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Last-modified: 2008-11-20 (木) 17:05:42

14-20

49 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 01:46:12 ID:vZhimL3b
―深夜のリグレ家 訓練を終えたディークは、汗を流すため自室のシャワー室に入った。
ディーク 「冷てえ!!なんだよ、水しか出ないじゃないか、故障か?・・・仕方ねえ・・・あそこにいくか」

―ディークは大浴場に入る。主であるリグレ一家のものだが、ディークたちやエルクにも使用が許されている。
ディーク 「この時間じゃ誰もいねえよな・・・正直豪華すぎる風呂は落ち着かないんだがな・・・(服を脱いで浴場のドアを開ける)」
シャニー 「え?」

―ディークが浴場のドアを開けると、真正面に丁度出ようとしたシャニーが立っていた。無論、一糸まとわぬ全裸である。
対するディークも全裸、要するにギャルゲーの定番「お風呂で鉢合せイベント」である。
「まずは脱衣所の服を確認しろよ」という指摘はタブーなのでしてはならない。
そして、「予期せぬものに遭遇した場合、一点を注視せず、必ず全体を観察すること」という熟練傭兵の習性がこの場にも適用され、
ディークはシャニーの頭からつま先まで、全てを目に焼き付けてしまったのだ。
シャニー 「・・・・・・きゃあああああああああ!!」
ディーク 「す、す、す、すまねえ、シャニーーーー!!」

―ディークはあわててドアを閉め、パンツだけ穿くと全速力で大浴場を出た。そして自室のシャワー室で冷たい水を頭からかぶった。
ディーク 「くそ、何も確認しないで入っちまった・・・でも普通あんな時間に誰かいると思わねえって!
ええい、そもそもなんでおれにあんなラブコメイベントが起こるんだよ!!?
ぼっちゃんやエルクならともかく、どう考えたっておれの柄じゃねえだろうがよ!!」

―そして、ディークの脳裏に先ほどのシャニーの全裸が蘇る。
ディーク 「あいつ肌白いんだなあ・・・雪国育ちの女ってみんなそうなのか?
それと背は小せえが、肉付きはけっこうムッチリしてんだな・・・胸なんかやわらかそうだし
あと・・・やっぱりあいつの歳だとうっすら生え・・・
だーーーーー!!おれは何を考えているんだ、ガキの裸で欲情してんじゃねええええええ!!」

―ディークは蛇口を限界までひねった、冷たい水がものすごい勢いで彼の体に降り注いだ。
しかし、煩悩を消すことはできず、脳裏では先日(第1章)シャニーが彼の傷を舐めていた姿と、先ほどの全裸とが融合した。
妄想シャニー「えへへ・・・たいちょー、あたしが舐めてあげるね」
ディーク 「舐めるところが違ーーーーーーーう!!」

―ディークは、シャワー室の壁に頭を何度も叩きつける。妄想のシャニーがどこを舐めていたのかは、彼の名誉のため、黙秘しておくとしよう。
服を着てシャワー室を出たその時、ドアをノックする音がした。
シャニー 「ディークさん、いる?」
ディーク 「お、おう、入っていいぜ」
シャニー 「お邪魔しまーす」
ディーク 「あ・・・あの・・・さっきは・・・」
シャニー 「ええっと・・・その・・・見た?」
ディーク 「・・・・・・見た」
シャニー 「あ・・・やっぱりね・・・あはは・・・///」
ディーク 「う、いや、その・・・・・・・・・(土下座をする)すまん、シャニー」
シャニー 「え、ちょっと、そこまでしなくても」
ディーク 「いや、全面的におれが悪い、殴るなり蹴るなり好きにしてくれ」
シャニー 「もう大げさだよ・・・わざとじゃないんでしょ?だからアタシ怒ってないよ」
ディーク 「ほ、本当にいいのか?」
シャニー 「うん、まあワードロットだったらエッチなこと考えるからぶっ飛ばすけどね、その点ディークさんなら安心だよ。
大人だから子供のあたし相手にへんなことなんて考えないでしょ」
ディーク 「え、あ、そうだな、お前みたいなガキの裸見たってなんとも思わねえな。あはははは(引きつった笑い)」
シャニー 「むぅ・・・そうやってはっきり言われるとムカつく~」
ディーク 「悪い、冗談だ。なんにしてもすまなかったな」
シャニー 「これからは気をつけてね、じゃあお休み(部屋を出る)」
ディーク 「おう、ゆっくり休めよ」
ディーク 「・・・」
ディーク 「・・・」
ディーク 「・・・・・・うおーーーーー(頭を抱える)
ディーク 「すまねえ、シャニー、考えてました、お前の裸でエッチなこと思いっきり考えてましたーーーー!!」

