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スクルダ

Last-modified: 2019-06-07 (金) 23:31:40

【クラス】キャスター
【真名】スクルダ
【容姿】虚ろな目をしたエルフ少女
【その他】混沌・中庸・天属性・神性
【英雄点】30点(パラメーター5点、スキル25点)
【HP】5/5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】D:1
【魔力】A+:1
【幸運】B:1
【スキル1】陣地作成:A
10点:移動フェイズに陣地を作成出来る。
 陣地内では魔術攻撃と物理防御と魔術防御と奇襲防御時、補正値5を得る。
 また、遠距離攻撃フェイズで受けるダメージを無効にする。
【スキル2】セイズコナ:B
10点:移動フェイズ時、味方陣営1体のHPを(耐久値D6)回復する。
 交戦フェイズごとに1回まで、味方陣営の任意の判定に補正値5を与える。
【スキル3】原初のルーン(呪):
5点:交戦フェイズ開始時に使用できる。自分の陣地の効果を自分の代わりに味方陣営1体に適用する。
【宝具】『枯れ果てぬ愛憎、尽き果てぬ害意(ヴァルファズル・ヘリヤル)』1/1
【ランク・種別】A+:対軍宝具
【効果】セッション中一度だけ使用できる。
自身のマスターのHPが0になったとき、1にして復活させる。
その後、交戦フェイズ中一度だけ、HPを0にした攻撃と同じ種類(物理・魔術・奇襲)の攻撃補正値を5獲得させる。

Edit

【パラメーター】

筋力E耐久E
敏捷D魔力A+
幸運B宝具A

 
 
【クラス別スキル】
 ○陣地作成:A
  魔術師として自ら有利な陣地である「工房」を作り上げる能力。Aランクの彼女に掛かれば「工房」を上回る「神殿」レベルの陣地が作成可能。
 
 ○道具作成:
  専用の道具を作成せずともルーンを刻めば効果を発揮し、言葉を紡げば多くのことは思い通りに行く彼女にとってこのスキルは所持する必要のないものだった。そも、疑似的な不死すらも霊薬を作らずとも再現できるのだから────
 
【保有スキル】
 ○セイズコナ:B
  北欧の女性術師を表す単語。あるいは、癒しの魔術の使い手を表す単語。セイズ自体にも呪術という意味を持つが、このスキルにおいては癒しに特化した魔術の技量を表す。
  キャスターの本領は死霊術───俗に言うネクロマンサーこそが肝ではあるが、幾度倒れようとも、致命の傷を受けたとしても
  彼女の軍勢が原型を保ちつつ行動を可能にした、という点から見ても癒しの魔術すらもキャスターは上位の力量を持つと言えるだろう。
  また、このスキルを所持するためにあくまでも肉体・精神の疲労や治癒の用途に使用する者に限り独自の礼装や道具を作成することも可能。
  …なのだが、「私は王女ですよ?尽くすべき相手に出会った時にしか他人の為の道具は作りません」とあくまでも魔術を使用するのみに止めている。
 
 ○原初のルーン(呪):
  北欧の魔術刻印であるルーンを有している。
  不死の軍勢を率いる魔女でもある彼女は特に魂に関わるルーンに大きな適性を持つ。
  曰く、死を無視できるということはその気になれば生をもなかったことに出来るのだとか。
 
 ○カリスマ:C
  軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。希有な才能。スクルダのカリスマは、王権を崩壊させるときにその真価を発揮する。
 
 ○戦乙女の残影:B
  一種の精神汚染スキル。
  大神オーディンの血を引き、黄金王フロールヴという大英雄を殺めた魔女。
  そしてノルン…あるいはワルキューレと同一の名を持つが故の人々からの英雄を殺める女という認識と自己定義によって付与された。
  キャスターは家族であろうとも、身内であろうともいずれ敵対するかもしれないという恐怖に苛まれている。
  そこに精神汚染と一種のトラウマが加わることによって親しいと感じた対象に、愛しいと思う相手に対して殺意を獲得する。
  愛しているから、殺したい。死んでいるから、愛することが出来る。死体にならば、傷つけられない。
 
