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Last-modified: 2012-09-01 (土) 13:46:53

350 :夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(昼) 1/4:2010/08/12(木) 22:31:36 ID:WUMFTeVT

朝、窓から漏れる日光でイリオスは目を覚ました

む……ここは布団か…たしか夕食を食べて……うーむ…思いだせん
どうやら夕食を食べた辺りで俺の記憶は途絶えたようだ
少々身体のあちこちが痛い…筋肉痛だろうか?
……あれ?そういえば何で俺パンツだけで寝てるんだろう…
ふと自分の身体を見るとパンツ以外身につけていないことに気づく
とりあえず起きて着替えないと…って誰かしがみついてる…
こんなことが前にもあった……ただ今回は格好が格好なだけに…
……ま、待て!?俺オルエンと寝ちゃった!?記憶ねえよ!?
????「う、うーん…」
……………おい…オルエンってこんな野太い声だったか?
????「む…いかん。寝過ごしたようだ…」
フ、フレッド!?しかもこいつも俺と同じ格好だし!?
フレッド「…平民…何故私がこんな格好なのだ?」

イリオス「知るか!?つーかお前は昨日の記憶はあるか?」
フレッド「……………夕食以降が思いだせん」
イリオス「あんたもか…」
フレッド「この格好から浮かぶ結論は一つしかないのだが…」
イリオス「可能性があると思うか?」
フレッド「少なくとも私にそんな趣味はない」
2人が悩んでいると不意に隣の部屋との境にある襖が開かれた
オルエン「おはよ……う………」
オルエンには半裸の男同士が布団に座っている光景が見える
そして少し天然であるオルエンとはいえこの光景から導き出したのは…
オルエン「まさか…2人がそのような関係でしたとは…」
イリオス「おい!?確かにそう見えるが誤解だ!!」
フレッド「私はこのような平民には興味ありませぬ!!」
オルエン「いいえ…隠さなくてもいいのです……どうかお幸せに」
オルエンは泣きそうな表情で襖を閉めてしまった

イリオス「……………どうする?」
フレッド「…………貴様を殺して私も死ぬ!」
イリオス「わー待て!?冗談はよせ!!」
フレッド「責任を取れ!!」
ギャーヨセー!キサマサエイナケレバ!ヤメロアー!ウホッ!ナンデビラクガイルンダヨ!?コノヒトデナシー!

隣がそんな騒動を起こした頃…アルムとセリカも目を覚ましていた
まあこの2人は互いの格好を気にせずいちゃつく訳だが
アルム「おはようセリカ。昨日は楽しかったね」
セリカ「おはようアルム。何だか記憶が曖昧です…」
アルム「きっとセリカは僕に夢中だったからだよ」
セリカ「アルム…」

この2人はイリオスとフレッドの格好でも動じなかったのであった
まああくまでこの2人はプラトニックな関係ですから…

前日あのお酒を飲んだ人達が似たような状況であったのは言うまでもない
シーダと一緒に寝ていたマルスがFETVのことを提唱し
必死なイリオスがセーラに動画を送ってもらい放映会を始めるのだった

351 :夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(昼) 2/4:2010/08/12(木) 22:32:31 ID:WUMFTeVT

昨夜、混沌の中心となった宴会場に全員は集まっていた
そこでは酒を飲んでないロイとセネリオが全員に前夜のことを説明していた
ロイ「えーと…つまりルーテさんのお酒が原因で記憶が曖昧なんだと思います」
セネリオ「とりあえずサラ殿の協力で元凶を連れて来ました」
ルーテ「な、なんなんですか?ここどこですか?」
ロイ「未来人自重」
セネリオ「とりあえずあなたの発明で起きたこの惨事ですよ」
ルーテ「そんなこと言われても…皆さん記憶がないなら大丈夫です」
シグルド「よくない!」
ルーテ「でも…互いに本音トークしていたのを覚えていたら…」
ロイ「…たしかに」
セネリオ「酷い有様ですね」
イリオス「とりあえずルーテの追及は後にして動画を見よう」
マルス「プライバシーとかあったものじゃないね…」
リーフ「この際背に腹は変えられないから仕方がないよ」

動画はシグルドとアルヴィスの一部始終から始まった
シグルド「アルヴィス…どちらが相応しいか勝負だ」
アルヴィス「よかろう…また再びあそこまで泳いでくるんだ」
そういってパンツだけになって泳ごうとする2人
そして壁に向かって……

シグルド「…道理で朝から頭が痛い訳だ…」
アルヴィス「というか我々は何しているんだ…」
ディアドラ「………」

続いてエフラムとヘクトルに場面は変わる
ヘクトル「エフラム兄貴…少し太ってないか?」
エフラム「何!?俺のどこが太ったというんだ?」
ヘクトル「今日ビーチで見た時に少し腹周りがだな」
エフラム「気のせいだろ?ほら!」
そういって浴衣を脱いでヘクトルに見せ付けるエフラム
ヘクトル「…あれ?本当だわ。すまん、気のせいだった」
エフラム「貴様…そういう貴様は少しは痩せたのか?」
ヘクトル「ふふふ…見てみろ!」
そういって以下略。ちなみにそう簡単に人は痩せません
そしてエフラムとヘクトルは痩せた痩せてないトークで疲れ、寝てしまった

エフラム「ふぅ…太ってなくてよかったぜ」
ヘクトル「少しは痩せてるだろ?」
一同「変わらない(よ/です/ですわ/から…etc)」
ヘクトル「ひ、酷い…orz」
ビラク「そんなへっきゅんも愛してるよ」
ヘクトル「だぁぁぁ!?何でいるんだ!?」
ビラク「そこにいい男がいるからさ」
ヘクトル「俺は山じゃねぇぇ!!」

