ここでは、宇宙プラットフォームおよび関連施設の詳細仕様を解説する。
なお、基本的な内容と建設方法は宇宙ネットワークを参照されたい。
地上-宇宙間のアイテム自動輸送
地上と宇宙との間の物流リクエストに基づく自動輸送は、大まかには物流ネットワークでの輸送と同じ仕様になっている。すなわち、宇宙プラットフォームハブが要求チェスト兼パッシブ供給チェスト、ロケットサイロが宇宙に対するパッシブ供給チェスト、カーゴ降着パッドが宇宙に対する要求チェスト 兼 貯蔵チェストとして機能する。
一方、物流ネットワークには無い独自の仕様として、以下のものがある。
- 宇宙プラットフォームから物流リクエストは、配送元となる惑星を指定する必要がある。
- 宇宙プラットフォームから物流リクエストでは、アイテムの要求量とは別に「最小積載量」の設定がある。
- 宇宙プラットフォームハブには、廃棄スロットの代わりに「軌道投下スロット」がある。この仕様が廃棄スロットとは微妙に異なる。
- 物流チェストとは配送優先順位が少し異なる。
次項からは、このそれぞれについて解説する。
なお、基本的な設定の流れは、宇宙ネットワークのページにある建材輸送の解説とアイテム輸送の解説を参照されたい。
配送元惑星の設定
宇宙プラットフォームの物流リクエストは、デフォルトでアイテムの種類に応じた配送元惑星が指定されている。
デフォルトでは、配送元惑星はそのアイテムを最初に作るであろう惑星が指定されている。例えば固形燃料はナウヴィス、方解石はヴルカヌス、スタックインサーターはグレバとなっている。他の惑星からアイテムを受け取りたい場合、配送元惑星を手動で変更する必要がある。
また、配送元惑星の指定を無くすことはできない。どの惑星からでもアイテムを受け取りたい場合、各惑星ごとに物流リクエストを作る必要がある。例えば、ナウヴィス・ヴルカヌス・グレバを巡回するプラットフォームにおいて、3惑星のいずれからでもリペアキットを受け取りたい場合、下図のように設定する必要がある。
最小積載量の設定
宇宙プラットフォームで物流リクエストに基づいてロケットサイロが自動でアイテムを打ち上げる場合、デフォルトでは要求数にかかわらずロケットに満載できるだけのアイテムを集めてから打ち上げる。例えば、鉄板はロケットへの収容量が1000枚なので、鉄板200枚を要求したとしても1000枚が打ち上げられる。少量でも打ち上げて欲しい場合、最小積載量を手動で引き下げることで実現できる。主に、グレバ関係のアイテムで鮮度低下を避けたい場合に有用である。
この具体的な手順は、以下の通りである。
- 最小積載量を引き下げたいアイテムの物流リクエスト設定ウィンドウを開く。
- ウィンドウの下部にある「最小積載量のカスタマイズ」にチェックを入れる。
- 最小積載量に任意の数を入れる。
なお、あくまでも最小積載量なので、物流リクエストと地上側のアイテム在庫の双方が最小積載量を超えていれば、より多くのアイテムが一度に打ち上げられる。
軌道投下スロットの詳細仕様
宇宙プラットフォームハブにある軌道投下スロットは、基本的に要求チェストの廃棄スロットと同じ挙動を取る。すなわち、物流リクエストの最大量を超えるアイテムがハブにある場合、この余剰分が軌道投下スロットに投入される。軌道投下スロットに入ったアイテムは、可能な限り速やかに地上のカーゴ降着パッドに投下される。この詳細仕様は以下の通りである。
- 宇宙プラットフォームの物流リクエストに基づいているので、この配送元惑星で設定された惑星に停泊中に限り軌道投下スロットに搬入される。
- カーゴ降着パッドが無い場合でも問答無用で軌道投下が実施される。この場合、対象惑星のスタートエリアの地面にカーゴポッドが降りてくる。
- 宇宙プラットフォームの時刻表に「荷下ろし」の設定があるが、軌道投下スロットに基づく投下は荷下ろしとはみなされない。そのため、荷下ろしのチェックを外していても実施される。
