真楽遣児

「一回死ぬぐらいで埋め合わせがつくなら安いもんだ。
　僕はこれからも、“パラスのマスターだ”って誇りを持って名乗るために、ここにきたんだ」

【名前】真楽遣児
【容姿】縮れ毛で卑屈な面差しの男。露悪的な態度を隠しもしない。
【願い事】聖杯戦争の早期終結
【バッドエンド】
【グッドエンド】
【令呪】　３　／　３
【ＨＰ】１５　／１５
【筋力】Ｃ+ ：４
【耐久】Ｄ+ ：３
【敏捷】Ｅ ：１
【魔力】Ｅ ：１
【幸運】Ｅ ：１
【スキル１】心脈令呪〔盾〕：自分のサーヴァントの物理防御時、補正値３を与える。
【スキル２】心脈令呪〔衣〕：自分のサーヴァントの魔術防御時に補正値３を与える。
【スキル３】函中の環蛇：自分のサーヴァントの最大ＨＰを１５増やす。
【その他】中立・善、非童貞、ワカメ

泥

概要

読み：まらく　けんじ
生年月日：1983年1月13日／血液型：B型
身長：172cm／体重：68kg
イメージカラー：瑠璃紺
特技：空回り
好きなもの：家事／苦手なもの：政治折衝
天敵：八岐大蛇
起源：『貢献』→『不屈』
魔術属性：水
魔術系統：カバラ、巫術(第二次双葉聖杯戦争後)、アパッチ族の呪術(第二次聖杯戦争後)
魔術特性：『一体化』
魔術回路・質：D / 魔術回路・量：E / 魔術回路・編成：異常

真楽家１０代目当主。魔術師。

略歴

第二次双葉聖杯戦争以前(1983～2001)

双葉に根を下ろす魔道の家系、真楽家の十代目当主。
かなり古い家柄なのだが日本に根付いた五代目がピークで以後回路が急速に劣化の一途を辿っており、恐らくは彼で途絶える。
幼少期は父親によって様々な苛烈な処置を受けるが、死んだ回路が復活するわけもなく思春期の頃には父も諦め、失意のまま第一次双葉聖杯戦争時の災害で早逝。
苦痛に満ちた幼少期が無為に終わった虚脱感から過度に自嘲的な人格が形成される。

第二次双葉聖杯戦争～第三次双葉聖杯戦争(2001～2006)

五月市立高校在籍時、第二次双葉聖杯戦争に巻き込まれる。
故郷を守るべく参戦を決意するが、召喚したキャスターの能力を生かしきれないまま脱落。
心境に変化があり、冴の姉の快復を見届けた後旅立ち、世界を放浪する。
エジプトにて盗掘に関与した後、渡英。
時計塔の門を叩き、ツテが無いので現代魔術学科に籍を置く。
その後、第三次双葉聖杯戦争の開催を前回の監督役に告げられ、急遽帰国。学友(双葉地方のセカンドオーナーである)にカンパされた触媒でセイバーを召喚し参戦。
ひとまず双葉地方は守られたためその後時計塔に戻った。

時計塔時代(2006～2016頃)

その間も双葉地方における聖杯戦争に関し時計塔に便宜を図り続けたらしく、エルメロイ教室卒業後その功績とネイティブアメリカンの呪術と日本の巫術の共通性を指摘した研究で実績を得て典位を授かる。
この間にとある魔術師と接触し、南国聖杯戦争の監督役を務める。
里帰り中に薫理市の聖杯戦争に従妹姪の瑞穂が参加したと聞き、急遽冴からローゼンから貰った『守護獣の欠月牙(ティンネ・コヨーテ・タンゴ)』を返してもらい、参戦。彼女を無事連れ帰った。
この際の活躍を瑞穂が(多少誇張して)吹聴したのを聞きつけ、召喚科が接近。
本格的に時計塔が亜種聖杯戦争に介入するための尖兵としての立場を鮮明にする。

『猟番』(201X)

その後、数多の聖杯戦争に介入し続けた彼は『猟番(ゲームキーパー)』と渾名されるようになっていた。
相変わらずパラスをよく呼びつけているようで、彼女もまた猟番の使い魔『猟番のセイバー』として魔術世界に認識されている。
また薫理市の一件を教訓に、盗難や不意の聖杯戦争に備えるため加工したパラスの触媒である神像の破片を心臓に埋め込んでおり、魔術特性が大幅に変更されている。
アルカトラスの第二十八迷宮『ドゥオ・フォリウム』を調査する際、手違いで聖杯戦争に巻き込まれてしまうが、この際もパラスを召喚して共に脱出に当たった。
紆余曲折の末、聖杯を得て受肉したパラスに思いの丈を告白されるも答えは保留。
しかし済し崩し的に以後公私に渡るパートナーとなった。

