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Last-modified: 2007-07-15 (日) 02:44:49

アイク伝記

 

ヘクトル「そういえば小さい頃のアイク兄貴は相当強かったよな。」
ミカヤ「幼稚園の頃からラグネル振り回したり商店街の肉屋全滅させたりといろいろやってたわね。」
シグルド「私も腕には自信があったがアイクの無双っぷりを見た瞬間から自信を無くしたな。
     奴は化け物だ。」
ロイ「後のブラザーアーチもその頃からやってたね。」
ヘクトル「でもその後から急に弱くなっちまったよな。」
ミカヤ「それはやっぱりお父さんとお母さんを目の前で亡くしちゃったからでしょうね。
    いくらその頃から常人離れした実力でもあんな物見ちゃったら心に傷は負うでしょ。
    賢者様に頼んで記憶を封じてもらったけど、やっぱりしこりは残っちゃったのね。
    前みたいに剣を使えなくなったもの。
    ・・・・・・それでも周りの同年代の子達は太刀打ちできなかったけど。」
シグルド「・・・我が家の血筋の偉大さを感じさせるな。」
ロイ「高校卒業してグレイル工務店に入ってから変わったよね。」
ヘクトル「グレイルさんが誘ったんだよな、お前は素質があるとか言って。
     直々に技を教えてもらって半年後位には俺が段々負け始めた。
     その頃はソードバスターさえ使えば勝てた。
     その3ヵ月後には天空とか使い始めた。その頃はソードキラー使えば勝てた。
     更に3ヶ月が経った。丁度一年か。
     再びラグネルを振り回せるようになった兄貴に、俺は歯が立たなくなった。」
シグルド「元々才能はあったが、過去の出来事が成長を妨げていた。でもその才能がトラウマごしにでも滲み出ていた。
     グレイル工務店に入って仕事をやる内に才能が開花した。常に蓋を閉じていた状態だったのにな。」
ミカヤ「元に戻ったという言い方が正しいわね。そこから1年くらい工務店の仕事で姿を消して・・・。」
ロイ「帰ってきたとき兄さんってわかんなかったな。エリンシア姉さんは大喜びしてたけど。」
シグルド「ガチムチ好きだからな。エイリークの奴は失神してたな。
     1週間寝込み、高熱にうなされながら兄様に負けたと呟くその姿は、じつは良い人辺りには見せられんものだった。」
ミカヤ「父さん母さんの死に際を見た記憶も思い出してた、でもそれも受け入れた。だから強くなっちゃったのね。
    ヘクトルの兄想いな気持ちを父さんと母さんが叶えてくれたのかな。」
ヘクトル「なっ・・・そんなんじゃねぇって!俺はただ兄貴が弱いのが不満だっただけなんだからな!」
セネリオ「酷い有様です。」
ヘクトル「あー・・・化身したデキンハンザーの親父位しか勝てない位の人間にしてくれとは願わなかったけどな。
     今では五分ってるらしいからラナオウも倒して紋章町最強になるかもなぁ。
     ま、グレイルさんいるから大丈夫か。」
シグルド「アイクはこれからどうなるんだろうな・・・力に溺れたりはしないだろうか。」
ミカヤ「アイクは力に溺れる様な子じゃないわ。守るべきもののためにただ戦う。
    守るための力を求めるのがアイクだもの、凄く家族想いな良い子だからね。
    だから、大丈夫。私はあの子を信じてるわ。」

 

ロイ「・・・さっきセネリオさんいたよね!ねぇ、何で誰も触れなかったの!?ねぇ!ねぇ!誰か答えてよ!!」