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Last-modified: 2012-08-27 (月) 21:12:27

231 :運命の歯車 1章 1/8:2010/04/01(木) 20:34:19 ID:RgExCFDF

エイプリルフール自体とは何の関係も無いけど、>>36-43の続きを投下するんよ

【前回までのあらすじ。現スレ>>36-43】
平和なはずの紋章町ではある邪悪な計画が動き出していた…一人…また一人と、少女達が誘拐されていく。
竜王家からはニニアンとユリア、ナバタの里からはソフィーヤ、
そしてかつてミカヤが修行していた神社では三人の巫女見習いが姿を消す。
…黒き謎と恐怖を呼ぶこの誘拐犯の目的は何なのか!?そして…彼女達の運命は如何に…!?

丁度ユリアとニニアンが、自分達が誘拐された事実を知った頃…、

リーフ  「ああ…やっぱり家の中は落ち着くなぁ」
ロイ   「TVでも見るか(ポチッ」

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~CM~
ナレーター「五千年もの時を越え… …今…封印されし邪神達が、現世に再誕するッ!

      強大な力を有する禍々しき神…『欲縛神』を解放し、デュエルに勝利しろ…ッ!!」

肉欲縛神IKE 「ムォォォォォォォ!!ニクゥゥゥゥゥ!!!」
女欲縛神LEAF 「ウガァァァァァ!!オネエサアアアアアアアンッ!!!」
兄欲縛神PRISCILLA 「レイヴァンオニイサマァァァァッ!!!」

…エフ☆イー☆オウOCG第4期、最新拡張パック
『GREED-BOUND IMMORTAL’s ASSAULT』、4月19日発売ッ!!

Presented by JISコーポレーション
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シグルド 「…ちょっと貯金を削ってD-HERO オトナガイしてくるよノシ」
セリス  「発売日はまだだよ兄さん……僕も学校が終わったらすぐに買いに行くけど」
ミカヤ  「上二人はともかく、他の私達には関係無いわね」

セリカ  「じゃあニュースでも見ましょ、何が起きてるのか知りたいs………ええっ!!?」

232 :運命の歯車 1章 2/8:2010/04/01(木) 20:35:11 ID:RgExCFDF

ドロシー 「ここで臨時ニュースです!!竜王家の三巨頭の一人、デギンハンザー氏が
      ある重大な声明を発表致しましたッ!!
      ……それでは現地のセーラさん?」
セーラ  「はーい!三千年に一度と言われる美少女、セーラはあたしの事で~す!」
ドロシー 「……それはよろしいのですが、そちらでは今どうなってますか?」
セーラ  「(真顔になって)…とんでもない事になってるわ
      何でも竜王家の才女、ユリアとニニアンが行方不明になってるらしいのよ」
兄弟家一同「…な、何だってーッ!!!(AA略」
セーラ  「…今デギンハンザーが会見してるわ…ノシ」

竜王家のニニアンとユリアが行方不明となり、いつもは寡黙なデギンハンザーが会見を開く。
これだけでも一大事とも言える。FETVだけではなく、他のTVからも大勢の記者が駆けつけている。
会見場所は深い霧に覆われた様な、ある種異様な空気に包まれていた……

デギン  「…だった。早くに親を亡くし、我ら三巨頭の竜が親代わりとなって育ててきたのだ。
      確かに過保護すぎた面もあったのは否定出来ん…。
      実際二人に好意を抱いたと思われる一般男子をことごとくビラク殿に明け渡したり、
      時には一部行動の自由を束縛した事もある。
      だがこれらは…全ては娘の身を案じての事だ…
      もしも我らの行いに嫌気が差して家出したのであれば、娘達に全身全霊をかけて謝りたいと思う。
      …私も、メディウスも、ガトーも、他の家族の皆も心配している。
      …ユリアとニニアンよ、頼む!我らの元へ戻ってきてくれ!」

…そこにはいつもの威厳溢れる黒竜の姿は無かった。
そこには二人の孫の安否を心配する一人の老人の姿があった。
ろくにも眠ってもいないのだろう、全体的に生来の覇気が失われている…。
彼の悲痛なる想いは、聞く者の心を揺さぶり、涙を溢れさせる…