―苦悩するディークだったが、さらに残酷な可能性に彼は気づいてしまった。
ディーク 「さっき『殴るなり蹴るなり好きにしてくれ』って言ったとき、おれはちょっとだけ期待していた・・・。
ロリコンでさらにマゾ・・・いや、ちがう、おれはそんなんじゃなーい!!」
50 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 01:51:08 ID:vZhimL3b
潔白の証明 2nd Season 第2章 闇を継ぐ少女、目覚めた性癖

―いつものようにパント夫妻を出張(という名のバカンス)へ送っていった帰り道のこと、
ディークは、エレブ公園で口論をしている少年と少女を見かけた。少年の方は何故か傷だらけである。
少年   「いい加減にしてくれー!!君といると僕の命が持たないんだよーーー!!」
少女   「あ・・・リーフ・・・」

―少年は走り去ってしまった。
少女   「行っちゃった・・・いつもはあんなに怒らないのに・・・ちょっといじめすぎたかな・・・あれ?」

―少女はディークに気づき、無表情のままじっとディークを見た。
折れそうな華奢な肢体、ウェーブのかかった長い髪、愁いを帯びたエメラルドの瞳はこの世のものと思えないほど美しい。
だが、その美しさの奥から、えも言えぬ危険な雰囲気・・・闇を発していた。
ディーク (な、なんだ、この少女は?)

―少女は突然クスッと笑った。無邪気などとは程遠く、年齢不相応な妖艶さを持っていた。そして、ディークに近づき、こう告げる。
少女   「あなた・・・ロリコンね」
ディーク 「!!!!!」
少女   「名前はディーク、昔は剣闘士だったけど今はリグレ家の傭兵・・・ちがう?」
ディーク (な、何故だ、何故おれの名前を?それに・・・ロリコンって・・・一体なんなんだ、こいつは?)
サラ   「あたしはサラ、すこしお話しない?遊んでくれるひとがいなくてつまんなかったの」
ディーク (・・・ヤバイ、この少女はヤバイ。近づいたら確実に食われる、おれの長年の勘が警告を発している。・・・だが、にもかかわらずおれはこの少女に惹かれてしまう・・・)

―そばにあったベンチに座る二人。
ディーク 「な、なあ、サラとかいったか?お前さん、なんでおれのことを・・・」
サラ   「ロリコンのこと?」
ディーク 「いや、だから、おれはそうじゃなくてだな・・・」
サラ   「昨夜部下の女の子に欲情してたのはだれかしら?」
ディーク 「うぐ・・・何でそんなことまで・・・?」
サラ   「今だってあたしといっしょにいるからドキドキしてるんでしょ?まだ『15歳』のあたしにドキドキするのはりっぱなロリコンよ」
ディーク 「け、だ、だ、だれが、おおおおおおお前みたいな、ガガガガキなんかに・・・」
サラ   「ふーん、そうなんだ(ディークに近づく)」
ディーク 「な、なんだよ?」
サラ   「ん・・・(ディークに寄りかかる)」
ディーク 「/////!!」
サラ   「どうしたの、ロリコンじゃなければ別になんとも思わないはずよ」
ディーク 「ぐ・・・」
サラ   「くすくす・・・」
ディーク (このガキ・・・おれが苦しむのを見て楽しんでやがる。くそ、遊ばれてたまるか、大人をなめるんじゃねえ・・・
ああ、でも、こいつすげえ綺麗だ・・・それにいい匂いがする・・・髪の香りか?)
サラ   「・・・」

