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Last-modified: 2012-09-04 (火) 20:35:21

393 :策謀の休日 3章1/3:2010/09/12(日) 17:41:38 ID:Qp2Skrvv

私の後ろで立っているイリオス。女の子を助けたイリオス。イリオスが二人いる!?
「ハァハァ…出てこい!出てこないとサンダーストーム乱射するぞ!」
モンスターを倒した方のイリオスが叫ぶ。後ろにいるイリオスは無言だ
「えーと…イリオス?」
とりあえず目の前にいるイリオスを呼んでみる
「オルエンか…ドレスで遊園地って何してんだ?」
……えーとダイムサンダを使うべきなのかしら?
すると左から黒服を着た男達が、右からドレスを着た女性達が4人ずつ現れた
「むぅ…あの社長め。失敗したな」
「ホホホ、我々の工作員の力をもってすれば造作もないことですわ」
「シグルドさん…拉致したのはあんたの仕業か」
ここにいるのは以前スタジオに無理矢理押しかけたえーけーじぇいって人と、
その時に助けてもらった兄弟家さんのシグルドさんとその部下さんだわ
「仕方ないだろう…AKJがオルエン嬢を狙っていたのだから」
「まったく…あなたたちのせいで500万Gの損失が出ましたわ」
「係長の給料何年分っすかね…」
「たしかイリオスさんの拉致監禁依頼料が1500Gでしたね」
「おいっ!あの社長傭兵より安い値段で人を監禁したのかよ!?」
「おかげで解放するのに1750Gかかったのよ」
「任務とはいえ悔しい損失ですね」
「オペラの演目変更に500万G使ったやつらに言われたくねぇ!」
…えーけーじぇいとシグルドさんの部下にツッコミをいれるイリオス
ということは私の後ろにいるイリオスは…
「おーい、ばれちゃったし任務終了でいいんだよな?よっと」
イリオスの姿がいきなり竜王家のチェイニーさんに変わった
「さて、ミルラーそろそろ晩御飯だし帰るぞ。エフラムも連れてな」
舌戦を気にせず離れていた女の子と近くでモンスターの攻撃を避け続けているエフラムに声をかける
「…わかりました。エフラム、帰りましょう」
女の子はそういうと巨大な竜に変化してモンスターを消し炭にした
「ハァ…ハァ…すまん、助かった」
「…帰ります。エフラム、チェイニー兄様乗ってください」
竜はそのまま2人を乗せて飛び去っていったのだった

さて、舌戦の方は挟まれたイリオスを無視してヒートアップしていた
しかも内容はイリオスのことを微妙に馬鹿にしているような内容だったり…
やれ、こんな平民だとか、やれ、貴族ならオルエンさんとだとか…
ヒートアップしていた舌戦を止めたのはイリオスの怒りの叫びだった
「だぁぁぁぁ!!いい加減にしろてめえら!!巻き込んどいてふざけるな」

394 :策謀の休日 3章2/3:2010/09/12(日) 17:42:30 ID:Qp2Skrvv

叫んだイリオスは右手にサンダーストーム、左手にマスターソードを構える
「そんなに死にたいなら殺してやるよぉぉ!!」
「ちょ…落ち着けオルソン君」
「俺の名前は、イリオスだぁぁぁぁ!!サンダーストーム!!」
イリオスの放ったサンダーストームがシグルドさん達に直撃する
ついでにスキル怒りが発動していた。シグルドさん達が黒焦げになる
「よくやりましたわオルソン、さああとは私たちに任せt…あの…その剣は何かしら?」
「二度も言った…親父にだって間違えられたことがないのに!」
「いや、やめて…お兄様…助けt…」
「死ねよやぁぁぁ!!」
イヤーヤメテワルカッタワユルシテ!ワープ!ン、イキナリワープナンテ…ヒトデナシー!
えーけーじぇいの1人に呼ばれたリーフさんに必殺の攻撃をするイリオス
その隙にリワープで逃げ出したえーけーじぇいはいなくなり、
残されたのは黒焦げのシグルドさん達とズダボロのリーフさんと私達だった…

「まったく…あいつらのせいで酷い目にあったぜ…」
騒動の後、私はイリオスと一緒に歩いて家に向かっていた
車はいつのまにかなくなっており、歩いて帰るしかなかったからだ
「でも、やっぱりイリオスは優しいのね」
「な、いきなり薮から棒に何を言ってんだ?」
「だってさっき女の子のことを助けていたじゃない」
「あ、あれはだなぁ…あいつらのせいで巻き込まれたのが可哀相だからだ」
「イリオスらしいわね。もうすぐ着くわね」
会話を楽しみながら歩いているとフレッドが門で待っていた
「お帰りなさいませお嬢様。ささ、晩御飯の支度はできておりますのでどうぞ」
「じゃあ、ここでお別れね。またね、イリオス」
「…ああ、またな」
挨拶をして私は玄関へと歩き出したのだった

「さて、平民。ちょっと坊ちゃんが用があるのでおよびだ」
「オルエンじゃなくて?何だろう?」
この日、イリオスはアパートに帰ってくることはなかったという
オルエンが夜中にイリオスの悲鳴を聞いたと言っていたこととの関連性は不明である…
ただ、翌日FETVに出社したイリオスは酷くやつれていたそうだ
それと、何故かシャナムの姿はFETVにはなかったそうだ
イリオスが探していたが結局見つからなかったという
翌日、見つかったシャナム社長は全身拷問のあとがあったそうだ
酷く怯えながらラインハルト怖い、フレッド怖いと呟いていたらしい…

395 :策謀の休日 3章3/3:2010/09/12(日) 17:43:26 ID:Qp2Skrvv

後日、私はイリオスのアパートにやってきた
最近イリオスが疲れていると噂で聞いたからだ
今日はイリオスは休みだとシャナム社長から聞いている
アパートのイリオスの部屋の前に来てドアをノックしたが反応がない
買物にでも言ってるのかしら…?とりあえず入らせてもらおうかな
ドアノブを回すと鍵はかかっていない。よし、入りましょう
中に入るとイリオスがヘッドフォンをしてPCを見ていた
裏からこっそり覗いてみると…画面には…

今日は久々の休日だ…前回は監禁されて悲惨だったが今回は問題ない
溜まっていたゲームもあるし今日はのんびりやろうかな
この前リーフを襲ったお詫びに渡したこのゲームも返ってきたしな
ちなみにこのゲームはいわゆるR18指定だったりする
もちろんリーフに渡しのだから内容は言わずもがなだ
ヘッドフォンでもしてのんびり楽しもうかな

オルエンはイリオスがPCでエロゲをやっていることに気づくとフリーズした
イリオスはオルエンが後ろに立っていることに気づくとやはりフリーズした
その後…アパートがダイムサンダで崩壊することは誰もがわかるだろう
今回は体操着にブルマって選択肢とかではない…だから続かない!

イリオスの不幸は果たしていつまで続くのか!?
それは…誰かがカップルにするまで続くのだろう
次回、イリオス×オルエン『フレッド倒れる』
オルエンの天然は伊達じゃないぜ!

「マルス兄さん、何してるの?」
「いや、とりあえずこう言っておけば面白くなりそうだから」
終われ

オルエン主役は難しい…てかイリオスのネタでの使い勝手のよさは異常
ちなみに次回予告はたぶん嘘です…たぶん