ミカヤ  「…デギンハンザーさん…(´;ω;`)」
エリウッド「ニニアンが行方…不明…?アハ…ハハハッ……アヒャヒャヒャヒャヒャッ!!(゚ ∀ ゚)」
ヘクトル 「シ、ショックでエリウッドが壊れたぞ!誰か落ち着けさせろ!!」
エリンシア「スリープッ!」
エリウッド「!!……ぁ…ニニ…ァ……zzz…」
ロイ   「……ねぇ」
シグルド 「どうしたんだロイ?」
ロイ   「行方不明の話に関係してるかは分からないけど…今日、ソフィーヤが学校に来なかったんだ(>>39、>>41参照)」
アルム  「確か彼女は毎日ちゃんと来る子、だったよね」
リン   「…この紋章町で、一体何が起こってるのかしら…?」

233 :運命の歯車 1章 3/8:2010/04/01(木) 20:36:15 ID:RgExCFDF

デギンハンザーの会見を見ていた一連の誘拐事件の被害者達は…

ユリア  「デギンハンザーお爺様…(涙」
ニニアン 「…早くここを抜け出しましょう!」
一般巫女C「それが出来ていれば苦労はしないわね。部屋は閉じ込められているし、窓も…」
ソフィーヤ「鉄格子…?」
一般巫女B「そうです。更に私達の武器も全て取り上げられてます」
ニニアン (…竜石さえあれば…こんな所は…)
一般巫女A「所で……皆、何か気になってる事ありますか?」
一同   「…?」
一般巫女B「部屋を良く見て見ると、かすかに紫色をしていますね」
ソフィーヤ「私の髪の色より…もっと赤い……赤紫?」
ニニアン 「こ、これは…!魔封じの結界…!!」

魔封じの結界とは最古のモルフ、キシュナによって造り出される強力な結界である。
烈火の剣(※特に魔の島外伝や砂漠地下外伝等)をプレイしていれば分かるが、
その赤紫の結界はあらゆる魔法を無力し、人の不安や恐怖の感情を増幅させる作用がある。
しかし何故そんな結界がこんな場所に……?

ニニアン (どういう事……近くに、キシュナが居るのですか…?
      ……ぁぁ…エリウッド様…)

マリーシア「~♪~♪~♪………?」
?????「…グ…ググゥ……!」
マリーシア「お兄ちゃん大丈夫ぅ?…ライブして欲しいの?」
?????「!!!……ギン…ノ…カミ…」
マシーシア「私の銀髪がどうしたの?……えっ…逃げてって……何のこtキャアッ!!」

マルス  「(連れ去られた数秒後に)!!…ここか、今少女の悲鳴が聞こえた気が……『粉』…?
      …あっ!…こ、これは確かマリーシアしか使えないとされる杖……まさか!?」

マリーシア「びえええぇぇん!!」
ニニアン (ナデナデ…)
ソフィーヤ(突然ワープに使う魔方陣が天井に現れて、ベッドの上に降って来ました…)

234 :運命の歯車 1章 4/8:2010/04/01(木) 20:38:50 ID:RgExCFDF

ヘクトル 「…エリウッドの容態はどうだ?」
リン   「大分落ち着いているけど…相当参っているわね」
エリンシア「エリウッドちゃん…」
マルス  「皆、居間の方に来てくれないか?…僕の方でも調べて分かった事が有るから、聞いて欲しいんだ」
アイク  「分かった」

ユリウス 「…デギンハンザーもガトーもメディウスも全員会議中か……(トゥルル トゥルル)…携帯が鳴ってるな
      はい、もしもし……イシュタル!?」
イシュタル「…フフフッ…驚きましたかユリウス様?実は先程携帯電話を買ってきたのですわ」
ティニー 「この携帯電話は私のオススメです!」
ユリウス 「ほぅ…ティニーも一緒に居るのか。まさか携帯電話を買うとは思わなかったぞ…そういう類は嫌っていたと思うが」
イシュタル「食わず嫌いはいけないとティニーに言われましたし…それに…」
ユリウス 「それに?」
イシュタル「ユリウス様の声…もっと聞きたいですもの…///」
ユリウス 「////」

ユリウスとイシュタルは幼い頃からお互いを知る幼馴染であり、恋人同士でもある。
お互いを大切な存在とし、心の底から信頼しあう……誰が見ても理想的なカップルである。
…勿論ユリウス側にセリスという少女が居る所為で、時々喧嘩もする訳なのだが…
何にせよ、こういう初々しい会話は二人ならではと言えなくもない。
幸せの証…なのかもしれない。この作者にはあまり縁が無い話ではあるが…・・・・・・

