外道天魔

Last-modified: 2017-01-10 (火) 15:41:56

参加歴
番外特異点 ガンエデン (バーサーカー:ワルイオオカミ)
聖杯戦争都市 (セイバー:ニック・チョッパー)
第一投錨点 ジェヴォーダン(アーチャー:ナーサリーライム(オルタ)
ふたば聖杯大戦 (バーサーカー:ワルイオオカミ)
外道一族に関しては外道一族を参照

 
外道天魔(ソトミチ・テンマ)

●人物詳細
北海道に拠点を構える外道一族の少女。
現当主である外道善慈の娘。
外道の家を捨てた善慈と一般女性の間に産まれた子供で、幼少期は魔術とは無縁の幸せな生活を送っていた。
しかし、外道家地下から溢れだした不幸により母を失い、父である善慈も豹変して家を去った。
一人取り残された天魔は外道家に残された資料から魔術を学び、父を探す旅に出る。→カルデアルート
善慈が何らかの理由で正気に戻り天魔を迎えに来た場合は再び父と二人で暮らす。→都市ルート
カルデアルートの天魔は父の姿を追い求めるものの、本質的には父への依存から脱却しており父を探すための旅の影響か人間的な成長がみられる。
都市ルートでは父への依存から抜け出せずカルデアルートに比べて少々脆い。また、外の世界を知らない為様々な面で影響を受けやすい。
魔術属性は『水』。魔術特性は『転換』。起源は『ナーサリーライム』。
魔術属性や魔術特性は余り活かされる機会がないが、起源に関しては彼女が聖杯戦争に参加する上で触媒として機能している。
召喚の幅を狭めてしまうものの、彼女の起源によって呼び寄せられたサーヴァントは通常召喚よりも僅かに強化された状態で召喚される。
また、本人に自覚は無いが礼装の扱いには才能を持ち、都市ルートに限定されるが善慈から渡された高位の魔術礼装をいともたやすく操って見せた。
都市ルート聖杯戦争後星見 灯と友人になり、現在も関係が続いている。

 

父を馬鹿にされると殺気立つものの、基本的には善良な性格。
しかし、母を失い父に見捨てられた経験からか少々ネガティブな傾向がある。
特に見捨てられると言う不安に対しては一段とその傾向が強く現れ、友達を失うかもしれないと言う不安からレズレイプに走るほどである。
また、父を探しに一人で旅に出たり、父に聖杯を渡すため聖杯戦争に参加したり、ネガティブ妄想からレズレイプに走ったりと言う奇行からわかるように行動力だけは一人前。

 
聖杯大戦

【名前】外道天魔
【職業】魔術師
【容姿】赤い頭巾を被った少女
【願い事】
【バッドエンド】
聖杯大戦の勝敗は決した。
直にこの虚数領域は閉じ、敗者はそれに飲まれて消えるだろう。
崩れていく世界を眺めながらワルイオオカミは思う。
「やはり、こうなってしまったか」と。
この身はもとより敗北を望まれて産まれた獣。
人類悪の獣とはすなわち、「人類が滅ぼす悪」なのだから。
この敗北はある意味予定調和と言えるのかもしれない。
しかし。
しかしだ。
ワルイオオカミはマスターの少女へ目を向ける。
その表情は、赤い頭巾に隠れて窺い知ることはできない。
だが、その姿はかつての、楽園を駆け抜けた彼女と重なって見えた。
私は誓ったのだ。
例えどんな遠い場所に君がいても、今度は必ず救って見せると。
果たす時が来た。
もう二度と、君を失わせたりしない。
“ビースト”としての権能を呼び起こす。
『単独顕現』
このスキルであれば、この空間から抜け出すことは容易い。
彼は、迷わず自身の権能を全て天魔へと譲渡した。
「ッ!? バーサーカー!?」
突如自分の中へと流れ込んだ力に思わず天魔が振り返る。
権能を譲渡された影響だろうか。その姿には少々の変化が見られた。
驚く天魔を傍目に、ワルイオオカミは天魔の中に宿る自身の権能に対し最期の命令を下す。
“彼女がどうか、幸せになれる世界へと運べ”
その命令を最後に、ワルイオオカミから全ての権能が消え失せた。
同時に、天魔の転送が始まる。
「駄目ッ! 駄目よこんなの! だって、そんな、私だけ!」
ああ、こんな時でも他人の心配をするのか。
その優しさでは魔術師としては生きづらいだろうに。
だが、私はそんな彼女に光を見たのだ。
美しいものを見たのだ。
だからどうか。生きて欲しい。
生きて、幸せになって欲しい。
これが人類愛の獣としての、私の最期の我儘だ。
「バーサーカー!!!」
その叫びを最後に、天魔の姿が掻き消える。
虚数領域からは無事脱出できただろう。
崩れゆく世界をワルイオオカミは少し満足気に眺めていた。
さようなら、私の赤頭巾。
その感情を最後に、ワルイオオカミは虚数領域と共に、消えた。
【グッドエンド】
その時次第。可能ならimg陣営も生還できるように働きかける

