23-227

Last-modified: 2011-08-15 (月) 18:14:48

227 名前: 縁側からの音(ふうけい) [sage] 投稿日: 2010/01/20(水) 23:01:19 ID:s90k1+rT
第三章は、エリウッドとシグルドのカッコいい所を書きたかったが為の章でしたので、
伝わっていたならば嬉しいです。
続きがなかなか時間がかかりそうなので、少し別ネタを投下させて頂きます。

縁側からの音(ふうけい)
―早朝―

ガタガタガタ・・・ガタン。
ガラガラガラ――
「ふぅ。今日も、寒くなりそうですわ」

トントントン・・・ 
「おはよう、エリンシア」
「お早うございます、兄さん。日曜なのに、お早いのですね?」
「あぁ。休みだからと言って、だらだらとするわけにはいかん」

ノシノシノシ・・・
「・・・肉」
「お早うございます、アイク。朝食はもう少し待って下さいね」
「あぁ。・・・おはよう。エリンシア、兄さん」
「おはよう、アイク」

ドスドスドス・・・
「ふぁ~あ。う~、寒ぃな。おはよう、兄上、姉上」
「お早う、ヘクトルちゃん。今日は珍しく早いのね」
「寒くて目が覚めちまったんだよ」

ガラガラガラ・・・
「ただいま、姉上」
「お帰りなさい、エフラムちゃん。さぁ、早く汗を流してらっしゃい」
「分かった」

――ドタドタ、トストス、トットット、イチャイチャ・・・
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
「おはよう」
  ・
  ・
  ・
  ・

―朝食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「あらあら、今日も賑やかですわね」

―午前中―

ごそごそ・・・パチッパチッ・・・パンパン
「姉上。お洗濯物、お手伝いします」
「あら、ありがとう。エイリークちゃん」
228 名前: 縁側からの音(ふうけい) [sage] 投稿日: 2010/01/20(水) 23:03:33 ID:s90k1+rT

―昼食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「アイク、おかわりはいかがですか?」
「大盛りで頼む」
「姉上、俺も頼む!」
「貴様、昨日の夜にダイエットがどうのと言っていなかったか?
姉上、俺にもよそって欲しい」
「はい。いっぱい食べて下さいね」

―昼食後―

「くぅ、くぅ」
「う~ん、う~ん」
「すー、すー」
「あらあら。セリスちゃんも、リーフちゃんも、ロイちゃんまで・・・。
お昼を食べて眠くなってしまったのかしら」
「くす。みんな大きくなってしまったけど、寝顔はまだまだ可愛いわね。
エリンシア、毛布を持ってきてくれる?」

―午後―

カンッ!キンッ!ブォンッ!・・・!・・・!
「どうした、ヘクトルッ!息があがって来ているぞ」
「はぁ、うるせぇッ!エリウッドも、顔がつらそうだぜッ!」
「・・・二人とも、また腕を上げたな。おい!エリウッド、次は俺とやろう!」
「だめよ、エフラム兄さん!次は、私がエイリーク姉さんと勝負するんだからッ!」
「すみません、兄上。リンに頼まれてしまいして・・・」
「む、そうか。別に気にしないでいい。お前たちにも鍛錬は必要だからな」
「リン姉さん、僕にもたまには関節技以外で付きあってくださいよ」
「あら、珍しいわねマルス。えぇ、姉さんの次にね」
「・・・シグルド兄さん。久しぶりに、稽古をつけてくれ」
「お前には稽古をつける等、もう言ってられんがな。まぁ、いいだろう。
私もたまには弟の鍛練に付き合ってやらねばな」

「みなさん、もうすぐおやつですよ。上がって来てください」

―夕暮れ―

「見て、アルム。夕日が真赤よ。とっても綺麗ね」
「そうだね、セリカ。でも、君の赤い髪のほうが方がもっと綺麗さ」
「アルム・・・」
「セリカ・・・」
「KINSHINは許さんぞーッ!
・・・と。確かに、綺麗な夕日だな」
「冬は空気が澄んでいますからね」
「エリンシア。お前もいたのか」
「はい。もうそろそろ窓を閉めないと、と思いまして。
・・・でも、もうしばらく、このままでもいいでしょうか?」
「・・・そうだな」

229 名前: 縁側からの音(ふうけい) [sage] 投稿日: 2010/01/20(水) 23:05:42 ID:s90k1+rT

―夕食―

ワーワー、ギャーギャー、KINSHINハユルサンゾーッ、コノヒトデナシー
「ほら、みなさん。おかずもご飯もたくさんありますから、ケンカをしないでくださいね。
あんまり困らせるようだと・・・ぶっ飛ばして差し上げますわよ?」

―夜―

「それでね、今日学校でヘクトルったら・・・」
「あらあら」

「今日も四人に追いかけられてさ・・・」
「うふふ」

「今日も、学校は楽しかったよ!リリーナとシャニー達はなぜかまたケンカしてたけど・・・」
「まぁ、そうなの」

「姉さん、聞いてよ。アルムが今日もね・・・」

「姉上!聞いてくれよ」

「エリンシア、聞いてくれる?」

「姉さん」

「姉さん」
  ・
  ・
  ・
  ・

―就寝時―
「それでは、先に失礼します。姉さん」
「お休みなさい、エリウッドちゃん。家計簿ご苦労様でした」
「姉さんこそ、今日も一日ありがとうございました。それでは、おやすみなさい」
「・・・私も、もう寝ることにしよう。おやすみ、エリンシア」
「お休みなさい、兄さん。明日のお仕事も、頑張ってくださいね」
「あ・・・ふ。ごめんね、エリンシア。私ももう休むわね。戸じまり、お願いしていいかしら?」
「大丈夫です、姉さん。お休みなさい。」
「お休み。あなたも、あまり遅くならないようにね?」
「はい」
  ・
  ・
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ガタガタガタ・・・ガタン。

「――今日も、我が家は平和でした。明日も、よい一日でありますように・・・」

ガラガラガラ――