―ディークの様子を察したサラが両手をうなじにやり、ふわっと両手で髪をなびかせた。甘い香りが一層広がる。
ディーク 「ぐ、う・・・うおおお・・・」
サラ   「あたしの髪の匂いが好きなの?ロリコンでさらに匂いフェチなのね」
ディーク 「ちがう、おれは・・・(遊ばれている、このおれが遊ばれている・・・何をやってる、正気に戻れ、ディーク)」
サラ   「あたしの髪はね、毎日お風呂で丁寧に洗った後、花の香水を塗るのよ」
ディーク (そうだ、思いっきり叱ってこのガキに大人の怖さを教えてやるんだ)
サラ   「ねえ、お風呂のとき、あたしがからだのどこから洗うか、知りたい?」
ディーク 「だーーーー!!おれをからかうのもいい加減に」
サラ   「つん(ディークの体を指でつっつく)」
ディーク 「はうっ!!」
サラ   「ふふふ・・・こんなことで感じちゃうのね」
ディーク 「・・・おい、マジで怒る・・はおっ!!」
サラ   「え、何、あなたがあたしを怒るの?あたしの指で感じちゃってるのに?」
ディーク 「あひゃん!!」
サラ   「つん、つん、つん」
ディーク 「ひゃあ、あふん、ほああ!!」
サラ   「あはははははは・・・すっごく楽しい・・・」
ディーク 「ぜえ・・・ぜえ・・・このガキ・・・」
51 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 01:52:19 ID:vZhimL3b
サラ   「それにしても、15歳の子供につつかれて感じちゃうなんて、ディークって本当に『 変 態 』ね」
ディーク 「スガァァァァァン!!(←ディークの心にクリティカルヒットした音)」

―つっつきの連続攻撃を喰らったディークの心に、『変態』の言葉に耐える力は残っておらず、ディークは頭を抱えてうずくまる。
ディーク 「変態・・・おれが・・・変態・・・」
サラ   「そう、あなたはロリコンで匂いフェチでマゾの変態よ」
ディーク 「マ・・・マゾ?」
サラ   「今だってあたま抱えて悩んでるふりしてるけど、心の奥じゃ感じてるんでしょ?」
ディーク 「そそそそそそ、そんなことはねえ!!」
サラ   「あなたの顔、一見苦しんでるけど、目は喜んでるわよ。あたしにさげすまれてうれしいんでしょ?」
ディーク 「そ、そうなのか!?」
サラ   「くすくす、鏡があったら見せてあげたいわ」
ディーク 「そ、そんな・・・お、おれは・・・マゾ・・・」
サラ   「その上ロリコンで匂いフェチ・・・救いようがないわね」
ディーク 「う、うおおおおおおお」

―プラトーンのごとく天を仰ぎ、苦悩の声を上げるディーク
サラ   「あははははは、おもしろーい」
ディーク (悪魔だ、このガキは悪魔だ・・・)
サラ   「ああ、なんかたくさん笑ったらのどかわいちゃった。ねえ、ディーク、あたしのどかわいちゃったなあ」
ディーク 「ハア、ハア・・・お、お前は、おれをここまで弄んだ挙句、さらにジュースを買ってこいって言うのか?」
サラ   「ねえディーク、今もしあたしが思いっきり悲鳴あげたら誰か人が来るよね?」
ディーク 「い、いきなり何を言うんだ?」
サラ   「それでね、その人に『このオジサンがあたしのパンツ脱がそうとするの』って泣きついたらどうなると思う?」
ディーク 「な・・・」
サラ   「ディーク今ハァハァ言ってるからすごく犯罪者っぽいよね・・・それにあたし、涙の演技とってもうまいのよ・・・クスクス」
ディーク 「な、何が飲みたい?」
サラ   「ミルクココア、あったかいのね」
ディーク 「か、買ってくるからそこで待ってろ」
サラ   「あ、ついでにお菓子もおねがい」
ディーク 「あーわかったよ、畜生!!」