【令呪】 0 / 0
【HP】 5 / 5
【筋力】E:1
【耐久】E:1
【敏捷】E:1
【魔力】E:1
【幸運】E:1
【スキル】使い魔:任意のタイミングで真名看破を行える。
【その他】
薫理市にて行われていた聖杯戦争に参加、ブリキのセイバーを召喚し、星見灯と同盟を結ぶ。
最終局面まで勝ち抜くものの崩壊に飲まれ虚数領域へと迷い込む。
虚数領域で目が覚めた時、セイバーの令呪は消えており、またセイバーも同じく姿を消していた。
右も左もわからず不安に飲まれる天魔の前に、一匹の獣が現れる。
しかし天魔は不思議とその獣に警戒を抱くことはなく、獣もまた天魔の姿を見て静かに歩み寄った。
「私達――」
どこかで会った事があるかしら?
そう続けようとした天魔であったが、何かが違うと思った。
自分と、この子を結ぶ言葉は、そんなものではない気がしたのだ。
喉元まで出かかった言葉を飲み込み、天魔は優しく獣の頭を撫でる
「きっと、素敵なお友達になれるわ」
その言葉を聞いた獣は、力強く遠吠えを上げた。

 
ガンエデン

マスター
【名前】外道天魔
【職業】魔術師
【HP】 5 / 5
【令呪】 0 / 0
【現在地】
【筋力】E
【耐久】E
【敏捷】E
【魔力】E
【幸運】E
【スキル】使い魔:自分以外のマスター(PL)の遭遇フェイズや戦闘フェイズを観戦出来る

【容姿】
赤い頭巾を被った少女

【願い事】
聖杯を手に入れることが望み

【その他】
聖杯戦争に参加して帰ってこないお父様が最後に残した「聖杯を手に入れる」と言う言葉に取りつかれてただひたすらに聖杯を追い求める少女
そこに意味はなく、願いもない。ただただ聖杯を手に入れるという目的のためだけに存在する
カルデアの拾われてからもその方針は変わらず、特にソロモンにより人理が破壊されて以後は組織として聖杯を回収するのではなく自分自身が聖杯を手に入れるために動いている
また、厳密にはバーサーカーの正式なマスターではなくシステムフェイトの暴走により召喚されたバーサーカーと「お友達」になって自分の手伝いをして貰っている
よって令呪は存在しない

【デッドエンド】父親の幻を見ながら笑顔で死ぬ
もはや唯一の「お友達」であるバーサーカーは存在しない
天魔自身も、負った傷は大きく彼女の腹部から溢れ出る血は彼女が助からない事を語っていた
「あれ…みんなどこに行ったの…?」
失血の為か、ぼやけた視界で天魔は自分に何が起こったのかもわからずに呆然とする
もはや立ち上がることもままならず、横たわったままかろうじて周囲へと手を伸ばすがその手は何も掴むことがない
「暗いわ…寒いわ…」
冷えていく世界の中で、天魔はうわ言のようにつぶやく
しかしその声に答える者はいない
「あら…そこにいるのは…お父様なの?」
もはや限界を迎えた彼女は幻覚を見始めた
「なんだ…こんなに近くに居たのね…」
死相の浮いた顔で、しかし天魔は微笑んだ
「ねえ、私頑張ったの…だから、もう…いなくなったりしないでね…?」
両手を天へと伸ばし、満足そうな顔で、天魔は力尽きた

