22-500

Last-modified: 2011-06-05 (日) 13:36:40

500 :NOT器用貧乏:2009/12/27(日) 20:06:35 ID:6DpNQvxQ
   ある日の帰宅途中
ティニー  「ところで皆さんにお聞きしたいことがあるのですが」
ミランダ  「どうしたの?ティニー」
ティニー  「どうしてリーフ様は兄弟に対してコンプレックスを持っているのでしょうか?」
サラ    「知らない、けどリーフはリーフ。コンプレックスの一つや二つあっても構わない」
ミランダ  「私が最初に出会った頃は、既に今の性格だった・・・気がするわね」
ナンナ   「・・・・・・・・・・・・・」
ティニー  「ナンナ、どうしました?」
ナンナ   「いえ、コンプレックスの話なのですが・・・
       リーフ様が子供の頃、変な年寄りに「神器も使えない子せがれ」などと
       言われていたことがありまして。
       その一件以来、神器に拘っている気がします。
       これがリーフ様のコンプレックスの原因ではないでしょうか」
ミランダ  「その年寄りは、子供に何を吹き込んでいるのかしら・・・
        どんな奴だったの?」       
ナンナ   「外見はフードのせいでよく判りませんでしたが、『ベルド』と呼ばれていましたね」
サラ    「ベルド・・・・(ジジィの部下共の一人、ジジィ共々後でお仕置が必要か)」

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
マンフロイ 「おーい、ベルド。何処におる(汗)」
ベルド   「これはマンフロイ様、私めもマンフロイ様を探しておりました(恐)」
マンフロイ 「ワシはこれからしばらくの間、ここロプトゥスを留守にする。後のことは頼んだぞ(急)」
ベルド   「いえいえ、私めもしばらく休暇をもらおうと思いまして
       申し訳ありませんが、代理の件は別のものにお願いします(涙)」
マンフロイ 「冗談じゃないわい!生贄を残しておかないとワシの命にかかわるんじゃ!!!」
ベルド   「私だって死にたくありません! マンフロイ様はロプトのおかげで不死ではないですか!
       可愛い部下の為にどうか犠牲になってください!!!」
マンフロイ 「やかましいわ!サラのお仕置きは死んだ方がマシなくらいなんじゃ!!!
        とにかく後は任せる!!!サラが来たらワシは行方不明だと言っておいてくれ(逃)」
ベルド   「部下に押し付けて逃げないでください!!!私だって死にたくない!!逃げさせてもらいます(逃)」
        ━━━━━ー二三ヘ( ;゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!!

セイラム 「━━━━━━━━(゚Д゚;)━━━━━━━━」
パーン  「どうしたセイラム、変な顔をして。 UFOでも見たのか?」
セイラム 「いや、ロプトゥスの関係者全てが凄い勢いで建屋から飛び出していく光景を見てしまった・・・
      多分白昼夢か幻覚だと思う。疲れているんだろうな」
パーン  「まぁ、セイラムにも結構負担をかけているからな。健康には気をつけてくれ」
セイラム 「あぁ・・・、悪いが今日は休ませてもらうよ(なんて嫌な悪夢だ)」

    ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

501 :NOT器用貧乏:2009/12/27(日) 20:07:25 ID:6DpNQvxQ
ティニー 「でもリーフ様は神器こそ使えませんが、疲れ知らずのマスターナイトではないですか。
       ある意味専用職みたいなもので、下手な神器使いより優秀だと思いますけど」
ミランダ 「でもマスターナイト自体はリーフ以外にもいるわ。それでは意味がないんじゃないの?」
ナンナ  「いえ、リーフ様以外のマスターナイトは、腰を痛めて入院しているドズル家のブリアンと
      『助けて素敵ヘアー』のユングヴィ家のスコピオです。
      リーフ様と比較できる相手なんかではありません!」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ランゴバルト「まったくドズル家の跡取りが、スワンチカ一つまともに持てないとは情けない」
ブリアン  「こんなクソ重い斧なんか自在に振り回せるか、頼むから入院しているときくらい優しくしてくれ。
       だいたい親父が若い頃は腰を痛めなかったのか?」
ランゴバルト「ふん、貴様と一緒にするな。
        私は低重心・低行動力・高守備力のバロンだ、そのスワンチカで腰を痛めて入院したことは
        今までで『2回』しかない!!!」
ブリアン  「ちゃんと入院してるんじゃないか!!!こんな神器捨てちまおうぜ!!」
ランゴバルト「ドズル家の家宝をなんだと思っている!
        ドズル家ではスワンチカを使い追撃を行える者こそが、ドズル家の歴史に名を残せるのだ」
ブリアン  「そんな奴ぁ、未来永劫いねぇよ<#`Д´> 」

