概要
溶岩と崖に囲まれた灼熱の惑星であり、主に製錬関係の技術がアンロックされる。「デモリッシャー」と呼ばれる巨大な敵性生物と大量の崖が開拓を阻むことになる。
デモリッシャーは強いものの、一定の範囲から出ない・ひとたび倒せば復活しない・進化しないといった特性を持つ。そのため、ナウヴィスで求められたような防衛ラインや汚染対策が不要で、工場建設に集中して取り組める。さらに、鉄・銅・鋼・石が非常に少ない鉱脈消費で生産できるがゆえに生産能力を高めやすい。
また、崖の方は現地でアンロックされる崖用爆薬で破壊できる。崖の量が量なので崖用爆薬の必要量も多い。とはいえ、先述の通りヴルカヌスでは生産能力を高めやすいので、大きな障害にはならないだろう。
まとめると、総じて開拓難度は比較的低い。ナウヴィスよりも楽に工場建設が進むので、宇宙開拓初心者が肩慣らしに最初に訪れるのにうってつけとも言える。
ちなみに、わずかながら植生があり、直近に大規模な環境変動があったことが伺える。
関連するゲーム内ヒント
ヴルカヌスに関連するゲーム内ヒントは以下の通り。Space Age ではゲーム内ヒントに重要な情報が入っているので、目を通しておこう。
ヴルカヌスに関する事前説明
└溶岩処理
アンロックできる主な技術
ヴルカヌスでは、主に以下のアイテム・レシピがアンロックできる。
- 生産関連設備:ターボ搬送ベルト・鋳造炉・大型掘削機
- その他の設備:崖用爆薬・長距離砲
- 中間品などのレシピ:製錬各種・タングステン・石炭の液化・アステロイドの再処理 (相互変換)
この内の大型掘削機は採掘量あたりの資源の消費が半減する。さらに、鋳造炉は基礎生産性+50%を持ち、鉄鉱石や銅鉱石から鉄板や銅板への変換比率が2.25倍 (1.5倍2工程)、鋼鉄や鉄の歯車などの一部のレシピは更に高い比率になる。少量の方解石は必要になるものの、これらを組み合わせることで鉱脈の消費を大幅に抑制できる。
固有の要素
以下の要素はヴルカヌスのみに存在する。
- 固有の生物:デモリッシャー
- 固有の資源:溶岩・タングステン鉱石・直接採取できる硫酸
- 固有のレシピ:ターボ搬送ベルト系列・大型採掘機・鋳造炉・冶金サイエンスパック
また、固有ではないが、大抵の人にとっては方解石が新規資源となる。
基本的な資源の生産
ヴルカヌスでは、鉄鉱石・銅鉱石・石の鉱脈は存在しない。その代わり、溶岩を汲み上げポンプで汲み、それを鋳造炉で加工することで鉄板・銅板・石・コンクリートを得られる。この生産ラインを組むための最低限の資材が無い場合、岩石を手掘りすると鉄鉱石・銅鉱石・石・タングステン鉱石が手に入る。
また、コンクリートに必要な水は方解石と硫酸から蒸気を経由して生産できる。さらに、石炭は鉱脈が存在し、石油製品は石炭の液化で得られる。
不足しがちな資源
前項に記した通り、ナウヴィスで手に入る資源はウランを除いて一通り入手できる。しかし、石油製品、特にロケット部品に大量使用するプラスチックの生産効率が悪い (生産量あたりの必要施設数が多い)。これは開拓初期は非常に効率が悪い簡易石炭液化で得た重油と、硫酸と方解石で作った水から石油ガスを得る必要があることに起因している。具体的な値は末尾の付表を参照されたい。
冶金サイエンスパックでの研究を進めれば簡易でない方の石炭液化で一定程度は効率が改善する。しかし、それでも生産物が重油偏重な分だけ原油からの生産よりも効率が悪い。プラスチックはロケットに積み込める数も多いので、これをナウヴィスから輸入できる体制を作っておくと開拓時に楽ができる。もっとも、石炭を含めて資源の埋蔵量自体は豊富なので、原油精製所と化学プラントを大量に並べると腹を括るなら現地生産でも十分に対応できる。
ちなみに、石炭の液化では 石炭採掘→重油→軽油→石油ガス と変換していく過程に生産性モジュールを挿し込む余地も多数存在する。ヴルカヌスでは大規模発電が容易かつ汚染の影響も無いので、生産性モジュールを多用して石炭消費量を抑える選択肢もある。
一方、ゲームクリア後のやりこみプレイを想定する場合、全てを現地生産に頼ると最も枯渇しやすい資源は石炭となる*1。そのため、やりこみプレイでは他惑星からのプラスチック輸入を確立しておきたい。この場合、グレバからのバイオプラスチック輸入が最有力候補になる。
