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Last-modified: 2008-10-19 (日) 13:38:44

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399 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:34:17 ID:sm3TUH57
シャナン 「カレル、貴様、また姉上の店に金も払わず入り浸っていたようだな」
カレル  「くくく、お前の姉と姪は喜んでいるようだが」
シャナン 「その歳にもなって無職で脛かじりとは、自分が情けないとは思わんのか」
カレル  「ふ、貴様が人の事を言えた柄か?」
シャナン 「な、何を言う?私は現役の剣士だ、無職ではない」
カレル  「バルムンクが無ければ何もできん未熟者が随分と強気だな」
シャナン 「う、うるせー、それでもテメーよりはマシだ。ヴァーカ、ヴァーカ、無職、童貞(図星を突かれたため、素が出た)」
カレル  「どどどど童貞ちゃうわ(同様に素が出た)。き、昨日、お姉さんとしたばっかで・・・」
シャナン 「風俗はカウントに入らねーからな」
カレル  「ギク!!」
シャナン 「金を払はなきゃ女とヤレねーなんてマジ喪男だな」
カレル  「い、いや、心は通じ合っていたと信じている」
シャナン 「ぶっちゃけさぁ、40半ばで童貞とかぶっちゃけありえなくね?魔法使い通り越して賢者じゃね?
え、何、もうエルファイアーとリライブ位は使えるようになったんすか?あひゃひゃひゃひゃ」
カレル  「うるせぇよ、近親ロリコンのくせに威張るんじゃねーー!!」
シャナン 「なんだとーーー」
カレル  「姪のラクチェとか子供のデイジーにしか欲情できねーんだから事実じゃねーか?」
シャナン 「そ、そんなことはない」
カレル  「え~ラクチェの流星剣パンチラでハァハァしてたの誰だっけ~、
デイジーに『だーれだ』ってやられた時の感触でハァハァしてたの誰だっけ~」
シャナン 「きききききき貴様、何故それを?」
カレル  「シャナンです。手にもってるバルムンクは誰でも斬れるのに、股間にもってるほそみの剣は近親と幼女しか斬れんとです・・・
シャナンです・・・シャナンです・・・シャナンです・・・
(^Д^)プギャー wwwww」
シャナン 「も、も、も・・・もういっぺん言ってみろ、この(ピー)野郎!!」
カレル  「ああ、やんのかこの<ダキュン>野郎!!」
カレル・シャナン (取っ組み合いの喧嘩)
カアラ・アイラ 「いい加減にしろーーーーーーー」

剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~
最終話 剣聖誕生

カレル  「染みる」
カアラ  「消毒だ、我慢しろ」
―私はシャナンとの喧嘩で傷を負った兄者の顔に消毒薬をぶっかける。
我が家には杖を使える人間がいないため、地道に薬で治すしかない。
アイラやラクチェとは仲のいい兄者だが、アイラの弟シャナンとは仲が悪い、同属嫌悪というやつだ。
無職の兄者と比べるのは失礼だが、シャナンも間違いなく兄者側の人間である。
そういえばこの間の雑誌にも、ナバール系のモデルとして出ていたな。
まったく、ルトガーとは共鳴してたくせに、中2病の考えることはわからん。

カレル  「シャナンめ・・・次は必ず斬ってくれるわ」
カアラ  「無理だ、現役のシャナンに勝てるはずが無かろう、ほら、絆創膏をはるからじっとしていろ」
―絆創膏を貼る為、兄者の顔に近づいたが、相変わらず肌はツルツルだ。
今まで、私は散々中年とののしってきたがそれは実年齢の話、見た目は非常に若く20年前と全く変わりはない。
まぁ、働きもせず好き勝手なことをやって好き勝手なことを言う・・・そんな苦労のかけらも無い人生を歩んでいれば老けようも無いか。
400 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:35:10 ID:sm3TUH57
カアラ  「治療は終わった。兄者、庭に出ろ」
カレル  「・・・何のまねだ?」
カアラ  「シャナンに勝ちたいのなら、少しでも剣の腕を取り戻すのだ。私が稽古をつけてやる」
カレル  「やめておけ、妹よ。我々が相対すればいずれかが倒れるまで・・・すみません、やりますから首筋にある剣を納めてください」
―シャナンに勝つなど私にとってはどうでもいい。
私以上に何もできない兄者が職に就くには、少しでも剣技を思い出してもらうしかないのだ。
我々2人は庭に出て、練習用の模造刀を構える。