配送優先順位の詳細仕様
宇宙関連の各施設は大まかには以下の通りに機能する。
- 宇宙プラットフォームハブ:要求チェスト兼パッシブ供給チェスト
- ロケットサイロ:宇宙に対するパッシブ供給チェスト、地上に対する要求チェスト
- カーゴ降着パッド:宇宙に対する要求チェスト 兼 貯蔵チェスト、地上に対するパッシブ供給チェスト+α
これらのより正確な挙動は以下の通りとなる。
- 宇宙プラットフォームハブ
- 基本的には、宇宙プラットフォームの物流リクエストに基づいてロケットサイロにアイテムを要求する。また、地上のカーゴ降着パッドからアイテムを要求された場合、そのアイテムをカーゴ降着パッドに供給する。ただし、宇宙プラットフォームとカーゴ降着パッドが同種のアイテムを要求した場合、宇宙プラットフォームに要求数を超える数のアイテムがある場合に限り余剰分をカーゴ降着パッドに供給する。バッファーチェストと異なり、自身の物流リクエスト分まで供給に回すことは無い。
また、物流リクエストの最大数を設定している場合、これを超えるアイテムがハブに入っていると軌道投下スロットにアイテムが移される。このスロットに入ったアイテムは、カーゴ降着パッドの物流リクエストを無視して強制的にアイテムを供給する。 - ロケットサイロ (対宇宙)
- 宇宙プラットフォームハブに要求されたアイテムを供給する。
- ロケットサイロ (対地上)
- 「宇宙プラットフォームからの自動リクエスト」にチェックを入れている場合に限り、宇宙プラットフォームハブにリクエストされたアイテムを地上の物流ネットワークに自動でリクエストする。ただし、通常の要求チェストと異なり、以下の全てを満たす時のみリクエストを出し、ロケット打ち上げ開始と同時にリクエストを解除する。
- ロケットの打ち上げ準備が完了している。
- 以下の全条件を満たすアイテムが地上の物流ネットワークに存在する。
- 宇宙プラットフォームのハブが物流リクエストを出している。
- 地上の物流ネットワークに、前項のリクエストにおける最小積載量と同数以上のアイテム在庫がある。
- なお、物流リクエストの手動設定はできない。
- カーゴ降着パッド (対宇宙)
- カーゴ降着パッド自身に設定した物流リクエストに基づいて宇宙プラットフォームにアイテムを要求する。さらに、宇宙プラットフォームの軌道投下スロットに入れられたアイテムを自身の物流リクエストにかかわらず受け入れる。なお、カーゴ降着パッドには廃棄スロットもあるが、廃棄スロットに入れられたアイテムは地上の物流ネットワークに対して搬出を要求する。
- カーゴ降着パッド (対地上)
- パッシブ供給チェストのように地上の物流ネットワークにアイテムを供給する。*1さらに、「リクエストしていないアイテムを破棄」にチェックを入れている場合、それらのアイテムが搬入される*2と破棄スロットにアイテムを移動する。この破棄スロットはアクティブ供給チェストとして地上の物流ネットワークにアイテム搬出を求める。
時刻表 (惑星間移動のスケジュール)
宇宙ネットワーク#目的惑星付近への移動にも記した通り、基本的な仕様は列車の時刻表と変わらない。一方、列車ネットワークとは以下の点が異なる。
- 発車条件が列車と異なる。
- 各停泊惑星で「荷下ろし」の有効/無効を切り替えられる。
- ゲームクリア後の話になるが、砕け散った惑星への航行では特殊な仕様がある。
次項からは、このそれぞれについて解説する。
宇宙プラットフォームの発車条件
宇宙プラットフォームでは、以下の発車条件を利用できる。なお、地上から宇宙プラットフォームに向けてロケットを打ち上げた場合、そのカーゴポッドがプラットフォームに到着するまで条件を満たしていても発車しない。
- いずれかの要求がゼロ
- 物流リクエストを出しているが、地上の物流ネットワークに十分な在庫が無くて打ち上げられないアイテムがある。