アゼル   「レックス、ご兄弟が入院したって話だけどお見舞いに行かなくていいのかい?」
レックス  「俺の兄弟の心配をしてくれるのかい?ははっ、可愛い奴だ
        俺は家族とはうまくいっていないんでね、顔を出して嫌味を言われるくらいならアゼルといる方がいいさ」
アゼル  「レックス・・・・」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
サラ   「・・・・ナンナ、マスターナイトで肝心な人、誰か忘れていない?」
ナンナ  「忘れて?  ・・・!!!私としたことがバイロンさんを忘れていました!!!
      シグルド義兄上の尊敬する人を忘れてしまうなんて、なんて失礼な事を」
ミランダ 「ちょっとナンナ!なんでシグルドさんがナンナの兄さんなの!おかしいでしょ」
ナンナ  「違います「兄」ではありません、「義兄」です」
ミランダ 「そういうことじゃないわよ、どうしてシグルドさんがナンナの義兄になるのかを聞いているの!」
ナンナ  「それは勿論リーフ様の兄である以上、私の義兄になるのは当然のことだからです」
サラ   「私はリーフの愛人になるから関係ないわ」
ティニー 「リーフ様の兄上ですか、では私の義兄にもなるんですね」
ミランダ 「違うわ!わっ・・わたっ・・私が!!」
サラ   「リーフはアイクよりマシな程度の朴念仁、ツンデレとは相性が悪い」
ミランダ 「違うわよ、あんな葉っぱのことなんかなんとも」
ティニー 「ミランダさんも素直になったほうが良いですよ♪」
ミランダ 「む~」
ナンナ  「ウフフ」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
エルトシャン「イーヴ、ラケシスが部屋に引きこもったと聞いたが本当か?」
イーヴ   「・・・それはよろしいのですが」
エルトシャン「ラケシスに一体何があったんだ、朝は普段通りだった筈なのに」
イーブ   「・・・それはよろしいのですが」
エルトシャン「ふむ、イーヴにも心当たりがないのか」
イーヴ   「・・・それはよろしいのですが」
エルトシャン「しばらく様子を見ておいたほうが良いかもしれないな」
イーヴ   「・・・それはよろしいのですが」
エルトシャン「そうか。ならそっとしておこう」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

502 :NOT器用貧乏:2009/12/27(日) 20:08:47 ID:6DpNQvxQ
ティニー 「私にしてみたらマスターナイトどころか、馬に乗っていることすら羨ましいのに。
       うん・・・?あれは」

エフラム 「リーフめ、ここまで腕を上げているとは」
リーフ  「槍しか使えないエフラム兄さんの相手なんか楽勝さ♪
      戦いに幅を持たせられないのは致命的だよ」
エフラム 「クソッ、槍使いを甘く見るなよ、とりゃ!!」
リーフ  「おっと危ない危ない。
      アイク兄さん並は無理としても、ヘクトル兄さんやエリウッド兄さんみたいに他の武器も少しは使えるようにしたら?」
エフラム 「大きなお世話だ、喰らえ」 
リーフ  「とはいえ流石はエフラム兄さん、かなり、やる。」