カアラ  「とりあえず、好きなように打ち込んできてくれ」
カレル  「この風・・・これから始まる宴に相応しい」
カアラ  「いいから早く来い」
カレル  「くくく・・・妹よその言葉後悔するがいい・・・必殺・緋凰絶炎衝」
―パコーーーーン
気持ちのいい音をたて、兄者の剣は宙に舞い、地に落ちた。
私は手加減どころか、まともな構えすらとっていなかった・・・。

カレル  「今のは小手調べだ。いくぞ、皇王天翔翼」
―パコーーーーン

カレル  「なかなかやるな、妹よ。それでこそ私の相手に相応しい。次だ、殺劇舞荒剣」
―パコーーーーン

カレル  「くくく・・・ついに奥義を使うときが来たか・・・はぁぁぁ、奥義、業魔灰じ・・・」
―パコーーーーン

カアラ  「・・・」
カレル  「・・・」
カアラ  「・・・」
カレル  「くくく、未知なる秘儀を」
カアラ  「いや、兄者、もういい・・・」
―泣きたくなってきた、それも声を上げて大泣きしたくなってきた。
これが、これが・・・かつて最強いわれた剣魔カレルだというのだ・・・
誰よりも強くて、私を守ってくれた兄者だというのだ・・・
私の悲しみは尋常でなかった・・・今私に慰めの言葉をかけた者は、無条件で私と支援Aになるだろう。
そして、悲しみは程なくして怒りに変わる。

カアラ  「そもそも技名を言うな!死と隣り合わせの実戦中にあんな小難しい漢字を叫ぶ剣士がどこにいる!」
カレル  「『レイディアント・ハウル』みたいな横文字の方がよかったか?」
カアラ  「そういう問題じゃねぇぇぇぇ、この中2病がぁぁぁぁ!!!」
―私は兄者を蹴飛ばし、家の外に追い出して、鍵をかける。当分兄者の顔は見たくない。

(ここからは、カレルさんの視点でお読み下さい)
カレル  「く・・・本気で蹴りおった、妹め・・・兄に対する畏敬の念が足りん」
―幼少時は「兄上・・・雷が怖いので、一緒に寝てください」とか言ってくれた萌え妹だったのに・・・。

カレル  「扉が開かん・・・妹め、内側から魔力封印を施しおったか」
―仕方が無く、街へ向かった、目的はエターナルガールハンティング、つまりはナンパだ。
ふ・・・昨今の婦女子など、私の闇の気(ダーク・オーラ)でイチコロだろう。
401 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:35:41 ID:sm3TUH57
カレル  「娘よ。まもなく血の宴が始まる。お前は私の同伴にふさわしい」
リン   「ちょっと、急いでるんだから離してよ」
―小娘に私の魅力は理解できないようだ。

カレル  「天馬は純粋で穢れなき姿だが、乗っているお前はどうなのだ?私が確かめてやろう」
ユーノ  「夫が待っていますので、失礼します」
―ふ、つまらぬ男に縛られた哀れな女だ・・・。

カレル  「忠義のため手を血に染めてきたか・・・もはやお前は私としか交わることが許されん」
ブルーニャ「ベルン署のブルーニャ警部よ。よろしかったら留置所一泊二日の旅にご招待しましょうか?」
―権力の犬が・・・どうせあの女も夜は署長あたりの雌犬になっているのだろう。

カアラ  「碌な女がいないな・・・いずれも斬るに値しない」
―そもそも、どの女も醜く乳をふくらませているではないか。
巨乳などすぐに垂れるに決まっている、カアラもそろそろ危ない。
やはり貧乳こそが至高、私が斬るに相応しい。
疲れたので公園のベンチに座る・・・遊んでいる幼女が目当てではない。私はシャナンとは違う。