- いずれかの要求が満たされていない
- 物流リクエストを出しているが、そのリクエストが満たされていないアイテムがある。すなわち、ハブの在庫が要求数未満または最大数を超えている。
- ダメージを受けた (追加設定:ダメージ量)
- 現在の惑星に到着してからの累計ダメージが指定の量以上になる。
- 乗客あり/乗客なし
- 工場長が宇宙プラットフォームに乗車している/していない。
- 全ての要求が満たされている
- 物流リクエストを出している全てのアイテムのリクエストが満たされている。すなわち、ハブの在庫が要求数以上かつ最大数以下になっている。
- 回路による (追加設定:数式)
- ハブに入力されている信号が数式の条件を満たしている。
- 経過した時間 (追加設定:秒数)
- 惑星に到着後、指定の時間が経過した。
- 要求が満たされていない/満たされている (追加設定:アイテムの種類)
- 物流リクエストの内、指定したアイテムのリクエストが満たされていない/満たされている。「全ての要求~」と同様、要求数と最大数の双方で判定する。なお、指定のアイテムの物流リクエストを出していない場合、要求が満たされたと判定される。
- 貨物アイテム数 (追加設定:数式)
- ハブに保管されたアイテム数が数式の条件を満たしている。
- 非アクティブ (追加設定:秒数)
- 地上からのロケットを受け入れてから、または地上にカーゴポッドを射出してから所定の時間が経過する。
荷下ろしの設定
時刻表で指定した各惑星では、「荷下ろし」の有効/無効を切り替えられる。デフォルトでは有効だが、これを無効にするとカーゴ降着パッドからの物流リクエストを無視する。一方、無効にしたとしても、宇宙プラットフォームハブの物流リクエストの最大数を超えたことによる荷下ろしは実行される。
応用:荷下ろし設定を利用した細切れ輸送の防止
宇宙開発初期のスペースサイエンスパック製造用プラットフォームなど、一定の惑星に停泊しつつ資源を収集・加工しつつ地上に投下するプラットフォームでは、細切れ輸送が問題になることがある。すなわち、荷下ろし対象のアイテムが1個ハブに搬入されるたびに荷下ろし用のカーゴポッドが発射される。カーゴ降着パッドは同時に受け入れられるカーゴポッドの数が限られているので、この細切れ輸送でパッドが占有されて他のプラットフォームからのアイテムを受け取れなくことがある。
その場合、下図のように停泊惑星と荷下ろしを設定すると、一定数のアイテムが溜まってからカーゴポッドが発射されるので細切れ輸送を避けられる。
- (例)スペースサイエンスパックが200個以上の時のみ荷下ろしする
この動作は、以下の通りとなる。
- スペースサイエンスパックの在庫が200個未満の場合、1つ目のナウヴィスを発車して2つ目のナウヴィスに停泊する。2つ目のナウヴィスは荷下ろしを無効にしているので、スペースサイエンスパックの荷下ろしは行われない。
- スペースサイエンスパックの在庫が200個以上になると、2つ目のナウヴィスを発車して1つ目のナウヴィスに停泊する。1つ目のナウヴィスは荷下ろしを有効にしているので、カーゴ降着パッドからの要求に応じた数のスペースサイエンスパックを荷下ろしする。
- 上記の荷下ろしの結果として宇宙プラットフォームハブにあるスペースサイエンスパックの数が200個を切れば、再び1つ目のナウヴィスを発車して2つ目のナウヴィスに停泊する。
砕け散った惑星への航行における特殊仕様
通常、発車条件は惑星に停泊中のみ確認・判定され、その惑星から発車するか否かを決定する。しかし、砕け散った惑星に向かって航行する場合は例外で、恒星系の縁を越えた時点で発車条件の判定が始まる。したがって、例えば砕け散った惑星の発車条件に「貨物:プロメチウムアステロイドの破片≥100」と指定の上で次の惑星をナウヴィスにすれば、破片が100個集まった時点でナウヴィスに進路を変更する。