現在(2026以降)

その後も聖杯戦争に介入し続けるが、聖杯戦争への介入技術が失伝することを恐れたロードから後継者を作るよう催促されていた。
小規模な聖杯戦争で重傷を負ったことを契機に『猟番』を立ち上げる。
ほぼ同時に別の聖杯戦争で聖杯を得て身体を癒し、再び聖杯戦争に身を投じる日々に戻った。

人物

少年期

自己評価が非常に低く、万事にひねた態度を取る。
幼少期の経験から、自他を問わず苦労が報われないことにイラつく傾向がある。
文句を言いながらも人助けを行うことも少なくなく、少し付き合った人間には実は善人だと思われがち。
だが彼は本当にイラついているだけなので「都合のいい解釈をしてるだけさ」と取り合わない。
そのため周囲に好感はもたれているが、他者と深い関係になることがなかった。

青年期

第二次双葉聖杯戦争敗退後、「ローゼンに誇れるマスターになる」という人生の目標を得る。
卑屈さは鳴りを潜め、徐々に実戦を通じて強靭な精神力を獲得していった。
しかし依然自己評価は低く、自分すら認められないようではまだまだローゼンに見合うマスターとは言えないとして彼女を召喚することを避けている。

壮年期

その出自ゆえ侮られがちとはいえ、数多の聖杯戦争を通じ時計塔においてそれなりの立場となっているが、相変わらず自己評価は非常に低い。
現状と希望の不一致により自己評価が低い、常に不機嫌そう、という点で師との相似を指摘されるが彼との仲は比較的悪い。同属嫌悪かもしれない。
基本的に深い他者と関わりを持たない点は変わっていないが、それでも幾許かの親友や戦友を得た。
パラスのことは依然“相棒”としているが、内心では既に──……

能力

令呪。モチーフは折れた剣。

基本情報

属性は水。回路数は7。家伝の魔術系統はカバラ。
とはいえ生来の非才ゆえ刻印の起動すら侭ならず、暗示などの簡単な魔術すら失敗することがある。

青年期～壮年期

時計塔で全体基礎を終えた後、フィールドワークで日本の巫術やアパッチの呪術を修め、霊脈干渉に関する魔術で大成した。
これにより大規模な儀式魔術(たとえば聖杯戦争のような)の運営においては一角の能力を持つ。
もっとも短時間で作動する魔術においては相変わらずおちこぼれもいいところで、本人は「聖杯戦争ぐらいにしか役に立たない」とあまり重要視していない。
この時点で異様に若作りなのもこれらの恩恵らしいが、詳細は不明。

『猟番』

神像の一部を加工して心臓に埋め込んだことで身体がパラスのマスターであることに特化した。
パラス専用の特殊な令呪を得た他、パラスが近くにいる時だけ神像の効果で死徒もかくやというほどの不死性を発揮する。
なので相変わらず異常に若作り。
代償として本来の魔術特性はほぼ喪われており、真楽家の魔術刻印は機能させられなくなった。
このため、近々分家の真楽瑞穂に継承させ刻印を合流させる予定である。

・『心脈令呪(ノーカウント・アクセラレイター)』
神像の一部を埋め込むことで変化したパラス専用特化令呪。
聖杯戦争非参加時は常にこの状態の令呪が右腕に刻まれているが、聖杯戦争参加時は通常の令呪に擬態しており、使用時のみ変形する。
名前の通り使用しても画数が減らないが、用途が特定の行動補助に限定されておりパラスが望まないことを命ずる用途では使用できない。
また、直接接触していなければ魔力のロスが激しい。

関連人物

●人間関係
サーヴァント
・ローゼン
　最初に召喚したサーヴァント。人生の方向性を決定付けた女。
　魔術師としてクズでも人間として存在価値がなくても我慢できるが
　彼女に見合わないマスターでいることにだけには納得できなかった。
・パラス
　最も多く召喚した、一番信頼しているサーヴァント。
　ついに受肉してしまい常に傍に寄り添うようになり、公私にわたるパートナーとなった。
　内心はもうとっくに惚れているが素直に好きと言えない。
・パラス〔オルタ〕
　正しく別側面と捉えているので等しく愛している。
・パラス〔女神〕
　彼の女神。お互いその気持ちには気づかないふりをした。
・八岐大蛇
　実は父の仇なのだが、向こうも覚えてないだろうしあまり気にはしていない。
　ただし、遣児にとって潜在的な死の象徴ではある。
・メアリー
　戦友。彼の物語にとって、正規の登場人物。
・マリア
　幾度か召喚した。実は最も縁が強く、触媒が無いか何らかの阻害を受けていると彼女が召喚される。
・ジャンヌ・ダルク
　２度召喚した。本人が聖杯への望みを持たないため、まともなルーラーとは全般的に相性が良い。
・シロウ
　１度召喚。「全然似ていないがどこかアイツを想起させる雰囲気がある」との評。