【バッドエンド】聖杯を回収、着服し逃亡する。もしくは聖杯を手に入れることが叶わずこれからも聖杯を求め続ける

【グッドエンド】他のPLと協力して聖杯を手に入れる
手に入れた聖杯を大事そうに抱え、天魔はバーサーカーへと語りかけた
「ねえバーサーカー、私、いろんなことがわかったの」
嬉しそうに微笑む天魔の表情には、もはやこの特異点に降り立った時のような陰りはない
バーサーカーはそんな天魔の話を静かに聞いている
「いろんな人と出会ったわ、いろんな英雄を見たの」
子が親にするように、天魔ははしゃぎながら語っていく
「ほら見て!私は一人じゃない!」
そう語る彼女の視線の先には、この特異点で協力し合ったマスターとサーヴァント達が存在した
「お父様は聖杯を求めていた…でも、もういいの。その話はここでおしまい」
「だって、聖杯は綺麗よ? でも、冷たいもの」
「私、今のこの場所がとても暖かいの」
「だから失いたくないの、だからここにいたいの」
「カルデアに帰ったら、みんなに謝るわ」
「最初は自分で聖杯を盗っちゃおうとしたって、正直に謝るの」
「それでね、ちゃんとお別れするわ…お父様とお別れするの」
「だって、大好きなみんなに迷惑かけたくないんだもの」
バーサーカーはその話を聞いて、満足そうに微笑んだ
尻尾を優しく動かし、天魔の頭を2度、3度と撫でる
天魔はそれを少し恥ずかしそうに顔を赤らめながら受け入れて再び語り始める
「バーサーカー、私、貴方にとっても感謝してるわ」
「私をここまで守ってくれたのは貴方よ」
「貴方がいたから私はここに立ってる」
「貴方のおかげで私はこの景色の中に居られるの」
「ありがとうバーサーカー、貴方は私の英雄(ヒーロー)だったわ」
その言葉を聞いたバーサーカーは驚くように目を見開いた
その言葉は、彼が求めていたものだった
誰からも嫌われ、誰からも憎まれることによって誕生した彼が心の底から欲していたものだった
バーサーカーは一度目を閉じ、満足そうな顔で頷いた後に大きく遠吠えを上げた
それは歓喜の声だった
しかしそれと同時に、彼の体は消失が始まった
「ッ!?バーサーカー!?」
慌てて天魔が駆け寄りバーサーカーへと抱き着くがバーサーカーは静かに首を振った
バーサーカーは悪役で在れとされた概念英霊
マスターとパスの繋がっていない彼は自らのスキルによって活動していた
そしてそのスキル悪性概念は悪役で在れと望まれる限り単独行動と同等の効果を得ると言うもの
その根底が覆された今、もはやバーサーカーはその存在を保つことは叶わない
しかし、その表情は依然として満足気で自らが消失することなど気にも留めていない
「嫌よ!居なくなっちゃうなんて!」
天魔は泣きながらバーサーカーへと縋る
そんな天魔をみてバーサーカーは少し困ったような表情をしながら視線を変えた
つられて天魔も振り向けば、そこには先ほどと同じくこの特異点で協力し合ったマスターとサーヴァント達が存在した
「バーサーカー…みんな…」
バーサーカーは、大きく頷いた
もう大丈夫だと。もう君は一人じゃないんだからと
そう語りかけるかのように、もう一度大きく遠吠えを上げた
「……わかったわ、そうよね。私はもう一人じゃないもの」
グシグシと涙でぬれた目元を拭いて、バーサーカーへとしな垂れかかっていた体を起こした
それを聞いたバーサーカーはやはり満足げに微笑む
「でもね、忘れないで、これは永遠のさよならなんかじゃないわ」
「私はきっと貴方を召喚して見せる。絶対よ」
「今度は正式なマスターとして貴方と世界を救うの!」
「その時はきっと今回みたいに貴方におんぶ抱っこされてばかりの私じゃないんだから、待っててね、バーサーカー」
天魔の宣言を聞き驚きに目を白黒させたバーサーカーは、愉快そうに唸り声をあげた
そして、待ってるぞと言うかのように天魔の頬を舐め
最後にもう一度だけ地平線まで届くような遠吠えを上げて消え去っていった

→再会したけりゃガチャを回せ、しかして希望せよエンド

 
 
聖杯戦争都市

マスター
【名前】外道天魔
【職業】魔術師
【HP】 5 / 5
【令呪】 2 / 2
【現在地】
【筋力】E
【耐久】E
【敏捷】E
【魔力】E
【幸運】E
【スキル】使い魔:自分以外のマスター(PL)の遭遇フェイズや戦闘フェイズを観戦出来る

