鈴墓一族

Last-modified: 2016-12-03 (土) 17:26:48

●所属者
鈴墓詠:次期当主(F市ヤルダバオト)→当主(南国聖杯戦争)※鈴墓詠&入羽名義
鈴墓入羽:詠の双子の妹。生贄(ヤルダバオト)→一般人(南国聖杯戦争)/マスター候補生(ラグナロク大坂
鈴墓天悟:詠と入羽の弟。魔術師

 

名前の由来は「The Limbo of Infants」、幼児の辺獄。洗礼を受けていないために原罪から救われぬ赤子の行き着いた末。
鈴墓家は戦国時代における布教から綿々と伝わる熱心な信徒であり、
「辺獄」こそが根源に繋がる道筋であると信じ、近い時期に子を二人成し、片方を洗礼を受けさせずに忌み子として産み育てる風習を持つ。
その忌み子の方は当主の座を譲る際に魔術的儀式に使われる―――その末路は語るまでも無いだろう。

 

鈴墓の忌み子は赤子のままであるべく十分な教育や食料を与えられず、更には成長すら阻害される。
そのため、彼女の精神年齢は五歳児かと思えば成熟しているかのような、外見と合わせて非常に歪な状態になっている。

 

魔術特性は「霊魂使役」。死霊魔術とは似て異なる魔術である。
死者の霊魂を使い魔として使役することに長けており、一種の魂の物質化に近い。
ただし死霊の知識は全て喪われ、個人としてのパーソナリティは全て剥奪されるため生前の記憶を想起させるといったことは不可能である。
そのため、霊魂の使役によって行えることは単純な情報収集や戦闘行為のみに留まる。
また、鈴墓の使役する霊魂は鈴墓以外の魔術師と意思疎通することはできない。

 

この魔術特性により独特な死生観を持ち、鈴墓の魔術師にとって死者とは単なる使い魔、道具と見る向きが強い。
それは過去の英雄であるサーヴァントも例外ではなく、鈴墓家でサーヴァントを道具扱いしないのは純粋無垢な感性を持つ入羽のみである。
……ただ、入羽を救い出した後の詠は生死を司る女神への恩義もあり、少しだけ軟化した模様。

 

ちなみにそこそこ強い霊脈の通っている地を幾つか管理しているため、それなりに裕福である。
霊魂を使役することにより現代の情報社会にも適応しており、それなりな地位を得ている家族もいる。