付表: 石油ガス100/sあたりの必要数施設 (重油や軽油を全て石油ガスに分解する場合)
| 生産方法 | 原油精製所 | 化学プラント | ||||
| 重油→軽油 | 軽油→ガス | 蒸気生産 | 蒸気→水 | 合計 | ||
| 発展的な石油加工 (ナウヴィス) | 5.13 | 1.28 | 4.36 | - | - | 5.64 |
| 簡易石炭液化 (ヴルカヌス) | 20.00 | 10.00 | 10.00 | 1.67 | 3.33 | 25.00 |
| 石炭液化 (ヴルカヌス) | 8.96 | 5.82 | 8.21 | 1.21 | 2.34 | 17.58 |
その他の資源
灰原の木・燃えている灰原の木からは炭素が得られる。燃えている方を伐採すると地面にしばらく炎が残りダメージがあるのに加え、周囲の灰原の木に延焼すると炭素が得られなくなる。
資源の廃棄
ヴルカヌスでは溶岩から鉄や銅が事実上無限に入手できるが、生産時に副産物として石が多量に発生する。要らない場合、溶岩の海にインサーター経由で廃棄できる。気づかずに途方に暮れる人もいるので覚えておこう。
また、組立機で石を埋立地に加工するとスタック数を1/100に圧縮できる。これを利用すると、鋼鉄のチェスト1つで鋳造炉1基が排出する石を10時間以上*2も貯蔵できる。溶岩が工場予定地から遠い場合などの一時しのぎに便利である。
研究を踏まえた鋳造炉の生産性
基礎生産性+50%、製作速度4を持つ。
鉄鉱石と銅鉱石の消費を非常に大きく減らす Space Age を通しても屈指の高性能建物である。方解石を少量輸入してくる必要があるものの、鉄板・銅板生産時の消費鉱石量が 44% (4/9) になる。さらに鋼材と銅線に限れば鉱石消費量が 27% (4/15) で済むという圧倒的な効率性を持つ。鋼材も銅線も紫SPや黄SPで大量使用するので、資源節約に大きく寄与する。
一方、研究や生産性モジュールの活用が進んでくると、一部のレシピは基礎レシピや他レシピに個数効率で劣るような場面がちらほら出てくるようになる。
軽量化素材
軽量化素材を溶融鉄・溶融銅から直接生産するレシピと、鋼材・銅板をいったん鋳造炉で作成してから組立機で軽量化素材を作成する2通りのレシピがある。前者のレシピではプラスチックの消費量が少なくて済むが、鉄・銅の消費量は後者のレシピの方が少なくて済む。
パイプ・地下パイプ
鋳造炉で直接パイプ・地下パイプを作成できるが、レシピ上の個数効率は鋳造炉で鉄板を作ってから組立機でパイプ・地下パイプを作成する場合と変わらない。しかし、鉄板経由の方は生産性モジュールが利用できるので、そちらの方が個数効率が良い。
鋼材
解禁当初は、鋳造炉の鉄板から電気炉などを利用して鋼材を作るレシピよりも、鋳造炉で直接鋼材を作るレシピの方が高生産性*3である。しかし、ゲーム終盤で研究と高品質の生産性モジュールが揃ってくると逆転が起きる。
というのも、鋳造炉の基礎生産性50%、無限研究の鋼材生産性、生産性モジュールの効果は、全て加算で増加するため、多重でこれらを重ねていくとそれぞれの効果が鈍化してしまう。一方で鉄板経由で鋼材を作っていくレシピなら、以下の通り2回の効果を乗算するかたちになるので、とくに生産性モジュールが高品質なときには逆転が起こり得る。
- 鋳造炉で鉄板作成をするときに、基礎生産性50%と生産性モジュール4つ分の効果を加算
- 電気炉で鋼材作成をするときに、無限研究の効果と生産性モジュール2つ分の効果を加算
逆転のラインは、無限研究の効果をx%、生産性モジュール1つの効果をy%とすると以下の方程式から計算できる。
(5/3) × {1 + (50% + x % + 4 y%) / 100%} = {1 + (50% + 4 y%) / 100%} × {1 + (x% + 2 y%) / 100%}
⇒ x = (12 y2 + 50 y - 15000) / (25 - 6 y)
このyに各生産性モジュールの生産性を入れると下表の通りになる。
| 生産性モジュールの 種類・品質 | 生産性モジュールの 効果 | 無限研究効果の 逆転ライン |
| 15% | 178% | |
| 16% | 157% | |
| 19% | 110% | |
| 25% | 50% |