子供1  「あ、おっちゃんだー」
子供2  「おーい、おっちゃん」
―私の元に2人の子供が駆け寄ってくる。以前私は、つかの間の休息としてこの2人と戯れたことがあるのだ。
注 カアラ「ちなみに兄者はその後警察に通報され、任意同行された。警察署に謝りにいったあの日のことは、今でも忘れない(泣)」

カレル  「私はおっちゃんではないと何度言ったら・・・」
子供1  「そんなことよりも、またヒーローごっこしようよ」
子供2  「またおっちゃんがまおうになってよ。『じゃきがんがはつどうする』とかやってよ」
カレル  「くくく・・・貴様らは運がいい、数年後であれば私は貴様らを斬らずにはいられなかった」
子供1  「わーい、でたな、まおうめ、やっつけてやる」
カレル  「ふ、やってみるが・・・ぐはああ」
子供2  「必殺キックだ、まいったか、まおうめ」
カレル  「貴様・・・よりにもよって股間を・・・使い物にならなくなったらどうする気だ・・・・」
???? 「なにをしているのですか!!」
子供1  「あ、せんせー」
子供2  「いまね、いまね、まおうをやっつけたんだよ」
カレル  「!!!!!!」
―子供達の元に駆け寄った先生と呼ばれた女・・・
クセひとつ無いブロンド、透き通るような白い肌、今にも折れそうな華奢な肢体、儚げな青い瞳・・・
YABEEEEEEEE マ ジ 好 み !!!!!
あまりの衝撃に素がでてしまったが、そんなことはどうでもいい。この女、絶対に落とす。

先生   「本当に申し訳ありません、私共の子供がご迷惑をおかけしました。あなた達も謝るのです」
子供1  「おっちゃん、ごめんねー」
子供2  「ごめんねー」
カレル  「くくく・・・子供は斬る価値も無い。そのような者に怒りなどもたぬ」
先生   「本当ですか、寛大なお心に感謝いたします」
―先生は笑顔も超カワユス。
いますぐチュッチュッしたいが、この闇の気(ダーク・オーラ)を消すわけにはいかん。
女はこの気を感じると、じわじわと私にほれてくるのだ。

カレル  「お前は運がいい、後数年遅ければ私はこの者らを斬っていた。時の流れと運命に感謝するがいい」
先生   「はい、神よこの方の寛大な心に祝福を・・・」
―この女、どうやら宗教関係者のようだ、つまりシスターか。うは、シスターとラブラブなんてテラ背徳!!!
402 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:36:46 ID:sm3TUH57
子供1  「あれー、せんせーおっきなかばんもって、どっかにいくの?」
先生   「ええ、大事な用事があるのでしばらく帰ってこられません」
子供2  「ええーじゃあぼくたちどうなるのー?」
先生   「代わりの方を頼んでいるので大丈夫ですよ、さぁ、先に孤児院にかえるのです」
子供12 「はーい」
―そういって、子供達は公園を去っていった。邪魔はいなくなった、これで先生と2人きり、大チャーンス!!

カレル  「孤児院と言ったが・・・」
先生   「ええ、すぐそこにある赤い屋根の建物、あれは私が経営している孤児院なのです」
―ちょ・・・シスターで孤児院とか、先生超真面目!!
でも、そういう人に限って夜のベットでは・・・うひょ~盛り上がってきたぞぉ!!

先生   「本当に申し訳ありませんでした、それでお体は大丈夫ですか?」
カレル  「ふ・・・あの程度今まで私が負った傷に比べれば」
先生   「傷・・・失礼ですが、ご職業は戦いに関するものなのですか?」
―こっちの話題に食いついてきた、これはチャンス!!

カレル  「数え切れぬぐらい人を斬ってきた」
先生   「ひ、人を・・・斬ってきた・・・」
―お、さらに興味持ってくれた!よし、ここはジョークでちょっとなごませよう。

カレル  「貴様の手も赤く濡れているようだ」
先生   「な、なぜそれを?」
―ちょ、適当にいったジョークなのに、本当なの?いや、だがチャンス!!

