ジョン・ハンター

Last-modified: 2020-11-22 (日) 22:09:25

キャラシート

【クラス】ハービンジャー(シート上アルターエゴ扱い)
【容姿】貌を隠した白衣の医者
【真名】ジョン・ハンター
【英雄点】35:(ステ15点・スキル20点):30+5、令呪消費1
【HP】5 / 5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】A:5
【魔力】D:2
【幸運】EX:1
 
【スキル1】我が愛すべき標本群
10点:任意のタイミングで英雄点25点の乗騎『標本群』を召喚出来る。
【スキル2】外科手術:A+
10点:移動フェイズ時、味方陣営1体のHPを(耐久値D6)回復する。
交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定に補正値5を与える。
【スキル3】天地の開豁:B
5点:先手判定と逃走判定時、補正値5を得る。
 
【宝具】『我が歩みは常識を超えて(ジョン・ハンターズ・オペレーション)』 1/1
【ランク・種別】B:対命宝具 レンジ:1~10 最大補足:2人
【効果】自身が、単体の敵への攻撃を援護する際に発動できる。
援護に加えて補正値5を与える。この援護を受けた攻撃を相手が受ける場合、防御補正値を得ることはできない。
 
【その他】秩序・悪 人属性 男性
 
 
【クラス】乗騎
【容姿】サイやカンガルー、果ては巨人など多種多様な生物の骨格や標本の軍勢
【真名】標本群
【HP】35 / 35
【筋力】EX:8(10)
【耐久】A+:6(7)
【敏捷】E:1
【魔力】B:4
【幸運】C:3
 
 

「いよォし! 呼ばれたからにゃあ本気を出すぜぇ!」
「俺が誰だか知りたいかい? 俺の名はァ! 近代外科医学の開拓者ぁ! ジョン・ハンター様だぜェ!」
 

プロフィール

【元ネタ】史実
【CLASS】ハービンジャー
【マスター】『アザミ』
【真名】ジョン・ハンター
【異名・別名・表記揺れ】「実験医学の父」「近代外科学の開祖」
【性別】男性
【体高・体重】162cm・54kg
【外見・容姿】顔を覆い隠した、白衣を纏う奇行が目立つ男性。
【地域】イギリス
【年代】18世記
【属性】秩序・悪
【天地人属性】人
【その他属性】猛獣
 

筋力■■■■E 耐久■■■■E 
敏捷■■■■■C++魔力■■■■■D 
幸運■■■■■C 宝具■■■■■C 

クラススキル

天地の開豁:B
世界を切り開いた功績を持つ者に与えられるスキル。エクストラクラス・ハービンジャーのクラススキル。
自身の相対した未知であるもの、不可能であるもの、非常識であるものの属性を打ち消し、それによって効果を発揮する神秘を消滅させる。
実際に「不可能を不可能のままに可能にした」者に与えられる特級スキルが『星の開拓者』であるが、こちらはそれに類似した効果を持つ。
「未知性・不可能性・非常識性を一部でも解明・解体し、それらを損なわせるきっかけとなった」者に与えられるスキルと言える。
 
ジョン・ハンターは当時未だに信じられていたヒポクラテスの四大体液理論による治療を否定し、数百の検体を解剖し人体を知り尽くした。
そして「既存の治療を疑い、症状を観察し推論し実験する」という、今日の医学では当たり前となっている考え方を広めた。
この功績により、彼は人体に対して非常に強い理解を持ち、人体の神秘を基礎とする属性を否定する。
 

固有スキル

外科手術:A+
マスター及び自己の治療が可能。A+ランクともなれば治療をしたという痕跡すら残さない見事な腕前となる。
「近代外科学の開祖」と言われるが故に、彼は最高ランクでこのスキルを持つ。宝具によりランクは更に跳ね上がる。
 
人体理解:A
精密機械としての人体を正確に把握していることを示す。治癒系のスキルや魔術の行使にプラス補正。
相手の急所をきわめて正確に狙うことが可能となり、攻撃時のダメージにプラス補正が加えられ、被攻撃時には被ダメージを減少させる。
ジョン・ハンターの場合、毎日墓から大量に掘り出した百を超える"サンプル"解剖の積み重ねによる賜物である。
 
無辜の怪物:C-
彼は様々な物語の主人公のモチーフになった。
自宅に様々な動物の標本を置く姿はドリトル先生のモデルとなり、善良な医者と奇行を重ねる変人という二面性はジキルとハイドのモデルになったとも言われている。
それに加えて彼は自宅に置いていた数多の動物のはく製の影響から、彼の霊基は様々な動物や創作上の人物の影響が出てしまうようになっている。このスキルは外す事が出来ない。
だが、顔を隠し続けていればかろうじてジョン・ハンターという情報を確立できるらしく、彼は常に覆面を被っている。
 

宝具

【宝具】『我が愛すべき標本群(ジョン・ハンターズ・サンプルズ)』
【ランク・種別】C:対群宝具 レンジ:1~100 最大補足:300人
ジョン・ハンターが自宅に大量に保存していた無数の生物たちのはく製に由来する宝具。
大量の動物のはく製を自分の霊基から分割させ出現させ、そしてそれらの大群を以てして敵をかく乱する。
更に以下の宝具によって自分や他の英霊の霊基と結合させて強化を行う事も可能。
はく製群はカンガルーから各種猿、巨人まで幅広く存在する。
 
