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Last-modified: 2012-08-23 (木) 19:36:01

カタリナ「クリス」
クリス「ああ、カタリナか、どうした?」
カタリナ「あの、クリスにお願いがあるのですけど」
クリス「なんだ?俺に出来る事なら何でも言ってくれ」
カタリナ「あ、あの、私の今後についてなんです」
クリス「今後?」
カタリナ「あの、実は私、今、帰る所が無いのです」
クリス「ああ、それで?」
カタリナ「あの、凄く言いにくいのですけど、クリスの家に泊めて貰う事って出来ますか?」
クリス「・・・は?」
カタリナ「あ、あの、迷惑だってわかってます、でも、お願いです、そんなに長い間じゃなくていいんです」
クリス「いや、でも・・・」
カタリナ「勿論、ただ泊めてもらおうなんて思ってません、ちゃんと家事はします
クリス、あんまり家事得意じゃないですよね?」
クリス「ああ、まぁ、そうだが・・・」
カタリナ「なら、家事は全部私に任せて下さい、私、クリスの修行の邪魔になる様な事は絶対にしませんから」
クリス「そういう問題じゃないだろ?お前、自分が何言ってるのかわかってるのか?
俺は男だぞ?」
カタリナ「はい、全部承知の上で言ってます、でも、大丈夫ですクリスは絶対にそんな事しません
クリスの性格は私が一番良く知ってます他の誰よりも知ってます私だけが知っていればいいんです」
クリス「そう言われてもな・・・」
カタリナ「駄目、ですか?」
上目遣いで聞いてくる
クリス「少し考えさせてくれないか?」
そう言った瞬間、カタリナの雰囲気が変わった
その変化は、いくつもの修羅場を括りぬけたクリスですら恐怖する程だった
カタリナ「クリスは、前に私にこう言ってくれました、私にだけこういってくれました
戻ってこい、お前の居場所はそこじゃない、何があっても俺はお前の見方だ、って
さっきだって、俺に出来る事なら何だって言ってくれって、そう言ったじゃないですか!!あれは嘘だったんですか!!」
激昂して叫ぶ彼女、だが一転して、弱々しい声で泣きながら懇願する
カタリナ「お願いします・・・」
その落差に驚愕しながら、つい頷いてしまうクリス
クリス「わ、わかった・・・」
カタリナ「あ、ありがとうございます!私、きっとクリスの役に立ってみせますから!」
クリス「あ、ああ、まぁ、その、余りはりきらないでくれ」
そう言って、カタリナを家に招きいれるクリス
彼女が振り返って、再び宣言する
カタリナ「この家の事は全部私に任せて下さい、絶対クリスの役に立ってみせます」