【容姿】
赤い頭巾を被った少女

【願い事】
聖杯を手に入れることが望み

【その他】
善慈「天魔、私はね正義の味方になりたかったんだ」
天魔「なによ、それ。“なりたかった”て。諦めたの?」
善慈「うん。残念ながらね。でも私は“なれなかった”今もそれほど悪くないと思ってる」
天魔「なんだ。それならしょうがないわね」
善慈「うん。本当に、しょうがない…。」
天魔「じゃあ私が聖杯を取ってきてあげるわ!待ってて!」
善慈「え…?待て、待つんだ。待ちなさい!」
聖杯戦争へ出かけた後に憑き物が取れたようになって帰ってきた父親に甘えまくって過ごしていたが、父親の昔話を聞いて聖杯戦争に参加することを決意。
大好きなお父様の為に聖杯を持ち帰ってあげなきゃ!そしたらきっと褒めてもらえるわ!
魔術属性は『水』。魔術特性は『転換』。起源は『ナーサリーライム』。
彼女の呼びだすサーヴァントはどんな触媒を用いても起源の影響で童謡、童話系サーヴァントに限定される。
自らの魔術属性・魔術特性と合わせて液体状の物に対して魔術的要素を組み込む事を得意とする。
何故か彼女の部屋には黒い狼のぬいぐるみが置いてある。

【バッドエンド】
「ごめん…ますたー…」
一目でその霊核を損傷したことがわかるほどにブリキの身体を崩壊させたセイバーは天魔へと向き直り申し訳なさそうに頭を下げた
「ううん、私こそ我儘につき合わせちゃってごめんね」
「マスターを守るのがサーヴァントの役目だからね。気にしないでよ」
「それに、マスターと一緒に戦えたのは、なんだか昔の旅を思い出せて楽しかったよ」
「セイバー…」
「さあ、早くお逃げ。君には待ってる人がいるんだろう?」
「でも、聖杯が…」
「やれやれ、強情だなぁ。じゃあ、こうしようか。君が聖杯を求めるのはもっとしっかりお父さんと話し合ってからにしなさい」
「きっと、娘が命がけの戦いに身を投じる事を喜ぶ父親なんていないんだから…ね?」
「うん…そうする。私、お父様ともっと話し合うわ…」
「うん、いい子だ。それを聞いて僕も安心したよ」
「そろそろ限界かな…。じゃあね、マスター」
「ごめんなさい…そして、ありがとうセイバー」
この後家に帰ってめちゃくちゃ怒られた

【ハッピーエンド】
「やったわ!聖杯よ!」
「いろいろあったけど、なんとか勝ち抜けたね!」
「凄いわセイバー!貴方ってやっぱり強いのね!」
「ふふん!なんたってブリキだからね!」
「じゃあさっそくこれを持って帰ってお父様に渡してあげなきゃ」
「見つけたぞ!何をしているんだ天魔!」
「お父様!?」
「ええ!?天魔のお父さん!?」
「お前!いきなり「聖杯を持ってくる」なんて家を飛び出して何を考えているんだ!」
「聖杯戦争と言うのは命がけの戦いで……って、まさか……それは……聖杯か?」
「そうよ!私、お父様のために頑張ったの!聖杯を手に入れたのよ!」
「馬鹿者!私が、私がどれだけ心配をしたか…!」
「えっ…」
「どうしてこんな危険な事を…!娘が戦いに身を投じて喜ぶ父親がいるはずがないだろう…!」
「でも、お父様は聖杯を欲しがってて…、だから…」
「もういいんだ、そんなものは…!私が、今一番大切なのは聖杯でも、ましてや人類の平和でもない…お前なんだ…」
「だから、もうこんな事はしないでくれ…。どうか、私をこれ以上心配させてくれるな…」
「お父様…」
「セイバー…だったか、ありがとう。娘をここまで守ってくれて。心より感謝する」
「い、いえいえ!頑張ったのは天魔ちゃんですから!」
「はぁ…。一度家を出た私に変わらず懐いてくれてるのは嬉しいんだが、少々今回の件は度が過ぎるな…帰ったらお仕置きだ」
「そんなー!」
「は、はは…。なるべくお手柔らかにしてあげてください、マスターもお父さんの事を思えばこそここまでの無茶をしたんですから」
「わかっている。だが、それとこれとは話が別だ」
(これは流石に擁護できないなぁ…)
「と、ところで!じゃあ聖杯はどうするのかしら!」
(あ、話を逸らした)
「ん…?ふむ。確かにそうだな…」
「“この世全ての厄”の根絶…はやめておこう。そんな事をすればきっと“彼女”に怒られてしまう」
「ぶー。せっかく私が手に入れたのに使わないの?」
「こら。少しは反省しなさい」
「ごめんなさい…。セイバーは?何か願いは無いの?」
「ん?僕?…そうだなぁ、この身体を元に…ってのも少し違うし。結構気に入ってるからなぁ…うーん」
「そうだ!僕をこの身体のまま受肉させてよ、なんだかマスターって危なっかしいし、もう暫く護ってあげなきゃって思うんだ」
「ふむ…。こんな事をしでかす子だ。お目付け役が出来るのは私としてもありがたいな…」
「えー!そんなことないわよ!私はもう立派なレディよ!」
「そんなこと言ってるとお父さんからのお仕置き増えちゃうよ?」
「それは嫌…」
「では、話はまとまったな。安心すると良い。娘を守ってもらった恩がある、君の待遇は最高ものを約束するよ」
「ははは。良いですよそんな。僕も好きでやってたことですから」
「本当、君が天魔のサーヴァントでよかったと心の底から思うよ…」
「もー!お父様もセイバーも私の事子供扱いして―!」
「となると…まだ願いの枠は余っているな…」
「天魔、何か願いはないのか?」
「うーん、そうね……」
「あっ、決めたわ。私、“お友達”が欲しい」
「友達? そういうのは、自分で作りなさい。それを聖杯に頼るのは感心できないぞ」
「ううん、違うのお父様。そういうのじゃなくて…うーん、自分でもよくわからないんだけど、絶対にこの願いが良いわ」
「しかしだな……」
「まあまあ、天魔ちゃんも頑張ったんですし、信じてあげましょうと」
「ふむ……仕方あるまい」
「じゃあお願いするわ、聖杯よ、私の“お友達”を呼んで来て」
「■■■■■■■ーーーー!!」
「これは……狼か!?」
「やっと、やっと貴方を呼び出せたわ、“バーサーカー”」
「……って、あれ?私何を言ってるのかしら」
この後サーヴァント二人を引き連れてエルメロイ教室に殴りこんだ

