ) | ||
| デュパン | (この場で、最も人目を引かない物はなんだ……?) | ||
| ロボットB | 【(o゚▽゚)o オタカラ、キューシュツセーコーダゼーー!】 | ||
| 警備用のロボットが「お宝」をしっかりと保護した瞬間、 過度な緊張状態にあり続けたデュパンが、ふと喧騒の中から我に返った。 | |||
| デュパン | (……わかったぞ!) | ||
| デュパン | 答えは……宝刀そのものだ! | ||
| デュパン | 秋!手伝ってくれ! | ||
| 秋 | 駄目だ……こっちは手一杯だ! | ||
| デュパン | ならば、君の刀を……! | ||
| 状況に迫られてか、暗黙の了解か。 デュパンは逆手で秋の刀を抜き、身を翻して背後の垂れ幕に切りかかった。 | |||
| 秋 | 何をやっている、ルブランはむこうだぞ!? ……まさか、この幕の後ろか?デュパン、なにか見つけたのだな!? | ||
| デュパン | 先ほどから考えていた…… | ||
| デュパン | こういった状況は初めてではない。 ルブランが追い詰められた程度で、大人しく引き下がるはずがないのだ。 | ||
| デュパン | もし、これも計画の一部なのだとしたら、最も疑わしいのは―― | ||
| デュパン | 単純かつ命令に従順な、ロボットたちに他ならない! | ||
| ――剣光が、秋蓮(しゅうれん)の花のごとく舞った。 | |||
| 重なり合った垂れ幕が、デュパンによって一つ、またひとつと斬り落とされてゆく。 夜のごとき漆黒の空間へと光が差し込み、装飾用の花びらが散った。 | |||
| デュパン | たかが数枚の布で、私の目を遮ったつもりか? | ||
| デュパン | 今回は貴様の負けだ、ルブラン。 | ||
| 垂れ幕の背後では、勤勉なロボットたちが、 残りのセキュリティ装置をせっせと解体していた。 | |||
| 一方、会場に置かれていたはずの数珠丸恒次は、 彼らによって「安全な場所」へと運ばれようとしている。 | |||
| デュパン | 思った通りだな。 | ||
| デュパン | 咲耶の権限を利用し、ロボットたちの設定を書き換えたか…… | ||
| デュパン | 数が多すぎる、私の性能では処理が追いつかない……秋! | ||
| 秋 | よし、これで元通りだ!まったく、手こずったぞ! | ||
| デュパン | ナイスタイミングだ、刀は返す! | ||
| デュパン | 私を信じてくれるのなら、これから言う通りに動いてほしい―― | ||
| デュパン | 二人で手分けして、ロボットを各個撃破するぞ。 |