この逆転が実用的に発生するのは、エピックのモジュール3あたりからだろうか。
銅線
こちらは鋼材のような無限研究効果はないが、その代わりに電磁プラントで銅板から銅線を作ることができる。「溶融銅→銅線」のレシピの個数効率は、「溶融銅→銅板→銅線 (組立機)」のレシピの2倍の個数効率である。よって、電磁プラントで銅板から銅線を作るとき、2倍以上の効率で作成することができれば逆転が発生する計算になる。
電磁プラントは50%の基礎生産性に加えて5つのモジュールスロットがあるので、ここに通常品質の生産性モジュール3 (生産性+10%) 5枚を挿すだけでこの逆転ラインに到達できる。
デモリッシャー
デモリッシャー (直訳で破壊する者) は、ヴルカヌスに生息する巨大かつ作中最強の敵である。各個体は自らの縄張りを持つ。縄張りは、デモリッシャーを見つけているか否かにかかわらずマップに赤色の警告模様で表示される。
デモリッシャーは、縄張りを荒らされたと判断すると荒らされた場所まで向かい、縄張りを守るための行動を取る。タングステンの鉱脈は全てデモリッシャーの縄張り内に生成されるため、デモリッシャー対策なくしてヴルカヌスの開拓はできない。一方、縄張りから出ることはほぼなく一度倒してしまえば二度と復活もしないので、バイター対策のような恒常的な防衛網は必要ない。
また、デモリッシャーは、あらゆる構造物を頭突き一つで破壊する。この頭突きは何者も耐えることはできない。デモリッシャーさんが通った場所がヴルカヌスの道である。
デモリッシャーの詳細な性質
デモリッシャーは、以下のような性質を持つ。
- 移動の性質
- 通常は時計回りか反時計回りに縄張りの外周を巡回している。基本的に境界から出ないものの少しはみ出すことはあり、境界ぎりぎりに建設をしている場合は縄張りの外でも破壊されることがある。
- 前にしか進めず、その場で反転することもできない。方向転換には列車のレールのような大回りが必要となる。
- 通り道にある岩石や崖も全て破壊される (崖用爆薬を作れるようになる前に整地を手伝ってくれると考える事も…)。ただし、溶岩は上を通過するのみで埋めてくれない。
- デモリッシャーが通った後にはしばらく暗赤色の痕跡が残るが、ここに触れると工場長や車両の移動速度がしばらく低下してダメージも受ける。討伐後の残骸回収中に建築ロボットなどが壊されることもある。
- 縄張りの防衛
- 縄張り内に一定規模の建築を行うと縄張りを荒らしたと判定される。すると、縄張りの巡回を止めてその建築物に直線で移動を始める。縄張り荒らしの発見は距離に関係なく行われているようで、反対側の端から向かってくることもある。
- 縄張りを荒らされたり攻撃を受けたりしてプレイヤーやプレイヤーの施設を狙っている間は、自身の縄張りの境界を無視して直線最短距離で突っ込んでくる。
- 残念ながらデモリッシャー同士での縄張り争いは発生しない。
- 戦闘の性質
- とてつもなく高い回復力をもっており、散発的な攻撃では回復力を抜けず倒すことができない。
- デモリッシャーを攻撃すると、移動速度を下げる灰を頭部の周囲に撒き散らしながらプレイヤーを追いかけ始め、攻撃対象との距離が一定距離を切ると攻撃対象の周囲に溶岩を噴出させる攻撃で反撃してくる。予兆を見ていれば回避できるが、直撃してしまうと防御系の装備をしっかり揃えていない限り即死するようなダメージが発生する。
- デモリッシャーは頭部・多数の胴体部・尾部からなる。体力は全部位共通で管理されているので、範囲攻撃武器なら多段ヒットする。ただし、この多段ヒットが実用的なのは毒素カプセルとアクィロでアンロックされるレールガンだけである。
- デモリッシャーの胴体部と尾部は、頭部と抵抗が異なる。ファクトリオペディアには頭部の性能しか載っていないが、胴体部・尾部の性能はデモリッシャーの実物にマウスオーバーすると確認できる。
- デモリッシャーの頭部は接触した物に1tick(1/60秒)毎に小型は500、中型は750、大型は1250の衝撃ダメージを与え続ける。エネルギーシールドを限界まで積んで満充電したレジェンド品質の戦車やスパイダートロンですら1.3秒ほどで破壊される。つまり何者であろうと耐えられない。
胴体部の接触ダメージは小型が50、中型は75、大型は125と思われる。