【天魔ちゃん成長ルート】
「ごめん…ますたー…」
「ううん、私こそ我儘につき合わせちゃってごめんね」
「マスターを守るのがサーヴァントの役目だからね。気にしないでよ」
「それに、マスターと一緒に戦えたのは、なんだか昔の旅を思い出せて楽しかったよ」
「マスターはさ、この戦いの中で成長したよね」
「そんな……そんなことは無いわ……。だって、現にこうして聖杯は手に入れられず、星見さんにも迷惑をかけてしまった……」
「ううん。違うんだ、重要なのは勝ち負けじゃない」
「僕を召喚した時の君は、どんな手段を用いても聖杯を手に入れようとしていた」
「それも、自分では使うつもりが無く、ただお父さんの気を引こうとするためだけにだ」
「だけど、マスターはこの聖杯戦争でいろんな人と出会い、いろんな経験をした。そしてきっと、いろんなことを考えた」
「だからだろう? 君が最終決戦に挑むとき“既に聖杯を欲してはいなかった”のは」
「でも、そのせいで私は星見さんの足を引っ張ってしまったわ……」
「それでも、君は戦い抜いたじゃないか。全てを無駄にしないために」
「正直言うとね、君が星見ちゃんの提案を断ったとき僕は嬉しかったんだ」
「ああ、ようやくマスターは一歩踏み出せたんだ思った」
「セイバー……」
「それにね、マスターも言った通り、きっと彼女の願いは、彼女を幸せにはしなかった。だから、君にはあの選択を悔やんでほしくない」
「本当に、そうかしら…」
「うん、きっとね。もし心配なら、マスターが支えてあげるといい。だって、マスターと彼女はお友達だろう?」
「もちろんよ、私きっと彼女を不幸になんてさせないわ」
「じゃあ安心だ。お父さんに関しては……。そうだなぁ、そもそも、もっと向き合って話し合うほうが良いと思う」
「だって、娘が命がけの戦いに身を投じる事を喜ぶ父親なんていないんだから…ね?」
「うん…そうする。私、お父様ともっと話し合うわ」
「うん、いい子だ。それを聞いて僕も安心したよ」
「君の戦いは、無駄なんかじゃなかった。だから、胸を張りなさい」
「マスターは、僕の誇りだよ」
「そろそろ限界かな…。じゃあね、マスター」
「ありがとうセイバー。本当に、本当にありがとう……」
「私、これからもっと頑張るから。お父様に頼りきりじゃいけないって気付いたもの」
「だから、ね。きっとどこかで見守っててね……」
帰りの道で…
「見つけたぞ!何をしているんだ天魔!」
「お父様!?」
「お前!いきなり「聖杯を持ってくる」なんて家を飛び出して何を考えているんだ!」
「聖杯戦争と言うのは命がけの戦いで……って、まさか……もう終結したのか…?」
「ええ、ついさっき終わったわ」
「馬鹿者!私が、私がどれだけ心配をしたか…!」
「どうしてこんな危険な事を…!娘が戦いに身を投じて喜ぶ父親がいるはずがないだろう…!」
「ごめんなさい……最初は、お父様は聖杯を欲しがっていると思って…、だから…手に入れようとしたの」
「もういいんだ、そんなものは…!私が、今一番大切なのは聖杯でも、ましてや人類の平和でもない…お前なんだ…」
「だから、もうこんな事はしないでくれ…。どうか、私をこれ以上心配させてくれるな…」
「うん、ごめんなさい。本当に、反省しているわ」
「でもね、お父様。私、聖杯戦争に参加して良かったわ」
「いろんな人に会ったわ。いろんな出来事があったわ。お友達だってできたの。私ね、今までよりもずっと世界が広がって見える」
「だからね、聞いて。私がどんな経験をしたのか、どんな戦いだったのか。それでね、その後に、たくさん叱って」
「天魔……お前、少し背が伸びたか?」

