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Last-modified: 2009-01-06 (火) 22:49:54

83 名前: サザと漆黒と衝撃波と [sage] 投稿日: 2008/11/16(日) 01:14:06 ID:UE6efSmr
ある日、サザが毎度同じくというように主人公家に遊びに来た時のこと。
ロイはふと疑問に思っていたことをサザに聞いた。

「サザさんってさ、しっこくさんと戦うとき以外に衝撃波を受けたことってあるの?」
「あぁ、あるけど・・・なんでまたそんなことを聞くんだ?」
「いやぁ・・・ペレアスさんとか、リーフ兄さんとかが同じような目によくあうから」
「・・・リーフは被弾体質なだけじゃないのか?」
「まぁいいから」
「あまりよくないと思うが・・・。まぁ、衝撃波を食らうことならたまにある」
「それって、街中とか、自分の家の中とかでも?」
「一応な」
「・・・家はともかく、街中とか他の人に迷惑がかかりそうなんですけど」
「・・・家の場合でも他の人に迷惑はかかるとか思わないのか?」
「いやいや、だったら僕らは何回訴えられるんだって話で。
それにグレイル工務店を忘れてない? 全部元通りにしてくれるでしょ、あそこなら」
「あぁ・・・そうか、そういやそうだな」
「話が脱線してる気がするから戻すけど、しっこくさんと対峙してるとき以外だとどうなの?」
「・・・あいつも色々と気を使ってくれてるらしい、と最近思うようになったな」
「・・・どういうこと?」
「街中とか、家の中とかにいるときは絶対人に迷惑をかけないようにしてくれてるんだ」
「・・・なんで?」
「例えば・・・街中だと空から衝撃波が降ってきたり」
「・・・は?」
「家の中だと窓をすべて閉め切っていても隙間から入り込んで俺だけに衝撃波をあてるとか」
「いやいやいやっ!」
「ん? 何かおかしいところがあるのか?
最近あいつがそうやって気を使ってくれてるから、巻き添えを食う人が出たりだとか、
家の窓が割れたり家具が粉砕されることがないから結構助かっているが」
「それってさぁ・・・『緑風に巻き込まれる人が可哀そう』とか、
『食器割るとかもったいない』とか思われてるだけなんじゃぁ・・・」
「・・・ちょっと漆黒に俺の実力を見せて思い知らせてやる」
「はぁ・・・行ってらっしゃい」

十数分後、また緑風が涙目になったそうである。