―近くの売店でココアとお菓子を買ってくるディーク
ディーク 「なんてガキだ!!人の事ロリコンだマゾだ言った挙句に、脅迫までしやがる!!
ああ腹が立つ、何が腹が立つって、そんなガキにいじめられて感じてる自分に腹が立つ!!
畜生、やっぱりおれはロリコンで、しかもマゾなのか・・・
おい、サラ、買ってきてやったぜ・・・・・・サラ・・・どこ行った?」

―ディークがベンチに戻ると、サラの姿はなかった?
ディーク 「あいつ、どこ行ったんだ?」

―ディークが公園を歩き回ると、物陰でサラを発見する。サラは柄の悪い3人の男に捕まり、連れ去られようとしていた。
サラ   「何をするの、離しなさい!!」
男1   「そうはいかねえな、孫娘が人質ならマンフロイの糞ジジイもさすがに言うこと聞くだろ」
サラ   「あなた馬鹿ね。あたしを人質にしたくらいでおじいさまが従うわけないじゃない」
男2   「まあ、それはやってみてからのお楽しみということで、とりあえずついてきて貰うぜ」
サラ   「汚い手で触らないで」
男3   「ち、大人しくしねえと・・・ぐは!!(倒れる)」
ディーク 「おいおい、この程度のパンチで気絶するなよ」
サラ   「ディーク・・・」
男2   「てめえ、邪魔するなら・・・ぐわああ(倒れる)」
ディーク 「さて、残るはお前だな」
男1   「ひ、ひいいいい・・・」
ディーク 「この2人連れて失せろ」
男    「は、はいいいい(男2人を連れて去る)」
サラ   「・・・」
ディーク 「大丈夫か?」
サラ   「新しい魔法ためすのにちょうどよかったのに・・・」
ディーク 「無理すんなって、とりあえずさっきの場所に戻るぞ」
52 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 01:57:01 ID:vZhimL3b
―ベンチに戻る二人
ディーク 「ほら、ココアだ」
サラ   「・・・冷めてる」
ディーク 「しかたねえだろ、買ってから時間たってるんだからよ」
サラ   「じゃあ買いなおしてきて」
ディーク 「ふざけるな。ったく、あんなことがあった割には随分落ち着いてるな」
サラ   「誘拐は初めてよ。でも嫌がらせならたくさんあるわ。だから、もう慣れちゃったの」
ディーク 「おいおい、穏やかじゃねえな・・・」
サラ   「仕方ないわ。あたしのおじいさまが悪いことばっかりやってるから・・・その報いよ」
ディーク 「孫のお前が責任感じることじゃねえだろ」
サラ   「違うの、あたしもおじいさまと同じなの。たくさんの人をすごく傷つけた・・・」
ディーク 「・・・」
サラ   「おじいさまのこときらいだったのに、結局同じようなことしてる・・・」