 
 
ジェヴォーダン

マスター
【名前】外道天魔
【職業】主人公
【HP】 5 / 5
【令呪】 2 / 2
【現在地】
【筋力】E
【耐久】E
【敏捷】E
【魔力】E
【幸運】E
【スキル】起源「ナーサリーライム」:サーヴァントの宝具使用回数を2回に増やす

【容姿】
赤い頭巾を被った少女

【願い事】
聖杯を手に入れることが望み

【その他】
聖杯を求めて旅立った父は待てど暮らせど帰っては来なかった。
孤独な時間を過ごし続け、彼女の心は摩耗していった。
「私が聖杯を手に入れればきっとお父様は帰ってくる」
自らの心を守るために、彼女はそう思い込むことにした。
やがて彼女はカルデアへと流れつく。
マスター適性を認められカルデアで過ごしながらも、彼女は虎視眈々とカルデアの持つ聖杯の情報を狙っていた。
レフによる爆発事故が起きてからもそれは変わらない。

【バッドエンド】バッドエンドを用意しないことによって絶対に生き残ろうと頑張れる高度な作戦

【ハッピーエンド】特異点を修復して聖杯を手に入れる
「おめでとう私。貴女の夢は手の中に。クヒヒ。ハッピーエンドの感触はいかがかしら?」
純白の聖杯を手にした天魔をアーチャーが笑う。
それは決して祝福を込めたものではなく、嘲るようなものだった。
「……わかっていたわ」
聖杯を抱える天魔は、その顔を俯かせたまま呟く。
「……本当はね。わかっていたの。聖杯を手に入れたところでお父様が帰ってこないなんてこと」
ポロポロと。天魔の頬を涙が伝う。
「あら、意外。貴女は愚かな赤頭巾。このまま悪夢を見続けて、夢の国まで行ってしまうんだと思っていたわ」
「心外ね。私は貴女で貴女は私、あんまりな自己評価だわ」
涙を拭いアーチャーへと言い返す天魔。
その表情は、今しがた夢破れた少女とは思えないほどに力強いものであった。
思わぬ反撃を受け目を白黒させるアーチャーであったが、次の瞬間には再び嘲るように笑い出す。
「クヒヒヒ!そうね、ごめんなさい。貴女は私で私は貴女、鏡写しの反面教師だもの」
「それで、夢から覚めたアリスとは思えないくらい晴れ晴れとした表情をしている理由を教えてくれるかしら?」
「気付いたのよ。夢の続きを私はきっと取り戻せる」
人理が焼失した。
人類は悉く絶えた。そしてその中にはきっと父も含まれる。
聖杯を手に入れても父は帰っては来ない。
人理が再び刻み始めた時に、天魔が再び父に会えるかどうか。そんなことはわからない。
だけど、人理が燃え尽きてしまえば、そのわずかに残った可能性すら共に焼け落ちるだろう。
「つまり貴女はマリオネット。父の影を追い続けるシャドウチェイサーに甘んじるの?」
「否定はしないけど、希望を持っていたいだけよ。それに、今はカルデアの人たちのことも大切だしね」
「貴方も好きでしょ、ハッピーエンド?」
その言葉を聞いてアーチャーは思いっきり顔を顰める。
「嫌だわ嫌だわ嫌だわ!ハッピーエンドなんて大っ嫌い!」
頭をぶんぶんと振り回しながら否定するアーチャーを見て思わず天魔は笑ってしまう。
「ふふふ、ウソつきはオオカミに食べられてしまうわよ」
「だって貴女はアーチャーだもの。赤頭巾の姿をしていても、そのクラスは彼女を救った猟師さん」
「ハッピーエンドを誰よりも望んでいるのは他の誰でもない貴女でしょ」
その言葉を聞き、アーチャーが硬直する。
驚愕を張り付けた表情はだんだんと赤く染まっていき、ついには顔を覆い隠してしまった。
アーチャーにとってそれは何よりも否定したい言葉であり、同時に彼女の確信を付く言葉でもあった。
隠し事がバレた子供のように、アーチャーの心を羞恥心が満たす。
「違うもん違うもん違うもん!」
バタバタと顔を両手で顔を隠しながら暴れるアーチャーに笑いかける。
「だからね、アーチャー。これからもよろしくね」
「ううう……酷いわ酷いわ。貴女って酷い人だわ」
「私は貴女で貴女は私なんでしょう?だったらいいじゃない、お互い様よ」
「私は哀れな赤頭巾、こんなに酷いマスターの下でこれからきっとこれから先ずっと、灰被りみたいにこき使われるんだわ!」
「また思ってもみないことを」