【宝具】『我が歩みは常識を超えて(ジョン・ハンターズ・オペレーション)』
【ランク・種別】B:対命宝具 レンジ:1~10 最大補足:2人
ヨーロッパ全体から見ても遅れていた18世記イギリスの医学を押し上げ、近代外科医学の基礎を作り上げた彼の解剖術が宝具になったもの。
当時のヨーロッパでは体が不調ならとりあえず血を抜けば治るという杜撰極まりない惨状にあり、身体を切るのは床屋の仕事であった。そんな常識を打ち壊したのが彼、ジョン・ハンターである。
サーヴァントの霊基数値を跳ね上げ、近代の英霊であろうとも一時的に神代のA級サーヴァントに匹敵するほどの出力を出せるように改造を施す事が出来る。
ただしあまり無茶な改造は不可能であり、出力する魔力はマスター頼みなので、ただ単純に威力を底上げする改造とはならない。また人間ではないサーヴァントの改造も不可能である。
 

解説

開拓者、ハービンジャーの英霊として召喚されたサーヴァント。ハービンジャーについてはこちらを参照の事。
18世記当時、劣悪な環境と間違った知識が蔓延っていたイギリスの医療を改革し「近代外科学の開祖」とまで謡われた解剖医。
そして同時に、様々な奇行によって数多くの作品の主人公のモデルとなった奇人である。
 
当時のイギリスは古代ギリシャのヒポクラテスの医療原理である四体液説*1を基本としており、体の不調はとりあえず血を抜けば治ると信じられていた。
加えて天然痘や梅毒などといった病原菌の流行、急激な都市化による衛生観念の低下、まじないの如き民間療法が蔓延るという、まさに病=死という状態にあった。事実当時のイギリスの平均寿命は37歳程度と、とても短いものであった。
 
そんな現状を嘆き、医学の為の解剖学教室を開いたのがジョンの兄、ウィリアム・ハンターである。
彼は医者がいまだに紀元前の学説を信じ切り頼り切っている現状を嘆き、解剖を学問として人体の詳細を学ばせようとした。
しかし国から解剖の教材として許される死体の数は年に4,5体ほど。とても教室としてやっていける数とは程遠かった。
そんな中、彼が死体調達…もとい、教材の調達の為に採用したのが彼の弟兼野生児ジョン・ハンターであった。
彼は様々な人脈を作り死体窃盗団…違う、検体蒐集団を立ち上げ、墓場から大量の人間の死体を集め続けた。
そしてウィリアムがある日ジョンに解剖を行わせた所、凄まじい精度で解剖をしたため彼は外科医としての路を歩み始める事となる。
 
途中肺炎を患い軍医、歯科医と歩む。
この際に、まだ細菌の概念すらない中で「銃創は下手に取り出さないほうが良い」と提唱し戦場での生存率を大幅に跳ね上げている等才能の片鱗を見せる。
そして1767年、兄ウィリアムと共に王立協会のメンバーとして認められ、1768年からは聖ジョージ病院の勤務外科医となり、実習生を導く立場となる。
切断しか治療の選択肢がない病気を、「血管のバイパスを迂回させる手術」という画期的な方法で治療を行い脚を切ることなく治療するなど、非常に高い才能を発揮。
他にも梅毒の経過観察を行うために、自らの肉体を梅毒に感染させて経過を見る事で「まず症状の観察ありき」という現代医学の常識を立ち上げた。
 
……と、ここまで書けば素晴らしい人物なのだが、この功績と同等、あるいはそれ以上に彼は変人であり、奇人であった。
とにかく珍しい動物や症例・特異体質の人を見かけるとその遺体をコレクションして標本にしたがる人間であり、近所では有名だった。
ロンドン博物館から珍しい動物の死体を譲ってもらったり、エンデバー号の乗組員から珍しい動物を大量に買っては飼育しはく製にしていたという。
治療した患者に対し「死後その病巣を標本として譲るなら代金はいらん」などとした事もある。さながら18世記のブラッ○ジャックと言えるだろう。
このような趣味の為自宅は動物園の如く様々な動物で満たされ、動物と会話が出来るお医者さん「ドリトル先生」のモデルとなった。実態はヤギに水牛のツノを移植するなどしているなど、まったく心が温まらないドリトル先生であったのだが。
他にも巨人症になった男性の遺体を骨格標本にしたいという理由で、彼の死亡まで部下にストーキングをさせ死亡したら葬儀屋を買収し遺体を手に入れるなど外道極まりない事もしている。
ただ医者として素晴らしかったのも事実であり、王立協会のメンバーと認められて以降も平民を優先して診ていたという。大金を治療費として要求しながら受け取るのは一部だけ…という真似もしていた。
そのため尊敬はされていたが、同じぐらいに恐怖されていた。そういった二面性から「ジキル博士とハイド氏」のモデルにもなっているという。
 

性格

コレクター気質であり、珍しいものに目が無い男。
奇人と呼ぶにふさわしい言動と行動を取り、傍から見ればバーサーカーと勘違いされる。
だがそれと同時に医者としての高い志を持っており、何よりも人命を第一に考える。
精神的にも大人であり、迷えるマスターがいるのならば不器用ながらに導くナイスガイ。
 

因縁キャラクター


*1 血液、粘液、黄胆汁、黒胆汁の平衡が崩れることで病気になるという説