―俯き、今にも泣きそうな表情をするサラ、缶を握る手も震えている。
ディーク 「・・・ふう・・・(サラの頭を撫でる)」
サラ   「あ・・・」
ディーク 「生きてりゃ他人を傷つけるのが人間だ、いちいち前のこと気にしてたらやってけねえよ」
サラ   「・・・」
ディーク 「そんなことよりも、これからのことを考える方がよっぽど大事なんじゃねえのか」
サラ   「これからの・・・こと?」
ディーク 「ああ、少しでも傷つけないためにすべきこと、それと傷を治してやる方法だ。なんなら一緒に考えてやろうか」
サラ   「ふん・・・やさしいこといって・・・ホテルにでも連れ込む気?」
ディーク 「あのなあ・・・」
サラ   「でも・・・・・・あの・・・その・・・あ、ありがとう」
ディーク 「どういたしまして」
サラ   「あたしにそんなやさしいこと言ってくれたの、あなたが二人目」
ディーク 「で、一人目が、お前さんから逃げていった茶髪の坊主というわけだ」
サラ   「・・・何でわかったの?」
ディーク 「あの坊主が走り去った時のお前さん、今にも泣きそうだったぜ」
サラ   「・・・まさか」
ディーク 「本当だ、鏡があったら見せてやりたいぜ」
サラ   「むぅ・・・バカにして・・・」
ディーク 「はっはっは、大人をからかったバツだ」
サラ   「ロリコンのくせに」
ディーク 「言ってろよ。さ、行くぞ」
サラ   「ホテル?」
ディーク 「馬鹿、その茶髪の坊主のところだよ、謝りにいくんだ」
サラ   「・・・・・・うん」

―兄弟家前
リーフ  「・・・何の用だい?」
ディーク 「ほら、サラ・・・」
サラ   「あの・・・その・・・リーフ、ご、ごめんなさい。今日はいじめすぎちゃったみたい・・・リーフ、いつもは許してくれるから、つい・・・」
リーフ  「ふん・・・少しは反省してるみたいだね」
サラ   「うん・・・新しい魔法の実験台にしたり、ストーン状態で海に沈めたり、竜がたくさんいる山に置き去りにしたり、
ミランダとナンナにあなたのエロ本暴露して怒り状態にしてボコらせたり、
ミカヤさんの写真に見とれてる漆黒の騎士の前にワープさせて月光の嵐にあわせたり、・・・ちょっとやりすぎたわ」
ディーク (やりすぎだ!!)
リーフ  「ま、まあ、僕のほうもちょっと短気だったけどね・・・」
ディーク (いや、それだけの事やられたら怒らない方がおかしい、っていうかむしろ生きてるのがおかしい)
サラ   「これからは少しだけいじめるのやめるから・・・その・・・3%くらいおさえてみる」
ディーク (3%!?たったの3%かよ!!)
リーフ  「ま、まあ・・・僕へのイジメを抑えるのなら・・・許してあげようかな」
ディーク (許すのかよ!!たった3%減らすだけだぞ!!)
サラ   「・・・ありがとう、リーフ」
ディーク (ま、まあ・・・本人がいいって言ってるんだからいいのか)
リーフ  「ほ、本当に、抑えてよ。いくら僕でも、命が危ないんだからね」
サラ   「うん、約束する・・・指きり」
ディーク 「やれやれ、ああいうところは子供だってか」
53 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 02:02:09 ID:vZhimL3b
リーフ  「ところで、そっちのお兄さんは誰?」
ディーク 「ああ、おれは・・・」
サラ   「傭兵のディーク。リーフのお兄さんで槍使いの人と同類」
リーフ  「え・・・ってことは・・・まさか・・・ロリ」
ディーク 「だあああああ!!違う、このガキが勝手に言ってるだけだ」
サラ   「ドキドキしてたくせに」
ディーク 「こ、この・・・」
リーフ  「・ディークさん・・・ですか。あなたもこの邪悪ロリのターゲットになっちゃったんですね」
ディーク 「ああ、そうみたいだ」
リーフ  「諦めてください、一度狙ったら飽きるまで離しませんから、この悪魔は」
サラ   「ねえ、リーフ・・・今度は黒い牙のアジトにでもワープする?」
リーフ  「ちょ・・・それだけはやめて」
サラ   「だったらそういうことは言わないの」
リーフ  「うう・・・わかりました」
サラ   「ふふふ」
ディーク 「やれやれ、これで一件落着だな・・・」