 ○神性:D
  神霊適性を持つかどうか。
  ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。
  大神オーディンの息子であるスッキョルドの血統を有する彼女は微弱ながら神性を帯びている。
 
【宝具】
『枯れ果てぬ愛憎、尽き果てぬ害意』
 ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1~60 最大捕捉:400人
 
 ヴァルファズル・ヘリアル
 ヴァルファズルとはキャスターの神性としての祖であるオーディンの別名であり、ヘリアルはオーディンが率いるとされる軍勢エインヘリアルから。
 黄金王と勇士達の伝説を終わらせた不死の軍勢の再現。陣地作成によって作成された神殿を中心として門が複数展開される。
 エルフ・ドワーフ・勇士たちの遺骸を召喚し意のままに動き出し、蹂躙する不滅の戦士団(ヘリアル)。
 戦士団の中でも最強を誇る切り札はスクルダが直々に改造を施した山をも思わせる体躯を持つ巨大なる猪であり、
 名を『朽ちぬ肉体、崩れぬ絶望(ヤルンヴィド・ヒルディスヴィン)』と呼ぶ。ヤルンヴィドは北欧神話における九つの世界、鉄の森(ヤルンヴィド)から。ヒルディスヴィンはそれ自体が戦いの猪という意味を持つが、この猪に関しては由来はフレイの妹である愛の神フレイヤが持つ乗騎ヒルディスヴィンから来ているのだろう。
 この怪物は、竜種が持つブレスのような特殊技能こそ持たないが毛の一本一本が神鉄に匹敵する強度を持ち並の宝具ならば容易く弾き返すと同時に身震いと同時に四方八方に超硬度の鉄を散布。周囲を鉄の森(ヤルンヴィド)を思わせる魔境に変貌させる竜種や神獣にも匹敵する大魔獣である。
 当然刻印の恩恵は猪にももたらされているため、不死と超防御そしてそれが生み出す超攻撃力が生み出す暴威に抗える英雄──いや、英雄集団すら殆どいないだろう。
 
 戦士団を操作するのは遺骸の核に刻まれた刻印によるものであり、神殿から生成される門はキャスターの僕の生成機構であると同時に魔術のブースト機能を持つ。
 つまり遺骸操作の条件自体は刻印を刻めば可能であり(当然規模は縮小するが)、魔力さえ許すのならば墓地に眠る遺骸に刻印を刻むことによって即席の兵士を作ることもできる。
 仮に刻印の魔力を生きた個人に集中して使用するのならば、半身が消し飛ぶレベルの即死ダメージを受けたとしても魔力が許す場合は即座に再生。
 癒し手(セイズコナ)としての魔術も使用することにより疑似的な不死の戦士を作り上げることも可能。
  
『霧散する敵意、収束する殺意』
 ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~40 最大捕捉:200人
 
 アルベリヒ・セイズ
 アルベリヒとはキャスターの母親の種族、エルフを統べる王とも言われる存在であり、北欧神話のアンドヴァリとも関連付けられる。
 ニーベルングの指輪においては大英雄ジークフリートに姿隠しの隠れ蓑タルンカッペを授けたともされる。
 館全体を囲む軍勢を襲い掛かるその瞬間まで気取らせなかった隠れ身の大魔術が宝具化したもの。
 キャスターに刻印を刻まれた僕あるいは戦士たちはAランク相当の気配遮断を獲得し軍勢でありながら森の中の木の葉の如く気取られぬことも可能。
 ただし、あくまでも世界から消えたわけではないため範囲攻撃を無差別に撃ち続ければいずれ当たるだろう。
 また、この宝具を使用するために刻印を起動されている間は僕たちは不死の戦士となる刻印の恩恵は受けられない。