カレル  「・・・馬鹿ではないようだな。己の汚れを自覚している分・・・お前は、こちら側に近い。斬らずに済みそうだ・・・」
先生   「あの、ご指摘なさったことは・・・確かにそうだと、自分でも思っていたことで・・・」
カレル  「それで、どうする。嫌になって投げ出すか?」
先生   「いいえ!わたしはわたしの信じるものを貫きます!ただ・・・見透かされたのはなぜだったのかと思って・・・」
カレル  「・・・同じく私は剣として生きる。この体全てが一つの刃・・・血を吸わずして生きてはいけぬ。」
先生   「その思いには一点の曇りもないのですか?あるからこそわたしの憂いを・・・」
―なんか適当なこと言ってるのに、マジレスしてくれるんですけど・・・。
こ、これは、やはり私の魅力にやられているということか。

カレル  「・・・お前は馬鹿ではない。そして弱い。だから斬るに値しないそのせいか・・・お前の側にいるときはやすらげる・・・」
先生   「・・・疲れていらっしゃるのですね」
カレル  「そう・・・そうだな。疲れている・・・だろう。人を斬り渡ってゆく間この体全てが衝動に沸き上がり己でも制する事はできん。
・・・疲れていると気付くいとまもなかった・・・」
先生   「なぜ人を斬らずにおれぬ運命にあるのかはわかりませんが・・・いつか本当に心安らぐときが来る事をお祈り申し上げます・・・」
―そういって、先生は胸の前で腕を組み、祈りを捧げた。その姿もテラカワユス・・・。
しかし、これは、これは・・・これはもう私の虜になっているとしか思えん。
そうだ、フラグが立ったのだ。
立った、フラグが立ったー(アルプスの少女風に)。
このままホテルに直行してもいいのだが、そのまえにやってみたいことがある。

カレル  「・・・少し、眠りたい。しばらく・・・側に・・・お前のひざを借りるぞ」
先生   「はい・・・私でよろしいのなら・・・」
―美女の膝枕キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
うはwwwww先生の膝、やわらけぇぇぇ、超いい匂い
ローアングルから見ても先生はやっぱり貧乳、だ が そ れ が い い!!
テンションがおかしいが、それほどの楽園を私は感じていた。

先生   「ゆっくりお休み下さ・・・あ・・・降り出して、きましたね」
―ちょ・・・雨雲、空気嫁。
そう思っている間に雨は勢いを増し、相当の豪雨になっていた。
しかし、私は見逃さなかった。公園の先に小屋があったのを。
403 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:37:31 ID:sm3TUH57
カレル  「とりあえず、あの小屋に避難だ」
―私と先生は小屋に大急ぎで入った、中には水道と黒板があっただけだった。
どうやら、子供の遊びや集会用の小屋らしいが、そんなことはどうでもいい。
雨に濡れた2人、誰もいない小屋・・・これはまちがいなくフラグだ!!セ○○スフラグだ!!
立った、フラグが立ったー(アルプスの少女風に)。勃った、(検閲削除)も勃ったー。

カレル  「随分濡れたな、体も冷えただろう」
―だから私が暖めてやろう、人肌で。
そう言う言葉が喉からでかかったが、かろうじてこらえた。
せっかくのこのチャンス、最後にしくじってはいけない、ギリギリまで紳士的でいなくては。

先生   「大丈夫です、私は着替えを持っていますので」
―そういえば、どこかに出かけるとかなんとかで大きな鞄を持っていたな。
そういって、先生は鞄の中から着ているのと同じ服を取り出した。

先生   「本当は明日用でしたが、今着替えるしかないですね」
―ちょ、先生ここで着替える気!!美女の生着替え!!これは夢か・・・。
し、しかし、流石に見ているわけには行かないだろう・・・。
そうすると、どうすればいい?私は考えた、40数年の中で一番頭を使ったかもしれない。
先生着替える→私は目をつぶる→紳士的な態度に先生メロメロ→新しい服を着た姿を褒める
→先生超メロメロ→公園での適当な話の続き→先生ハイパーメロメロ、再び濡れる
→おもむろに抱きしめる→あなたと、合体します
完璧だ、なんて完璧なプランだ、これで勝つる!!私は早速実行に移した。