スラスターと航行速度の詳細
スラスターは、スラスター燃料とスラスター酸化剤を消費して推進力を発生させる装置であり、飛行機で言うエンジンに相当する。この詳細仕様は以下の通りである。
- スラスターは、推進口が南向き (画面下向き) になるように取り付けなければならない。なお、建設時には回転できないので、設置できるように設置すれば正しい向きになる。
- スラスターの下側85セルには他の建物や宇宙プラットフォーム基盤を設置できない、
- スラスターは、ボイラーや蒸気エンジンと同様に燃料搬入口や酸化剤搬入口が左右で繋がっている。うまく使うと省スペースで燃料を供給できる。ただし、搬入口の位置がスラスターの左右で異なるので、レイアウトには工夫が要る。
- 十分な燃料が供給できる場合、スラスターの数を増やせば宇宙プラットフォームの航行速度が上昇する。
- スラスターは、内部の燃料貯蔵量に応じて推力と燃料消費量が変動する。この変動ルールの影響で、燃料の供給量が一定の場合もスラスターを増やせば若干ながら速度が向上する (詳細は後述)。
また、宇宙プラットフォームの航行速度は、主にスラスターの推力とプラットフォームの横幅 (最大部分) に依存する。このほか、若干ながらプラットフォームの重量の影響も受ける。一方で加速度は主にスラスターの推力とプラットフォームの重量に依存する。この内の重量は、宇宙プラットフォーム基盤の数だけに依存する。
スラスターの消費燃料と推力
スラスターは内部に燃料と酸化剤を 1000 ずつ貯蔵できるようになっている。さらに、スラスターの性能は、燃料と酸化剤の消費量が 6/s - 120/s という幅を持たせた数値になっている。これは、スラスター内部の燃料と酸化剤の残量に応じて消費量と推力が変化するようになっていることを表している (量が異なる場合は少ない方に従う)。例えばスラスター内の貯蔵量が 400 (40%) の場合、消費量が 55/s (91%*3) 、推力が 72 MN (71%)となる。ゲーム内ファクトリオペディアでスラスターの項を開くと「スラスターパフォーマンス曲線」というグラフが載っているので、参考にしよう。
パフォーマンス曲線からも分かる通り、燃料・酸化剤の残量が少ないほど消費量も推力も低下する。一方で、消費量に対する推力の割合、つまり燃料・酸化剤の効率は燃料・酸化剤が少ないほど良くなる。例えば発展ではない方の燃料生産では化学プラント1台あたりの燃料・酸化剤の生産速度は 37.5/s だが、これを1基のスラスターに供給した場合は推力は 52% となる。一方、これを2基のスラスターに均等供給すると推力が 29%×2 = 58% となり、1基だけのときよりも大きくなる。このように燃料・酸化剤の供給量が同じ、かつ1基あたりの供給量が 6/s を下回らない場合には、スラスターの数が多いほど推力が高くなる。スラスターが増えた分だけ宇宙船のサイズも大きくなるが、船全体の横幅さえ変わらなければ速度が向上することが多い。
TIPS
ここまでの解説に無かった仕様として以下のものがある。
- 宇宙プラットフォームハブのインベントリ容量が不足していると感じた場合、「カーゴベイ」を隣接して設置することで容量を拡張できる。ただし、インサーターはハブ本体としか搬入・搬出できない。カーゴベイは、あくまでも容量ブースト施設である。また、カーゴベイは、ハブの隣またはハブに接続したカーゴベイの隣に置かなければならない (孤立して置くこともできるが機能しない)。
- 惑星間の距離・惑星間航行中アステロイドの出現率・各惑星でのソーラーパネルの効率などは、ファクトリオペディアから確認できる。この内のソーラーパネルの効率は、地上と宇宙で値が異なるので、取り違えに注意すること。
- アステロイドの衝突で宇宙プラットフォーム基盤が分断された場合、ハブと繋がっていない部分は爆散消滅してしまう。