235 :運命の歯車 1章 5/8:2010/04/01(木) 20:40:18 ID:RgExCFDF

ユリウス 「今どこに居る?」
イシュタル「電化用品店を出た所です。
      今歩いている道は人通りが少ないですが、そのルートから今竜王家に向かっております」
ユリウス 「…そうか」
イシュタル「所でユリウス様、最近商店街に出来たパン屋はご存知ですk……!!…」
ユリウス 「どうしたんだ?」
イシュタル「ユリウス様、少々お待ち下さいね」
ティニー 「…貴方は確か…」
?????「…………」
イシュタル(何て…殺気なの!?)
?????「大人しく来て貰おうか」
イシュタル「お断りさせてもらう。変態に付いていく趣味は無いんでな」ティニー「イシュタルお姉様…」
?????「愚かな。ならば力づくでも…!」
イシュタル「トールハンマーッ!!!」

イシュタルの持つ魔道書から、自然の雷にも匹敵する電流が放たれた…神器トールハンマーである!
古代竜族の祝福を受けた最上位の雷魔法…直撃すれば身体だけではなく体内の臓をも灰へと変える事が出来る。
雷神の異名を持つイシュタル程の術者なら、確実に目の前の男を滅ぼせた…
…しかし次の瞬間、イシュタルは戦慄する事となる。

?????「効かんな」
イシュタル「そ…そんな…!!」
ティニー 「お姉さまのトールハンマーが効かないなんて…ありえません…!!!」
?????「悪いが私にこの鎧がある限り勝ち目は無いだろう、不運だったと思って諦めてくれ
      …はぁ!」
イシュタル「ッ……こんな掠り傷程度では、私を倒す事な…ど……ぅっ!」
?????「聖戦リメイクが出る時は、魔防30以上=睡眠剣で確定睡眠のバグが修正されてる事を祈れ」
イシュタル「スリープの剣…油断したわ…ごめんね…ティ…ニ……ユリ…ウ…zzz……」
ユリウス 「(電話口から)イシュタルッ!返事をしろ、イシュタルーーーッ!!!」
ティニー 「…ぁ……ぁぁ…(涙」
?????「…これで二人合わせて9人。…残りは四人だけだ」

236 :運命の歯車 1章 6/8:2010/04/01(木) 20:41:19 ID:RgExCFDF

ユリウス 「クソガァ!!(ドンッ!!)」
デギン  「どうしたユリウス?何をそんなに激昂しておる…!」
ユリウス 「イシュタルとティニーが何者かに襲われ、連れ去られたんだ!」
三巨頭一同「ΩΩΩ<な、何だってーッ!!」
キ○ヤシ 「(ガラッ)その話は聞かせて貰ったぞ。人類は滅亡するッ!!」
三巨頭一同「ΩΩΩ<ふ~ん」
メディウス「やはりあの作戦を実行に移すかのぅ」
ユリウス 「…作戦…?」

マルス  「僕なりにこの一連の騒動を調べて見たんだけど、
      …竜王家の女性達の失踪と何人かの他の女性の失踪は、繋がっていると断言するッ!!」
ロイ   「本当!?じゃあソフィーヤが学校に来なかったのも…」
マルス  「ナバタの里のイグレーヌさんが数時間前に失踪届けを出したらしい」
エフラム 「……クゥッ!俺があの時(>>39)無理矢理にでも付き添っていれば…ぐぅ…」
ロイ   「兄さん…」
マルス  「地主の巫女の話によると、ここ数日の間に弟子の巫女達は来なくなったんだよね?」
ミカヤ  「ええ、そうよ」
マルス  「やはりその弟子達も、この失踪事件に巻き込めれたのだと思う」
リン   「…その可能性は、高いでしょうね…」
マルス  「それともう一つ…ここへ帰ってくる途中、マリーシアが誘拐された」
シグルド 「な、何ィ!」エリンシア「本当、マルスちゃん!?」
マルス  「うん…誘拐犯の顔を見なかったけど、マリーシアの悲鳴を聞いて僕が現場に着いた時には…」
シグルド 「そうか」
マルス  「今までに失踪した女性は皆が皆、銀の髪の持ち主または巫女であるという事も突き止めた」
マルス  「これらの情報をまとめて見て…一つだけ、ある仮説にたどり着いたよ」
アイク  「それは…一体何なんだ?」

マルス  「…この一連の騒動は、紋章町全土を巻き込んだ、巨大な誘拐事件だッ!!!!」

237 :運命の歯車 1章 7/8:2010/04/01(木) 20:42:16 ID:RgExCFDF

ユリウス 「籠の中の鳥作戦!?」
デギン  「そうだ。作戦名自体は混沌としているが、
      わしらの勘では次に狙われるのはイドゥンだと思っている」
ガトー  「そういう訳で、しばらくの間『イドゥンの外出』はご法度とする
      そして常に…わしら三巨頭、または十二魔将の面々、
      またはゴートとナーシルが家中を警戒して回る。
メディウス「この行方不明騒動が終結し、ニニアンとユリアが帰った暁には、安心して外出を認めよう…
      だが、それまでは一切認めぬ!」

