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Last-modified: 2008-12-04 (木) 16:52:03

540 名前:セリスとユリアの中身が入れ替わってしまった様です:2008/08/17(日) 14:38:51 ID:ToZILxw7
セリス  「うわ~寝坊しちゃった…!学校に遅れちゃう…!!」

この乙女…ぃゃ、この少年の名はセリス。大家族である某主人公兄弟家の一員で、
先程寝坊した為大急ぎでユグラジル高校に向かっている。
彼には友達がとても多く、中でもラナ、ユリア、ユリウス辺りが彼に惚れこんているが、
珍しい事に高校生なのにも関わらず純情で恋愛事に疎いので、
その好意にはまったく気づいていない。
それでは本題に戻るとしよう、セリスは無事学校に間に合うのであろうか!!?
……と二流のナレーターなら言っているだろうが、悪いが私は違う。
一流のナレーターならこう話を始めるのだぁぁぁ!!
『寝坊して学校に遅れそうなので必死に走るセリス、だがそれはユンヌの巧妙な罠だった』

第一章: 入 れ 替 わ り し 二 人

セリス  (後3分…学校まで残り…20m…っ!!)
セリス  (
セリス  「よし、ココの曲がり角を左に曲がれば学校はもうすぐd」
???  「!!…きゃあっ!」
セリス  「うわぁっ!……う…ぅぅん……バタッ(気絶)」

ユンヌ  「うふふ…計画通り…!!」

セリス  「…う…うぅ…」
アレス  「おっ!………ユリウスーッ!、起きたぞ!!!」
ユリウス 「その様だな」
セリス  「あれ…?ココは…」
ユリウス 「保健室だ。大丈夫か?」
セリス  「あ…う、うん」
ユリウス 「まったく…学校の手前で倒れてるお前を担ぐのは中々骨だったぞ。
      原作には『担ぐ』コマンドは無いしな」
アレス  「メタ的発言は控えろy(ry)」
ユリウス 「セリスを待つのも良いが、せめて俺のアドバイス位は(以下略)」
セリス  (あれ…?セリスを待つのも良いがって……僕がセリスだよ??)
アレス  「まぁまぁそれ以上は言うなって。
      妹というのは総じてあまり兄の言う事は聞かないもんだ」

541 名前:セリスとユリアの中身が入れ替わってしまった様です:2008/08/17(日) 14:41:20 ID:ToZILxw7
ユリウス 「(ナーガでフルボッコにされている時を思い出しつつ)
      …ああ、そうだな。ちょっと落ち着くわ」
アレス  「そう。ナンナだって俺のアドバイスを聞かずにあんな葉っぱ王子なんかに……
      (ブッチーン!)うぉぉぉっ許せん!!今宵のミストルティンは、
      某葉っぱの血に飢えているぅぅぅ!!」
ユリウス 「バーローwwwお前も落ち着けwwww」
セリス  (何だろうこの会話は…?)
     「…ねぇ、ユリウス」
ユリウス 「ユリ…ウス…だと!?」
セリス  「な、な、何か悪い事言った!?」
ユリウス 「…やっぱり頭を打って多少記憶が混乱してるんだろうか?
      いつもなら『お兄様』と言うんだが…」
セリス  (頭を打って…混乱…アヒャヒャヒャヒャ!!…???)
アレス  「なら仕方ない。ここでユ リ ア はしばらく安静にさせていようか」
セリス* 「……な、な、何だってーーーっ!!!!」

その頃もう一つの保健室では…

ユリア* (これって…どういう事!?)
ラナ   「セリス様が無事で良かった…セリス様って意外と軽かったですわ^^」
パティ  「そりゃあアンタは力がカンストした豪腕シスt…いや、何でもない」
ラクチェ 「気をつけて下さいね」
ユリア  (先程誰かとぶつかって気絶した…
…待っていたのは寝坊したセリス様…
これらが意味するのは一つ…!(AA略))

…どうやらユリアとセリスの中身が入れ替わってしまったようだ。
分かり易く言うと現在ユリアの体はセリスの、セリスの体はユリアのモノとなっているみたいである。
…酷い有様です。というのはまだ早い!
本当の悲劇(喜劇?)はココから巻き起こるのだからなっ!!

セリス* 「う~ん、どうしよう…今日の授業じゃあユリアとは会わないし…探し回るしかないかOTL」

542 名前:セリスとユリアの中身が入れ替わってしまった様です:2008/08/17(日) 14:42:53 ID:ToZILxw7
ユリア* (まさかセリス様の体の中に入ってるなんて…)
     「…しかし…」
ラナ   「…………」
ユリア* 「何でついてくる訳?」
ラナ   「そ、それはセリス様が心配ですから…//」
パティ  「まだたんこぶが収まってないですからね!」
ユリア* (正直鬱陶しいな…ここはおもいっきり『あっち行け!』というべきかな…?)
二人   (…うるうる…///)
ユリア* (…駄目だ。
いくら恋敵とはいっても本当にセリス様を心配している以上、
この体で酷な事は言えない…)
     「…し、心配してくれて…ありがとう」
二人   「////」
ユリア* (ふふっ…でもこれはセリス様の体を、
      隅々まで調べられる絶好のチャンスッ!
      セリス様の秘密を知って恋愛までに一歩近づいて見せますわ!!)