アイク   「槍しか使えないのがエフラムの弱点だな、斧を使われると不利から抜けられない」
シグルド 「エフラムが槍一辺倒なのは変えられないからな。
      兄として、相性の良い悪い・メリットデメリットを理解させてやらなければ。
      うわっ、魔法で一方的に攻撃している。えげつないが勝負は勝負だ」
アイク  「この戦いは何でもありだからな、ルールがそう決まっている以上卑怯も反則も無い。敗者は敗者だ」
シグルド 「エイリークもそうだが、ヘクトル・リン・エリウッドも得意な武器以外は上手に使えないのが問題だ。
      おや?君たちはリーフのガールフレンドだね」
ナンナ  「お久しぶりです、アイク義兄さん・シグルド義兄さん」
ミランダ 「いったい何をしているんですか?(さりげないわね)」
シグルド 「あぁ、弟達の戦い方の悪い点を修正しようとしているんだ、
      こんなときは器用に何でもこなせるリーフの存在が羨ましいよ」
アイク  「俺は剣と斧、シグルド兄貴は剣と槍、リーフの様に魔法も杖も剣の槍も弓もと言うのは無理だ」
サラ   「リーフって結構頼られている?」
シグルド 「あぁ、なんでも器用にこなせるのは、うちの兄弟の中でもリーフしかいないからな。
      神器が無い事を悩んでいるが、神器一つでリーフの価値が変わるわけでもあるまい」
      (神器も頻繁には使えない・・・金がかかるから(汗)。銀の剣の方が使い勝手が良いくらいだ)」
ティニー 「やっぱりリーフ様は素敵ですわ」
シグルド 「それはそうだろう、何せ私の大事な弟の一人だ」
ティニー 「私のお節介だったようです、リーフ様にはリーフ様の良いところも沢山あります」
ナンナ  「その通りです。それにまたリーフ様が悩んだときは私たちが立ち直らせればよろしいのですから」
ミランダ 「ふ、ふん。リーフが落ち込もうと構わないけど、周りの雰囲気が悪くなるのは困るわね」
サラ   「ツンデレと朴念仁は相性が悪い、と。
      それじゃ私は用事ができたから、先に帰るわ。それじゃあね」
ミランダ 「ちょっと、私は別に・・・・」
ナンナ・ティニー「それじゃ私も帰ります」
ミランダ 「そ、そりゃリーフが私のことを好きと言ってくれるなら・・・・・・って、もう誰も居ないじゃないの。」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

503 :NOT器用貧乏:2009/12/27(日) 20:09:56 ID:6DpNQvxQ
その頃、ナバタの里では
マンフロイ 「静かじゃ」
ベルド   「ここは平和ですね」
アルファン 「都会の喧騒を忘れるにはもってこいだ」
ラインコック「まさに理想郷、のんびりしますか」
マンフロイ 「お!お前たち、ロプトゥスはどうした?」
ベルド   「何を今更」
アルファン 「私一人がサラ様への生贄になるのはごめんです」
ラインコック「我らロプトゥスは一蓮托生、仲間を見殺しにはしませんよ(笑)」
マンフロイ 「終わった、ワシの人生は終わった」
サラ     「さて、何か言い残すことはあるかしら?」
ロプトゥス団一同 「。・゚・(ノД`)・゚・。」

ユリア   「ユリウス兄様、ロプトゥスの関係者が全員事故で入院、全治6ヶ月の重症だそうです」
ユリウス  「あのメンツが揃って入院だと?一体何が?とりあえず関係者である私は見舞いに行かねばなるまい。まったく」
ユリア   「ユリウス兄様、見舞いの費用は自分の小遣いから出してください。竜王家の金を使用しないようにお願いします」
ユリウス  「( ゚д゚)ポカーン … えーとねユリア、僕小遣いあまりないんだけど・・・・」
ユリア   「我が竜王家でロプトゥスの関係者はユリウス兄様だけです。あまりグダグダ言っているとナーガ喰らわせますよ」
ユリウス  「小遣いの前借お願いします   ○| ̄|_ 」

アルヴィス 「何!マンフロイの爺さんが入院?今すぐ見舞いに来ないと呪うだと!
       あの殺しても死なない爺さんが入院とは何が起きた?
       というよりも、今日はディアドラとデートの約束だったのに(涙)
       オノレ、この恨み晴らさずにおくべきか!!原因を作った奴を私は決して許さない」

サラ    「ウフフ、また一人命を粗末にする人が増えたようね」

   ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
一方、ノディオン家
ナンナ   「ただいま戻りました」
デルムッド「ナンナか、今日唐突にラケシス姉上が部屋に引きこもったのだが理由を知らないか?」
ナンナ   「ラケシス姉上が?」
アレス   「デルムッド、貴様!ラケシス姉上の引きこもりにかこつけて、整髪量の缶の穴空けをサボるんじゃない!
       つーか、この大量の整髪量を使ったのは全部お前じゃないか!何がカリスマ性溢れるリーゼントヘアーだ!!
       一回に一本使い切るな!缶の廃棄の後始末を俺に手伝わせるな!」
デルムッド「アレス!貴様~、今この俺の髪型をなんて言った!!!」
ナンナ   「デルムッド兄上は髪の事を指摘されると切れるんです、長い付き合いですのでいい加減に慣れてください
       それにしてもラケシス姉上に何があったのでしょう?」

~~~~~結局ラケシスもマスターナイトだったと言う事をナンナが思い出したのは、それから3日後の事でした。