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Last-modified: 2012-08-24 (金) 19:41:44

521 :ママチャリの系譜 第1章:2011/09/27(火) 22:18:30.15 ID:rGKdUC/S

フュンフ 「前回はトラバントの水のトラップが炸裂!! 更にブラムセル氏の浮気が発覚っ!!
      第66代目ブラムセル妻が夫を血の海に沈めた後、愛人のケメ子を迎え撃つっ!
      果たしてケメ子は67代目のブラムセル妻の座を奪い取ることが出来るのか、それとも、
      現ブラムセル妻がチャンピオンの座を守るのか!? 今、運命のゴングが鳴ろうとしていますっ!!」
エルフ  「このあらすじはフィクションです」

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ザァァァァァァァ…
ノイン  「さてさて観客席スタンドのダーナ商会会長ブラムセル氏は血まみれでありますが、
      こちらは豪雨で泥まみれ! 各車の速度が落ちる中、一人気炎を吐くSTEガンマ騎乗のキュアン選手!
      結構毛だらけ泥だらけダラケラマ!!」
アレス  「くそ、前が見辛くてスピードが出せん! それに、高速で雨に当たると意外に痛い」
リーフ  「雨が降ると何で移動力が落ちるかがよく分かったよ…」
フィン  「リーフ様、大丈夫ですか?」
シャルロー「フィンさん、こっちも心配して下さいよ…」
ディムナ 「う~、走りにくい…」
オイフェ 「ここは我慢しかありませんね」
キュアン 「フッ、お前達、隙だらけだぞっ!(ビュン!!)」
六人   「「「「「「!?」」」」」」
ノイン  「烈火の紳士、キュアン選手! 水攻め前に2位集団と化した3台をまとめてオーバーテイイイクッ!!
      ピットアウト時には最下位だったにも関わらず、コースの約3分の1を走った所で2位にまで浮上っ!
      そして、前方には白銀の戦乙女!!」
セーラ  「来たわよ…キュアン様が来たわよぉっ!!」
ドロシー 「行けます! これならトップに追いつきます!!」
ノイン  「トップを行く美と愛の女神ワルキューレ、豪雨の壁を突っ切って、今、
      たんぽぽ小道ロングストレートを抜けますっ! 嵐も悪路も何のそのっ!!」
ラケシス 「もう、トラバントのせいでベタベタじゃないっ!!」
ナンナ  「終わったら着替えないといけませんね」
ノイン  「文句を言いながらも、ワルキューレは勇者の泉に到達! 
      泉の周りに勝利の花を咲かせる事が出来るか、ナンナ&ラケシスペア!
      振り撒く水滴が虹を描く。虹の先には水際コース!!」
エルフ  「根性で頑張りましょう」
セーラ  「こんな所で精神論!?」
ドロシー 「……? ああ、にじのさきですね。分かりました」
ノイン  「ここで落ちますと恥ずかしいっ、噂とかされると恥ずかしいっ!!
      本日2度目の水泳の時間がやって参りました!」
セーラ  「さも落ちるような言い方しないで!」
ノイン  「先陣を切る白銀の二女神ワルキューレ、今、ウォーターバンクに車輪をかけたっ!!
      その後方、漆黒の公爵キュアン選手が雨のたんぽぽ小道を抜ける!」
ドロシー 「キュアンさん、速いです! あれだけあった差がもう全然ない」
ノイン  「これ程までに差を詰めてきたとは、驚き桃の木山○大夫、森○外か森オーガヒル!
      金も命も吸い取られる哀れな海賊達! 夏はマディノ海水浴場で海の家をやってます!
      利用料は大人80G、子供40G! ブリギッド姐さんの水着姿はプライスレスッ!!」
ブリギッド「ナンパはお断りだよ!」
マリータ 「あれ、おかん…? なんやめっちゃ似てるけど…」
エルフ  「協賛ありがとうございますわ」

522 :ママチャリの系譜 第1章:2011/09/27(火) 22:19:12.53 ID:rGKdUC/S

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□□□□□□. キュ  | □=泉
□□□□□□      |
□□□□□□      |
□□□□□□      |
                  |
 . . . ナΣ(゚Д゚;)アッ!!|
─────────┘

