エリー・ジュピトリウス

Last-modified: 2018-08-26 (日) 01:52:15

キャラシート

【名前】エリー・ジュピトリウス
【容姿】少し赤みがかったチリチリ長髪の女性。ワインレッドの長手コートの下は、金属製の魔術礼装。
【令呪】3/3
【HP】5/5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】B:4
【幸運】C:3
【スキル1】荷電術式:自分のサーヴァントの物理攻撃時、補正値3を与える。
【スキル2】帯電加速:自分のサーヴァントの先手判定時、補正値3を与える。
【奥義】人造雷霆:自分のサーヴァントの物理攻撃時、補正値5を与える。
【属性】混沌・善・人 女性
【願い事】一生苦労しない程度の金運or現ナマ。根源? いらんいらん。
【バッドエンド】死。まだやりたいことあったんだけどなぁ。
【グッドエンド】聖杯獲得。いざ手に入れると使うの躊躇うなぁ。今度でいいや。

 
は人間のものになったっていうけどね。それは魔術世界でも同じだよ
 

名前:エリー・ジュピトリウス
年齢:19歳
身長:159cm / 体重:69kg(含礼装重量25kg)
地域:アメリカ
属性:混沌・善・人  性別:女性  血液型:A
誕生日:9月13日
イメージカラー:ワインレッド
特技:魔術通信傍受
好きなもの:電導体 / 苦手なもの:絶縁体、生き物
天敵:水を操るもの
起源:『拡散』
魔術属性:風・土
魔術系統:錬金術
魔術特性:放出
魔術回路・質:B / 魔術回路・量:B / 魔術回路・編成:正常
 
【略歴】
 古くより時計塔鉱石科に名を連ねる名家「ユピトリア」――の分家の分家のそのまた分家の当主候補。人呼んで『不機嫌な十字雷(クロス・サンダー)』。いつも顰め面で雷撃魔術を撒き散らす、荒れた才媛である。
 ユピトリアは、その名が示すとおり、ローマ文化圏のユピテール信仰から派生した、主に土の属性にまつわる錬金術を最も得意とする家系である。そしてジュピトリウスとは、ユピトリアの内、新大陸発見前後、潤沢な資源を確保する為にそちらへ移り住んだ一族の末裔である。
 本家の方は未だ時計塔である程度の権勢を保っているが、神秘の探究には程遠いアメリカという国家に移り住んだことで、ジュピトリウス家の勢力は減退した。魔術刻印の株分けで少しでも生き残る可能性を広げようとした結果、名家として大いなる蓄積を持っていた魔術的素養が薄まりに薄まり、彼女前後の代となると、その殆どが魔術師とは呼べぬ凡愚だらけとなってしまった。
 しかし、そんな中で生まれたエリーは、当代ジュピトリウスの中で突出した才能を持っており、当代の長はこれを痛く喜んで、時計塔へ彼女を推薦するほどであった。ところが、一方で彼女は現代っ子でもあり、更に言えば、最早根源への興味を失っていた世代の人間でもあった。故に、時計塔へ入ったのを良いことに彼女は家から距離を置き、ほどほどに言うことを聞きながら勝手気ままな生活を送り始めた。
 迂闊に刺激して折角の優秀な後継者を失うことを避けるべく、当代当主も強くは出られず、非常に曖昧な相互不干渉の体制を築くことで手打ちとしている。この為、彼女は極めて奔放に時計塔で生活しており、聖杯戦争への参加も、またその自由な行動の一環であった。
 