 【略歴】
 スクルダ。スクルドとも。デンマークの黄金王、フロールヴ・クラキの異母妹であり、妖精の母を持つ。
 誕生理由には諸説あるが、寝室で眠るハールヴダナル王の前に現れたスクルダの母が今までの人生で見てきた中であまりに美しすぎた。美しさに惹かれ、我を失った王は強引に関係を迫った末にスクルダが誕生したのだという。
 つまり、番う女性の血筋をも意識するべき王族としては産まれるべき存在ではなく、それ故に冷遇の処置を受けた。
 そこにはエルフ───即ち、人外の価値観故のすれ違い───あるいは意志を無視した関係による当然の傷心の行動として───
 関係を持ったという記憶を王から消し去ったという要因も多分にあるのだろう。それでも子は胎の中で育ち、人の子供でもあるが故に王へと差し出すが───
 そんな『記憶にもない子供』を我が子と認識するほどに、ハールヴダナル王は世間離れをしていなければ、仮に事実だとしても妾ですらない女の腹から産まれた子供を王族として育てることはなかっただろう。
 胎に子供を仕込まれたと主張する狂人と、その子供は幽閉された。
 
 王の血筋に生まれたはずの彼女はしかし、そもそも王族どころか人としての生活を送ることすら許されなかったのだ。
 月日は経ち、母と自身を幽閉した父は叔父であるアディルスに殺された。仮にも、身内ならば救われるのか?
 ──そんなはずはない。仮にも、王族の危険性があるからこそ、しかし狂言として放っておくことも可能だからこそ、親子は放逐された。
 そして遂に母の命は尽きることとなる。
 
 母からの最後の言葉をスクルダは覚えていない。きっと、懺悔か何かの言葉だったのだろう。
 父からは子とは認められず、叔父からは放逐され、他人からは王から追放された女として距離を取られた。
 そんな自分がこの世で唯一得られた温もりは母からの抱擁であり、死んで動かなくなったはずなのに母はそれでも抱きしめてくれた。
 「おかあ、さん」幼いながらに別れを感じ取ったはずなのに、母から離れられなかった少女はその精神性のままに肉体を成長させた。魔術師の腕を成長させた。
 
 愛を知らずに成長した女であるスクルダではあるが、あるいは母の愛だけは朧気に理解しているのかもしれない。だが、それすらも時が経てば終わってしまうものだと、スクルダは結論付けた。
 家族愛を肯定することはしない。父からの愛を受け取ることなど出来なかったのだから。隣人愛を肯定することはしない。彼らは王の権力を恐れ、人外の持つ魔術の力を恐れ、間接的に時には直接的に傷つけてくるのだから。
 それでも、母は自身を愛してくれた。何故?母…家族愛をスクルダは肯定できない。同一性…人と神と妖精の血を引くが故に、スクルダは自身と同一と思える存在には出会えない。隣人…人間…
 違う、違うと答えを探していくうちに、歪んだ少女は一つの答えを結論付けた。死体ならば、愛してくれる。死体だから、傷つけてこない。死体にすれば、時によって終わらない。
 この幼い時分によって決定的に歪んだが故に、黄金王と勇士たちの命運は決定したのかもしれない。スクルダの魔術の方向性は死霊術を究める道へと進むこととなる。
 
 そして、魔術師として成長し続けようとするスクルダの耳にもバイキング業を成し英雄としての名を高め続ける『姉』の噂が耳に入る。
 本来不可能と言われる難行を突破したと、彼の英雄の元にはアディルスに従っていた戦士達も馳せ参じたと。この国の真なる王は、黄金の心を持つ偉大なる勇士だと──
 同じ父から作られたはずなのに、姉は正しき存在として輝かしき人生を送っている。そして自らを省みた時に一つの結論に至ったのだ。
 自身は正しき存在、光り輝く英雄である姉の陰であり、間違った存在なのだと。悪しき存在であるが故に罰せられるべき存在なのだと。
 故に、自身には理不尽が降りかかり、自らを産んでしまった罪によって咎の無いはずの母親は理不尽にあったのだと。
 ──温もりを与えてくれた母親を責める考えをスクルダは持つことが出来なかった。ただ、運が悪かっただけだと、母があるいは自分がそれに巻き込まれただけだという答えをスクルダは持とうとはしなかった。
 そんな存在の自分にも、死体ならば離れずについてくるのだと──彼女の歪みは、決定的な状態から更に悪化を見せた。
 
