12-380

Last-modified: 2008-10-13 (月) 22:10:04

380 名前: アイクとリン、相死狂う [sage] 投稿日: 2008/08/06(水) 09:45:11 ID:BHcQswRl
アイク「リン、この漫画は?」
リン 「しっこくさんがミカヤ姉さんに差し入れだって。いろいろ入荷しすぎて余ったそうよ」
アイク「これとかこれとかはミカヤ姉さんじゃなくてリーフ向けだと思うが?」
リン 「ああ、エクセダキュンとホーリーダキュンね。中を見てみたらリーフどころかこの家の誰にも見せられないようなのだったわ」
アイク「これは? このシグダキュンってのは?」
リン 「それは私も読んでないわ。一緒に読む?」
アイク「ああ」

一気に十巻まで読み終える二人

アイク「これは……ずいぶんと面白いな」
リン 「戯れなれば、って所がかっこいいわね」
アイク「ぬふぅ」
リン 「アイク兄さん自重! ミカヤ姉さんに説教&折檻されるわよ!つ【レクスオーラ】」
アイク「それは困るな。ふむ……少し実演してみないか?」
リン 「今度はシグルド兄さんに殺されたいの? KINSINよそれ」
アイク「違う。この無明逆ダキュンと流れダキュンをだ」
リン 「『おお、あれこそはアイク兄上無敗の構え、無明逆ダキュン……』」
アイク「『我ら二人の相手をする女だ』」
リン 「兄さん実はリーフと同レベル?」
アイク「まさか。それじゃあ、庭でやろうか」
リン 「石はとらなくていいわね。……今日のマーニ・カティは七丁念仏と同じくらい切れるわよ」
アイク「そうか。楽しみだ」

庭にて対峙する二人。
二人の間には空風が吹き、束の間の死闘を演出する。
片方はアイク。黄金に光るラグネルの柄を片手でつかみ、刀身を強力無比なる指の力で支える。
もう片方はリン。銀に光る刀身は地面に突き立てられ、解き放たれるときを今か今かと待ち続ける。
どこまでも原作に忠実にしようとしているのか、リンは目を瞑ったままである。
そして、二人の意識が極度の集中によって途切れようとしたとき、それは起こった。

エイリーク「二人とも、何をしているのですか!?」

(ここからエイリーク視点でお届けします)

その声が、二人の抑制を一気に解き放った。
ラグネルは竜巻を思わせる速度で指より解き放たれ、マーニ・カティはラグネルと共にアイクを切り裂かんとするかのように地より解き放たれる。
その必死の剣閃は空を裂き二人の命の蝋燭を消さんとする。
が、その剣は二人に傷一つつけない。
代わりに響く、凄まじき金属のかち合う音。
ラグネルの金が、マーニ・カティの銀と当たったのだ。
まるで示し合わせたようなそのタイミングに、エイリークは唖然とした。
それのみでは終わらず、いまだ死闘は続く。

(エイリーク視点終了)

エイリーク「いったい何なのですか!? まさか、リンがアイク兄様の生ハムメロンを食べたのですか!?」
エフラム 「……いや、これはシグルってただけだろう」
ヘクトル 「だな。居間にシグルダキュンとベルセダキュンが散乱してた」
リーフ  「綺麗なおねぃさんハァハァ」
ミカヤ  「まぁ、この程度なら家が壊れることもないし。リーフ、貴方はまだ読んじゃだめよ」
リーフ  「ああっと! hage」
エリンシア「洗濯物さえきらなければまあ問題はないですわね」
エリウッド「う……あの斬り合いを見てたら目が回って吐き気が……」