カレル  「それでは、私は目をつぶって後ろを向いてみよう」
―ふ、紳士的な態度に先生はメロメ

先生   「いえ、そこまでお気遣いしていただく必要はありません。そのままで結構です」
―何ーーーーーーー!!い、今なんていった、そのままでいいって言った?え、見てていいの、見てていいの?
美女の生着替え、びじょのなまきがえ、ビジョノナマキガエ、BIJONONAMAKIGAE!!
これは、間違いない、そう、先生は「誘っている」。
もう私の魅力に完全にやられているのだ、しかし、自分から恥ずかしいから私から来るのを待っていると、はは、可愛い奴だ。
そうとなれば期待に応えなければならん。私は期待に応える男(注)、幼いころはリクエストのカレちゃんと呼ばれたくらいだ。

注:カアラ  「その割には私の『働け』という期待には一向に応えてくれないみたいだが」

なにやらうるさい声が聞こえたが、これから貧乳美女とニャンニャンするのである。
でかいだけで垂れはじめている乳しか持たない女は黙っていて欲しい
先生が着替えのために裸になったら、一気に抱きしめ、合体開始だ!!

先生   「それでは、し、失礼します」
―そういって先生は肩紐をはずす。うおおおおおおおお!!先生の肌マジ綺麗!!

先生   「エリミーヌ教の法衣は下着をつけないんですよ」
―シスター全員、はいてない、つけてないだと!!
エリミーヌ教、は じ ま っ た な!!

先生   「すっかり濡れてしまいましたね」
   _  ∩
―( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
   ⊂彡
先生やっぱり、テラ貧乳、つるつるのぺったんこ。だがそれがいい!!
成熟した女の貧乳、これぞ至高の美。ロリコンシャナンざまぁwwwww垂れ乳カアラざまぁwwwwww
404 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:38:32 ID:sm3TUH57
先生   「・・・流石に、下は恥ずかしいので」
―先生は後ろを向いてしまった。ちょ・・・でもお尻もエロい・・・。

先生   「少し拭かなければ・・・」
―ふ、どうせまた濡れるのだからわざわざそんなことしなくても・・・。
しかし、もう我慢の限界だ、私のテンションは最高潮!!
あなたと合体したい、1万年と2千年前から愛してる。
とにかくチュッチュしたいお、おっおっおっ!!先生、いまいくお ⊂二二二( ^ω^)二⊃ブーン

カレル  「!!」
―先生に飛びつこうとした瞬間、私の体は固まった。
先生が後ろにある着替えを取ろうと一瞬体を前に向けた瞬間、私の体に悪寒が走った。
そう、今、先生の体に激しい違和感を感じたのだ。
前を向いたのが一瞬だったため、正体が何かはわからないが、そこにあってはならないモノを見た気がしたのだ・・・。

先生   「ふう、着替え終わりました」
―しまったぁぁぁぁ、違和感に戸惑っている間にチャンスを逃してしまったぁぁぁぁぁ!!く、これは、今からでも脱がすしか・・・

???? 「ルセア、ここにいたか!!」
先生   「レイモンド様!!」
―そのとき、赤毛の男が小屋に入ってきた。レイモンドでいいのか?
あと、先生はどうやらルセアというらしい・・・ルセアたん、名前もカワユス。
それにしてもこの男、私のルセアたんに「様」付けで呼ばれやがって、ルセアたんの彼氏か?
丁度いい、ここで斬ってやろう、そして今日から私が「カレル様」と呼ばれる・・・ふ、悪くない。

ルセア  「申し訳ありません、突然雨が降り出してしまったので」
レイモンド「構わん。だがもう時間がない、急ぐぞ」
ルセア  「プリシラ様はよろしいのですか?」
レイモンド「今回の仕事は『ビラク園』という場所への潜入だ。女子禁制らしいから男の俺とお前しか入れない」
―ちょちょちょちょちょちょ、ちょっと待て、いいいいいいいま、なななななな、なんて言った!!!??