リン   「あれ、ディークじゃない!!」
ディーク 「リン!?お前さん、ここの家の人間だったのか?」
リン   「ディーク、この間は突然帰っちゃって・・・私、何か嫌なこと言っちゃった?」
ディーク 「ちちちち、違えよ、あれはおれが純粋に悪いんだ、お前さんは何にも悪くねえって」
リン   「本当?」
ディーク 「ああ、だからおれこそ謝らなくちゃいけないんだ、本当にすまなかった」
リン   「よかった、私、知らない間にあなたを傷つけたのかと思って・・・」
ディーク (ああ、本当リンはいい女だな・・・これで15じゃなければよ・・・涙)
リン   「ねえ、ディーク、それなら今週また遊びに行きましょう。今度は5人で」
ディーク 「5人?」
リン   「レベッカとニノがあなたのこと気に入ったみたいなの。ディークは優しいからフロリーナもすぐに打ち解けると思うわ」
ディーク (15歳以下の少女4人と遊びに・・・しかも男はおれ1人・・・//////。だーーー、何を考えてるんだ、おれは!!!)
サラ   「やったねディーク、ハーレムだよ」
ディーク 「ば、馬鹿なこというんじゃねえ(どうしてこのガキはおれの心を見透かすんだ!?)」
リン   「ハーレム?何のこと?」
ディーク 「き、気にするな、こっちの話だ。それならよ、俺の方も知り合いつれてきていいか?お前らと同い年の女が部下にいるんだ。
あと、部下の男2人がよ、日頃女に縁がないから、話してやるだけですげえ喜ぶと思うんだ。
それと同僚の魔道士とおれの主も呼んでみる、この2人は中々の美形だぜ。これで、男と女5対5になるだろ?」
サラ   「無理しちゃって」
ディーク 「う、うるせえ・・・な、なあ、どうだ?」
リン   「うん、そっちの方が賑やかで楽しいわね」
ディーク 「ありがとうよ、早速誘ってみるぜ。じゃあ、おれはそろそろ帰る、またな」
リン   「またね、ディーク」
リーフ  「この邪悪ロリが迷惑かけました」
ディーク 「お前らも仲良くしろよ」

―ディークが兄弟家を立ち去ろうとしたその時
サラ   「あ、ちょっと待って」
ディーク 「な、なんだよ・・・」
サラ   「耳かして、耳」
ディーク 「あん?」

―サラは周りに聴こえないよう、ディークに耳打ちする
サラ   「あたし、15歳っていうのはうそ。本当は『 1 2 歳 』」注
ディーク  (  д ) ゚ ゚
サラ   「欲情最年少記録更新おめでとう・・・Mにも目覚めたし、今日はディークの記念日ね」
ディーク 「あ・・・あ・・・(力なく、フラフラと兄弟家を去る)」
サラ   「ふふふ・・・」
リーフ  「サラ・・・一体何を言ったんだい?」

注:任天堂のトラキア776の公式サイトでは、サラは(暫定だが)12歳と設定している。
そのページ ttp://www.nintendo.co.jp/n02/shvc/bfej/data/chara/index.html
54 名前: 潔白の証明 2nd Season [sage] 投稿日: 2008/10/07(火) 02:02:40 ID:vZhimL3b
―リグレ家
ディーク 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
クレイン 「・・・ええっと、屋根の上で体育すわりして俯いているけど、ディークはどうしたんだい?」
ロット  「わかりません、俺達が帰ってきたときにはすでにああなっていました」
ワード  「兄貴ーーー、そろそろ降りてきてくださいよーーー」
シャニー 「たいちょー、もうすぐご飯だから降りてきなよーー」
ディーク (ついに・・・ついに12歳、小学生にときめいちまった・・・中学生のラインは死守してたのに・・・
うう・・・やはりおれはロリコンなのか・・・しかもマゾの気まで・・・・)

―そんなディークの姿を遠見の魔法で自宅から鑑賞するサラ
サラ   「くすくす・・・悩んでる悩んでる・・・これは掘り出し物だわ。これからリーフがいないときはあの人いじめようっと」

―12歳という欲情最年少記録を更新し、しかも隠れMという新たな性癖まで明らかになってしまったディーク。
彼がロリコンでないことを証明できる日は来るのか? 第3章に続く

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