イドゥン 「……外に出られない…」
ノイン  「そんなに悲しむでありません、イドゥン様」
ドライ  「そうでゴワスぞイドゥン様!家に居ても出来る事は沢山あるでゴワスッ!」
アインス 「お嬢よ、我等は隣の部屋で待機していますので、
      何か危険な事が起きた際には、そこのベルを鳴らして下さい」
イドゥン 「…はい」
ノイン  (…わずかだが、心配の感情を感じるな…こんな時に不謹慎かもしれないが、良い兆候だ)

イドゥンには感情があまり無い。過去の出来事によってそうなってしまったからだと言われている。
今は竜王家とFE兄弟家(特に性的な意味で狙っているリーフ)により、大分感情というものを取り戻している。
その甦りし感情は、イドゥンに何を思わせるのだろうか…・・・・・・

イドゥン (…ニニアン…ユリア…二人とも今は何処に居るのでしょう…?)
?????(シュゥゥゥ・・・ポワンッ!)
イドゥン 「!!……あなたは……いつも兄弟家の人達が、お世話になっています。
      ……ここは危険?でもお爺様方が家を出ては行けないと……
      …皆、操られている…?彼らを救えるのは私だけ…?……分かりました。
      それでは、私を…お爺様方を操っている者へと…案内して下さい…!(シュゥゥゥ・・・ポワンッ!)」

…こうしてイドゥンもまた、十二魔将や三巨頭の目を掻い潜り、誘拐されてしまった。
この悲劇はいつまで続くのか!?その答えは誘拐犯以外には、誰も知らない……

?????「後、少し…これで…私の願うが叶う」
??   「後三人…我の命令を聞いていれば、その願いは成就するだろう」

238 :運命の歯車 1章 8/8:2010/04/01(木) 20:43:16 ID:RgExCFDF

ニルス  「…そ、そんな…」
デギン  「…信じられん…わしら三巨頭と十二魔将が常に警戒していたのにも関わらず、
      今度はイドゥンまでもが消えてしまった…」
メディウス「ガトー、どうだ?何とかイドゥンの気を追えるか?」
ガトー  「……悪いが無理じゃ、正に跡形も無いみたいに居なくなった…くぅ」
デギン  (…どうしてだ…どうして竜王家の者…そして関係する者達が狙われる……どう…して…?)
ユリウス (イシュタル…無事で居てくれよ!)
     「ちょっとセリスに電話してくる」

セリス  「…って言う事が今竜王家で起きてしまったみたい」
シグルド 「何ていう事だ…」
リーフ  「ぼ、僕のイドゥンさんとイシュタルお姉さん、そしてティニーがあああああああああ!!!!」
ロイ   「とんでも発言自重」
セリカ  「…どうしてなの…?」
アルム  「セリカ…」
セリカ  「一体誰がこんな酷い事をしてるのよッ!誰か教えてよ、ねぇ!!」
シグルド 「不本意だが、今の私達に出来る事は……ユリア達の無事を祈る事だけだ」

ファ   「ユリアお姉ちゃん…ニニアンお姉ちゃん…ゥ…ゥ…」
チキ   「イドゥンお姉ちゃん…何処に行ったの?私を一人にしないで…」
ミルラ  「三人とも、無事なのでしょうか…?」
デギン  「………わしは決めたぞ」
ガトー  「何をだ、デギンハンザーよ」
デギン  「…三人とも、女性の身ながらも竜の血を強く受け継いでおる上、
      どれも家族を大切にしておる…理由も無く姿を消すとは思えん」
ゴート  「そうですね」
ナーシル 「だとすると他の可能性は……まさか…!」
ガトー  「……誘拐…か!!?」
メディウス「竜王家に対するテロ行為か!?」
デギン  「そんな事が出来るのは…相当の力を持った輩位しかおるまい
      だとしたら……犯人はFE作品のラスボスの内の誰か…!」
ガトー  「むぅ、デギンハンザーよ、何故に外に向かうのd」
デギン  「GYAWOOOOOOOOOO!!!!」
一同   「……なっ(えっ)!!」

デギン(黒竜)「……わたしはこれより、全ラスボス格に対し…宣戦布告するッ!!!」

2章へ続く