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Last-modified: 2012-09-01 (土) 01:55:39

123 :イリオスとオルエンの休日2 1/4:2010/07/28(水) 10:44:15 ID:9OoZjFUB

はぁ…俺はオルエンと2人っきりでのんびりするはずだったよな…?
何が悲しくて女の子3人の面倒を見なければならないんでしょうか?
まて、落ち着くんだ俺。とりあえず状況を整理しよう。うん。

えーと、朝待ち合わせ時刻30分前にオルエン家に行った。よし。
イライラしながらこちらの方を血走った目でちらちらと、
バックミラーで見てくるフレッドが運転する車に乗って港へ。よし。
港で船に乗り込んで、昼過ぎにタリス島に到着した。問題ないな。
まずは旅館にチェックインして部屋へ。布団は2つだから問題ない。絶対!
荷物を置いて水着を持ってビーチに向かう。ああ、普通だ。
一旦別れ、ビーチの更衣室で着替えてから合流。
オルエンは肩の辺りが赤色であとは紺色のワンピース水着か。
似合ってる?って聞かれたが正直こういうのはよくわからん。
まあ少々前屈みになるぐらいには興奮したけどな…って何言ってんだ俺!
とりあえず、いいと思うぜって言ったら幸せそうな笑みを見せた。
やっぱり俺、こいつといるの楽しいわ…後が怖いけど。
しかし夏だから人がいるかと思ったが意外と少ないな。
そんなことを考えながらオルエンのためにかき氷を買いに行く。
俺はメロン、オルエンはイチゴシロップだったな。
売店でしっこくさんに会って…いや、この人何してるんだ?
まあ気にしたら負けらしいから素直に旅行の礼を言ってかき氷を運ぶ。
そしたらオルエンがチンピラにナンパされていたな。
とりあえず嫌がってるから近づいてチンピラに会話する。
えーと、たしか内容は…

オルエン「すいません、私そういうのはちょっと…」
チンピラ「いいじゃん、姉ちゃん可愛いから一緒に遊ぼうぜ。」
イリオス「おっと、待たせたなオルエン。どうした?」
うわ、あからさまに邪魔って目付きで睨んできたよ…
チンピラ「あんちゃんこの子の連れ?友達?」
オルエン「え、ええ…友d…」
こういう時は…べたな手段だがあれがいいな。
イリオス「オルエンの彼氏ですが?」
うむ、我ながらなかなかポーカーフェイスで言えたよな。
チンピラ「ハハ、あっそ。嬢ちゃんを大事にしなよ彼氏。」
そういってやけにあっさり去っていったな。
オルエン「………」
あ、いっけね。フォローしなきゃ。
イリオス「わりい、咄嗟のことだから嘘ついた。」
オルエン「い、いえ。助かりました。ありがとうイリオス。」
な、何か微妙に気まずいな…
イリオス「と、とりあえずかき氷食おうぜ。」

124 :イリオスとオルエンの休日2 2/4:2010/07/28(水) 10:45:33 ID:9OoZjFUB

かき氷を食べていたらオルエンがちょっと海の家に向かった。
理由は…聞いたらデリカシーがないわな。花を摘みに行ったんだろ。
1人黙々と食べていたら近くにビーチボールが転がってきた。
とりあえず取ってあげる。はは、子供がキャッチしそこねたのかな。
案の定女の子が取りに来る…ってこの子どこかで見たような…?
そしたら保護者も向かって来た。うーん…こいつもどこかで…?
????「すいません、ありがとうございまs…ってあんたは!?」
あれ?やっぱり知り合いらしいな。誰だっけ?
??「オルソンさん、ありがとー。」
イリオス「イリオスだ!」
????「オルソン、何してるんだ?」
イリオス「まあいい(いや、よくないが)休暇だ!」
????「そうか…とりあえずチキが世話になったな。」
いや、ただボール取っただけだし…ってチキ!?あの竜王家のか!?
そうだ!どこかで見たなって思ったらこいつエフラムか!
イリオス「エフラムこそ何やってるんだ?」
エフラム「俺か?マルスがチキと一緒にタリスに行くからついてきた。」
たぶん世間一般ではあなたのことをKYやお邪魔虫と呼びますね。
エフラム「そしたらミルラとファもついてきたがったから連れてきた。」
チキ「ほら、あそこ!」
ああ、本当だ。竜王家の子供が勢揃いですね…
エフラム「タリスは治安も悪くはないが海賊もいるからな。」
まあ確かにあの3人の保護者はいるな。下手したら海賊が死にかねん。
ん?逆じゃないぞ。霧のブレスとか喰らえば普通にやばいからな。
エフラム「ああ、すまない。ちょっとミルラ達を見ていてくれ。」
…ああ、理由は言うな。見ればわかる。早く行け。
エフラム「助かる!」
おお、早いな。おっと、オルエンとすれ違いか。
オルエン「お待たせ。ってあら?誰その子達?」
カクカクシカジカですよ。そういやオルエンって子供好きだったな。
オルエン「まあ可愛い。みんなのお名前は?」
チキ「わたしはチキ!」
ファ「ファ!」
ミルラ「…ミルラです」
オルエン「チキちゃんにファちゃん、ミルラちゃんか。よろしくね。」
うーむオルエンってこんな顔もあるんだな…って何言ってんだ!?