【人物】
 魔術師としては人間的に善良で、一般人を神秘の世界に巻き込むことを良しとせず、しかもその理由の半分は人倫の面での配慮というだけで、中々珍しい性質の持ち主であることは窺い知ることができる。ただ、それでも魔術師は魔術師で、人倫へ配慮しながら、もう半分では神秘の漏洩を防ぐ為に目撃者を機械的に“黙らせる”ことに躊躇いがない。
 私生活ではというと、何はなくとも常に不機嫌、最低でも仏頂面。実家から絶えず届く家督に関する催促、そして自身の魔術が持つ特性によるある『不都合』から、その機嫌はいつも低空飛行の状態を維持している。ただ、そんな状態でも塩対応ながら相手を疎かに扱うようなことはせず、極めて安定した事務的な会話を交わす程度には人が良い。例外的に、常に身にまとっている礼装を外した完全なオフの日に限って、華の咲いたような可憐な笑顔を見せることがあるとかないとか。
 人付き合いは程々の関係性を薄く広く保つタイプで、私人としての付き合いを深めようとすることはあまりない。魔術師としての秘密の保持も勿論だが、元来他人と付き合うことを得手としていないこともある。ただ、インターネット全盛の時代を生きる若い世代でもあり、SNSでは魔術に関与しない些細な事柄への愚痴をぶちまけながら、少なからざるフォロワーと付き合いを持つという意外な側面も持っている。
 
【能力】
 一族伝統の土のみならず、希少な風の属性をも得ていたこともあり、実家でのやり方を性に合わないとバッサリ切り捨て、彼女は新しい研鑽の方向性を見出していた。風という“動”、そして“天”の属性によって発生させたエネルギーを、“静”にして“地”の属性である金属を媒体として放出する。ユピテールの権能でもあった、雷電を再現した術式である。
 時代が下り、雷電は最早人間の身近にあるものとなったが、故にこそ、彼女は其処に価値を見出した。普遍的に存在するエネルギーを魔術に組み込むのならば、逆にエネルギーから魔術的要素を取り出し、利用することもできよう。その発想の元、電気工学の知識をも織り込んで創り上げたのが、彼女の行使する雷電魔術礼装『人造雷霆(スノア)』である。全身を覆うこの魔術加工済み金属製回路は、タイムラグなく制御された魔力を電力に変換する。これによって磁場を発生し金属を操り、場合によっては直接的に雷撃を放つ。規模を落としながらも擬似再現された雷撃の権能は、魔術的にも、そして物理的にも強力な一撃足り得る。これを一代で完成させてのけたのは、彼女自身の才覚によるところが大きい。
 また、同様の技術を利用した術式も彼女は多く発明しており、代表的なものとしては、現代魔術科において一定の評価を得た『魔術通信傍受』である。風によって拡散した電導性物質(多くの場合金属)を媒体として、魔力として発信された情報を傍受。そのまま人間が認識するもよし、電気信号に変換して機械に読み込ませるもよしと、通信を拾い上げるという一点に特化したこの魔術は、本格的に機械を受け入れていた現代魔術科では、便利至極の術式として認められていた。
 しかし、この雷電魔術にも問題点はある。具体的には、漏電である。『スノア』による電撃制御は、彼女の周辺からそれを誘導する電導性の物質を取り除くことで成り立っているが、逆に言うと、近くにそういったものがあると、途端に制御が難しくなる。この為、彼女は常に服飾に注意をはらい、ほんの僅かでも金属部品のあるものを身に着けないようにしているが、それでもふとした拍子に近くにある金属に雷撃が引き寄せられたりする。こういった事態を防ぐために、彼女は常に絶縁体(主にゴム)で蔽われた特別性のコートを羽織っている。何時いかなる時でも。例えクソ暑い夏の中、通気性が最悪で汗で蒸れまくるとしても、である。
 更に、この魔術の副作用として、彼女の髪の毛は常にチリチリとしてしまっている。礼装の摩擦で発生する静電気が毛髪にたまり、常に反発状態にあるためだ。一応年頃の娘であり、身だしなみに気を払わないほど無頓着でもないエリーは、常にこういった身の回りのことについて苛立ち、場合によってはビリビリと雷撃を漏らしていたりする。普段から不機嫌なのは、こういった事情からなのである。