 
関係人物

双葉世界
外道善慈:大好きなお父様
星見 灯:大切なお友達。つらいことがあったらなんでも言ってね
中田貞行:優しいお兄さん。ところでこのFGOってゲームなんだけどカキン?ってどうするのかしら
ガイ・J・アッキーズ:アレほど忠告したのに……(でもこの「Holy Grail Seekers」って小説意外とおもしろいわね……)

 

FGO世界
ラーヴァ・ローラン:優しいお姉さん!
中田チノ:不思議な子。何か秘密がありそう
ステーシー・ウォルター・バハオーフェン:不眠症みたいだから心配。大丈夫?ちゃんと寝れてる?

 
20の質問(双葉世界の天魔ver)
質問1名前と年齢と性別を教えてください
「外道天魔、年齢は13歳。性別は……わざわざ聞く必要あるのかしら?見ての通りの女の子よ」
質問2身長と体重を教えてください
「ノーコメント。女性にそう言う質問するのはどうかと思うわ」
質問3血液型と誕生日を教えてください
「1月31日生まれのA型」
質問4好きな色、自分を象徴するような色はありますか
「やっぱり赤かしら?この赤ずきん、お気に入りなの」
質問5特技はなんですか
「礼装の扱いは得意よ?後は……そうね、起源の影響か童話系サーヴァントの力を限界以上に引き出せるわね」
質問6好きなものはなんですか
「お父様と星見さん!あと、オオカミのぬいぐるみがお気に入りなの」
質問7嫌いなものはなんですか
「特にないわ」
質問8天敵とかいますか
「怒った時の星見さんには頭が上がらないわ…」
質問9属性について教えてください
「魔術属性は『水』。魔術特性は『転換』ね。あまり使う機会もないから自分でも忘れそうになるけれど」
質問10所属勢力はどこですか
「どこかの勢力に属していたりはしないつもりよ?もはや絶えたとは言え、外道の魔術師はあまり他の魔術師と交流はなかったみたいだし」
質問11令呪はどこにありますか、どのような形ですか
「胸元、ちょうど鎖骨の間辺りね。……なに?見せないわよ?」
質問12貴方の外見について自由に話してください
「見たまんま赤ずきんちゃんって感じの容姿ね。この赤ずきん、お父様がプレゼントしてくれたの!素敵でしょ!……髪は別に染めている訳じゃないのよ?お母様の血が濃いのかしら」
質問13ざっくりとあなたの性格を教えてください
「うーん、自分の性格って自分ではわかりづらいものだと思うのだけれど……普段は控え目だけどやる時はやるって感じかしら? ああ、でも少しネガティブな面はあるかもしれないわ」
質問14どのように生まれて、今までどんなことがありましたか
「幼い頃はお父様とお母様に愛されて幸せな日々だったわ。でも、お母様が死んでしまって、お父様も様子がおかしくなって、とうとう一人ぼっちになってしまったの。一人で生き抜くために魔術を覚え、お父様を探すためにカルデアって施設へ行こうかと思っていたところで、お父様が帰ってきてくれたの!それから、お父様の願いを叶えようとして聖杯戦争に挑んだ事もあるわ。負けちゃったけれどね。でも、そこで素敵なお友達に出会えたの!」
質問15聖杯戦争中はどのようなことをしますか、
使う武器や魔術なども自由に話してください
「もう聖杯戦争に参加するつもりはないから、過去に参加した時の話でいいかしら?お父様から貰った魔術礼装で敵の罠を解除したり、セイバーに魔力を付与したオイルを塗ってあげたりしたわ」
質問16聖杯にかける望み、あるいは聖杯戦争参加の経緯を教えてください
「お父様の願いを叶えるため!……だったんだけれど、私の勘違いだったみたい。たくさん怒られちゃったし、もう参加するつもりはないわ」