カレル  「ルルルルルルルセア、とか申したな、貴様・・・まさか・・・」
ルセア  「あ、そういえばまだ名を申しておりませんでした。これは失礼しました。私、エリミーヌ教の神父でルセアと申します」
―し、神父・・・ということは、ということは、とういうことはぁぁぁぁぁぁ!!!
ル、ルルルル、ルセアたんは、ルセアたんは・・・・
      
          お       と       こ

つ、つまり、さっき前を向いた時に私が見たものは、私が感じた違和感は・・・ルセアたんの・・・・お・・・おち・・・・おち・・・・・

レイモンド「行くぞ、お前の傘だ、使え」
ルセア  「ありがとうございます、しかし、傘はこの方に・・・」
レイモンド「わかった。そこの男、この傘を使ってくれ、返す必要はない。あと、連れが世話になった、礼を言う」
ルセア  「今日は本当にありがとうございました、また、お話を聞かせてください。それでは失礼します」
―そういって、ルセアたんは去った。笑顔とお辞儀もテラカワユス・・・
でも、でも、でも、ルセアたんは男・・・。

カレル  「ルセアたんが男・・・ルセアたんが男・・・見た目は女、でも男・・・男子?女子?男子?女子?男女男男女男女・・・・」
―私は男をくどき、膝枕をされ、男の裸に興奮して、おっぱいおっぱいとはしゃぎ・・・あ、あ、あ・・・・

カレル  「何だ・・・頭が真っ白に・・・ああ・・・」
―私はふらふらと、小屋を出た。
先ほどの大雨が嘘であるかのように、空は見事に晴れ渡っていた。

カレル  「これは・・・なんだ・・・長い夢から・・・醒めていくようだ・・・」
―その時一陣の風が吹いた。
この肌触り、この匂い、間違いない。
父なる天と母なる大地がもたらし、草原を駆け抜け、全てを包み込む、サカの西風・・・。

私は、目を、開いた。
405 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:39:03 ID:sm3TUH57
(ここから、再びカアラ視点でお読み下さい)
カアラ  「うん、なかなかだったな」
フィル  「とてもおいしかったです」
バアトル 「がはははは、家族で外食はいいもんだの」
フィル  「伯父上もくればよかったのに・・・」
カアラ  「仕方がないだろ、帰ってこないのだから」
―夕食は家族で外食に行ってきた、「ロウエンの袋」とかいう変わった店名だが、アジは確かだった。

バアトル 「む!!」
―家の前までたどり着いたその時、我々3人は足を止める・・・家の前に誰かいるのだ。
泥棒の類ではないと思うが、用心に越したことはない。
フィルをバアトルの後ろに下げ、慎重に近づく、すると、その者は口を開いた。

???? 「おかえり。30分前くらいに帰ってきたんだけど、鍵を忘れてしまってね・・・」
―その者は男、年齢にして50位か?
顔には皺があり、声に力もなく、髪にはわずかだが白髪も混じっている。
・・・一見するとひどく弱々しい、人生に疲れたオジサンである。
しかし、それはあくまでも外見でのこと・・・この男、相当の達人だ、とにかく隙というものが見当たらない。
そのくせ、殺気がまったくない。
隙を見せない人間というのは同時に膨大な殺気やプレッシャーを発している。
20年前、剣魔と呼ばれていた兄者がまさにそうだった。
しかし、この男にはそういったものが一切ないのだ。
隙もないのに殺気もない・・・一言で言うなら「悟り」・・・私はこの男にそういう印象を持った。
我々のことを知っているようだが、一体何者だ?

カアラ  「失礼だが、どちらの方で?」
???? 「ははは・・・兄を忘れるなんてひどいじゃないか。私だよ、カレルだよ」
カアラ  「え」 バアトル 「え」 フィル  「え」
カアラ・バアトル・フィル「えーーーーーーーー!!!!!?」
カレル  「こらこら、近所の方に迷惑だよ」
フィル  「おおおおおおお伯父上!?」
バアトル 「カカカカカカカカレルどの!?」
―あああああああ兄者、兄者だと!?
た、たしかに、顔と背丈は兄者だ、しかし・・・そのほかの部分が違いすぎだろ?
腹立たしいほど若い容貌はむしろ老けている程になり、気どった長髪も短くなっている
第一、中2病はどうした?「闇」だの「血」だの「宴」だのはどうした?
きれいなジャイアンなんてレベルじゃない、もう、別人だ。
昼まではいつも通りだったのに、一体何があったのだ?
まさか、これはテレビでよくやる「ドッキリ」というヤツなのか?