 悪しき存在は罰せられるべき。彼女の持つ考えを立証するかの如く、英雄は瞬く間にアディルスとの決着をつけ王座に至る。
 そんな彼女にならば、自身は終わらせてもらえるのだと、母の元へ送ってもらえるのだとそう信じて後世にも最高の王として語り継がれる英雄の元へと向かった。
 自らが腹違いの姉妹であること、今までの人生を、経験を余すことなく、罰してくれるはずの英雄に対して伝えた。
 これで全てが終るはずだと、自らに近づく英雄を見て確信していたというのに────
 「────」
 言葉は覚えていない。その時に与えられた感触と温もりに比べればあらゆる美辞麗句は塵芥に過ぎず、幾万回産まれ変わったとしてもその体験を忘れることはないだろう。
 黄金王は、戦乙女と同じ名前を持つ魔術師の女を妹として受け入れたのだ。
 
 予想もしなかった歓喜と混乱と共に、理不尽を受け続けた女は王の妹として歓待を受けた。
 魔術師として、知恵者として影ながらに王を支え続ける生活は喜びにあふれ、同時に罰せられるべき自分がなぜここまで輝かしい生を歩めるのかという疑問を持ち続けた。
 それでも王は最善を選び続け、巨大化する困惑と幸福といずれ失われる可能性への恐怖の肥大と共に王妹は最愛の姉を支え続けた。
 
 だが、そんな盤石で強固な国が崩壊するのは往々にして内部からであり、大きくなってゆく王国の統治に追われていたためか、いつしかその道は最善ではなくなっていた。
 王に信頼される統治者がいた。彼の統治者は肉親を与えるに足る勇士であり、妹もその勇士を支えると同時に人としての幸せを得る──そう王は信じていたのかもしれない。
 婚約はあくまでも提案でしかなく、断ろうと思えば断れたものだった。それでもスクルダは光の失った目で了承した。
 ただ、「三年間だけ、準備をさせてください」その願いだけを残して。
 
 ……黄金王が妹と戦死した夫が率いた軍勢に討たれ、恥ずかしげもなく玉座に座るのは野心からだと人は言う。
 そもそも、統治する気概も、生き残ろうとする意志すらもなかった女は一人、最早動くことはない英雄だった存在に疑問への答えと、抱擁をねだる。
 そう、倒し、殺し、殺し続けた。一人残らず。罰せられることも出来ずに。
 錯乱し、傷心の女の前に現れたのはウォッグを筆頭とした勇士、ベズワルの実兄である二人の兄弟、数多くの勇士が彼女の元へと押しかけ、抵抗する意思を見せぬままにスクルダは崩御した。
 歪みきった女は最後の最後に、手を伸ばしたがその手は誰にも握られることなく終わりを迎えたという。 
 

【人物】
 一人称は私。 二人称は貴方。 親しい者に対しては呼び捨て、あるいは様付け。
 流れるような頭髪と染み一つない白の肌、その長耳は人の形から外れ、幻想を思わせる容姿を更にこの世のものと思わせない光を持たない宝石の瞳を持つ。
 一目外しただけで消えてしまうような、幻想からそのまま出てきてしまったかのような儚い印象を初見の者に思わせる。
 
 ただしその性格は残酷かつ屈折している臆病者。呪術に優れ、遺骸を生前の如く動かし愛し、愛される異常者。
 場合によっては従者の態度を取るほどに猫は被れるが、一皮むけば他者を意のままに操り傅かせることに喜びを持つサディスト。
 無情ではないが残酷。 博愛精神も持ちながら、躊躇なく非道も行える無垢の悪性。
 
 微笑みを隠さず、縋る者の頭に優しく手をかぶせ、眠らせる。危害を加えることがないのならば、進んで危害を与えることはない。
 しかしそれはあくまでも彼女の被る仮面の表層にも近づけぬ他人に向ける態度であり、親愛を与えられるほどに、慈愛を込められるほどに、
 それが反転することを、失われることを恐れ、いずれ危害を与えられることを、いずれ離れることになることを拒絶する。
 屈折を博愛によって隠し、氷の美貌の裡にドス黒い炎を燃やす、共に底の底へと沈むことを望む破滅の魔女。
 
