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Last-modified: 2013-11-06 (水) 19:47:32

492 :レテ、デートに行く 2章1/2:2010/10/15(金) 12:03:47 ID:yWh0gsRk

アイクに見られた!?見られた!!もうアイクの前では生きていけない!!

そう思って必死にアイクから逃げているのに…
「な、何で追い掛けるの!?」
「いや、お前が逃げるからだ…」
アイクは化身した私にピッタリ並んで並走している…本当にアイクはベオクか?
それよりもそんな瞳で見ないでー!来ないでー!一人にしてー!
「あ、姉さんにゃん」
「ア、アイクゥゥ!!やっぱり私とあなたが出会うのは運命なのねぇぇぇ!!」
だぁぁぁ!!余計なのが増えた!?
「おーい、レテとアイク。待ってくれー」
こっちくんなぁぁぁ!!ライ!!
「猫だぁぁ!!」
「猫枕だぁぁ!!」
「もふもふ…します!!」
化身して神竜で追っかけるなぁぁ!!
「ミルラー、チキー、ファー、待ってくれ-!」
このロリコンがぁぁぁ!!
「僕にもっと出番をください…」

そんなこんなで様々な人に追いかけ回された私は必死に走った…
何とかアイクとライ以外は振り切れたのだがアイクとライからは逃げきれなかった。
「ハァ…ハァ…」
「ふぅ…やっと止まったか」
「レテ、突然暴れて逃げるなんてどうしたんだ?」
「そ、それは…見ただろ?」
「見た…?何をだ?」
「だ、だから…その……」
思い出すだけで悶え死にそうだ。化身できるなら暴れている…
「わ、私…を…」
「ん?突然化身したお前は見たが…」
「アイク…お前は本当に男か?普通女の子が風呂で見られたって聞くとしたら一糸纏わぬ姿だろ」
「ああ…そういうことか。それなら見たぞ」
み、見た!!??
「ほうほう…朴念仁、天然ジゴロのアイクでも見るんだな。どうだった?」
「ララララライ!?な、何聞いてるんだ!?」
「まあまあ、聞いてろって」
ライは笑いながらアイクに答えるように促すのだった…

493 :レテ、デートに行く 2章2/2:2010/10/15(金) 12:05:07 ID:yWh0gsRk

「そうだな…しなやかで無駄のない肉付き。必要な筋肉はついていて素晴らしいと思う」

あう…これでもわゆーん剣士には勝てないがそれなりにはあると思うんだけど…orz
「うむ、やっぱりよく鍛えられていて素晴らしいな。脚や腕は」
…へ?
「……胸や尻はどうなんだ?」
「あいにく湯気が邪魔で見えなかった。だがやはり鍛えられていそうだな」
「ああ、とりあえずお前はそういうやつだってことはよくわかったわ…」
「む?どういう意味だ?」
「ハァ…こりゃみんなも苦労しそうだな。レテ、頑張れよ」
ええと…つまりアイクは私の四肢は観察したけど大事なところは見てないということか?
そうわかった瞬間ホッとした…と同時に不安になる。理由は…聞くな。

3人が話しているところから少し離れた茂みにマルスとリーフがいた。
マルスはこっそりライの背中に付けた盗聴器から会話を盗み聞きしている。
「ねえ、マルス兄さん、やっぱりアイク兄さんはそういうのに興味ないのかな?」
「んーというよりも戦闘に対する追求心>異性への興味なんじゃないかな」
「そうなのかな。どちらにせよアイク兄さんの嫁候補は大変だね」
「お前が言うな!…あ……リーフ、とりあえず頑張ってね」
「ん?突然何さ…あ…」
「リーフ様。私、覗きってよくないと思うの」
「見たいなら私が…って何言わせるの!?」
「クスッ…今日はどんな風にいじめてほしい?」
「お義兄様、リーフ様をお借りしますね」
「ちょ、引っ張らないで!?こ、このヒトデ…」
サラのリワープで消える5人。マルスは苦笑しながら再び盗聴を始めるのだった。

「ま、とりあえず今日はもう遅いし帰るとするかね」
レテが落ち着きを取り戻したのを見計らってライはそう話を切り出す。
既に日は沈みかけ、辺りは暗くなり始めている。
「そうだな。まあなんだかんだで今日はいい修業になったぞ」
「な、なあアイク…よかったらうちに泊まっていかないか?」
私の持てる全ての勇気を使い、アイクを誘う。
「そうだな。せっかくだし泊まっていけよ」
ライがすぐに私の考えに気づき、援護してくれる。
「うむ、それはありがたいが…今日は帰るぞ」
「何で!?」
「今日は夕飯がエリンシア特製の肉なんだ」
…肉…私は肉に負けたのか…
「そういうことだ。ではまたな」
颯爽と去るアイク。残されたのは呆れ顔のライと私だけ…
「…帰るか」
「…ああ」

続く…