ラケシス 「ええっ!?」
ナンナ  「きゃあっ!?(ズルッ!!)」
ノイン  「おおっと、滑った!! ウォーターバンクの中腹で車輪を取られたワルキューレ!!
      重心を泉の方に持って行かれている!! 絶体絶命だっ!!」
ナンナ  「てええぇぇぇいっっっ!!(グググググッ!!)」
ノイン  「アンビリーバボォーーーーーーーーーーッ!! ウィリー&スピンでバランスを持ち直したあっ!?
      戦乙女のスーパープレイ炸裂だあっ!!」
エルフ  「ウィリーというのは前輪を浮かせた状態の事ですわ」
ラケシス 「きゃあぁぁぁっ!?(ガシッ)」
ナンナ  「お、お姉様っ!?」
ドボーーーーーーーンッ!!
ノイン  「やーっちゃった、やっちゃいました!! ウィリーの際にナンナ選手にしがみついたラケシス選手、
      それにバランスを崩したナンナ選手がワルキューレごとドボンだッ!!」
セーラ  「あ~あ、これで首位陥落ね」
ドロシー 「とか言っといて、何でそんなに嬉しそうなんですか?」
エルフ  「泥道を走ってグリップ力が消失してましたね……水難の相が出てましたでしょうか」
ノイン  「豪雨の次は水没だ。熱と乾きの戦いから一転して、水中水上戦と化しました!
      この展開は読めませんでしたねえ、解説のエルフさん?」
エルフ  「これは後続車も相当注意しないといけませんね。スピードを出すとオーバーラン、
      出さないと落下という悪夢のような状態となっています。あと、勇者の泉は清掃ですね」
ノイン  「莫大な予算のかかる泉の清掃決定であります! 予算晶子、みだれ髪!
      水で乱れた髪のラケシス、ナンナ両選手、今、水面に浮かんで参ります! 浮き草!」
ラケシス 「ぶはっ!! ……トラバント、覚えてなさいっ!」
キュアン 「ふっ……二の轍は踏まん!」
エルト  「行け、キュアン!」
ノイン  「余裕の笑みのえ○ちゃ○ねる、キュアン&エルトシャン両選手、余裕のよっちゃん、
      よっちゃん烏賊でオーバースピード気味にウォーターバンクに突入して行くぞっ!!」
エルフ  「ハイパーグリップマシンならではの戦術ですね」
キュアン 「あ」
エルト  「あ」
ズルッ!! ドボーーーーーーーンッ!!

523 :ママチャリの系譜 第1章:2011/09/27(火) 22:20:21.07 ID:rGKdUC/S

46

ノイン  「……。あー……。……かっ、過信しすぎだ家臣居士!! バンクの上の方は傾斜もキツイ分、
      滑りやすかった!! 仲良く泉へワンツーフィニッシュ!」
キュアン 「くっ、またしてもトラバントの奴にやられたと言う事か」
ラケシス 「エルト兄様!! 私の為にこんな所まで来てくれるなんて…」
エルト  「違う、ただの事故だ!」
ラケシス 「兄様は必ず来てくれると信じてましたっ! 先程はあんな事(岩石の母)をしてごめんなさい…」
エルト  「…それはいいのだが、抱きつくな! くっ、こうなったら…シグルド、来てくれ!(プップクプー!!)」
シグルド 「KINSHINは許さんぞぉっ!!」
アルヴィス「こら、運転席を奪うなっ!!」
ギュイーーーーーーーーーン!!

───────────────────────┐     □□□□□□  |    │
     ト       .   .        アレ・シャル・ディ   |     □□□□□□  |    │
シ────────────────────┐ . . .|     □エル・ラ←──┘    |
───────────────────┐. ..|   .|     □キュ□ナ□□         |
                                |... ..|   .|                         |
                                |... ..|   .|                         |
                                |... ↓   .|     ──────────┘

ドッボーーーーーーンッ!!
ノイン  「うおっ!! エルトシャン選手に召喚されたシグルド選手、アンチKINSHINパワーで
      物凄いスピードを出し、一瞬のうちに3位集団をオーバーテイク! ラケシス選手に突撃ぃッ!!」
シグルド 「ガルルルル……」
ラケシス 「こんな状態(水没)でも邪魔しにくるのねっ! この中年童貞!!」
エルト  「すまん、シグルド…」
キュアン 「相変わらずだな、お前達は…」
ノイン  「これは盲点、グーテンモーテン!! 人知を越えたプレイには驚かされましたが、
      もちろんスターダスト・フェアリーズもドボンだッ!! 3台目入りま~すっ!!」
エルフ  「いつの間にかドライバーがシグルド選手に代わっていましたわね」
セーラ  「お約束の展開だ…」
ドロシー 「それがシグルドさんの持ち味ですから」
搭乗者交代 アルヴィス→シグルド

