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Last-modified: 2007-06-15 (金) 22:32:44

エフラム 「ふぅ・・・・・」
フォルデ 「ありゃ?エフラムの大将が考え事と溜め息なんて珍しい、明日は空から槍でも降ってくるかな」
エフラム 「フォルデ・・・俺だって人間だぞ。悩みの一つぐらいあるさ」
フォルデ 「深刻そうっすね、聞きますよ。何か解決するかもしれないですしね」
エフラム 「すまん・・・実はエリウッドに怒られたというか」
フォルデ 「あの赤い髪の胃薬片手に持ってたおとなしそうな弟でしたかね、で・・・内容は?」
エフラム 「うちの近所にミルラって女の子がいるんだが・・・少し距離をとって貰いたいとな」
カイル 「昼の授業にいないから探しに来てみれば・・・まぁ、商店街では話題になってますね。主婦層からの支持が厚いと・・・商店街の一部の店からは結婚説まで流れていますしね」
エフラム 「わざわざ呼びに来たのか、すまん。カイルの耳にも入ってるのか。流石におばさん達の質問攻めにあって改善しろと思ったようでな・・・」

そこで一息入れるように静かになり・・・

フォルデ 「でも・・・別に根も葉もないデマなんですし、回りを気にするなんて豪胆な大将らしくないっすよ」
カイル 「自分も同感だが、世間帯というものもある。山に篭って暮らしてる訳ではないしな」
エフラム 「あぁ、家族やミルラに迷惑がかかっては意味がない。だから悩んでいる・・・」
フォルデ 「それなら見間違える原因を取り除きましょう、多分二人きりでいる時に見られるからそういう誤解を招くのだと思います」
カイル 「フォルデの指摘は当たりだな、いっその事兄弟沢山いるんですし順番で御守りしたらどうです。それくらいの協力なら惜しまないかと」
エフラム 「そうだな、ミルラには俺からキチンと説明すればなんとかなるだろう・・・・・すまなかったな、二人とも」
フォルデ 「いいって事ですよ、昼からの授業を受けるよりはずっと楽ですし」
カイル 「こら!今からでも間に合うぞ。ほらダッシュだ、ダッシュ!」
エフラム 「カイルの面子をたてないとな、教室まで走るぞ!」
フォルデ 「へ~い、ま・・・元気になったようだし一件落着かな」