カアラ  「兄者、一体何が・・・?」
カレル  「とりあえず、家に入れてくれないかな、夕食まだなんだ」
カアラ  「あ、ああ、すまない」
―我々4人は家に入る、先ほどから夫と娘は開いた口がふさがっていない・・・。

カアラ  「おい、本当にそれだけでいいのか?」
カレル  「ああ、もう遅いしね。いただきます」
―兄者が私に用意させたのは、少なめに持ったご飯、余りの味噌汁と菜っ葉の煮物それだけだ。
兄者は静かに食べ始める。

カレル  「ごちそうさま、美味しかったよ」
―信じられん、あの大飯喰らいの兄者がご飯1膳、味噌汁、菜っ葉の煮物でごちそうさまだと!!
しかも、味噌汁は大根だ!!好き嫌いが激しく、豆腐(それも絹)の味噌汁以外は絶対に飲まなかった兄者が、大根だと!?
おかずも菜っ葉だけ・・・。
毎回おかずがまずい、足りない、しょぼいなどとケチをつけ、駄々をこねていたというのに・・・。

カレル  「これは、洗剤で洗って乾かしておけばいいのかな?」
カアラ  「あ、ああ・・・」
―さらに自分で片づけまで・・・ほ、本当にこの男は兄者なのか?
406 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:39:42 ID:sm3TUH57
カレル  「そうだ、1つ報告があるんだけど、明日から仕事に出るよ」
カアラ  「え」 バアトル 「え」 フィル  「え」
カアラ・バアトル・フィル「えーーーーーーーー!!!!!?」
カレル  「こらこら、近所の方に迷惑だよ」
カアラ  「あああ兄者、私の聞き間違いでなければ、ししし仕事に出ると聞こえたのだが・・・」
カレル  「うん、小さな警備会社なんだけどね、雇ってくれることになったよ」
カアラ  「あ、ああ・・・」
カレル  「まぁ、バアトルどのの稼ぎに比べれば微々たるものだけどね」
バアトル 「そ、そんなことはありませんぞ、カレルどの」
―兄者が就職、本当なら泣いて喜ぶべきなのだろうが、あまりに信じられないことばかり起こっているので、正直実感がない。

カレル  「それで悪いんだけど、少し剣の稽古に付き合ってもらいたいんだ」
カアラ  「あ、ああ、わかった」
フィル  「あの、見学してもよろしいでしょうか」
バアトル 「わ、わしも見たい」
―そういえば、今の兄者は素人以下だったのを忘れていた、早急に腕を取り戻さなければならないのだ。

カレル  「とりあえず、打ち込んできてくれないかい」
―庭に出て、模造刀を構える私と兄者、以前と兄者の構え方が全く違う。
私は程ほどの速さと強さで兄者に斬りかかった、が、それはあっさりと止められてしまった。

カレル  「遠慮は必要ない、全力できてくれ」
カアラ  「い、いいのか?」
カレル  「ああ、その方が訓練になる」
カアラ  「では・・・」
―私は一旦剣を鞘に納め、深呼吸をする。
そして一気に詰め寄り、抜刀をし、左右になぎ払う。
全盛期の半分ほどの威力とはいえ、並みの者にこの抜刀をかわせはしないはずだ・・・。
しかし、兄者は一歩も動かずに、剣で防いでしまった。

カレル  「一歩目の踏み込みが甘いから、剣に十分な力が伝わらない。子供の頃からの悪い癖だ」
カアラ  「・・・兄者、すまないがもう一本、勝負してくれ」
―その後、二十本ほど勝負をしたが、全て兄者に止められた。