アルヴィス「シグルドォっ!! キサマァァァーーーーッ!!」
シグルド 「すまない、アルヴィス。いつものクセで、つい…」
ノイン  「恐るべきアクシデント!! 驚天動地のハプニング!!
      一体、誰がこのような悲劇的展開を想像し得たでしょうかっ!?」
エルフ  「いや、あんな所走ってる時点で、大体みんな予想していたと思いますよ?」
セーラ  「何せ、落下防止用の柵、取っちゃってるもんね…」
ドロシー 「水没させる気満々じゃないですか!」
ノイン  「さあ、豪雨で順位を落としてしまった4位集団、青色申告号、おねいさんハント号、緑山歌劇団号が、
      冥府魔道へと変じた勇者の泉にやって来る、ヤーヤーヤー!!」

524 :ママチャリの系譜 第1章:2011/09/27(火) 22:21:23.45 ID:rGKdUC/S

47

□□□□□□□□□      |
□エル・ラ・シ□アル□□     |
□キュ□ナ□□□□□       |
             アレ シャ    |
                ディ     |
────────────┘

シャルロー「皆さん、お先に失礼します」
アレス  「悪いな、俺は行くぞ」
ディムナ 「すみません、先に行きます!」
ラケシス 「逃さないわよっ!」つトルネード
ナンナ  「お姉様っ!?」
ノイン  「おおっ!? ラケシス選手が取りい出したるは、スタートで活躍したトルネードの魔導書っ!
      防水加工で濡れても大丈夫! まさか、撃つのか、撃ってしまうのか、
      まさかまさか、まさかり担いだ金太郎っ!(サラリーマン)」
エルフ  「そんな猟奇的なサラリーマン嫌です」
ラケシス 「スプラッシュ・トルネード!! 受けなさいっ!!」
ドオォォォォォォォォォォ……
アレス  「あ」
リーフ  「え」
シャルロー「い」
フィン  「う」
ディムナ 「え」
オイフェ 「お」
六人   「「「「「「アーーーーーーーーーーッ!!!!」」」」」」
ザッパァァァーーーーーーーーーンッ!!
ノイン  「あああああああああっ!! ラケシス選手の生み出した水柱が3台6人を一気に飲み込んだぁっ!!
      荒れ狂う水龍の前に、聖戦士達が為す術も無く泉へと沈んでゆくっ!!」
エルフ  「やってしまいましたね……」
ドロシー 「もう何がなんやら…」
ノイン  「これは大惨劇っ! 6台12人の聖戦士達がドボンです。
      諸悪の根源トラバント選手は豪雨の中で高笑いだっ!」
トラバント「グワァーーーッハッハッハッ!! この私の力、思い知ったか!!」
セーラ  「あのオッサン、マジで殺したくなってくるわね…」
ドロシー 「気持ちはわかりますが、パージはしまって下さい」
ノイン  「ヤケのやんパチコル○ットコンパチ!!
      水没12人衆が揃って、次に通りかかるマシンに津波をお見舞いしようと待ち構えるポーズ!!」
エルフ  「おや? 実行委員会で動きがありますね」
ノイン  「おおっと、ここでイエローフラッグが振られた!! レース中断です。
      セーフティ班が入って、路面整備を行います!! たんぽぽ小道のスプリンクラーが止められた!」
エルフ  「スタッフが泉に落ちたマシンとドライバーの引き上げ作業に入りましたね」
ノイン  「なお、イエローフラッグでレース中断とは言いましたが、その場でストップという訳ではなく、
      この旗の出ている間は速度を抑えなければならず、追い越しは禁止という意味ですので、
      後続は今もここ、勇者の泉ウォーターバンクへ向かって来ております」
エルフ  「すなわち、順位は変わりませんが、今まであった差は殆ど無くなってしまいます。
      コースが再び安全な状態になり、セーフティ班が引っ込むと、
      その状態から再びレースが再開するシステムとなっていますわ」
ドロシー 「ようやく止められました…ですが」
セーラ  「レースは振り出しに戻ったわね…ムキィーーッ!! せっかくキュアン様が来てたのにぃーっ!!」

