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Last-modified: 2007-06-14 (木) 22:10:30

マルス「今日も我家は平和だ。暇すぎるからドーガでも呼びつけて遊ぼうかな」
ロイ「兄さんは舎弟いじめが本当に好きだね。この前なんて、無意味に家の周りを往復させてただろ」
マルス「人聞きの悪い事言わないで欲しいな。僕はあいつをダイエットさせてあげたのさ。友の健康を願うなら当然だよ」
ロイ(ひでえ)
マルス「何かおもしろい話は無いか?」
ロイ「うーん・・・そういえばこの前リグレさん家に行ったんだ」
マルス「あの超セレブの」
ロイ「うん、あそこの長男の誕生日を祝うパーティーに呼ばれたんだけどね」
マルス「それで?」
ロイ「凄い豪華で流石金持ちだと思ったよ」
マルス「それだけ?」
ロイ「違うよ、招かれた賓客のメンツがまた凄いんだ」
マルス「誰が居たんだ?」
ロイ「名前はわからなかったけど、たぶん大物がたくさん」
マルス「なんだ、言えないのか。虚言癖も大概にしなさい」
ロイ「本当だよ!あと漆黒のおじさんも居た!」
マルス「お向かいさんの漆黒のおじさんが?そんなわけないだろ(失笑)」
ロイ「マジだって!なんかリグレさんと談笑してた」
マルス「いつも僕達を不意に襲うおじさんがそんな和やかなはずが」
ロイ「それがあの黒光している鎧をつけていたんだよ!」
マルス「パーティーでその格好はめちゃめちゃ浮くって」
ロイ「それが不思議と馴染んでた。上半身裸のマッチョとか赤目のターバンとかキテレツなのが沢山いたから」
マルス「なんだそれワロタ」
ヘクトル「ただいまっと」
ロイ「おかえり」
ヘクトル「あー疲れた」
マルス「やけに汗をかいてるね。運動でもしたのか?」
ヘクトル「また漆黒の野郎が斬りかかってきやがったんだ。今日はハンマー持ってたから返り討ちにしたけどな」
マルス「どうりでさっき外で大きな音がしたわけだ」
ロイ「実はさ、この家って平和じゃないのでは。近所の爺さん達も殺伐としてるし。この前爺さんに挨拶したら舌打ちされたよ」
ヘクトル「じじい達まだ根にもっているのか。たかだか盆栽粉砕したぐらいで」
マルス「少ない余生を盆栽に命をかけてる寂しい人達なんだよ」
ロイ「エリウッド兄さんの胃が荒れるから程々に」
マルス「中間管理職はつらいなあ」
ヘクトル「そーいやなんかふくよかな男が漆黒に襲われてたぜ。俺が駆け付ける前にやられちまったけど」
マルス「やっべ大変だ」