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Last-modified: 2009-05-18 (月) 20:25:19

74 名前:助けて!名無しさん!:2008/12/16(火) 19:46:15 ID:nHpHxlsj
ゼルギウス「父上、訊きたい事があるのですが」
セフェラン「何でしょう? 言って見て下さい」
ゼルギウス「父上は、いつから乙女と懇意にしているのですか?」
セフェラン「……中学生の頃だから……ざっと<ズドンバキュンダキューン>年程ですか」
ゼルギウス「は、はぁ……(全く聞こえなかった……)」
セフェラン「……まったく、あなたがそんなことを聞くから厭な事を思い出してしまったではありませんか」
ゼルギウス「厭な事、ですか?」
セフェラン「ええ。最悪の思い出ですよ。ミカヤさんに関係のあることです」
ゼルギウス「乙女に? 是非、お聞かせ下さい父上」
セフェラン「そう、あれは<アパムタマモッテコイ! アパム! アパーム!>年前の事です」
ゼルギウス「……」
セフェラン「あなたも知る通り、彼女はラグズとベオクの混血です。幸い、印が現れたのはあの家族でも彼女だけでしたが。
      今はそんなこともありませんが、<諸君、私は戦争が好きだ>年前くらいには、まだ印付き差別が残っていたのです。
      そのせいで、学校に行けば彼女は虐められていましたよ。ベオクラグズ問わず、ね。
      思えば、彼女を虐める時に限って、ラグズもベオクも団結していました。……皮肉なものです」
ゼルギウス「乙女に、味方はいなかったのですか?」
セフェラン「いました。私と、当時付き合っていたオルティナさんが味方に付いていました。
      それと、ネサラ風紀委員長とティバーン応援団長、ニケ副生徒会長とカイネギス生徒会長、ソーン先生、デギンハンザー校長あたりです」
ゼルギウス「大所帯ですね……」
セフェラン「ええ。私たちがいるときは虐めることはなかったのですがね。
      ある日、可虐者達があの家に突撃してしまって」
ゼルギウス「……それは、どういう結末に?」
セフェラン「ミカヤさんを含め、小学生だったシグルドさんから赤子だったロイ君まで、全員が病院送りにされましたよ。
      まあ、私たちが所属していた学校は全員が最上級職ですから仕方の無い事ではありましたが。
      後日、全員ソーン先生に勇将怒り連続必殺恐怖慈悲の威風を食らわしていました」
ゼルギウス「うちゅうのほうそくがみだれる!」
セフェラン「退院してきたミカヤさんに謝りもしない彼らを見て、さすがに私もプッツン来ましてね。
      バルベリトですかー!? NO!NO!NO! クライディレドですかー!? NO!NO!NO! まさか、クライディレドバルベリト暁光陽光ですかァーッ!? YES!YES!YES! Oh my god! という感じでした。
      その後、蘇るスーパーサイヤ人理論で復活最強化したアイクさんヘクトルさんエフラムさんの小学生トリオにぼっこぼこにされてる彼らの姿は別にみても何の感慨も湧きませんでしたよ」
ゼルギウス「それで、『この世界にベオクはいらぬ。ラグズもまた同じ……』だなんて危険思想に囚われたんですか」
セフェラン「ええ。その後、オルティナさんにラグネルエタルド怒り勇将大天空を食らって目を覚ましましてね。とりあえず、今に至るという訳です」
ゼルギウス「人に歴史あり、ですか」
セフェラン「そう言うことです」
ぴんぽーん
ミカヤ「セっちゃーん! カレーできたからお裾分けよー!」
セフェラン「あ、ありがとミカやん! お礼に今度温泉地旅行券あげるわぁー!」
ゼルギウス「うん、深い話だったんだ……。深い話だったんだけど……。父上が、オルティナ殿にも昔のミカヤ殿にもあのように接していたと思うと……
      ぐぁぁぁぁぁ! 身の程を弁えよ父上! 今日こそ月光でその根性叩きのめしてくれるわー!」