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Last-modified: 2012-09-01 (土) 14:00:59

409 :クリスさん頑張って1/2 :2010/08/15(日) 21:12:25 ID:dPKamBZ3

【電柱の影】
クリス「……ふぅ、何とか逃げ切ったな」
セリス「あれ、クリス?」
ロイ「あ、ほんとだ。こんにちは、クリスさん」
クリス「セリスとロイか。今から家に帰るのか?」
ロイ「うん、頼まれてた買い物が終わったからね」
セリス「どうしたの? 息せき切って家から出てきたように見えたけど」
クリス「いや、なに……ちょっと追われていてな」
ロイ「追われ……? ヘクトル兄さんみたいにビラクさんの餌食になりかかってるとか?」
クリス「いや、ビラク殿は別に関係ない」
セリス「じゃあ、誰に追われてるの?」
ロイ「エフラム兄さんみたいにベルン署にマークされてるってわけじゃないだろうし」
クリス「まあ、紋章町を出ていたときに色々な縁があって知り合った人たちなんだが」
セリス「お客さんってことだよね? ちゃんと挨拶しなきゃダメだよ」
クリス「う、それは……そうなんだが……」
ロイ「煮え切らないね、クリスさん。らしくないよ?」
クリス「俺も、アイク殿のような力が欲しいと切に思うな」
ロイ「アイク兄さんの? そりゃまあ、人智を超えてるけど、そこまで欲しがるものでも」
クリス「違うんだ……フラグクラッシュ能力が欲しい」
セリス「?」

マリス「おっと、見つけたぜクリス」
カタリナ「クリス……」
アテナ「なぜ、逃げる?」

410 :クリスさん頑張って2/2:2010/08/15(日) 21:13:31 ID:dPKamBZ3

クリス「いや違うんだ、逃げているわけではなく、ただ、その……」
マリス「まあなんでもいい……、さて、覚悟は出来てるな、クリス?」
カタリナ「遠慮は、しませんからね……?」
アテナ「アテナ、全力出す」
ロイ(これって修羅場?)
マルス(あのクリスがねぇ……?)
セリス(マルス兄さん、どこから?)
マルス(いやあ、あの三人クリスを探してるって言うから、すぐそこに隠れてるって教えてあげたのさ)
ロイ(相変わらずだね……)

マリス「さあ、俺を褒めろクリス!」
カタリナ「く、クリスのためなら……、ひ、膝枕だって、耳掻きだってしてあげますから!」
アテナ「アテナ、クリスの嫁になるって決めた。覚悟しろ」
クリス「だ、だから、俺は別にそこまで望んでないと言うか……」
マリス「ごちゃごちゃ言わずに早く褒めろ」
カタリナ「クリス、大人しくして下さい! み、耳掻きするんですから!」
アテナ「言葉が悪かった? ……アテナ、クリスの女になる。……ん? クリスに奉仕する、か?」

リーフ「ちょっと異国情緒なおねいさんが夜のご奉仕だってぇぇぇぇ!?」ブバァァァァァッ
マルス「いきなり出てきていきなり退場とは忙しい奴だね君も」

クリス「ああもう……、どうしてこうなった!」バッ(逃走
マリス「あ、こら待て!」
カタリナ「クリス! 逃げないでください……ッ!」
アテナ「アテナ、地の果てまでも追いかける」
クリス「うおおおおおおおおお!」

ロイ「クリスさん、大変だねえ」
マルス「うん、まあ、お前が言うなとだけね」
ロイ「?」

おわれ