マルス「とりあえずヘクトル兄さんは放っておいて次は誰かな?」
マルスが次を促すと画面にはセリスとリーフが映された

352 :夏だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(朝) 3/4:2010/08/12(木) 22:33:23 ID:WUMFTeVT

リーフ「うーん…どうすればこの煩悩を払えるだろう?」
セリス「エフラム兄さんは修業で振り払うって言ってたよ?」
リーフ「ならちょっと筋トレでもするかな」
セリス「あ、僕もやるよ」
リーフ「腹筋するのに浴衣はやりにくいな…脱いじゃえ」
セリス「あ、僕も脱ごう」
リーフ「お、セリス兄さんも結構鍛えてるね。負けられないな」
セリス「リーフも普段やられ慣れてるから鍛えられてるよ」
以下、2人が疲れ果てて倒れるまでの筋トレ動画

リーフ「うーん…どうりで朝から身体の節々が痛い訳だ…」
セリス「でも少しは筋肉ついていたみたいで嬉しいよ」
マルス「どうでもいいけど鼻血出して倒れた3人を助けてあげよう…」
エリンシア「隠れKINNNIKU…ハァハァ」
ユリア「セリス様の腹筋…ブバァァァ」
ラナ「セリス様の背筋…ブバァァァ」
セネリオ「酷い有様です」
ナンナ「………(な、なに?この胸のときめきは…私…)」
サラ「………(とか考えてる顔ね…まあ黙っておきましょう)」

このあとエリウッドがアイクに説教していたり(非脱衣)
エイリークとラーチェルとターナがヒーニアスをふん縛っていたり
ニニアンとフィオーラがどちらが嫁に相応しいか勝負したり
リンとファリナがフロリーナに温泉と似たようなことをしたり
ミカヤとエリンシアが兄弟家の恋愛事情を論じていたり
サザとしっこくがミカヤの魅力を語り尽くしたりと
ある意味これ放送したらやばいという動画が続いた

残りがマルスとシーダ、そしてイリオス、オルエン、フレッドになった頃
宴会場で立っていられる人々は数えるほどになっていた
人はこれを…タリスの悲劇と呼んだとか呼ばなかったとか

マルス「次は…僕とシーダか…」
マルスが緊張しながらイリオスに再生を促した
画面ではシーダをお姫様抱っこするマルスがシーダを部屋に送っていた

マルス「シーダ、部屋に着いたよ。布団敷いたから」
シーダ「ふぁい、ありがとーございます…」
マルス「じゃあ僕はこれで…」
シーダ「まってくらさい…私…マルス様ともっと話したいれふ」
マルス「…仕方ないな…ちょっとだけだよ」
マルスがシーダにいろいろな話をしているうちにマルスも酔いが回り
器用にシーダの横に座ったまま眠ってしまった
しばらくして寝ぼけたシーダがマルスを布団の中に抱き抱えて…朝に至る

シーダ「………すいませんマルス様!(抱きまくらのつもりで…)」
マルス「い、いや…大丈夫(危なかった…危うく一線越えるとこだった…)」

イリオス「さて、いよいよ俺達か…この分なら大丈夫かな」
そういってイリオスはオルエン、フレッドと一緒に動画を見はじめた

353 :朝だ!海だ!兄弟家だ! 2日目(朝) 4/4:2010/08/12(木) 22:34:43 ID:WUMFTeVT

画面は何故か暗いままでイリオス達の声だけが聞こえはじめた

フレッド「ふん…平民のくせに意外と立派だな」
イリオス「伊達に毎日鍛えてないからな。カメラマン舐めんな」
フレッド「だがまだまだだな。私のを見たまえ」
イリオス「くっ…なんて奴だ…すごく立派じゃねえか…」
フレッド「男子たるものこれぐらいでなければな」

マルス「………」
シーダ「………」
オルエン「………」
3人の冷ややかな視線を受けイリオスとフレッドは焦っていた
イリオス「お、おい!?マジでやばくないか?」
フレッド「あ、あれはきっと何かの間違えだ!そうに決まってる!」
オルエン「やはりイリオスはフレッドを愛しているのですね…」
イリオス「ち、違う!?誤解だ!俺はお前のことが……いや、何でもない」
フレッド「お嬢様!私はこんな平民など嫌いですぞ!!」
オルエン「いいんです…私は…別に…」
イリオスとフレッドが冷や汗をダラダラ流していると画面が映った
画面には筋肉を見せ付けるイリオスと勝ち誇るフレッドが映っていた
イリオス「…腕と背中は俺の方があるな」
フレッド「だが腹や全体のバランスは私の勝ちだ」
イリオス「くそ!なら筋トレで勝負だ!」
フレッド「よかろう!勝ったらお嬢様と遊園地で遊ぶ権利をやろう」
そしてむさ苦しいまでの筋トレ対決が始まるのであった…

マルス「………………」
シーダ「………………」
オルエン「………………」
イリオス「ま、まあ誤解が解けたからよかったぜ」
フレッド「あ、安心してくださいお嬢様」
オルエンは2人を呆れた顔で見ていたのであった

このあと、ルーテとビラクを追加した朝食が始まり
みんなどこか疲れた表情で黙々と食べるのであった

アルム「…ところで僕の動画だけなかったんだけど?」
イリオス「セーラいわく亡霊戦士が撮り忘れたらしいぞ」
アルム「………orz」

2日目(昼)に続く
朝と昼間違えたwww