カアラ  「ハァ、ハァ・・・参った、私の完敗だ、兄者」
カレル  「カアラ相手にこれだけやれれば、少なくとも明日は大丈夫だろう。つきあわせて、すまなかったね」
―私は、汗にまみれ、息も荒く、今にも倒れそうなくらい消耗したというのに、兄者は汗一滴もかいていない。
強い・・・今の兄者は20年前の剣魔以上だ、剣姫時代の私でもかなうまい。
しかし、剣魔の時とは決定的に質が違う、斬るためだけの剣ではなく、どこかに優しさがある。
現に、今の勝負でも私の攻撃を防ぐだけで、私を傷つけることは一切していない。
それはまるで・・・幼少の頃の、弱い私を守ってくれたときの、あの兄者の剣に似ていた。
407 名前: 剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~ [sage] 投稿日: 2008/09/26(金) 16:40:27 ID:sm3TUH57
フィル  「お、伯父上、お願いです。今すぐこの私に剣を教えてください!!」
カレル  「フィル」
―兄者はフィルの額に手を当てる。

カレル  「・・・心が乱れているね。心の乱れは剣にとって最大の敵だ、剣道部でそう教わらなかったかい?」
フィル  「あ・・・も、もうしわけありません」
カレル  「わかったら、明日に備えてゆっくり休むこと。そして、明日になったらいつものように学校で練習をすること。
心を平常に保ち、流れに逆らわず、変わらぬ鍛錬をする。それが上達への最短の道だよ」
フィル  「は、はい、わかりました」
バアトル 「カレルどの・・・」
カレル  「今まで、散々迷惑をかけたね。お詫びにもならないけど、最初の給料が出たら、一杯奢らせてもらえないかな」
バアトル 「そ、それは是非お願いする」
カアラ  「あ、あの、兄者・・・」
カレル  「何だい?」
カアラ  「い、一体、今日、あなたに何があったのですか?」
カレル  「・・・まぁ、つまりは・・・」
―兄者は私に背を向け、夜空を見上げて、こう言った。

カレル  「大人になったんだよ、私も・・・色々とね」
―兄者の表情はわからなかったが、月明かりに照らされた兄者の背中は、寂しいようにも、安らいでいるようにも見えた。
・・・ここでも「悟り」という言葉が相応しいようだ。

―次の日から兄者は警備会社に勤め始めることになった。
なぜかたまたま警備していた会社に強盗団やテロ集団が襲い掛かってくるが、兄者は全て1人で倒した。
これらの活躍で兄者の名は知られるようになり、さらにかつての剣魔だとわかると、人々は今の兄者を「剣聖」とよぶようになった。
そうなると、弟子入り志願する者や、自社への引抜を試みる者などが後を絶たない。
毎日我が家に押し寄せてくるので、一々接待するのも大変だ。まぁ、その数倍の贈り物やお礼がくるのだが。
しかし、兄者は全ての誘いを丁重に断り、今でも警備員を続けている。
まぁ、このように以前とは別の意味で騒がしい生活ではあるが、決して嫌なものではない。
裏表がない夫、素直で優しい娘、そんな素晴らしい家族の中に、さらに強くて優しい兄者が加わり、いや戻ってきてくれたのだ。
私のような女が享受するには大きすぎる幸せが、さらに大きくなった、そんな生活がいやなものであるわけがない。

バアトル 「うむ、行ってくるぞ」
フィル  「母上、行って参ります」
カレル  「行ってくるよ」
カアラ  「3人とも、気をつけてな」
―それぞれの仕事に向かう3人、それをいつもの言葉で3人を送り出す私。
さて、今日は全員の部屋の掃除でもするか。
3人を送り出した後、気合をいれ、私も自分の仕事に取り掛かった。

―あ、最後にひとつだけ、兄者に不可解な言動があるので、それについて述べる。
悟りを開いて以来、兄者は胸の小さな女に出会うと決まって「君は本当に女の子かい?」と確認するのだ。
多くの場合冗談として流されるのだが、先日エイリークという少女に同じ事を聞いたら、彼女は泣き出してしまった。
中2病ほど致命的ではないものの、できれば控えて欲しいのだが・・・一体なぜこんなことをするのだろうか?
悟りのきっかけと同じく、兄者に関する大きな謎である。

「剣姫カアラ ~妻として、母として、妹として~」  完