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Last-modified: 2007-06-19 (火) 23:31:35

シグリン怒りの超必殺

 

ルーテ「こんにちは」
シグルド「あれ?お客さんかい?」
ルーテ「……もしかして、『オキャク』さんとは私を指すのですか?」
シグルド「ああ、悪い、君の名前は?」
ルーテ「私は『キミ』ではなく『ルーテ』と申します」
シグルド「は、はぁ……(やりづらいなぁ……)」
リン「(この子は悪気があっていってるわけじゃないから……ま、その分タチが悪いって言えばそうなんだけど)」
シグルド「(ははは……)で、ルーテさん、僕に何か用かい?」
ルーテ「いえ、直接あなたにではなく、アルムさんとセリカさんに用事があるのです」
シグルド「へぇ……………一体どのような用事で?」
リン「(……今、シグルド兄さんの顔色のみならず、周りの空気というか、オーラが一変したわ……まずい、ルーテを止めないと!」
ルーテ「はい、今度兄妹ものの本を出すので、その取材に」
リン「(言っちゃった!限りなくヤバい!どうしよう……)」
シグルド「……兄妹もの?そんなもの……そんなものは……(ティルフィングを構える」 #br
リン「待ってシグルド兄さん!それは駄目!」
シグルド「消えて……なくなれえええぇぇぇぇぇ!!!」
キラキラッ キラキラッ シャキーン
リン「ああっ!?シグルド兄さんが設定とかシステムとか色々無視して流星剣と月光剣と天空を同時発動した!?」
ルーテ「なるほど、『流星』『月光』ではなく『流星剣』『月光剣』なのがミソなのですね」
リン「いや落ち着き払って訳の分からないこといってないで早く逃げて!」

 

そこにアスレイ登場、ルーテに駆け寄っていく。

 

アスレイ「あ、ルーテさん、エフラムさんたちの取材終わりましたよ……ん?」
シグルド「食らええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

ダダダダダン! ダン!  ダン!   ダン!!!
(流星剣)  (月光剣)(天空)  (天空二段目)

 

アスレイ「うわああああぁぁぁぁ!!!」

 

ミカヤ「……さすがは、ルーテさんに幸運を吸い取られてるとまで言われた低幸運男……」
リーフ「くっ……たいした脅威じゃないと思って見過ごしていたけど……なかなかおいしい立ち回りじゃないか……
    ……くやしいけど、空気読まずに突っ込んでいってシグルド兄さんの怒りの連撃を受けるなんて僕にはできない……くそっ!」
ミカヤ「……リーフ?」

 

ルーテ「……大丈夫ですか、アスレイ?」
アスレイ「うう……ひどい目にあった……」
リン「……むしろ、あのコンボを受けて生きてるほうが不思議だわ」
アスレイ「いや、こんなことルーテさんの魔法で慣れっこですから……」
ルーテ「これも私の愛情です」
リン「……変わってるのね、あなたたち……」
アスレイ「私まで『たち』でくくられるのですか……」
ルーテ「まあ私たちが他人と比較して変わっているのは否定できないかもしれませんね。
    ではそろそろ私たちは帰ることにします。アルムさんとセリカさんに取材ができなかったのは心残りですが……
    まあエフラムさんとミルラさんの分があれば十分でしょう。帰りますよ、アスレイ」
アスレイ「はい……では、お邪魔しました……」
ルーテ「立てますか、アスレイ?」
アスレイ「はい、何とか……」
ルーテ「……フラフラですね、六十七段階で五十九段階目ぐらいはやられてますね。
    肩、貸しましょうか?」
アスレイ「あ、ありがとうございます……」
ルーテ「……これは、私も杖を使えるようになるべきですね……」
アスレイ「え?」
ルーテ「というか、優秀な私が杖を扱えないとはおかしい話です。帰ったら特訓しますよ、アスレイも付き合ってください」
アスレイ「はぁ……分かりましたよ、私でよければ杖の使い方を教えますよ」

 

シグルド「まったく、血のつながりのあるもの同士で恋愛なんてたとえ漫画の世界でもでもおかしい話だよな?」
リン「ま、まあ……(普通のカップルがいちゃつくのはいいのね……まあ普通なのかもいちゃついてるのかも怪しいところだけど)」