・テュポーン
　「もう二度と遭いたくない……」
・モルガン・ル・フェ
　「もう二度と(ｒｙ」
・エリザベス一世
　(あのルーラーまたいる……)
・火焔山の土地神
　正直死ぬほど痛かったが、まぁ悪いヤツではないのだろう。
・オリジン
　エジプトで共闘したキャスター。彼女によって一時は起源覚醒に至るが、その後戻してもらった。

マスター
・真楽瑞穂
　いとこ姪。真っ当に姪として可愛がっている一方で甘やかしもしない。
　自分に過酷な幼少期がなかったら……という可能性を感じる存在。ある意味、救いを見ている。
　え、女として？ だからロリコンじゃないって！
・星見冴
　第二次双葉聖杯戦争で共闘。現在も家族ぐるみで十数年来の親交があるらしい。
・マコト・ビン・ヴァファー
　親友。だいぶ歳が離れているのだが、なぜか随分と長く深い付き合いのような気がする。
・沢本零
　ヤルダバオトを共に登った戦友。後に『猟番』に招聘する。
・コロナ
　ヤルダバオトを共に登った戦友。
・ジョン・レッドフィールド
　ヤルダバオトに続き聖杯大戦でも共闘。
　信頼できる仲間だがパラスの受肉の件が執行者にバレると(ｒｙ。
・沢本大弥
　大戦の前哨戦で受肉サーヴァントであるため接触を持たれそうになったが、時計塔にバレると大変危険であるためその場は韜晦した。
　後、『猟番』の立ち上げと共に受肉サーヴァントの保護も考えるようになり、再接触。
・エリス・フォーストレア
　聖杯を譲ってもらう際に月１０万の援助を約束した。
　前途有望な若手魔術師への援助という名目だが、残念ながら誰も信じてくれない。
・真竜院レト
　同盟を組んだ相手。困ったことがあったか誰かを困らせる予定が出来たら連絡しろ、と
　連絡先を渡したが、誼が半分、警戒半分である。
・星見　怜
　友人の娘。……なのだが、
　顔を合わせたヤルダバオトでは彼にとって“記憶はあるが、未来の話なので実感がない”状態である。
・ヴァファー・ビン・サッタール
　マコトの父。エジプトにおいて共闘。
　クセのある人物だが、親交と称して問題ない関係を築いた。
　なおエジプト人の命名法則に明るくなかったためか、後にマコトと出会った際もしばらく親子と気づかなかったようだ。

・清原
　「ちゃんと更正しろよ……」
・桐屋無間
　「そんなにイラつく顔してるかな、僕……」
　実は十数年経った今もちょっと気にしている。
・外道天魔
　「どこかで会ったような気が……？」
・「剥がし屋」
　一応時計塔に所属するものの時計塔は別に互助組織でも何でもないので割と思うところはない。
　その境遇を知ったら聖杯を譲ってもよかったぐらい。
・ガイ・Ｊ・アッキーズ
　「ちゃんと仕事しとけよ監督役！」
・中田貞行
　今まで出会ったマスターで最も恐ろしい人間は誰か、と問われれば彼を挙げる。
・コエター・ホーマン
　聖杯大戦で共闘。
　正直メンタルの改善で済む話じゃないのか……。
・周瑜公瑾〔エルメロイⅠ世〕
　師の師に当たる。
　魔術師としては守旧派のスタンスなので比較的共感する。

・真楽剣護
　いつかの未来で、出会うもの。

カルデアの世界線

カルデアにおいてもマスター候補として存在する。
故郷を“この世の終わりのような”災害で喪った経験があり、カルデアの理念には真摯に賛同している。
その非才の割に鉄火場でも泰然としており、サーヴァントの扱いに慣れていることから秘密裏に行われた聖杯戦争に参加していたのではないかと噂される。
しかし、カルデアは2004年冬木市以外での聖杯戦争を確認していない。
番外特異点 ガンエデンにて霊子クローニングの上擬似肉体にインストールされたコピーが投入され、人理を修復するが敢無く消滅した。
その後、無限闇魔神塔ヤルダバオトにて再度コピーされ投入。今回は最初からオーダー終了と共に消滅されることが告げられ、自身の身を危険に晒すほどの強力なサーヴァントと契約する。存在は消滅したが、ヤルダバオトの性質とアテナの計らいにより精神は他の世界線に収斂され連続性は保たれた。
本物の真楽遣児はグランドオーダー終了後に解凍され、現場に復帰している。
なお、幾らガチャを回してもパラスしか出ない。