 サガに於いては母親はエルフであり、故に神性オーディンを血を引く王と合わせ人間・神・エルフの三種の血を持つ混血。
 あるいは、その三種の血を持つが故にノルニルの3姉妹が一人スクルドと同じ名前を与えられたのかもしれない。その名前を持つ魔女が黄金王が統べる時代を終わらせることとなったのは果たして、偶然なのか────
 その生まれは決して望まれたものではなく、父親から疎んじられ、叔父からは追放され、民衆が味方になることはなかった────
 それでも、母親だけは味方であろうとした。死体になろうとも────故に、スクルダは物言わぬ死体をこそ愛する。
 そのまま過ごしていれば、ただ屈折したままに隠遁者として生活する魔女であったのかもしれない。
 ────だが、黄金王は叔父を倒した。新たなる王として、英雄として君臨した。それ故に、魔女は王に縋ったのだ。
 
 フロールグ・クラキそして彼女が率いた十二人の勇士たちに関しては正者であろうとも信は置く。
 彼らを語る時の彼女は明朗に言葉を紡ぎ、氷の美貌に一滴の温かみをもたらす。しかし、距離を詰める程に、心を通わせるほどに彼らに対する言葉は慙愧の念を帯び、自己否定の色を深めていく。
 そんな彼らとの思い出は例え、彼らそのものであろうとも汚すことは許さない。例え、彼らそのものであろうとも、忘れることを頼まれたとして、忘却することは決してないだろう。
 だからこそ、凶行に及ぶ。いずれ彼らとて敵になるかもしれない。いずれ彼らとて離れることになるかもしれない。……許された時間の総量が異なる自身と同じ時間を、彼らは生きることが出来ない。老い、衰え、そして死ぬ。
 ならば、愛しているから、殺したい。死んでいるから、愛することが出来る。死体ならば、共にいられる。
 そして、そんなどうしようもない歪みを自覚するからこそ、彼女は自分自身を罰せられるべき存在と定義する。
 
 人生について後悔があるとすれば、罰せられなかったこと。
 恨み辛みではなく、愛し、尊敬し、憧れる自身の異母姉であるフロールヴと再会し、今度こそ罰してもらうこと。
 裏切りを得意とするが、それはつまり他者からの信頼を獲得することを得意とするという意味も持つ。故に、裏切るべき時にこそ彼女の心は摩耗し、高揚する。死してようやく互いに、愛し、愛せる存在になる。それでも、愛する存在の命が失われることにどうしようもない喪失を感じるからだ。
 
 故に、聖杯にかける願いは最愛の姉。スクルダにとって最高の英雄であるフロールヴ『本人』との再会。
 自らを含め、サーヴァントとは過去の側面に過ぎないことを理解している。過ぎ去った時を戻す術がないことも。それでも、願い続けるのだ。裏切りの魔女は今も自己を否定する。

...

  
【因縁キャラ】
 
フロールヴ・クラキ
 最愛の姉。最も輝く心を持つ黄金王であり、仮に運命に幾度もあったとしても、仮に生まれ変わることとなろうとも、この英雄を忘れることはないだろう。
 誰からも受け入れられないはずの自身を、罰せられるべき存在でしかないはずの魔女に、安息を与えた気高きこの王から離れることとなることを命じるのは、その王本人からの提案ですら受け入れられぬものだった。
 そも────抱擁を与えてくれたから最愛になったのか、その場合、姉以外の誰でもよかったのか。……スクルダは答えを出そうとすることはない。仮に、他の誰でもよかったのだとしても凍てついた心に抱擁を与え温もりを教えたのはこの英雄以外にはいないのだから。
 
ベズワル・ビャルキ
 最愛の姉が持つ比類なき勇士が一人。その筆頭。剣が折られ、スクルドを含め戦場の全ての人物が想定外の事態に陥った時にもこの勇士が恨み、叫ぶのは破滅の危機を呼び込んだ自身ではなく、大神オーディンであった。
 この勇士は黄金王フロールグ・クラキを兄弟の如く慕い、事実王の妹を妻として娶っているなど二重の意味で兄弟だったと言える。
 ……スクルダの婚約相手として提案された統治者がいかに黄金王から信頼されていたか推して計るべき存在とも言えるだろう。もっとも、スクルダにしてみればそれは自身を姉から引き離す提案でしかなかったのだが。