525 :ママチャリの系譜 第1章:2011/09/27(火) 22:23:04.31 ID:rGKdUC/S

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ノイン  「レースが中断しましたので、作業の間、兄弟家長女ミカヤさんのトークショーをお楽しみ下さい」
ミカヤ  「ふえっ、私ですか? えー…あ、シグルドが子供の頃、シグルドを喜ばせたくて、
      私、グルグル回るジャングルジムにシグルドを乗せまして」
エイリーク「微笑ましいですね」
ミカヤ  「で、すごいスピードでグルングルン回したら、シグルドが笑顔で『面白い』って言うもんだから、
      私、調子に乗っちゃって、猛スピードで回したら、突然シグルドが、こう、
      ビューンと空を飛んで行っちゃって、私、その光景がスローモーションで見えた訳ですよ」
ヘクトル 「おい、それ何気にスゲエ危ねえじゃねえか」
ミカヤ  「茂みに突っ込んだ後、もそもそと出てきて、髪の逆立ったシグルドを見て、私、
      その時にこう思ったんです。一番上の弟はスーパーサ○ヤ人になったと…」
ロイ   「いやいやいやいやいやいや…」
ミカヤ  「その日のうちにオリヴァーさんの美容院で、髪を逆立てたまま金髪に染めたら、
      翌日小学校から電話がかかってきて、私メチャメチャ怒られました。しょんぼりです」
マルス  「ミカヤ姉さん何やってんのww」
セリカ  「スーパーサ○ヤ人のシグルド兄さん? うふふ……ダメ、堪え切れないwww」
サザ   「その後、シグルドの小学校は謎の衝撃波によって半壊したんよ」
アルム  「しっこくさんも何やってんの!?」
シグルド 「あったなあ……そんな事が…」
ミカヤ  「それから……今度はアイクが子供の頃、同じようにアイクを喜ばせたくて、
      私、ブランコに乗せたんです」
リン   「ブランコに乗るアイク兄さんが想像出来ないわ…」
ミカヤ  「それで、私、ブランコを後ろから押したら、アイクが無表情で『面白い』とゆーもんだから、
      またまた調子に乗っちゃって、思いっきり押したら、アイクが大ジャンプで空を飛んで行っちゃって」
エリウッド「シグルド兄さんと似たような感じだね…」
ミカヤ  「空中で見事に天↑空↓の動作をしたのを見て、私、思ったんです。
      2番目の弟はリバウンド王になったと…」
エフラム 「流石はアイク兄上だ…」
ヘクトル 「何でリバウンド王なんだよ?」
ミカヤ  「その日のうちにオリヴァーさんの美容院で、髪を赤く染めて坊主にしたら、
      翌日小学校から電話がかかってきて、私メチャメチャ怒られました。がっかりです」
アルム  「ミカヤ姉さん懲りてない!?」
セリス  「アイク兄さん、坊主頭だった時期があったんだ」
アイク  「確かに、あった」
サザ   「ちなみにその後、団長の小学校も謎の衝撃波によって半壊したんよ」
マルス  「しっこくさんマジ自重ww」
ミカヤ  「それから……」
ノイン  「もういいです。勇者の泉から引き上げられた各車が、コースに復帰しておりまっする。
      葉っぱ1枚のリーフ選手はともかくとして、各選手、濡れた衣装がちょっぴりエッチであります!」
エルフ  「ラケシス選手、ナンナ選手の透け方は結構エッチですが、シグルド選手は群を抜いていますわね」
ノイン  「そう、兄弟家のリーサル・ウェポン、裸エプロンのシグルド選手からは他を寄せ付けない
      最強の色気が醸し出されておりますっ! まさにセクシーの殿堂! これぞセクシー大王っ!!
      真のセクシーコマンドー・シグルド選手の色気の前には女の色気なんぞ赤子も同然でありますっ!!」
エルフ  「ノイン実況員、涎、涎」
セーラ  「…あの声援はどうにかならないの?」
女性達  「(゚∀゚)キ ャ ア ァ ァ ァ ァ ァ !!!!(゚∀゚)」
エスリン 「あの透け方はヤバいわね…」
アルテナ 「少しクラっとしてしまいましたね」
マナ   「い、いけません。うっとりしてしまいます……ああっ! これは誘惑です、悪魔の誘惑ですっ!」
エーディン「ああ……シグルド様。美しいです……」
ディアドラ「やはり私の目に狂いはありませんでしたわ」
エリンシア「(*´Д`)ハァハァ 殿方の裸エプロンがあそこまでいいものだとは思いませんでしたわ」
リリーナ 「(*´Д`)ハァハァ これは我がオスティア学園でも導入しなければなりません!」
アルヴィス「くそっ、バニーも悪くはないが、裸エプロンには勝てん!」
リーフ  「何でシグルド兄さんだけおねいさん達の大声援を受けられるんだよ~!(´;ω;`)ブワッ」
シグルド 「……私はただ水に濡れただけなんだが」

続く