デモリッシャーの攻略
デモリッシャーには小型・中型・大型の3種類があるが、小型ですら耐久力 30,000、回復 2400/s であり、並大抵の攻撃では回復量に追いつかない。武器連射速度6+物理ダメージ6+貫通弾薬+ガンタレット5基ですら、自然回復を打ち消すのがやっとというほどに硬い*4。ついでに光線耐性100%・衝撃耐性100%・炎耐性100%も持っている。
これを倒せる方法の例を以下に示す。
- ガンタレット + 貫通弾で待ち伏せ (小型~中型)
- 先述の通り、デモリッシャーは強化研究込みのガンタレット5基程度の火力を相殺するほどの回復力を持つが、逆に言えば更に多く並べれば有効打になりうる。そこで、あらかじめガンタレットを大量に配置しておき、工場長自身の攻撃でデモリッシャーをガンタレットの場所まで釣りだして集中砲火を加えれば撃破できる。この時、ガンタレットを密着させて配置すると溶岩の噴出でまとめて破壊されてしまうので、1マス間隔を開けて配置すると被害を抑えやすい。また、工場長のコンバットショットガンによる貫通ショットガン弾の連射もおよそタレットの2基分くらいの火力はあるので、忘れずに攻撃に参加しよう。
基本的に小型向けだが、物理ダメージの研究度合いによっては中型もギリギリ行けなくはない。
- 毒素カプセル (小型のみ)
- デモリッシャーが工場長を追いかけてくる時は、素直に一直線で追ってくる。そのため、逃走経路上に毒素カプセルをばらまいておくことで毒霧の中に突っ込ませることができる。デモリッシャーの胴体部は毒耐性が高いものの、毒霧とデモリッシャーのダメージ仕様*5により数値以上のダメージが通る。大まかには、小型相手にカプセル約40個分の毒霧を同時に浴びせるとダメージ量がデモリッシャーの回復量を上回る。これを利用し、頭部を狙いつつ毒素カプセル120個ほどを投げると倒せる。
うまく毒霧の中で旋回させて多くの体節が毒霧を浴びるようにさせればダメージ量が増えて必要数が少なくなる。
一方、1分以上デモリッシャーの攻撃を避けながらカプセルを連投する必要があるので、ある程度のアクションスキルが求められる。これが苦手な場合、先述のガンタレット法をメインとしつつ、そこに誘導するついでに投げてダメージを稼ぐようにすると比較的簡単な操作でタレットの必要数を抑えられる。
- 戦車 + 劣化ウラン砲弾 (小型のみ)
- シンプルに高いDPSでゴリ押す。炸裂ではない方の劣化ウラン砲弾にする必要がある。最低でも実弾ダメージ・連射速度5まで、できれば6までの強化研究を完了しておきたい。戦闘の際は正面から挑むと反撃に耐えられないので、後ろから近づいて尾部を攻撃し、敵が回頭しきる前に倒すことが肝になる。なお、中型以上は回復速度が勝るので倒せない。
上の2方法と比べるとデモリッシャーの誘導が必要ないことが利点、ナウヴィスからウラン-238か劣化ウラン砲弾の輸送が必要となることが欠点になる。
- 原子爆弾 (小型~中型)
- 最終兵器だが製造コストも輸送コストも高い。さらに、原子爆弾はロケットに積みこめないのでウラン-235をロケットに積んで発射し、宇宙かヴルカヌスで組み立てる必要がある。その他のコスト周りの解説は原子力ネットワークを参照。
また、デモリッシャーの胴体部は爆発耐性99%を持っているので、頭部を狙い撃つ必要がある。さらに、1発では倒しきれないことも多いので、小型~中型でも最低3発は用意しておきたい。ちなみに、原子爆弾は強化爆薬3以上の研究で強化すると必要数を削減できる。逆に無強化だと小型ですら2発必要になる。
連射速度と再生速度の関係上、大型は工場長単騎では削り切れない。実用性は低いがスパイダートロンで連射すれば大型相手でも削り切れる。
また、ver.2.0.44よりヴルカヌスで原子爆弾が炸裂すると爆心地が溶岩湖になるようになったので、必要な土地や鉱床を破壊しないよう場所を選んで攻撃する必要がある。
- レールガン (全サイズ)
- アクィロでアンロックできる最大の単発火力を持つ兵器。ヴルカヌス初開拓時点ではアンロックする術が無いので使えないが、将来的に大型と対峙するほどに工場を広げるなら必要になる。攻撃の際は側面から撃つと火力不足で倒せない。頭部または尾部から串刺しにするイメージで撃つと、多段ヒットして仕留められる。