とりあえず二人とも特に大きな問題は無かったようだ。
しかし運命の酷い有様は確実に二人に手を伸ばしていた…

セリス* 「ふうっ…何とか授業が終わった…トイレ行こうっと」

……おいっ、セリス何お前男子トイレに入ってるんだ!待て、早まるなぁぁぁっ!!

セリス* 「ああ…誰かが既に使ってる…出てくるまで待つk」
???  「その必要は無い…って…ユリアッ!お前男子トイレに何しに来たんだ!!」

…どうやら先にトイレに入っていたのはアレスだった様だ。

セリス* (しまった!!ユリアの身体だったのを忘れてたアッー!)

543 名前:セリスとユリアの中身が入れ替わってしまった様です:2008/08/17(日) 14:45:17 ID:ToZILxw7
アレス  「ユリア…わざわざ男子トイレまで来るなんてやはりお前…」
セリス* (まずい…このままユリアのふりして逃げよう…)
アレス  「俺 の 事 が 好 き な ん だ な ?」
セリス* ( ゚д゚)・・・

セリス* (゚д゚)
アレス  「そ、そんな目で見るなよ、恥ずかしいじゃないか」
セリス* 「( )    ゚д゚ ポカーン」
アレス  (よし…ユリアは俺のアプローチに迷ってる!
      『シグルドに学ぶ女の落とし方100+1!』
      に書いてあった方法その65を使うぞ!)
アレス  「…ユリア」
セリス* 「は、はいっ!!(アレスの目が本気だ…)」
アレス  「俺は君にキス出来ない運命なんて認めない!!!」
セリス* 「………えっ?(゚д゚)何」

…セリスがアレスの言った事の意味を聞こうとしたその時っ!!

ガタンッ! スタッ ビシ!バキ!ボコ!! ティン、フォンフォン …ズガガガガガガガーンッ!!!!

アレス  「ぐあああああああっ!!!……ぐふっ」
セリス* 「!!!………リーン?」
リーン  「こんにちは、ユリアちゃん」
セリス* (…今はユリアの口調で…話を合わせておこうかな)
     「…君が天井から出てきた事には突っ込まないけど、
何かアレスがモザイクかけないと見せられない状態に…(汗)」
リーン  「…ふ~ん、アンタ意外とウブなんだぁ。セリス様みたい!」
セリス* (だって僕がそのセリスなんだもん!)
リーン  「アレスったらアンタを口説こうとしたのよ」
セリス* (…口説くってどういう事?)
リーン  「まったく、私ってモノが居ながら…よくもアンタなんかに…(ギロッ)」
セリス* (リ、リーンが怖いよ*1))ガクガクブルブル」
     「…質問していい?その格好は何d…ですか?」
リーン  「これ?ジャファルさんに弟子入りしてた頃に着てた服よ」

…リーンの服はアサシンの戦闘グラに生足と緑を追加した様な服である。

544 名前:セリスとユリアの中身が入れ替わってしまった様です:2008/08/17(日) 14:47:01 ID:ToZILxw7
リーン  「さて…と、それじゃあごきげんよう^^、ハァ!」
セリス* 「( д)         ゚゚ ポーン!」

リーンはアレスを担いだまま、穴の開いた天井に消えていった
謎が謎を呼ぶ彼女の登場は、セリスをエニグマという名の迷宮に…
セリス* 「迷い込ませてない!」

…その頃セリスの身体を持つユリアはというと…。

ユリア* (…セリス様って本当に人気者なんだ…)
ラナ   「今度こそはセリス様とイチャイチャ(自主規制)」
マナ   (セリス様の事は好きだけど、恥ずかしがり屋だから…はうぅ…///)
男子生徒諸君「ウホッ!(可愛)いい男!」
女子生徒諸君「セリス様 (*´д`)ハァハァ…」
ユリア* (ストーカーが多すぎるわぁぁぁっ!!!!)

…総勢数百人超の信者(※多分一種のストーカー)に追われていた。

二人は何とか(※色んな意味で)無事に学校を済ませ、帰る事にした。
しかし見た目と中身が違うのを考慮して『見た目』が帰る場所…、
セリスの場合は竜王家、ユリアの場合は某兄弟家へと泊まる事になる。
…後にこの決断が、更なるドタバタ劇の引き金になるとも知らず……


*1 *2
*2 *3
*3 (;゚д゚