質問17親しい人間について自由に話してください、空欄でも構いません
「星見さん!聖杯戦争を通してお友達になったの!今までお友達なんていなかったから、私にとって初めての、大切なお友達よ!星見さんとは聖杯戦争中同盟を組んでいたんだけど、今にして思えば私ったら星見さんに頼ってばかりだった気がするわ。聞いて聞いて!星見さんったら凄いのよ!ライダーと一緒に他の参加者を千切っては投げ千切っては投げ、最後こそ私の甘さのせいで他の参加者に徒党を組まれて負けてしまったけれど、あの聖杯戦争で一番強かったのは、間違いなく星見さんとライダーだったわ!聖杯戦争が終わってからも仲良しよ?一緒にFGOをしたり、本を読んだり、遊びに出かける事もあるわ。星見さんったら、私がいくら勧めても「Holy Grail Seekers」を読んでくれないのよね。面白いのに。やっぱり魔術師として許せないのかしら?そうそう、この前私がFGOで呼符一発で☆5サーヴァントを当てたのを掲示板で報告したらID出されちゃったんだけれど、その時は星見さんが慰めてくれたのよ!星見さんって凄く優しいの!でも、家が遠いからなかなか逢えなくて寂しいのよね。はぁ、聖杯に「星見さんの家と我が家を繋げてください」とでも願おうかしら……ダメダメ、お父様に叱られちゃうわ。それでねそれでね!星見さん、私が入れた紅茶を美味しい!って言ってくれるの!えへへ、お父様以外の人に紅茶を入れたことなんて無かったし、こうして褒めてもらうことも無かったから、ちょっと恥ずかしいけれど、とっても嬉しいわ。最近では星見さんの好みも何となくわかってきたつもりだから、星見さんが遊びに来てくれる日には前もって茶葉を用意してるのよ!お庭のお手入れも、普段は庭師の人を雇ってお願いしているんだけれど星見さんが来るときだけは私が特別に綺麗にしてるの!……でもね、星見さんったら私と一緒にいる時もずっと“あの子”の話ばっかり。星見さんと“あの子”の恋路を応援するって決めたのは確かに私よ?でもね、やっぱり目の前にいるんだから、私のことだってちゃんと見て欲しいじゃない。っていけないいけない。私ったらあの事件で反省したつもりだったのに、ついまた嫉妬しちゃったわ。今のは聞かなかったことにして。え?あの事件って何かって?……ノーコメントよ。あ、そうだ!今度星見さんと“あの子”と一緒に3人で遊ぶ約束があるの!星見さんがあれだけ入れ込むんだもの、きっと素敵な子に違いないわ。でも、星見さんを任せられるか、しっかりチェックさせてもらうつもりよ!覚悟しておきなさい!」
質問18自分のサーヴァントをどう思いますか、空欄でも構いません
「誰よりも優しい私の騎士様。もし私に兄がいたらあんな感じだったのかしら」
質問19自分にモチーフなどはありますか
「もうこの回答も何度目かになってしまうけれど、やっぱり赤ずきんちゃんね」
質問20なにかこちらに質問はありますか
「ところで、この質問に何か意味があるのかしら?もしかして「Holy Grail Seekers」の続編のための取材とか!?」
今回はありがとうございました。あなたの望みが叶うことを願います
 
イメージソング
  • 長い夢
    &flash(https://www.youtube.com/v/VfgLQ5olv10,356x200);
     
  • schwarzweiβ~霧の向こうに繋がる世界~(天魔&善慈で共通)
    &flash(https://www.youtube.com/v/RJli97m1SAw,356x200);