とまあこんな訳だ。エフラムの奴、長いな。早くしろ。
まあ幸せそうなオルエンの横顔を見ているだけでも悪くはないがな…

125 :イリオスとオルエンの休日2 3/4:2010/07/28(水) 10:46:55 ID:9OoZjFUB

ようやく帰ってきたエフラムに連れられて3人はいなくなった。
う…そんなに寂しそうな目をするな。こっちまで悲しくなる。
オルエン「子供って可愛いわね」
ああ…そうだな。俺も…いつか子供ができるかね。当てはないが。
オルエン「ま、今はイリオスと遊びに来たものね!行きましょう!」
よかった。元気になったな。ま、楽しむとするか。

オルエン「………スースー」
寝ちまったか…まああれだけはしゃいでたら…な。
布団では浴衣姿のオルエンが眠っていた。

とりあえず海から帰って来てすぐに旅館の温泉に入った。
ちなみに混浴もあったがさすがにスルーだ。フレッドに殺される。
男湯には先客にエフラムとエフラムの弟のマルスがいた。
何でマルスまでいるんだって思ったが考えてみたら当たり前か。
エフラムが3人を入れてるかと思ったが意外にもいなかった。
何でもシーダさんと入ってるらしい。まあさすがにまずいわな。
男3人でたわいもない会話をした後で風呂から上がる。
浴衣に着替え、さっさと入口から出ていく。
オルエンを待っていながらコーヒー牛乳を2本買う。
ようやく出てきたオルエンにコーヒー牛乳を渡して2人で飲む。
オルエンは初めてらしいから腰に手をあてて飲むのを教えた。
それで部屋に戻って食事…久々に美味いものを食べたな。
オルエンのやつも美味しそうに食べてた。来てよかったわ。
食べ終わったらオルエンが眠そうな顔をしていたから寝るように促す。
とりあえず布団を離して(ここ、大事!)敷いてやる。
で、オルエンは布団で早くも寝息をたてている訳だ。

はぁ…しかしこいつ可愛いよな。何で俺何かと来てるんだろ?
こいつなら恋人の1人や2人ぐらい簡単に作れそうだがな。
とりあえず俺ももう寝ようかな。しかしみんな大丈夫かね…

126 :イリオスとオルエンの休日2 4/4:2010/07/28(水) 10:48:56 ID:9OoZjFUB

ふわぁ…もう朝か…まだもう少し眠っていたいが起きるかね。
とりあえず起き上が…ん?やけに身体が重いような…ん?腕?誰だ…?
ってオ、オ、オ、オ、オルエン!?何で俺の横に!?くっついてるの!?
お、お、お、落ち着け俺。こういう時はは奇数を数えるんだ。
1、3、5、7…って奇数じゃねえ!素数だ!落ち着け!!
と、と、とりあえずまずはオルエンが起きる前に元の布団に…
ぐは!?こいつ、浴衣が微妙にはだけて下着が見えてやがる!?
こ、これじゃ動かすどころか直視できん!!…俺はどうすればいい…
オルエン「……あれ?おはよーいりおす…いまなんじ?」
あ、俺終わった…遺言何にしようかな…
イリオス「お、おはよう。とりあえず離れてくれないか?」
あああああ!!何でこんなにあっさりと言ってるんだ!?
もったいな…違う!!誤解が解けない!!
オルエン「あ、ごめんね。夜中に寝ぼけて入っちゃったみたい。」
いや、テヘじゃねえよ!!いや、誤解されないならいいけどさ。
あと人の横でもぞもぞと浴衣を直さないでください。恥ずかしいです。

とりあえず俺の勝手な勘違いは俺の中で永久に封印だ。
布団をさっさとたたんで互いに浴衣から着替える。
オルエンは…昨日の水着と同じ配色のワンピースか…やべえ可愛い…
って何考えてるんだ俺!?落ち着け!やつはオルエンだぞ!
オルエン「私お腹すいちゃった。イリオスは何食べる?」
俺は朝は鮭の切り身と海苔と味噌汁があれば…庶民的とか言うな!!
朝からパンとかなんて普段たまごかけご飯とかの俺には合わん。

食事もそこそこに今日の準備をする。釣りとダイビングだったな。
ああ、それにしても俺ってオルエンからどう思われてんのかね?
いくら友達とはいえ男の布団に入ってくるか?襲われたらどうすんだか。
まあ…どうせヘタレな俺は襲うどころかキスすらしないんですけどね。
はぁ…なんつーか悲しくなってきた。帰ったら彼女でも作るか…
オルエン「あれ?どうかしたの?元気ないよ?」
いや、あなたのせいですよ。言えないけどな。ま、今日も楽しむか。
3へ続く…